売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00033 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

①財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ40億80百万円減少し、501億

1百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金、有形固定資産が減少したことによるものでありま

す。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ54億39百万円減少し、397億25百万円となりました。これは

主に、支払手形及び買掛金、長期借入金、流動負債その他が減少したことによるものであります。純資産に

つきましては、前連結会計年度末に比べ13億59百万円増加し、103億75百万円となりました。これは主に、利益

剰余金が増加したことによるものであります。

 

②経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、個人消費の持ち直しに加え、新型コロナウイルス感染症

の感染症法上の分類が5類に移行されたことによる経済活動の活発化により景気は緩やかな回復が続きました

ものの、長期化する円安や世界的な金融引き締め、物価上昇等により依然として先行き不透明な状況にて推移

いたしました。

観光事業につきましては、9月に発生した記録的な集中豪雨の影響がありましたものの、国内旅行需要の

回復等によりスパリゾートハワイアンズの利用者が日帰り・宿泊ともに増加いたしました。

 燃料商事事業につきましては、石炭及び石油の販売数量が減少いたしました。製造関連事業につきましては、9月に発生した記録的な集中豪雨の影響を大きく受ける結果となり、また運輸業につきましては運送数量が減少いたしました。アグリ事業につきましては厳しい状況にて推移いたしました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は115億45百万円(前年同期比12億84百万円、12.5%増)、営業利益は15億9百万円(前年同期比6億23百万円、70.4%増)、経常利益は14億97百万円(前年同期比4億80百万円、47.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億76百万円(前年同期比2億41百万円、28.9%増)となりました。

 

セグメント別の業績は、次のとおりです。

 

(2)セグメントごとの経営成績

[観光事業]

スパリゾートハワイアンズにつきましては、国内における新型コロナウイルス新規感染者数は低減を続け、

5月8日から感染症法上の分類が5類に移行したなか、コロナ禍の衛生対策及び制限について適時適切な緩和を図りながら、お客様と従業員、関係者が安心・安全にお過ごしいただける環境を保ち施設運営をしてまいりました。また、9月に発生した記録的な集中豪雨の影響により電力供給元である変電所が水没したことで、

営業するための充分な電力が確保できず9月9日を全館臨時休館とし、9月10日から一部施設(「幼児

プール」「流れるプール」「ビッグアロハ」)を休止して営業を再開いたしました(「幼児プール」

「流れるプール」は9月23日より再開、「ビッグアロハ」は2024年1月時点において休止中 )。

日帰り部門につきましては、夜のポリネシアンショーを4月からリニューアルいたしました。また8月からは昼と夜のポリネシアンショー内のフラダンス体験コーナーを土日祝日から毎日開催へとコロナ禍以前と同じ

頻度に戻し、10月には昼のポリネシアンショーの一部をリニューアルし、12月には夕方のショー

「ポリネシアン・トワイライトパーティー」を全面リニューアルいたしました。

 ゴールデンウィーク期間中には、プール上空での空中ブランコなどスリル溢れるパフォーマンスで構成

された「ハッピードリームサーカスinハワイアンズ」を開催し、夏休み期間には、ゴールデンウィーク公演が大好評だったサーカスの兄弟チームによるアクロバットパフォーマンス「ワールド・ドリーム・サーカスin

ハワイアンズ」を開催いたしました。さらに、冬休み期間には、様々な国で活躍するパフォーマーが集結し

世界レベルのパフォーマンスを繰り広げた「超人祭-MATSURI-inハワイアンズ」を開催いたしました。

また、4月には現役学生だけでなくコロナ禍に卒業を迎え学生時に思い出を残すことができなかった2020年

から2022年卒業の方までを対象にした「ハワイアンズタイムスリップ学割キャンペーン」を行いました。夏期には、株式会社マンナンライフのこんにゃくゼリー「蒟蒻畑」、株式会社コロプラから配信されている

