売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03173 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

①業績数値

当第2四半期連結累計期間の連結営業成績は、売上高77,945百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益4,146百万円(同46.6%増)、経常利益4,440百万円(同43.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,009百万円(同61.8%増)となりました。

 

セグメント別の営業状況は、以下のとおりです。

(スーパーマーケット事業)

売上高

77,737百万円

(前年同期比12.5%増)

セグメント利益

4,119百万円

(前年同期比47.3%増)

 

スーパーマーケット事業では、新しい店舗フォーマットとして転換を進めている「生鮮市場TOP!」「マミープラス」において、こだわりの商品・圧倒的な低価格がお客様から好評を得たことにより、前期から2店舗閉鎖し新規出店がなかったものの、既存店の売上高は大きく伸長いたしました。改装店舗の年商は2年目以降も伸長し続け、既存店の収益基盤は拡大しております。

既存の「マミーマート」店舗においても、品揃え・レイアウトの見直しを実施し、日配・グロサリー商品の価格強化をPB商品中心に展開することにより、来店動機の向上に繋がっております。

セグメント利益は、ローコストオペレーション運営のために、AI自動発注、LSP(Labor Scheduling Program)といったデジタル関連投資、フルセルフレジの導入、第二物流センター(埼玉県三郷市)の稼働等を進めた効果が現れ始め、好調に推移しております。また、自社製造工場である彩裕フーズに新規設備を導入し、「魅惑のとろける4種のチーズ入りメンチカツ」という年商1億円を超える新たなヒット商品が誕生いたしました。

 

(その他の事業(温浴事業・葬祭事業))

売上高

207百万円

(前年同期比 5.7%減)

セグメント利益

27百万円

(前年同期比16.0%減)

 

2024年3月31日現在の店舗数は、78店舗(マミーマート他47店舗、生鮮市場TOP!24店舗、マミープラス5店舗、温浴事業1店舗、葬祭事業1店舗)となっております。

 

②企業の経営方針及び取り組み

当社グループ(当社及び連結子会社)は、食生活を通じて地域のお客様の健康と笑顔あふれる豊かな人生を応援する「Enjoy Life!」(※)のグループコンセプトのもと、2024年9月期からスタートしている第二次中期経営計画における取り組みとして、以下に注力しております。

(※)「Enjoy Life!」とは、地域のお客様に毎日の食生活を通じて、健康で笑顔あふれる豊かな人生を楽しんでいただくことを応援する、マミーマートグループ独自のコンセプトです。

 

〔圧倒的地域No.1店舗の構築〕

従来より取り組んでいる「新フォーマットのディスティネーション店舗としての魅力」を持続的に進化させ、他店にはない心躍る店舗作りを実践いたします。当社の独自性に優れた、インパクトのあるディスティネーションアイテムの拡充を継続し、お客様が新たな驚きと新鮮さを感じる、また行きたくなる店舗作りを進めております。

一例として、一般社団法人全国スーパーマーケット協会主催「お弁当・お惣菜大賞2024」では、全国14,000品を超えるエントリー商品の中から、11個ある部門のうち3部門で最優秀賞、8部門で14品入選の計17品で受賞いたしました。受賞は11年連続となり、総受賞数は累計107品に達し、業界最多記録を更新しております。

また、一般社団法人日本唐揚協会主催「第15回からあげグランプリ」東日本スーパー総菜部門において、当社の「鶏ささみのクリスピーチキン」が金賞を受賞いたしました。加えて日本食糧新聞社主催の「ファベックス惣菜・べんとうグランプリ2024」におきましても、当社の「美味し肩ロース焼豚のおつまみセット」が金賞を受賞、「10種の野菜たっぷり生ハムサラダピザ」が優秀賞を受賞いたしました。

加えて、味と品質だけでなく、サステナブルな事業活動の一環として、フードロス対策にも注力しております。例えば、「お弁当・お惣菜大賞2024」最優秀賞商品である「三陸産茎わかめと鮭の炊き込みご飯弁当」では、茎わかめや、鮭の未利用の部位を有効活用しており、オリジナリティ溢れる商品開発とフードロス削減を実現しております。

 

〔出店・改装スピードアップとエリア拡大〕

当第2四半期連結累計期間は、2024年1月に岩槻府内店(埼玉県さいたま市)を「生鮮市場TOP!」へ改装、2月に所沢青葉台店(同所沢市)を「マミープラス」へ改装し、業績を伸ばしております。第3四半期においては、2024年4月に弥十郎店(同越谷市)を「マミープラス」へ改装しており、新フォーマットへの改装を今後も進めてまいります。また、今年度は「生鮮市場TOP!」としての新規出店を2店舗、予定しております。

 

〔人材育成〕

スキルアッププログラムを導入し、従業員一人ひとりの技術を正当に評価して資格等級と連動させ賃金に反映することで早期成長とやりがい・満足度の向上に繋げております。店舗・本部が一体となった業務プロセス改善活動(M3活動)は、パートナー中心にチームで改善に取り組んでおり、好事例の全店への拡大等を実施しております。また、オフィスカジュアルを導入いたしました。個人の多様性・個性を重視した職場環境を構築しております。

新たに、従業員満足度向上に向けた施策の一環として、入社5年目までの新入社員を対象とした奨学金返済支援制度を制定いたしました。

これらの施策による従業員の「やりがい・働き易さ・創造性発揮とコミュニケーションの活性化」を通して、更なる生産性向上へと繋げてまいります。

 

〔CSR活動〕

当社は、地域の全てのお客様に楽しくお買い物していただくという考えのもと、地域の学校、取引先と連携した産学協同企画を開催しております。この企画は、2015年開催の当社と取引先との共同企画レシピコンテストにおいて、千葉女子高等学校の生徒が特別賞を受賞したことがきっかけとなり始まりました。今回で8回目の開催となり、生徒が「おうちレストランレシピ」をテーマにレシピを考案し、HPへの掲載、店頭にてレシピ冊子の配布を行い、お客様、学校関係者に好評を博しました。

今後も地域のお客様に愛される企業・店舗を目指し、活動を継続してまいります。

 

(2)財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末より2,168百万円増加し68,596百万円となりました。これは、主に新しい業態への転換が進み、売上高が伸長したことによる現金及び預金と売掛金の増加であります。

負債は、前連結会計年度末より397百万円減少し32,016百万円となりました。これは、主に前連結会計年度末より既存店改装店舗が少なかったことによる未払費用の減少によるものであります。

純資産は、前連結会計年度末より2,565百万円増加し36,579百万円となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加であります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、7,422百万円(前連結会計年度末比514百万円の増加)となりました。

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動により獲得した資金は、4,026百万円(前年同四半期は4,003百万円の収入)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益の計上によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動により支出した資金は、2,211百万円(前年同四半期は1,020百万円の支出)となりました。これは、主に既存店改装に伴う有形固定資産の取得及び今後計画している新規出店のための保証金の差入による支出であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動により支出した資金は、1,300百万円(前年同四半期は3,142百万円の支出)となりました。これは、主に長期借入金の返済及び配当金の支払によるものであります。営業活動により獲得した資金で既存の長期借入金の返済を進め、次の大きな投資に向けて準備しております。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(8)主要な設備

当第2四半期連結累計期間における主要な設備の状況に重要な変更はありません。

 

(9)経営成績に重要な影響を与える要因

当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

(10)資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資金状況は、主として営業活動により得られた資金のほか、金融機関からの借入により必要資金を調達しており、店舗の出店・改装等の設備資金や店舗運営費、販売費及び一般管理費等の運転資金需要に対応しております。