関西国際空港土地保有株式会社

不動産業空運

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04351 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりです。

 なお、文中における将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容

 当社は関西国際空港の基本的な財産である空港用地の適正かつ確実な管理を行うことを主な役割としており、これらの事業について2016年度からは、新たな運営権者である関西エアポートが実施しております。当社は、空港運営の基盤となる土地について災害への備えや環境保全について、当社親会社である新関西国際空港株式会社のモニタリング事業を通じて、その実施状況を確認しています。また、当社は、新関西国際空港株式会社から空港用地の賃料収入等を得ながら、残る債務の円滑かつ確実な返済を図っています。

 現在、コロナ禍で影響を受けた航空旅客需要は着実に回復しています。当社は、引き続き新関西国際空港株式会社、関西エアポート、国及び地方公共団体等と情報共有を図りつつ、空港を取り巻く情勢について注視していきます。

 これらの結果、当社における当中間会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

① 財政状態

当中間会計期間における資産合計は1,479,845百万円、負債合計は740,538百万円、純資産合計は739,306百万円となりました。

 

(資産の部)

 流動資産は59,757百万円と、前事業年度末より479百万円減少、固定資産は1,420,087百万円と、前事業年度末並となりました。

 資産合計は1,479,845百万円と、前事業年度末より479百万円減少しております。

 

(負債の部)

 負債合計は740,538百万円と、前事業年度末より6,807百万円減少しております。このうち、有利子負債は554,879百万円と、社債については増減がなかったものの、長期借入金が18,603百万円減少したことにより、全体では18,603百万円減少しています。

 

(純資産の部)

 純資産合計は、中間純利益を6,327百万円計上したことにより、739,306百万円となりました。なお、中間純利益はその同額を関西国際空港用地整備準備金の積立に充てています。

 

 

② 経営成績

(営業収益)

 当中間会計期間における営業収益は14,678百万円と、前中間会計期間に比べ22百万円の増収となりました。

 

(営業費用)

 当中間会計期間における営業費用は3,657百万円と、前中間会計期間に比べ131百万円増加しました。

 

(営業利益)

 以上の結果、当中間会計期間における営業利益は11,021百万円と、前中間会計期間に比べ109百万円の減益となりました。

 

(営業外損益)

 営業外費用については、支払利息により1,717百万円となり、前中間会計期間に比べ92百万円増加となっています。

 

(経常利益)

 以上の結果、当中間会計期間における経常利益は9,304百万円と、前中間会計期間に比べ201百万円の減益となりました。

 

(特別損益)

 当中間会計期間において特別利益及び特別損失の計上はありません。

 

(中間純利益)

 以上より、税引前中間純利益から法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額を差し引いた結果、中間純利益は6,327百万円と、前中間会計期間に比べ211百万円の減益となりました。

 

 当社は、関西国際空港用地の保有・管理・賃貸に係る事業を行う単一セグメントであるため、報告セグメントに係る情報は記載していません。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は増減しておりません。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、18,866百万円(前年同期は18,006百万円の獲得)となりました。これは主に、新関西国際空港株式会社からの安定的な土地賃料収入によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動は行っていません。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、18,866百万円(前年同期は18,006百万円の使用)となりました。これは、借入金の返済が27,866百万円となる一方、借入れによる調達が9,000百万円となったことによるものです。

 

 

 

(3)生産、受注及び販売の実績

① 生産及び受注の実績

 当社は、関西国際空港用地の保有・管理・賃貸に係る事業を行っていますが、生産及び受注については該当事項はありません。

 

② 販売の実績

 当社は関西国際空港用地の保有・管理・賃貸に係る事業を行う単一セグメントであり、当中間会計期間の販売実績は、次のとおりです。

セグメントの名称

当中間会計期間

(自  2023年4月1日

至  2023年9月30日)

前年同期比(%)

関西国際空港用地の保有・管理・賃貸に係る事業(百万円)

14,678

100.2

(注)前中間会計期間及び当中間会計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。

相手先

前中間会計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年9月30日)

当中間会計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年9月30日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

新関西国際空港株式会社

14,656

100.0

14,678

100.0