E04583 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績の概況)
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、緩やかに回復しているものの、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクに加え、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響なども景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような情勢下にあって当社グループでは、本年4月に「中期経営計画 2028」を策定し、新たな数値目標の達成を目指して各事業を推進しております。当中間連結会計期間における経営成績は、営業収入は1916億7千7百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は411億4千6百万円(同0.6%増)、経常利益は421億9千2百万円(同6.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は334億5千万円(同26.3%増)となりました。
報告セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。
なお、当中間連結会計期間より、報告セグメントの区分及び顧客との契約から生じる収益を分解した情報の表示区分を変更しております。詳細は、「第4[経理の状況]1[中間連結財務諸表][注記事項](セグメント情報等)[セグメント情報]」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」及び「第4[経理の状況]1[中間連結財務諸表][注記事項](収益認識関係)」をご参照ください。前中間連結会計期間の数値については変更後の区分に組み替えた数値で比較しております。
映画事業
映画営業事業では、東宝㈱において、共同製作や配給した作品のうち、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」のメガヒットや実写邦画で興行収入100億円を突破した「国宝」などにより好調に推移いたしました。また、「名探偵コナン 隻眼の残像」が大ヒット、「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』」「#真相をお話しします」「映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」「ドールハウス」「8番出口」もヒットいたしました。東宝東和㈱等が配給した「ジュラシック・ワールド/復活の大地」「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」「ウィキッド ふたりの魔女」も高稼働となりました。これらの結果、映画営業事業の営業収入は38,777百万円(前年同期比25.1%増)、営業利益は11,331百万円(同12.2%減)となりました。なお、変更後の区分に組み替えた前中間連結会計期間の営業収入は30,985百万円、営業利益は12,908百万円となっております。営業収入の主な内訳として、映画館への国内配給が33,898百万円(前年同期比52.0%増)、映像の利用・許諾が4,079百万円(同49.1%減)となりました。
映画興行事業では、TOHOシネマズ㈱等において、上記配給作品が興行を牽引し、夏休み興行としては歴代最高の興行収入を記録いたしました。また、「リロ&スティッチ」「マインクラフト/ザ・ムービー」等の幅広いジャンルの話題作を上映いたしました。当中間連結会計期間における映画館入場者数は27,370千人と前年同期比27.6%の増加となりました。これらの結果、映画興行事業の営業収入は53,850百万円(前年同期比30.9%増)、営業利益は10,721百万円(同56.3%増)となりました。なお、当中間連結会計期間中の劇場の異動はありません。当企業集団の経営するスクリーン数は全国で717スクリーン(共同経営56スクリーンを含む)となっております。
映像関連事業では、TOHOスタジオ㈱において、制作及びスタジオ事業の一体運営を図り、堅調に稼働いたしました。㈱東宝映像美術及び東宝舞台㈱では、原価管理に努めながら、映画やTV・ライブイベント等での舞台製作・美術製作やテーマパークにおける展示物の製作業務、大規模改修工事等を受注いたしました。これらの結果、映像関連事業の営業収入は11,081百万円(前年同期比47.8%増)、営業利益は1,140百万円(同68.2%増)となりました。なお、変更後の区分に組み替えた前中間連結会計期間の営業収入は7,496百万円、営業利益は678百万円となっております。営業収入の主な内訳は、映像作品等に係る美術製作が5,410百万円(前年同期比18.9%増)であります。
以上の結果、映画事業全体では、営業収入は103,709百万円(前年同期比30.3%増)、営業利益は23,193百万円(同13.4%増)となりました。
IP・アニメ事業
IP・アニメ事業では、東宝㈱において、「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「薬屋のひとりごと」「ハイキュー!!」「Dr.STONE」等、製作出資いたしましたTOHO animation作品の国内外の配信利用、各種配分金収入が業績に大きく貢献いたしました。また、「呪術廻戦」「ハイキュー!!」に加え、「ゴジラ」等の国内外における商品化権収入が伸長いたしました。劇場用パンフレット、キャラクターグッズにおいては「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」「名探偵コナン 隻眼の残像」をはじめとする当社配給作品の販売が好調に推移いたしました。新たに発売した「ゴジラ・カードゲーム」をはじめとして、「ゴジラ」商品の販売も伸長いたしました。また、「ゴジラ」の世界観を体感できるライドアトラクションの第2弾「ゴジラ・ザ・ライド グレートクラッシュ」の稼働を開始いたしました。
