売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00609 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、本四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当社グループは、女性の皆様が輝く人生を過ごしていただけるよう美と健康に関する多彩なサービスを提供する『美の総合総社』の実現に向け、補整下着の販売を中心に、美容コスメや健康関連商品並びに、マタニティ及びベビー関連商品、婚礼・宴会関連事業、美容関連事業など、新たな商品・サービスの拡充を推進しております。

 

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の各種規制の緩和や訪日外国人観光客の受け入れの本格的な再開などにより、経済活動に緩やかな持ち直しの動きが見られました。

しかしながら、不安定な国際情勢が続く中、原材料価格やエネルギー価格の高騰や物価の上昇など依然として先行き不透明な状況が継続しております。

このような状況のもと、婦人下着及びその関連事業において、前年同期の値上げ前の駆け込み需要の反動による売上減の他、規制緩和に伴う観光・レジャーなど、消費の多様化により一時的に客単価は低下し、売上が伸び悩みました。

一方、11年ぶりとなる、主力商品「ベルアージュ アヴァンセ サクラ」の後継シリーズとなる「Liberdigne (リベルディーニュ)」の発売に向け、新テレビCMの放映やウェブプロモーションを強化した結果、新規顧客の獲得が順調に推移し、顧客基盤の拡大を推進いたしました。

また、婚礼・宴会関連事業においては、婚礼に関して、規制緩和に伴い施行組数が順調に増加した他、法人宴会に関して、法人宴会の需要が回復するとともに法人営業体制の強化により、過去最高の月間売上高を記録するなど、順調に回復基調で推移いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高137億97百万円(前年同期比3.1%減)、営業損失3億77百万円(前年同期は3億71百万円の営業利益)、経常損失2億37百万円(前年同期は4億91百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失2億22百万円(前年同期は3億59百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

 

当社グループにおけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

[婦人下着及びその関連事業]

婦人下着及びその関連事業においては、補整下着の販売及びコスメや健康食品などの美や健康に関連する商品の販売が主要事業であります。

当第3四半期連結累計期間において、補整下着の基幹商品「カーヴィシャス カレス」の限定カラー「ローズウッドブラウン」を発売し好評を博しました。

また、店舗展開においては、新規のお客様に対応すべく4店舗の新規出店に加え、9店舗の移転・改装を行い、お客様にご満足いただける店舗づくりを推進いたしました。

しかしながら、前年同期の値上げ前の駆け込み需要の反動による売上減の他、規制緩和に伴う観光・レジャーへの消費の多様化により、売上は計画を下回って推移いたしました。

そのような中、11年ぶりとなる、主力商品「ベルアージュ アヴァンセ サクラ」の後継シリーズとなる新商品「Liberdigne (リベルディーニュ)」の2024年1月20日の発売開始に向けて、顧客基盤の拡大を推進するため、新規顧客獲得に向けた新テレビCMの放映やウェブプロモーションを実施するなど、先行投資を推進いたしました。

以上の結果、売上高は120億30百万円(前年同期比4.5%減)、セグメント損失は2億30百万円(前年同期は5億51百万円のセグメント利益)となりました。

 

[マタニティ及びベビー関連事業]

マタニティ及びベビー関連事業においては、マタニティ及びベビー向けのアパレルや雑貨の販売が主要事業であります。

当第3四半期連結累計期間において、国内出生数の減少が続くなど厳しい環境のもと、従来商品の販売価格の見直しや高単価の新商品を投入するなど、商品戦略を見直した結果、原価率が改善し、第3四半期(10月~12月)においては黒字化を達成し、利益改善が進みました。

以上の結果、売上高は8億83百万円(前年同期比2.3%減)、セグメント損失は57百万円(前年同期は69百万円のセグメント損失)となりました。

 

[婚礼・宴会関連事業]

婚礼・宴会関連事業においては、結婚式場の運営やカフェ・レストランなどの飲食事業の運営が主要事業であります。

当第3四半期連結累計期間において、婚礼事業においては、規制緩和に伴い施行組数が順調に増加した他、宴会事業においては、法人宴会の需要が回復するとともに、法人営業体制を強化したことにより過去最高の月間売上を記録した他、自社主催イベントの開催を含めイベント売上も伸長し、収益の改善が進みました。

以上の結果、売上高は4億15百万円(前年同期比40.7%増)、セグメント損失は92百万円(前年同期は1億24百万円のセグメント損失)となりました。

 

[その他]

その他においては、美容関連事業などが主要事業であります。

当第3四半期連結累計期間において、美容関連事業において、安定的な顧客基盤により売上が増加いたしました。

一方、ウェブプロモーションによるスタイリストの採用を強化するなど、中長期的な成長に向けた投資を先行いたしました。

以上の結果、売上高は5億円(前年同期比2.8%増)、セグメント損失は0百万円(前年同期は11百万円のセグメント利益)となりました。

 

※上記、各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。

 

(2)財政状態の状況

(流動資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は112億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億75百万円減少いたしました。これは主に、原材料及び貯蔵品の増加、商品の増加、関係会社短期貸付金の増加、現金及び預金の減少、売掛金の減少の結果によるものであります。

(固定資産)

当第3四半期連結会計期間末における固定資産は59億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億46百万円増加いたしました。これは主に、退職給付に係る資産の増加、繰延税金資産の増加、建物及び構築物の増加及び無形固定資産の減少、破産更生債権等の減少の結果によるものであります。

(流動負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は26億89百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億55百万円減少いたしました。これは主に、ポイント引当金の増加及び未払法人税等の減少、賞与引当金の減少、株主優待引当金の減少の結果によるものであります。

(固定負債)

当第3四半期連結会計期間末における固定負債は5億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円減少いたしました。これは主に、リース債務の減少の結果によるものであります。

(純 資 産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は139億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億68百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上及び剰余金の配当による利益剰余金の減少の結果によるものであります。

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、8百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループでは、事業活動及び戦略的投資を推進するために一定の資金を必要としております。主な資本の財源としましては、内部資金及び金融機関からの借入により資金調達することとしております。

当社グループの当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は8億66百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で必要な流動性を確保していると考えております。また、金融機関との間に当座貸越契約も締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えております。

なお、当第3四半期連結累計期間において、事業継続の為の運転資金として1億円の借入を行っております。