山崎金属産業株式会社

卸売業金属製品

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02624 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

業績等の概要

(1)経営成績等の状況の概要

 当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間における世界経済は、米国は個人消費が底堅く推移して景気回復が続きましたが、欧州では物価上昇率の高止まりと金融引き締めの継続により景気が足踏み状態となり、中国では、景気回復の勢いが鈍化するなど、減速感が次第に強まりました。

 我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の対策が進み、経済社会活動の正常化によって個人消費やインバウンド需要により景気は持ち直しつつありますが、地政学リスクの高まり、資源価格の高騰や円安による物価高等、依然として先行き不透明な状況にあります。

 このような事業環境の下、当社グループ(当社及び連結子会社)では、アルミ合金スラブ材(YKFシリーズ)の販売を拡大し、また、顧客の様々な素材調達需要に対応するなど、国内外を問わず成長分野での取引深耕並びに新規開拓に注力して、引き続き、積極的な営業活動を推進してまいりました。

 この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、半導体製造装置関連・エレクトロニクス関連は低迷しましたが、自動車関連が回復傾向にあり、売上高20,899,292千円(前年同期比0.8%増)、営業利益408,636千円(前年同期比13.9%増)、経常利益458,843千円(前年同期比4.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益453,080千円(前年同期比33.4%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

(素材の販売事業)

 国内外の工場設備の拡充を図るとともに品質管理体制を強化し、高品質で付加価値の高い製品の安定納入に努めております。当セグメントの売上高は20,669,791千円(前年同期比0.9%増)、営業利益は376,085千円(前年同期比13.9%増)、セグメント資産は31,257,641千円(前年同期比2.3%増)となりました。

(情報処理サービス事業)

 品質向上を図りつつ、さらに新商品の拡販に注力することで売上高の確保に努めましたが、当セグメントの売上高は185,867千円(前年同期比10.7%減)、営業利益は9,690千円(前年同期比11.2%減)、セグメント資産は2,363,090千円(前年同期比0.5%増)となりました。

(不動産賃貸事業)

 契約の確保・増進と原価低減に努めました。当セグメントの売上高は43,632千円(前年同期比29.6%増)、営業利益は25,763千円(前年同期比92.9%増)、セグメント資産は620,280千円(前年同期比2.1%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ661,528千円増加し、当中間連結会計期間末には1,907,169千円となりました。

 

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は1,789,838千円(前年同期は832,737千円の使用)となりました。これは、主に売上債権の減少及び棚卸資産の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は178,778千円(前年同期比272.3%増)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は901,765千円(前年同期は1,069,035千円の獲得)となりました。これは、主に短期借入金の純減額によるものであります。

 

③生産、受注及び販売の状況

a.商品仕入実績

 当中間連結会計期間の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年9月30日)

前年同期比

(%)

日本(千円)

12,725,575

△15.8

東南アジア(千円)

2,891,963

+18.8

東アジア(千円)

1,431,309

△12.8

北米(千円)

834,473

+54.9

素材の販売事業計(千円)

17,883,322

△9.4

情報処理サービス事業(千円)

61,408

△58.5

不動産賃貸事業(千円)

18,374

+9.2

合計

17,963,105

△9.7

(注)金額は仕入価格によっております。

 

b.販売実績

 当中間連結会計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年9月30日)

前年同期比

(%)

日本(千円)

14,372,632

△4.6

東南アジア(千円)

3,001,496

+12.7

東アジア(千円)

1,672,963

△9.0

北米(千円)

1,622,699

+76.0

素材の販売事業計(千円)

20,669,791

+0.9

情報処理サービス事業(千円)

185,867

△10.7

不動産賃貸事業(千円)

43,632

+29.6

合計

20,899,292

+0.8

(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従って作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における財政状態、経営成績に影響を与えるような見積り・予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り・予測を実施しております。

 

②当中間連結会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

 当社グループの経営成績等は、半導体製造装置関連・エレクトロニクス関連は低迷しましたが、自動車関連が回復傾向にあり、売上高は20,899,292千円(前年同期比0.8%増)と増収となりました。物価高に伴う費用の増加もありましたが、コスト削減に努め、営業利益は408,636千円(前年同期比13.9%増)と増益となりました。金利高騰で支払利息が増加しましたが、今期は為替差益が発生し、経常利益は458,843千円(前年同期比4.7%増)と増益となり、親会社株主に帰属する中間純利益は453,080千円(前年同期比33.4%増)となりました。

 

b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの中核事業は非鉄金属素材の販売であり、素材加工から、部品・製品の開発・製造までの一貫体制を整えております。

 また、海外進出を積極的に推し進め、海外売上高の比率が増加しております。

 このため、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、市場動向、為替動向、品質管理、海外拠点管理となります。

 従来の商社機能に加え加工設備を導入し、付加価値の高い商品を提供することで、市場の動向の影響を最小限に抑えております。

 為替動向につきましては、為替変動リスクを最小限に抑えるため、適切な為替予約の実施等に取り組んでおります。

 取引先との長期にわたる信頼関係を重視していることから、品質管理を当社グループの最重要課題として捉えております。品質管理体制につきましては、グループ内に専門の部署を設置し、品質の確保に努めております。

 海外拠点管理につきましては、専任の管理者を配置し、常時情報を収集、即時に対応できる体制を整備、継続しております。

 

c.資本の財源及び資金の流動性

 資金需要

 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、営業債権及び在庫のための費用及び販売費及び一般管理費であります。

 また、設備資金需要といたしましては、当社グループ各工場の機械設備及び業務効率化のための情報処理投資等があります。

 

 財務政策

 運転資金につきましては、内部資金の活用及び金融機関からの短期借入金によっております。

 設備資金につきましては、社債の発行等により安定的な資金調達を図っております。

 

d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当中間連結会計期間のセグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。