売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04535 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、供給サイドに起因する価格の上昇が継続したものの、新型コロナウイルス感染症による社会経済活動への制約が解消され、正常化が進む回復基調のなか推移しました。一方、常態化する円安や長期化する物価上昇、不安定な国際情勢など、景気の下振れリスクが存在しており、先行き不透明な状況が継続しております。

このような状況のなか当社は、コロナ禍により遂行が阻まれていた「現有資産の収益力を最大限に引き出す」という経営課題に対してスピード感をもって取り組むとともに、持続的成長のための「経営基盤の強化」にむけた諸施策についても積極的に取り組んでおります。

当第3四半期累計期間の売上高は、宴会・食堂・売店その他の各部門全てにおいて前年同四半期に比べ増加し、1,478百万円増加の11,049百万円となりました。コロナ禍からの回復は前事業年度後半から勢いが増しましたが、当事業年度は更に加速してコロナ禍以前の売上高を超える水準で推移しております。特に宴会部門については、コロナ禍収束後の法人需要を取り込むべく継続してきた営業活動が結実し、法人需要を中心に前年同四半期から大幅な売上高伸長となりました。経費面では、仕入価格高騰や供給不安があるなか、原材料を計画的に合理的なコストで調達する工夫をおこない、人材については全社規模で柔軟に再配置をおこなうなど、その効率性を高めてまいりました。その結果、営業利益は727百万円増加の826百万円となり、経常利益は627百万円増加の781百万円となりました。また、四半期純利益は553百万円増加の680百万円となりました。

 

(2)財政状態の状況

総資産は、前事業年度末に比べて459百万円増加し25,678百万円となりました。その主な要因は、有価証券が1,000百万円、投資有価証券が220百万円それぞれ増加し、現金及び預金が149百万円、有形固定資産が537百万円それぞれ減少したことであります。

負債は、前事業年度末に比べて306百万円減少し17,380百万円となりました。その主な要因は、固定負債の「その他」に計上した繰延税金負債が49百万円増加し、流動負債の「その他」に計上した未払消費税が62百万円、長期借入金が180百万円、固定負債の「その他」に計上したリース債務が171百万円それぞれ減少したことであります。

純資産は、四半期純利益の計上などにより、前事業年度末に比べ純額で766百万円増加し、8,298百万円となりました。

これらの結果、自己資本比率は前事業年度末に比べて2.4ポイント増加して32.3%となりました。