株式会社協和

金属製品金属製品

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01399 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

 当中間連結会計期間における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、年初からの新型コロナウイルスの変異株による感染再拡大に加え、ロシアのウクライナへの侵攻による政情不安、世界的な資源高と半導体不足によるインフレ、米国の金融緩和縮小による急激な円安の影響もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。
 このような状況の中、当社グループは、引き続き主要な市場における市況の変化を注意深く見守りつつ、得意先・業界団体・展示会等からの情報を分析し、各事業分野において、特に将来に向けた積極的な営業活動を展開してまいりました。

 また、製造面におきましては、省力化が進んだ新めっき設備(PCめっきライン)を中心に、各ラインの特性に合った製品の振り分けを行ない、めっき事業の更なる生産性の向上を図ってまいりました。
 この結果、当中間連結会計期間の売上高は22億75百万円(前年同期比24.8%減)、経常損失2億12百万円(前年同期は経常利益1億50百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失2億17百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益1億38百万円)となりました。

セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
 

 (めっき事業)
 めっき事業につきましては、世界的な半導体不足の影響により自動車部品の受注が大幅に減少し、また、資源高による製造コストの上昇のあおりを受け、売上高は16億78百万円(前年同期比31.6%減)となり、営業損失は1億82百万円(前年同期は営業利益1億48百万円)となりました。
 
(その他事業)
 その他事業のうち主力のアルミダイカストは、住宅設備関連及び医療機器関係の売上が堅調に推移しましたが、原材料価格の高騰の影響により営業利益が減少し、売上高は5億97百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は29百万円(前年同期比44.6%減)となりました。

 

②財政状態の状況

(流動資産)
 当中間連結会計期間末における流動資産の残高は、33億37百万円となり、前連結会計年度末に比べ、2億25百万円減少となりました。主な原因は、受取手形及び売掛金の減少(前連結会計年度末に比べ1億37百万円減)であります。

(固定資産)
 当中間連結会計期間末における固定資産の残高は、32億22百万円となり、前連結会計年度末に比べ、29百万円減少となりました。主な原因は、機械装置及び運搬具の減価償却累計額の増加(前連結会計年度末に比べ1億30百万円増)であります。

 

(流動負債)
 当中間連結会計期間末における流動負債の残高は、24億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ、99百万円増加となりました。主な原因は、短期借入金の増加(前連結会計年度末に比べ1億83百万円増)であります。

(固定負債)
 当中間連結会計期間末における固定負債の残高は、34億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ、1億80百万円減少となりました。主な原因は、長期借入金の減少(前連結会計年度末に比べ1億85百万円減)であります。

(純資産)
 当中間連結会計期間末における純資産の残高は、7億19百万円となり、前連結会計年度末に比べ、1億74百万円減少となりました。主な原因は、親会社株主に帰属する中間純損失2億17百万円によるものであります。

 

③キャッシュ・フローの状況
 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、主として税金等調整前中間純損失により、前連結会計年度末に比べ1億24百万円減少し、当中間連結会計期間末には12億95百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動によって支出した資金は、3百万円(前年同期は3億40百万円の収入)となりました。
 これは主として税金等調整前中間純損失によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動によって支出した資金は、76百万円(前年同期比10百万円減)となりました。
 これは主として有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動によって支出した資金は、61百万円(前年同期比36百万円減)となりました。
 これは主として長期借入金の返済による支出によるものであります。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

めっき事業

1,682,239

△30.5

その他事業

606,556

5.6

合計

2,288,795

△23.6

 (注) 金額は販売価格であります。

b.受注実績

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

めっき事業

1,594,912

△32.7

162,671

△60.0

その他事業

578,780

△10.6

138,817

△39.8

合計

2,173,692

△28.0

301,488

△52.7

 

c.販売実績

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

めっき事業

1,678,071

△31.6

その他事業

597,842

4.3

合計

2,275,914

△24.8

 (注) 主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、10%以上の販売先がありませんので記載を省略しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

 当社グループの中間連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この中間連結財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは合理的な基準に基づき行っております。

 なお、当社グループが中間連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1中間連結財務諸表等 (1)中間連結財務諸表 注記事項(中間連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

 

②当中間連結会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績の分析

 当中間連結会計期間における売上高は22億75百万円(前年同期比24.8%減)、売上原価は21億91百万円(前年同期比13.6%減)、販売費及び一般管理費は3億25百万円(前年同期比13.8%減)、営業損失2億40百万円(前年同期は営業利益1億12百万円)、経常損失2億12百万円(前年同期は経常利益1億50百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失2億17百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益1億38百万円)となりました。

 売上の概況につきましては「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」をご参照ください。

 

b.財政状態の分析

 財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・
フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」をご参照ください。

 

c.キャッシュ・フローの状況の分析

 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績
及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照く
ださい。

 

③経営成績に重要な影響を与える要因について

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリス
ク」をご参照ください。

 

④資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの資金需要の主なものは、設備投資、運転資金等であります。当社グループは、必要な資金を自己資金から賄うとともに、金融機関からの資金調達を行ってまいります。