売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02776 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間につきましては、コロナ禍の鎮静化による外出機会の増加を主因とし、衣料品市況は回復傾向で推移いたしました。加えて、原材料価格の高止まりや円安進行によるコスト上昇分の一定程度について販売価格への反映を進めるとともに、適正な採算を確保する営業スタンスを徹底して参りました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は44,142百万円(前年同期比7.9%減)、営業利益は1,025百万円(前年同期比316.6%増)、経常利益は1,121百万円(前年同期比140.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,112百万円(前年同期比579.7%増)となりました。

2023年度通期見通しにつきましては、2023年秋冬シーズンの暖冬の影響で追加受注が弱含みで推移したこと、これに伴い2024年春夏シーズンの受注も厳しく推移していることから、据え置きとさせていただいております。

当社は、2022年度から2024年度の3か年計画として「Revitalize Plan(黒字体質復活計画)」に取り組み、最大の課題として卸売事業の収益力挽回に注力しているところでありますが、円安傾向の定着や海外生産のコスト増加を踏まえ、採算確保の難しい事業を見直し、引き続き収益基盤の強化に努めて参ります。

 

 

セグメント別の業績は以下のとおりであります。

<アパレル・テキスタイル関連事業>

売上高は39,734百万円(前年同期比8.9%減)と減収でありましたが、売上総利益率の改善により、営業利益は498百万円(前年同期は営業損失136百万円)となり、収益挽回に向けた取り組みの成果が表れつつありますが、採算性の見込めない事業分野について縮小を進め、経営資源の再配分を行って参ります。

<賃貸事業>

概ね前年並みに推移し、売上高は639百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益は420百万円(前年同期比1.7%減)となりました。

<マテリアル事業>

化成品販売が堅調に推移し、売上高は3,010百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益は234百万円(前年同期比43.5%増)となりました。

<ライフスタイル事業>

売上高は651百万円(前年同期比9.3%減)、営業損失は149百万円(前年同期は営業損失232百万円)という結果を受け、採算確保の難しい事業の見直し・撤退を進めて参ります。

<その他>

売上高は107百万円(前年同期比23.9%増)、営業利益は18百万円(前年同期比13.6%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

①資産
  流動資産は、受取手形及び売掛金の増加により前連結会計年度末比1,731百万円増加し、24,644百万円となりました。固定資産は、投資有価証券の増加により前連結会計年度末比472百万円増加し、24,680百万円となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末比2,203百万円増加し、49,324百万円となりました。

②負債
 負債は、未払金の増加により前連結会計年度末比901百万円増加し、20,153百万円となりました。

③純資産

純資産は、利益剰余金、その他有価証券評価差額金の増加、消却による自己株式の減少により前連結会計年度末比1,302百万円増加し、29,170百万円となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、488百万円(14.6%)増加の3,821百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により増加した資金は、205百万円(前年同期は6,282百万円の減少)となりました。これは主に、売上債権が1,675百万円増加、仕入債務が869百万円減少した一方で、税金等調整前四半期純利益が1,368百万円、棚卸資産が334百万円、未収消費税等が302百万円減少、その他の負債が837百万円増加したことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により増加した資金は、49百万円(前年同期は1,103百万円の増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が102百万円、無形固定資産の取得による支出が132百万円となった一方で、有形固定資産の売却による収入が312百万円となったことなどによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により増加した資金は、177百万円(前年同期は3,456百万円の増加)となりました。これは主に、短期借入金の減少額が500百万円、長期借入金の返済による支出が1,050百万円、配当金の支払額が184百万円となった一方で、長期借入れによる収入が2,000百万円となったことなどによるものであります。

 

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第3四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

 (6) 研究開発活動

   該当事項はありません。

 

 (7) 従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

 (8) 生産、受注及び販売の実績

   当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

 (9) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。