これらの結果、IP・アニメ事業の営業収入は37,313百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は10,698百万円(同19.5%減)となりました。なお、上記営業収入の主な内訳として、映像の利用・許諾が15,649百万円(前年同期比19.6%増)、商品化権等の利用・許諾が8,092百万円(同26.9%増)、商品の販売が9,646百万円(同21.7%減)となりました。
演劇事業
演劇事業では、シアタークリエにおいて「ボニー&クライド」「陽気な幽霊」「Nostalgic Cabaret」「Only 1, NOT No.1」「ジャージー・ボーイズ」等を上演いたしました。また、「ウェイトレス(日生劇場)」「二都物語(明治座)」「ダンス オブ ヴァンパイア(東京建物 Brillia HALL)」「梨泰院クラス(東京建物 Brillia HALL)」「『レ・ミゼラブル』ワールドツアースペクタキュラ―(東急シアターオーブ)」等を外部の劇場にて上演して公演数の確保に努め、「『ナイツ・テイル-騎士物語-』ARENA LIVE(東京ガーデンシアター)」は大入りとなりました。その他、「レ・ミゼラブル」の社外公演や「舞台『千と千尋の神隠し』」上海公演等を展開いたしました。東宝芸能㈱では、所属俳優がCM出演等で堅調に稼働いたしました。
以上の結果、演劇事業の営業収入は10,698百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は997百万円(同19.6%減)となりました。
不動産事業
不動産賃貸事業では、全国に所有する不動産が堅調に稼働いたしました。保有物件の有効活用に努めつつ、テナントに対するきめ細やかな対応により、賃貸用不動産の空室率は、当中間連結会計期間末において0.2%となりました。これらの結果、不動産賃貸事業の営業収入は18,894百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は6,945百万円(同21.5%増)となりました。
道路事業では、公共投資が堅調に推移しましたが、慢性的な建設技能者の不足に加え、労務費・資機材価格の上昇が継続する等、依然として予断を許さない状況が続きました。このような状況の中、スバル興業㈱と同社の連結子会社は、各種工事の受注に努めました。大型工事案件の減少はありましたが、原材料等上昇分の価格スライドが認められたこと等もあり、道路事業の営業収入は14,651百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益は2,779百万円(同10.1%増)となりました。なお、営業収入の主な内訳は、道路の維持管理・清掃等13,522百万円(前年同期比1.9%減)であり、またその他の収益495百万円(同8.0%増)が含まれております。
不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱及び東宝ファシリティーズ㈱において、原材料価格の高騰や人手不足が継続する中、新規受注や既存取引先との請負金額の改定等に努めた他、大型案件の受注もありました。その結果、営業収入は5,768百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は738百万円(同22.2%増)となりました。
以上の結果、不動産事業全体では、営業収入は39,314百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は10,463百万円(同18.3%増)となりました。
(財政状態の概況)
当中間連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末と比較して、総資産は62,656百万円増加し、715,724百万円となりました。これは主に、現金及び預金で10,372百万円、受取手形、売掛金及び契約資産で15,654百万円、有価証券で29,492百万円、投資有価証券で5,550百万円の増加があったこと等によるものです。
負債では前連結会計年度末から29,978百万円増加し、188,231百万円となりました。これは主に、買掛金で19,422百万円の増加があったこと等によるものです。
純資産は前連結会計年度末と比較して32,678百万円増加し、527,493百万円となりました。これは資本剰余金で3,179百万円の減少、利益剰余金で12,074百万円の減少、自己株式が40,341百万円の減少、その他有価証券評価差額金で10,813百万円の増加、為替換算調整勘定で3,898百万円の減少があったこと等によるものです。
当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ19,999百万円増加し、96,607百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動による資金は、税金等調整前中間純利益が50,416百万円、仕入債務の増加が20,106百万円、減価償却費が6,760百万円ありましたが、売上債権及び契約資産の増加が16,599百万円、投資有価証券売却益が8,913百万円、法人税等の支払額が13,028百万円あったこと等により、47,755百万円の資金の増加(前年同期比14,559百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動による資金は、有価証券の売却による収入が13,510百万円、投資有価証券の売却による収入が10,555百万円ありましたが、有価証券の取得による支出が30,945百万円、有形固定資産の取得による支出が8,239百万円あったこと等により、18,470百万円の資金の減少(前年同期比5,132百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動による資金は、配当金の支払額が8,460百万円あったこと等により、8,875百万円の資金の減少(前年同期比3,710百万円の増加)となりました。
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
当中間連結会計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。