売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02724 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産が47,128百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,498百万円増加いたしました。一方、負債は21,981百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,942百万円増加いたしました。また、純資産は25,146百万円となり、前連結会計年度末に比べ556百万円増加いたしました。

 

②経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善が進むなか、個人消費や設備投資を中心に緩やかな回復基調で推移したものの、物価の上昇やサービス業を中心とした労働需給のひっ迫などの影響が懸念されるほか、ウクライナや中東情勢、米中摩擦などの地政学的リスク、中国経済の減速や欧米での金融引き締めによる景気後退懸念など、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。

このような状況の下、当社グループにおける当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、半導体設計関連事業が前年同期実績に及ばなかったものの、システム・サービス事業が堅調に推移したことやテストソリューション事業の一部で持ち直しが見られたことなどから、売上高30,325百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益1,839百万円(同28.6%増)、経常利益2,182百万円(同31.2%増)となりました。また、特別損失として投資有価証券評価損561百万円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する四半期純利益994百万円(同0.4%増)となりました。

 

報告セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

〔テストソリューション事業〕

テストソリューション事業は、半導体メモリー市場等の顧客を中心に当社グループのエンジニアリング力を活かし、高付加価値製品の提供に注力するとともに、顧客ニーズに対応した製品の開発やメモリー以外の周辺ソリューションの拡大に積極的に取り組んでまいりました。自社製テストシステムは、半導体市況低迷に伴う顧客の投資抑制によるメモリー向けテスターの需要が落ち込み大幅な減収となったものの、新製品の販売が堅調だったことにより一定の収益は確保いたしました。台湾のSTAr Technologies, Inc.は、市況低迷によりプローブカードの販売が伸び悩んだものの、信頼性試験装置の販売が堅調に推移し増収となりました。

その結果、当事業の売上高は11,337百万円(前年同期比14.6%増)、セグメント利益は634百万円(同35.9%増)となりました。

 

〔半導体設計関連事業〕

半導体設計関連事業は、新規顧客の開拓や既存顧客との関係強化を図るなど積極的な営業活動を行い、売上拡大及び収益の安定化に努めてまいりました。EDA他については、主力商品である半導体設計用(EDA)ソフトウェアの新規顧客向け販売や既存顧客からの受注が概ね堅調に推移したものの、一部商品の取り扱い終了に伴い減収となりました。三栄ハイテックス株式会社のLSI設計受託ビジネスは、主力顧客の需要が減少し主にアナログ設計関連の業況が悪化したものの、一定の受注は確保したことから、ほぼ前年同期並みの実績となりました。株式会社モーデックのシミュレーションモデル製品販売や設計支援サービスは、半導体や自動車関連向けの受注が伸び悩み減収となりました。

その結果、当事業の売上高は9,512百万円(前年同期比5.4%減)、セグメント利益は423百万円(同17.1%減)となりました。

 

〔システム・サービス事業〕

システム・サービス事業は、当社グループのエンジニアリング力を活かし、特徴ある製品の開発やサービスの提供に注力するとともに、展示会やWEBを活用し新規顧客の獲得を図るなど積極的な営業活動を行ってまいりました。自社製CPUボードやBOX型コンピューターなどの組込み製品は、社会インフラや産業機械向けなどを中心とした需要が引き続き高いことに加え、防衛やセキュリティ関連向けも伸長し増収となりました。アイティアクセス株式会社は、決済端末の需要が増加したことに伴いクラウド決済サービスも堅調に推移し増収増益となりました。ガイオ・テクノロジー株式会社の車載向け組込みソフト検証ツール販売及びエンジニアリングサービスは、自動車関連の需要が回復傾向となったことなどにより増収増益となりました。株式会社レグラスは、AIカメラシステムの量産販売が低迷したものの、受託開発が概ね順調に推移したことなどにより増収となりました。

その結果、当事業の売上高は9,476百万円(前年同期比15.9%増)、セグメント利益は1,177百万円(同26.4%増)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,746百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因についての重要な変更はありません。

 

(7)資本の財源及び資金の流動性

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。