売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04925 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。

 

(1)業績の状況

当事業年度の第2四半期(1~3月)では、中学3年生・高校3年生が入試に挑みました。また生徒募集においては、新年度入会生が集中する時期にあたります。

 

今春の入試結果について、小中学生部門は今年も好調でした。県内公立最難関校である横浜翠嵐高校・湘南高校をはじめ、多くのトップ校・上位校で、当社が塾別の合格者数で第1位となり、今春も他塾を圧倒する結果となりました。特に神奈川県の学力向上進学重点校8校(横浜翠嵐・湘南・柏陽・川和・厚木・横浜緑ケ丘・多摩・小田原)には1,320名が合格し、うち7校で塾別合格者数第1位となっています。さらに、上記の重点校8校の全合格者における占有率は50.9%であり、合格者の半数以上をステップの塾生が占めました。また、重点校と同様に特色検査(筆記型)を実施しているトップ校・準トップ校である「学力向上進学重点校エントリー校」においても、10校中9校で合格者数第1位となり、10校で計1,187名が合格しています(当該10校の全合格者における占有率は41.3%)。

また、ステップ生の通学圏内で最難関の国立共学校である東京学芸大学附属高校についても、合格者数は214名(帰国生と内部進学を除く。繰上を除く正規合格者152名は、同総数274名に対し占有率55.5%)に達し、16年連続で全塾中トップの合格者を出しています。

 

高校生部門の大学合格実績は今春も躍進し、東京大14名・京都大4名・一橋大12名・東京工業大18名が現役合格しました。国公立大学の医学部医学科にも8名が現役合格し、国公立大学全体の合格者は過去最高を今春も更新し354名(前年324名から30名増)となりました。また、私立大学においては早稲田大・慶應義塾大・上智大が過去最高の計594名(前年460名から134名増)、理大MARCH(東京理科大・明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大)も過去最高の計2,219名(前年1,992名から227名増)となっています。

当社の大学合格実績の特長として、上記の実績のほとんどが神奈川県の公立高校生によるものである点が挙げられます。東京大・京都大・一橋大・東京工業大の合格者48名中43名は公立高校生でした。公立高校は、首都圏においては進学実績で私立高校に押されがちとされていますが、受験に向けた態勢をしっかりとれば、第一志望への現役合格に向け公立高校生を大いに伸ばしていけるということを、今春も数字として示せたことは大きな意義があると考えています。

 

学童部門は、既に黒字化している藤沢市内の2教室は引き続き生徒募集も好調です。今期はSTEPキッズ茅ヶ崎教室(茅ヶ崎市)も黒字化を見込んでいます。前期に横浜市に初めて開校したSTEPキッズ白楽教室は、この春から2年目に入りました。公設の学童が小学校ごとに設けられている横浜市における運営をさらに深化させ、今後の同市内での展開に向けたノウハウを蓄積していきます。

学童部門全体としても、豊富で多彩なコンテンツに磨きをかけながら、各教室で運営ノウハウの蓄積・共有、標準化をさらに進め、今後の県内各地への展開に向けた基盤づくりを進めてまいります。

 

 

当事業年度中の新規開校については、小中学生部門で4スクールを3月に開校しました。高校受験ステップ鹿島田スクール(川崎市幸区)、Hi-STEP新百合ヶ丘スクール(川崎市麻生区)、高校受験ステップ東戸塚平戸スクール(横浜市戸塚区)、高校受験ステップ日吉本町スクール(横浜市港北区)の4校で、川崎市2校、横浜市2校となります。鹿島田スクールは現在注力しているJR南武線沿線であり、川崎市の幸区で2校目(Hi-STEPを除くと初)のスクールです。Hi-STEP新百合ヶ丘スクールは、満員が続く高校受験ステップ新百合ヶ丘スクールと駅を挟んで反対側にあり、川崎市では初めて通常のスクールと近接するHi-STEP校舎となります。日吉本町スクールは、生徒数1,000名を超える日吉台中学校(生徒数は神奈川県内公立中学校で第5位)のすぐそばの立地です。東戸塚平戸スクールは、生徒数が増加し続けている東戸塚スクール(東戸塚平戸スクール開校に伴い、東戸塚名瀬スクールと改称)と東戸塚駅を挟んで反対側にあり、対象中学校を分けることで生徒募集にさらに弾みがつくことを期待しています。

既存校舎においては、地域での信頼をさらに高め、充席率の向上を図っていきます。大学受験ステップでは、2023年11月の相模大野校に続き、2024年3月には横須賀校を増床しました。満員により入会希望をお受けできていない校舎においては、クラス増設、増床、移転等の検討を引き続き進めていく予定です。

 

生徒募集の状況は、各部門とも引き続き堅調です。2024年3月末時点での生徒数は前年同期比4.0%増となりました。当第2四半期累計期間における期中平均生徒数も、前年同期と比べ3.3%増加いたしました。

高校生部門では、中学部からの進級者を中心に、3月末時点で高校部15校舎中10校舎で高1生が満席、他の校舎も残席が僅少となっており、今期も好調なスタートとなっています。

 

当社では当期までの3年計画で給与水準の引き上げを進めており、当期においても2024年4月分給与より、定期昇給とは別にベースアップを含む給与水準の引き上げ(教師職:月額1万5千円~2万円、事務職等の給与引き上げも同時に実施)を行います。これにより、計画通り3年連続で給与水準を引き上げ、教師職の初任給についても1万5千円増額し、29万円(諸手当含む)といたしました。

 

上記により、当第2四半期累計期間の売上高は7,700百万円(前年同四半期比2.4%増)、営業利益は2,233百万円(前年同四半期比2.3%減)、経常利益は2,276百万円(前年同四半期比1.5%減)、四半期純利益は1,565百万円(前年同四半期比1.7%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末比634百万円増の29,268百万円となりました。

流動資産は、現金及び預金の増加等により前事業年度末比669百万円増の10,827百万円となりました。

固定資産は、建物の減少等により前事業年度末比35百万円減の18,440百万円となりました。

 

(負債)

当第2四半期会計期間末における負債は、前事業年度末比81百万円増の2,779百万円となりました。

流動負債は、前受金の減少等はありましたが、未払法人税等の増加等により前事業年度末比127百万円増の2,140百万円となりました。

固定負債は、長期借入金の減少等により前事業年度末比45百万円減の638百万円となりました。

 

(純資産)

当第2四半期会計期間末における純資産は、配当金の支払がありましたが、四半期純利益の計上等により、前事業年度末比553百万円増の26,489百万円となりました。

これにより、自己資本比率は前事業年度末に比べ、0.1ポイントダウンの90.5%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前年同四半期累計期間末に比べ254百万円増加(前年同期比2.7%増)し、9,694百万円となりました。

 

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果得られた資金は1,834百万円(前年同期比15.9%増)となりました。

これは主に、税引前四半期純利益2,276百万円、減価償却費259百万円があった一方、売上債権の増加額151百万円や、法人税等の支払額321百万円があったこと等によるものです。

 

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果使用した資金は258百万円(前年同期比66.9%減)となりました。

これは主に、有形固定資産の取得による支出182百万円によるものです。

 

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果使用した資金は1,344百万円(前年同期比195.6%増)となりました。

これは主に、自己株式の取得による支出231百万円、配当金の支払額782百万円があったこと等によるものです。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。