ゲームアプリ「白猫プロジェクト」との複数の異業種コラボレーションキャンペーンを行いました。9月には

いわき市と、J2いわきFCのホームスタジアムのネーミングライツパートナー契約を締結し、10月1日より競技施設の愛称を「ハワイアンズスタジアムいわき」と命名いたしました。さらに11月には、11月26日の「いい

風呂の日」に因み東日本遊園地協会加盟の温浴5施設との共同イベント企画を開催する等、話題づくりを実施いたしました。

宿泊部門につきましては、一部老朽化した客室の修繕を施し、きめ細やかな受入れ及び安心安全な食の

サービス提供を実施するとともに、コロナ禍に始めた「世界最大級の露天風呂『与市』」やポリネシアン

ショーの貸切プラン等を継続し、6月まで延長となった「全国旅行支援」の利用促進、平日需要に応える

「1室定員同一料金」、「連泊割」、「館内利用クーポン券付」など多種多様な旅行プランを提供し続けて

まいりました。

 利用人員につきましては、記録的な集中豪雨により9月9日を全館臨時休館したものの、新型コロナ

ウイルス感染症の感染症法上の分類の5類移行に伴い旅行市場は緩やかに回復し、日帰り部門は733千人(前年同期比153千人、26.5%増)、宿泊部門は283千人(前年同期比51千人、22.3%増)となりました。

スパリゾートハワイアンズ・ゴルフコースにつきましては、記録的な集中豪雨の影響により9月9日から

29日までの21日間の営業休止を余儀なくされましたが、9月30日から2コース18ホールで営業を再開し

利用人員は24千人(前年同期比5千人、18.5%減)となりました(2024年1月時点において中コース9ホールは休止中)。

 グランピング施設マウナヴィレッジは、2022年7月1日に行った拡張リニューアルの1周年を記念した

キャンペーン等を行い、利用人員が7千人(前年同期比1千人、18.3%増)となりました。

 この結果、当部門の売上高は86億92百万円(前年同期比16億39百万円、23.2%増)、営業利益は22億38百万円(前年同期比10億5百万円、81.5%増)となりました。

 

[燃料商事事業]

石炭部門につきましては、一般産業向けの販売数量が減少いたしました。石油部門につきましては、一般

産業向けの販売数量が増加いたしましたものの、電力会社向けの販売数量が減少し減収となりました。

 発電事業につきましてはおおむね堅調に推移いたしましたものの、資材部門につきましては販売数量が減少

いたしました。

この結果、当部門の売上高は4億45百万円(前年同期比2億54百万円、36.4%減)、営業利益は1億81百万円(前年同期比2億68百万円、59.7%減)の減収減益となりました。

 

[製造関連事業]

建設機械向け鋳鉄製品及び船舶用モーターにつきましては、9月に発生した記録的な集中豪雨の影響により販売数量が減少し減収となりました。

この結果、当部門の売上高は9億65百万円(前年同期比93百万円、8.8%減)、営業損失は20百万円(前年同期は営業利益47百万円)となりました。

 

[運輸業]

港湾運送部門につきましては、セメント輸送量及び発電所向け石炭輸送量が減少し減収となりました。

石油小売部門につきましては、原油価格は下落に転じたものの、円安に振れたことに加え重油等の販売数量の増加により増収となりました。

この結果、当部門の売上高は13億56百万円(前年同期比 27百万円、2.0%減)、営業利益は33百万円(前年同期比6百万円、17.1%減)となりました。

 

[アグリ事業]

アグリ事業につきましては、大型量販店への年間契約販売が増加し販売単価も改善いたしましたものの、

被病や設備不良の発生、夏場の異常気象の影響等により当初の販売計画には及ばず、厳しい状況で推移

いたしました。

この結果、当部門の売上高は85百万円(前年同期比21百万円、33.4%増)、営業損失は1億20百万円(前年

同期は営業損失1億35百万円)となりました。

 

 

(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの

状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な

変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。