売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04848 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年10月1日から2024年3月31日)におけるわが国経済は、企業収益が堅調で設備投資も底堅く推移しましたが、欧米の金融引き締めや中国経済の低迷等、海外景気の下振れやウクライナ侵攻・パレスチナ問題等の長期化等により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

建設業界においては、首都圏の再開発を中心とした民間建築需要に伴い設備工事が活況である他、高速道路の補修・メンテナンス工事、鉄道の新設・改良工事等が引き続き堅調でした。また、大阪・関西万博関連の工事も順次進行しております。

このような状況下、当社グループ(当社及び連結子会社)は、中期経営計画 “Next Stage 2026” の初年度においては、建設ロジスティックスの実証実験や仮設のチカラのノウハウ蓄積等、事業化のための基盤づくりに取り組んでおります。

その結果、連結売上高は101,464百万円(前年同四半期比107.3%)、営業利益10,283百万円(同109.2%)、経常利益9,954百万円(同108.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,402百万円(同107.7%)となりました。また、EBITDAは29,673百万円(同106.0%)となりました。

 

セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

 

イ.レンタル関連事業

道路・土木関連分野では、ICTを活用した舗装修繕工事が数多く行われた他、地盤改良等の特定分野向けのDX商品が差別化となり、汎用機の受注につながりました。また、駅改良、路線延伸等の鉄道関連工事や山岳トンネル工事が引き続き堅調で売上に貢献しました。

建築・設備関連分野では、首都圏の再開発や各地の工場・物流倉庫等の新設工事、それに伴う設備工事が好調で、高所作業機や揚重機、仮設・バックアップ用の大型発電機等の売上を伸ばした他、需要が継続する交通インフラの補修・メンテナンス工事では、安全対策商品が好評でした。

イベント分野では、スポーツや音楽イベント、展示会等により売上を伸ばした他、体験型防災自主イベント「防災のチカラ」の開催や都市再開発の暫定利用地での賑わいづくりを通して、ノウハウ蓄積と関係づくりに取り組みました。大阪・関西万博関連では、PW北東工区の木造営業施設の建築工事が順調に進むなか、海外パビリオンも準備が整い、4月より順次着工しております。

その結果、売上高は96,719百万円(前年同四半期比106.2%)、営業利益9,707百万円(同107.6%)となりました。

 

ロ.その他

海外製建機の販売が引き続き売上を牽引し、売上高は4,744百万円(前年同四半期比138.1%)、営業利益393百万円(同110.3%)となりました。

 

②財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、289,190百万円と、対前連結会計年度末比で106.1%、16,621百万円の増加となりました。主な要因は現金及び預金の増加4,623百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加1,115百万円、流動資産・その他に含まれる設備立替金の増加4,707百万円、貸与資産の増加2,575百万円及び有形固定資産・その他に含まれる建物の増加1,074百万円であります。

負債合計は、161,221百万円と、対前連結会計年度末比で108.8%、13,050百万円の増加となりました。主な要因は支払手形及び買掛金の増加3,015百万円、流動負債・その他に含まれる設備関係未払金の増加2,439百万円、長期借入金の増加4,759百万円及びリース債務の増加1,666百万円であります。

純資産合計は、127,968百万円と、対前連結会計年度末比で102.9%、3,571百万円の増加となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4,623百万円増加して47,452百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、14,467百万円の収入(前年同四半期は13,988百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益9,973百万円の他、減価償却費16,575百万円、賃貸資産の取得による支出12,469百万円及び法人税等の支払額2,882百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、4,831百万円の支出(前年同四半期は7,274百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,048百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、4,981百万円の支出(前年同四半期は7,326百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入8,859百万円に対し、有利子負債の返済による支出10,703百万円及び配当金の支払額3,109百万円が上回ったことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。