E04582 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当企業グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や堅調な企業業績を背景に、緩やかな回復基調が続きました。一方で、米国の通商政策や中東情勢の悪化による資源・エネルギー価格の高騰、円安等による物価高の継続など、依然として先行き不透明な状況が続きました。
このような状況下、当企業グループはより一層の効率化を図るとともに、積極的な営業活動に努めた結果、当中間連結会計期間は、売上高49,629百万円(前年同期比25.4%増)、営業利益4,249百万円(前年同期比494.3%増)、経常利益4,364百万円(前年同期は経常損失3,148百万円)、親会社株主に帰属する中間純利益は4,120百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失681百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(映像関連事業)
配給は、邦画6作品、洋画3作品、アニメ6作品、シネマ歌舞伎、METライブビューイングに加え、ODS作品、ライブビューイングなど多様な作品を公開しました。4月の「Snow Man 1st Stadium Live Snow World 映画館生中継!!」が好評を博し、5月の「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」、7月の「事故物件ゾク 恐い間取り」は興行収入10億円を超えるヒットとなり、それぞれライブビューイング、アニメ、邦画作品として、お客様の支持を集めヒット作となりました。
興行に関して、邦画では「名探偵コナン 隻眼の残像」「国宝」『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が興行収入100億円を超え、洋画では「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」などが大ヒットとなりました。なお、映画館事業において売店部門の強化に注力しており、8月の売店売上が単月売上として過去最高を記録しました。また、2025年3月にJR広島駅直結の映画館、MOVIX広島駅がオープンしました。
テレビ制作は、地上波放送にて連続ドラマ「レプリカ 元妻の復讐」、BS放送にてスペシャルドラマ「弁護士 六角心平 京都殺人事件簿」、連続ドラマ「I, KILL」「社畜人ヤブー」、CS放送にて連続時代劇等を制作しました。番組販売では、「鬼平犯科帳シリーズ」「剣客商売シリーズ」「必殺シリーズ」の販売を行いました。
DVD・ブルーレイディスク販売は、「魔法使いの約束」「うちの弟どもがすみません」「もめんたりー・リリィ」「366日」「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」「ウィッチウォッチ」「一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる」「ロングレッグス」「シネマ歌舞伎 刀剣乱舞 月刀剣縁桐」を発売し好調に推移しました。
配信・権利販売は、「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」をAmazonPrimeVideoにて定額見放題サービスの全世界独占配信を実施し、海外での売上にも大きく貢献しました。また、U-NEXTにて4月に「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」、5月に「366日」の都度課金サービス先行独占配信を実施し、売上に大きく貢献しました。BSテレ東では、「土曜は寅さん!4Kでらっくす」として継続して放送しています。
CS放送事業等では、松竹ブロードキャスティング㈱において、人気アーティストのライブ番組の編成やCATV局への新規導入営業を強化し、視聴料収入の確保に努めました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は27,996百万円(前年同期比35.4%増)、セグメント利益は2,576百万円(前年同期比488.1%増)となりました。
(演劇事業)
創業130周年にあたり、歌舞伎・一般演劇ともに130周年記念公演と銘打ち、話題を呼ぶ作品をラインアップに掲げました。特に歌舞伎公演においては、「三大名作一挙上演」の皮切りとなる「仮名手本忠臣蔵」や、尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名披露公演が大反響となりました。
歌舞伎座は、3月の「仮名手本忠臣蔵」、4月の新作歌舞伎「木挽町のあだ討ち」が話題を呼びました。5月、6月は、尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名披露公演を上演し、華やかな公演になりました。7月の「鬼平犯科帳」、8月の新作歌舞伎「火の鳥」など、各月、古典から新作まで話題に富んだ公演をお届けしました。
新橋演舞場は、3月の「浪人街」、6月の東京喜劇熱海五郎一座公演、7月の歌舞伎「刀剣乱舞 東鑑雪魔縁」、8月の「舟木一夫シアターコンサート in 新橋演舞場」が好成績を収め、5月の「反乱のボヤージュ」、8月の「華岡青洲の妻」、OSK日本歌劇団「レビュー 夏のおどり」も大変好評を博しました。
大阪松竹座は、3月の「関西ジュニア原石まつり」、4月の「松竹新喜劇 陽春公演」、6月の「反乱のボヤージュ」、OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」、7月の「七月大歌舞伎 尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名披露」、8月の「Boys be 8 Summer Live」等が大変好評を博しました。
南座は、4月の「浪人街」、翼和希トップスター就任記念公演 OSK日本歌劇団「レビュー in Kyoto」が高稼働率を維持し収益に貢献しました。8月の「刀剣乱舞 東鑑雪魔縁」は歌舞伎ファンのみならず広く支持を集め一定の成果を収めることができました。
その他の公演は、5月の日生劇場、6月の新歌舞伎座は、「ミュージカル『ビートルジュース』」を再演し、多くの来場者を集め、好成績を収めました。6月の三越劇場は、石井ふく子演出「花嫁 ~娘からの花束~」が好評を博しました。8月のサンシャイン劇場「あの夏、君と出会えて~幻の甲子園で見た景色~」では、戦後80年にあって、平和へのメッセージを込めた作品として多くのご来場者様から支持を頂きました。
