E02762 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期累計期間における我が国の経済は、経済活動が正常化に向かう一方、継続する物価上昇による消費の減速など、国内外の見通しは依然として先行き不透明な状況が続いております。2020年1月頃から顕著になった新型コロナウイルス感染症による経済活動が正常化に向かう一方、2022年2月から始まったロシアのウクライナ侵攻に伴う資源価格の上昇及び円安の継続等による市場の混乱が依然として続いており、経済活動について先行きが見えない状況の中、当第2四半期会計期間末を迎えました。
このような環境の下、当社の主要事業である食肉関連においては、未だ外食産業を中心とした需要は回復に至っておらず、売上高・取扱数量は減少となりましたが、新規アイテムの成約や、利益率の高い商材の販売を増加させることができました。次に農産品では、新規契約の取引が進み、売上高・取扱数量ともに増加となりました。中国関連の取引においては、中国向けの輸出取引・三国間取引を中心に売上高・取扱数量ともに増加となりました。輸入豚肉に関しては、中東問題による航路の迂回等を余儀なくされたことによる入船遅れ及び輸送コストの上昇等により、前年同期比で売上高・取扱数量ともに減少となりました。
この結果、当第2四半期累計期間における売上高は、95億71百万円(前年同四半期累計期間比 5百万円増)、営業利益1億5百万円(前年同四半期累計期間は 営業損失0百万円)、経常利益80百万円(前年同四半期累計期間は 経常損失34百万円)、四半期純利益60百万円(前年同四半期累計期間は四半期純損失38百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(食料部)
牛肉は外食産業への販売をメインとしており、売上高・取扱数量ともに減少し、厳しい市況が続いておりますが、利益の高い新規アイテムの成約等もあり、利益は増加いたしました。
鶏肉については、前事業年度より、輸入鶏肉の取扱量の縮小を進め、損失の回避に努めてきたことにより、売上高・取扱数量ともに減少となりましたが、新規契約の取引の成約等により、利益は増加しました。国産鶏肉については、取引を安定的に確保するため、新規取引先の開拓に努めた結果、売上高・取扱数量ともに増加いたしました。
タイ産加工食品は、海外の生産・輸送体制の回復基調、新規商材の提案による利益率の高い商材の販売が成約できたこと等により売上高・取扱数量ともに増加となりました。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は、32億1百万円(前年同四半期累計期間比31.7%減)、セグメント利益は、79百万円(前年同四半期累計期間比133.0%増)となりました。
(営業開拓部)
農産品は、大豆等の産地価格の高騰や産地国の輸出規制の影響もありましたが、蕎麦について新規契約の取引の成約により、利益率の高い商品の販売を増加させることができました。
化学品は、化学品原料については、価格競争や為替相場の変動により商品を確保することができず、他の新規商材を開拓しているものの、取引量を伸ばすことができませんでした。
中国関連におきましては、中国向け自動車販売や中国のネット事業者向け化粧雑貨等の販売が順調に推移し、中国市場の潜在的需要の高さを背景に取扱商品を着実に増加させることができ、売上高・取扱数量ともに増加となりました。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は、60億50百万円(前年同四半期累計期間比54.4%増)、セグメント利益は、1億3百万円(前年同四半期累計期間比231.1%増)となりました。
(生活産業部)
輸入豚肉に関しましては、前事業年度に続き、市場の在庫過剰感、為替相場、中東における国際情勢の影響による航路迂回等による入船遅延及び輸送コストの上昇により、需要の様子見が継続しております。新たな契約の成約もありましたが、売上高・取扱数量ともに減少となりました。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は、3億19百万円(前年同四半期累計期間比66.6%減)となりました。セグメント損失は、2百万円(前年同四半期累計期間はセグメント利益7百万円)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期会計期間末の資産につきましては、現金及び預金、売上債権の増加等に伴い、前事業年度末に比べ2億10百万円増加し、78億79百万円となりました。
負債につきましては、主に借入金の返済があったものの、新規借入による資金調達により、前事業年度末に比べ1億53百万円増加し、71億33百万円となりました。
純資産につきましては、四半期純利益の計上及び繰延ヘッジ損益の減少等により前事業年度末に比ベ57百万円増加し、7億45百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ5億77百万円減少し12億50百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、3億83百万円(前年同四半期累計期間は13億34百万円の獲得)となりました。これは主に、税引前四半期純利益80百万円と前渡金3億69百万円の減少による収入に対し、売上債権31百万円の増加等による支出によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、3百万円(前年同四半期累計期間は0百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産2百万円の取得による支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、1億96百万円(前年同四半期累計期間は3億76百万円の使用)となりました。これは、短期借入金1億96百万円の純増によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)仕入、受注及び販売の実績
①商品仕入実績
営業開拓部の仕入実績が著しく増加しております。
これは、主に農産品のうち蕎麦の仕入が増加したことによります。
生活産業部の仕入実績が著しく減少しております。
これは、主に欧州産豚肉の仕入が減少したことによります。
当第2四半期累計期間の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称 |
当第2四半期累計期間 (自 2023年10月1日 至 2024年3月31日) |
前年同四半期比(%) |
食料部 |
2,762,842 |
80.3 |
営業開拓部 |
5,979,093 |
162.6 |
生活産業部 |
402,196 |
38.2 |
合計 |
9,144,132 |
112.0 |
②受注実績
営業開拓部の受注残高が著しく増加しております。
これは、主に農産品のうち蕎麦の受注が増加したことによります。
生活産業部の受注高・受注残高が著しく減少しております。
これは、主に欧州産豚肉の受注が減少したことによります。
当第2四半期累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称 |
受注高 |
前年同四半期比 (%) |
受注残高 |
前年同四半期比 (%) |
食料部 |
3,667,408 |
69.8 |
2,359,633 |
121.7 |
営業開拓部 |
6,700,194 |
144.8 |
1,734,683 |
160.4 |
生活産業部 |
461,983 |
33.5 |
225,000 |
31.9 |
合計 |
10,829,586 |
96.2 |
4,319,316 |
116.0 |
③販売実績
営業開拓部の販売実績が著しく増加しております。
これは、主に農産品のうち蕎麦の販売が増加したことによります。
生活産業部の販売実績が著しく減少しております。
これは、主に欧州産豚肉の販売が減少したことによります。
当第2四半期累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称 |
当第2四半期累計期間 (自 2023年10月1日 至 2024年3月31日) |
前年同四半期比(%) |
食料部 |
3,201,844 |
68.2 |
営業開拓部 |
6,050,632 |
154.4 |
生活産業部 |
319,279 |
33.3 |
合計 |
9,571,756 |
100.0 |