売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04925 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。

 

(1)業績の状況

当事業年度の第1四半期(10月~12月)は、学校の学年度では後半に入ったところで、生徒人数の変動は比較的少ない時期です。当第1四半期の小中学生部門、高校生部門を合わせた当社の塾生総数は、期中平均で33,798人(前年同四半期比2.9%増)となり、増加を続けています。

当第1四半期の最終盤にあたる12月下旬は冬期講習の時期です。生徒募集については、インフレの進行等の景気動向による影響が依然として残っているものの、回復基調にあり、今後の募集をさらに活性化させていきたいと考えています。

 

当第1四半期に続く第2四半期中の2月には、神奈川県の公立高校、そして首都圏の私立・国立高校の入試が実施され、合格発表が一斉に行われます。これらの入試結果におけるステップ生の合格状況は、今後1年間の生徒募集に大きな影響を与えます。当期も学習指導の充実に加え、詳細なデータを活かした精度の高い進路指導により、過去最高のトップ校合格者数を記録した前期以上の合格実績を目指しています。一方で、当社は合格者数のみを追うわけではありません。合格実績のためにむやみに上位校に誘導したり、必要以上に多くの高校を受験させたりするのではなく、生徒やご家庭の思いや志向に添った進路指導を徹底しています。そうしたスタンスでの進路指導はご家庭や地域から信頼をいただいており、高校部への進級や弟妹の入塾にもつながっています。

 

高校生部門においても、「部活動や学校行事等を含む多面的な高校生活を充実させながら、同時に志望大学への現役合格も実現させたい」という高校生のニーズに応えられる体制の強化を引き続き進めています。いわゆる大手予備校が神奈川県で数を減らした中にあって、当社は今後も教務内容の一層の充実に取り組み、公立高校生を応援するライブ塾としての地歩をより強固なものにしてまいります。

 

学童部門は、既に黒字化している藤沢市内の2教室は引き続き生徒募集も好調です。今期はSTEPキッズ茅ヶ崎教室(茅ヶ崎市)も黒字化を見込んでいます。前期に横浜市に初めて開校したSTEPキッズ白楽教室については、公設の学童が小学校ごとに設けられている横浜市における運営をさらに深化させ、今後の同市内での展開に向けたノウハウを蓄積していきます。

学童部門全体としても、豊富で多彩なコンテンツに磨きをかけながら、各教室で運営ノウハウの蓄積・共有、標準化をさらに進め、今後の県内各地への展開に向けた基盤づくりを進めてまいります。

 

当事業年度中の新規開校については、小中学生部門で4スクールを3月に開校いたします。高校受験ステップ鹿島田スクール(川崎市幸区)、Hi-STEP新百合ヶ丘スクール(川崎市麻生区)、高校受験ステップ東戸塚平戸スクール(横浜市戸塚区)、高校受験ステップ日吉本町スクール(横浜市港北区)の4校で、川崎市2校、横浜市2校となります。鹿島田スクールは現在注力しているJR南武線沿線であり、幸区で2校目(Hi-STEPを除くと初)のスクールです。Hi-STEP新百合ヶ丘スクールは、満員が続く高校受験ステップ新百合ヶ丘スクールと駅を挟んで反対側にあり、川崎市では初めて通常のスクールと近接するHi-STEP校舎となります。日吉本町スクールは、生徒数1,000名を超える日吉台中学校(生徒数は神奈川県内公立中学校で第5位)のすぐそばの立地です。東戸塚平戸スクールは、生徒数が増加し続けている東戸塚スクール(東戸塚平戸スクール開校に伴い、東戸塚名瀬スクールと改称)と東戸塚駅を挟んで反対側にあり、対象中学校を分けることで生徒募集にさらに弾みがつくことを期待しています。

 

既存校舎においては、地域での信頼をさらに高め、充席率の向上を図っていきます。また2023年11月に大学受験ステップ相模大野校を増床しましたが、引き続き2024年4月には大学受験ステップ横須賀校を増床予定です。満員により入会希望をお受けできていない校舎においては、クラス増設、増床、移転等の検討を引き続き進めていく予定です。

 

上記により、当第1四半期累計期間の売上高は4,118百万円(前年同四半期比4.8%増)、営業利益は1,454百万円(前年同四半期比3.2%増)、経常利益は1,475百万円(前年同四半期比3.9%増)、四半期純利益は1,015百万円(前年同四半期比3.7%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

① 資産

当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末比411百万円増の29,045百万円となりました。

流動資産は、売掛金の増加等により前事業年度末比280百万円増の10,438百万円となりました。

固定資産は、繰延税金資産の増加等により前事業年度末比131百万円増の18,607百万円となりました。

 

② 負債

当第1四半期会計期間末における負債は、前事業年度末比335百万円増の3,033百万円となりました。

流動負債は、預り金の減少等はありましたが、賞与引当金の増加等により、前事業年度末比357百万円増の2,370百万円となりました。

固定負債は、長期借入金の返済等により前事業年度末比21百万円減の663百万円となりました。

 

③ 純資産

当第1四半期会計期間末における純資産は、配当金の支払がありましたが、四半期純利益の計上等により、前事業年度末比76百万円増の26,012百万円となりました。

自己資本比率は前事業年度末に比べ、1.0ポイントダウンし89.6%となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。