巡業は、4月の「第三十八回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」では、中村萬壽、中村獅童が中心の座組みで、全国から多くの来場者を迎え大盛況となりました。
シネマ歌舞伎は20周年を迎え、「月イチ歌舞伎2025」では4月に「野田版 鼠小僧」、5月に「鷺娘」を公開し、アニバーサリーイヤーにふさわしい、バラエティに富んだ計12作品を上映予定です。
配信は、「刀剣乱舞 東鑑雪魔縁」を、7月新橋演舞場初日、千穐楽、8月南座大千穐楽と3度にわたり、生配信しました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は12,901百万円(前年同期比17.8%増)、セグメント利益は489百万円(前年同期はセグメント損失923百万円)となりました。
(不動産事業)
不動産賃貸では、入居テナントとの綿密なコミュニケーションにより良好な関係を継続することで高稼働率を維持し、安定収益を確保しました。また、歌舞伎座タワーや銀座松竹スクエアなどの主要物件においては、テナント入れ替えや計画的な修繕の実施などを機会とした賃料改定などにより売上高が増加しました。
中長期戦略である東銀座エリアマネジメント活動においては、周辺地区の再開発が進む中、一般社団法人東銀座エリアマネジメントと東銀座まちづくり推進協議会に賛同・入会いただく企業も増え、街の賑わい創出イベントを開催するなど、地域貢献とエリアの価値向上のための取り組みを一層強化しました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は7,362百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は2,851百万円(同6.0%減)となりました。
(その他)
各事業でのオンラインによる商品販売やコンテンツ配信の強化を図りつつ、人気シリーズ作品やコア層向けの商品開発・販売を主軸に展開しました。また、新規事業領域における事業展開については、コストを抑制しつつも、これまでにない企画やコンテンツ開発に注力し、他業種企業との新しい取り組みや基盤づくりを進めました。
劇場プログラムおよびキャラクター商品は、「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX」「ヤマトよ永遠に REBEL3199 第三章 群青のアステロイド」等の作品を中心に収益に貢献しました。
イベント事業として、豪華声優による朗読劇「こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎~梅と松と桜~篇」では歌舞伎三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑」をオリジナル脚本で上演し、好評を博しました。また、雅楽や神楽囃子、歌謡曲、ダンスミュージックが融合する音楽祭「ZIPANGU the Party!!」を開催、大きな話題となりました。「『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』体験展~忍務振り返りの段~」は世代を超えた多くのお客様のご来場があり大盛況となりました。
ゲーム事業においては、4タイトルを販売するとともに事業開始1周年を記念したポップアップストアの開催及び公式SNSの開設を行いました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は1,368百万円(前年同期比32.3%増)、セグメント損失は13百万円(前年同期はセグメント損失222百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ17,528百万円増加し、226,428百万円となりました。これは主に、投資有価証券、現金及び預金が増加したこと等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ7,448百万円増加し、123,196百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が増加したこと等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ10,079百万円増加し、103,232百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が増加したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ7,698百万円増加し、当中間連結会計期間末には22,611百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は11,693百万円(前年同期に得られた資金は154百万円)となりました。これは主として、税金等調整前中間純利益4,750百万円、仕入債務の増加3,196百万円の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,068百万円(前年同期に得られた資金は49百万円)となりました。これは主として、投資有価証券の取得による支出1,189百万円、有形固定資産の取得による支出1,045百万円、貸付けによる支出1,000百万円の計上等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は926百万円(前年同期に使用した資金は18百万円)となりました。これは主として、長期借入れによる収入5,000百万円があったものの、長期借入金の返済による支出2,700百万円、短期借入金の減少2,300百万円の計上等によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容に、重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当企業グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)従業員数
当中間連結会計期間において、当企業グループの従業員数に著しい増減はありません。
(9)主要な設備
当中間連結会計期間において、著しい変動はありません。
(10)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因に、重要な変更はありません。
(11)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当中間連結会計期間において、資本の財源及び資金の流動性について著しい変動はありません。