売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E30454 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 業績の状況

第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、景気は緩やかな回復が続くことが期待されます。一方、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念等、海外景気の下振れや物価上昇等が我が国の景気を下押しするリスクとなっており、引き続き金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があります。

当社を取り巻くBSデジタル放送業界は、動画配信サービス市場の拡大等で、ビジネスの機会が拡大する等、環境が大きく変化しております。なお、テレビメディア広告費は、1兆7,347億円(前年比96.3%)となり、そのうち当社を含む衛星放送メディア関連の広告費は、1,252億円(前年比100.1%)となっております。(「2023年 日本の広告費」㈱電通調べ)

このような状況下、当社は「質の高い情報を提供することで 人々に感動を与え 幸せな社会づくりに貢献します」を経営理念として中長期的な成長を実現するため、重点施策「Value(バリュー)3」を掲げ、「コンテンツ価値の最大化」「投資最適化へ向けた意識改革」「放送周辺事業の強化と発展」をテーマに、様々な施策に取り組みました。

 

[レギュラー番組]

「京都」「居酒屋」をテーマに、『太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選』の京都編、『おやじ京都呑み』を大晦日に連続放送いたしました。なお、この時の『おやじ京都呑み』の放送では、レギュラー出演の角野卓造さん・近藤芳正さんに加え、ゲストに太田和彦さんを招き、番組の垣根を越えた編成といたしました。また、年末には『ディスカバリー傑作選』の人気コンテンツ『名車再生!』を「憧れのスーパーカースペシャル」として特別編成。年始には『八代亜紀 いい歌いい話』新春2時間スペシャルを放送し、その後、八代亜紀さんのご逝去を偲び、2月からは追悼番組の放送も実施いたしました。更に、㈱U-NEXTとの共同制作番組『ワールドスポーツCLIP!Supported by U-NEXT』では、ゴルフや総合格闘技の情報に加え、新たにスペインサッカーリーグの情報もお届けする等、様々なスポーツ情報を放送いたしました。

ドラマジャンルでは、テレビ初放送の中国時代劇『六扇門』や、大ヒット韓国ドラマ『天国の階段』、BS初放送のヨーロッパミステリー『刑事ダルグリッシュ シーズン1』等の話題作を放送し、コンテンツの拡充に努めました。

 

[特別番組]

特別番組では、前回の放送でご好評をいただいた『御茶ノ水GUITAR SPIRITS!』の第2弾や、ライブイベントの模様を収録した『貴公子たちの音楽会 Vol.3@博物館明治村 特別編』を、お届けしました。このほか、黒澤明監督の映画『乱』や『天と地と』、山崎豊子原作・渡辺謙主演の映画『沈まぬ太陽』等の映画コンテンツや、㈱京都放送との共同制作番組『冬の京都2024~龍が棲まう千年の都~』、国内外で活躍する現代美術作家・ヤノベケンジさんが特別講師となって、次世代アーティストの発掘・育成ワークショップの模様を番組にした『京都発ARTのチカラ~未来のアーティストたちの真剣勝負~』、『第30回BFAアジア選手権 野球侍ジャパン 決勝 日本vsチャイニーズ・タイペイ』等、幅広いジャンルの特別番組を制作・放送いたしました。

 

 

[アニメ関連事業]

年末年始には、映画『プロメア』や、ファン待望の大人気シリーズの新作『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』、6時間一挙独占放送を実施した『アニメロサマーライブ2023-AXEL- powered by Anison Days』等、多彩なラインナップでアニメファンのニーズに応えるコンテンツを放送いたしました。このほか、「ANIME+」枠では、製作委員会参画作品を含むアニメ関連番組を毎クール約40タイトル放送しており、昨年10月にリニューアルしたエンターテインメント情報番組『アニゲー☆イレブン!』や、ももいろクローバーZをはじめ、DREAMS COME TRUEの中村正人さん等の豪華ゲストをお招きしたアニメソング番組『Anison Days』等も引き続き放送しております。

 

[配信コンテンツ]

㈱西日本新聞社が推進する「脳活新聞」プロジェクトを当社、㈱西日本新聞社及び㈱ADKマーケティング・ソリューションズの3社共同で動画コンテンツ化した『旅は脳活 ゆったり大人旅』や、㈱文化放送のインターネットラジオ「超!A&G+」とのコラボレーション企画『転スラジオ』クリスマス特番を、BS11公式YouTubeチャンネル及び当社の公式動画配信サイトBS11+(プラス)にて配信し、他社・他局との協業コンテンツの制作に注力いたしました。更に、TVerやU-NEXT、FOD、FANYチャンネル、ビデオマーケット等、外部プラットフォームでの配信を充実させ、より多くの方々にBS11のコンテンツを視聴していただけるよう、引き続き配信事業の拡大に努めてまいります。

 

[その他事業・マルチ展開施策等]

自社制作番組や配信オリジナルコンテンツの派生イベントの実施、関連グッズの通信販売等、様々な施策に取り組んでおります。報道番組『報道ライブ インサイドOUT』の派生コンテンツとして、視聴者参加型配信トークイベント「BS11 報道ライブ とことん聞きます!○○に90分」シリーズをスタート。このほか、アニメ放送・ゲーム発売等で人気急上昇中のコンテンツ『ワールドダイスター』とのコラボレーション企画『ワールドダイスターRADIO☆わらじ』のトークイベントを㈱文化放送と実施いたしました。更に、当社の通販サイトBS11SHOPでは、『太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選』に出演中の太田和彦さん描き下ろしの「日本居酒屋遺産てぬぐい」の販売も開始し、商品のラインナップ強化に努めました。

今後も放送に加え、配信、その他事業等を通して幅広いニーズに応えることができるよう、努めてまいります。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は 5,936,737千円(前年同期比 1.7%減少)となりました。営業利益は 927,628千円(前年同期比 16.4%減少)、経常利益は 930,471千円(前年同期比 16.2%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 642,155千円(前年同期比 15.0%減少)となりました。

 

② 財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ 50,703千円増加し、24,807,242千円(前連結会計年度末比 0.2%増加)となりました。主な要因は、受取手形及び売掛金369,098千円、流動資産のその他に含めて表示している未収消費税が 100,152千円とそれぞれ減少したことに加え、固定資産の減価償却が進み、有形固定資産が 266,429千円無形固定資産14,009千円減少したものの、現金及び預金が 711,031千円棚卸資産100,924千円増加したこと等によるものであります。

当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ 128,415千円減少し、2,021,769千円(前連結会計年度末比 6.0%減少)となりました。主な要因は、流動負債のその他に含めて表示している未払消費税が 96,730千円増加したものの、流動負債のその他に含めて表示している未払金が 227,375千円減少したこと等によるものであります。

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ 179,118千円増加し、22,785,473千円(前連結会計年度末比 0.8%増加)となりました。主な要因は、利益剰余金が、前連結会計年度の期末配当 463,044千円により減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益 642,155千円の計上に伴い 179,111千円増加したこと等によるものであります。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は 14,310,948千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、1,184,080千円(前年同期は 691,806千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益 930,471千円の計上及び法人税等の支払額 234,124千円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、9,497千円(前年同期は 799,388千円の使用)となりました。これは主に 有形固定資産の取得による支出 5,430千円無形固定資産の取得による支出 3,895千円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、463,551千円(前年同期は 326,674千円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額 462,763千円等によるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 主要な設備

当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。