E04654 Japan GAAP
当中間会計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が緩和され、徐々に社会経済活動が正常化に向かいつつあります。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料及びエネルギー等の高騰、並びに世界的な金融引締めの影響により、依然として先行き不透明な状況が継続しております。
このような情勢の中ではありますが、会員及びその他の利用者のみなさまに安全かつ快適な環境を提供できるよう、東17番ホールのカート道改修工事を実施いたしました。
(1)経営成績の状況
収入につきましては、賃貸料収入は前期比若干減少しました。これは荘川高原カントリー倶楽部に対する賃貸料の引き下げによるものです。索道事業収入も荘川高原スキー場が雪不足のため前年より早くクローズしたことから若干減少しました。結果として、売上高は157,792千円(前年同期比99.1%)となりました。
売上原価につきましては、索道事業収入と同額の索道事業費用も減少しましたが、修繕費、減価償却費の増加等もあり、97,754千円(前年同期比105.7%)となりました。販売費及び一般管理費は14,381千円(前年同期比104.1%)となり、営業利益は45,655千円(前年同期比86.3%)、中間純利益は31,080千円(前年同期比87.7%)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
賃貸事業におきましては、売上高は140,850千円(前年同期比99.2%)、営業利益48,248千円(前年同期比88.0%)となりました。
分譲地関連事業におきましては、売上高は8,485千円(前年同期比101.8%)、営業損失2,592千円(前年同期は営業損失1,950千円)となりました。
また、索道事業は、売上高は8,457千円(前年同期比95.7%)、営業利益は0円(前年同期と同額)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ12,559千円増加し、512,448千円となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、64,828千円(前年同期比13,990千円増)となりました。これは主に、税引前中間純利益の計上及び減価償却費が47,490千円計上されたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は52,269千円(前年同期比48,915千円増)となりました。これは有形固定資産の取得によるものであります。
(3)販売の実績
当中間会計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当中間会計期間 (自 令和4年11月1日 至 令和5年4月30日) |
前年同期比 (%)
|
賃貸事業 (千円) |
140,850 |
99.2 |
分譲地関連事業 (千円) |
8,485 |
101.8 |
索道事業 (千円) |
8,457 |
95.7 |
合 計 (千円) |
157,792 |
99.1 |
(注) 前中間会計期間及び当中間会計期間の主な相手先別の販売高及び総販売実績に対する割合は次のとおりであ
ります。
相手先
|
前中間会計期間 |
当中間会計期間 |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
三好カントリー倶楽部 |
138,000 |
86.7 |
138,000 |
87.5 |
(4)財政状態の分析
(資産の部)
当中間会計期間末の資産の部合計は、前事業年度末と比較して14,728千円(0.3%)減少し、4,763,042千円となりました。
流動資産は同18,476千円(3.6%)増加し、538,199千円となりました。増減の主な要因は、現金及び預金の12,559千円増加であります。
固定資産は同33,204千円(0.8%)減少し、4,224,842千円となりました。これは、有形固定資産の取得が15,153千円ありましたが、減価償却費が47,490千円あったことによるものであります。
(負債の部)
当中間会計期間末の負債の部合計は、前事業年度末と比較して45,809千円(1.6%)減少し、2,749,330千円となりました。
流動負債は同45,268千円(46.3%)減少し、52,524千円となりました。増減の主な要因は、未払金が44,459千円減少したことであります。
固定負債は同540千円(0.0%)減少し、2,696,806千円となりました。
(純資産の部)
当中間会計期間末の純資産の部合計は、前事業年度末と比較して31,080千円(1.6%)増加し、2,013,711千円となりました。増減の主な要因は、中間純利益31,080千円を計上したことであります。
(5)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
(経営成績)
賃貸事業につきましては、荘川高原カントリー倶楽部について慢性的な雪不足や新型コロナウイルス感染症の影響等による経営状況の悪化を考慮して、令和4年4月以降の賃貸料を減額しております。賃貸原価、販売費及び一般管理費については、クラブハウス塗装修繕、練習場ネット修繕等により、増加しました。その結果、セグメント利益は前期を下回りました。
分譲地関連事業については、管理料収入はほぼ前期並みとなっておりますが、分譲地の伐採作業費等の発生により分譲地管理費用が増加したことから、セグメント損失はやや増加しました。
索道事業については、ほぼ前期並みとなっております。ただし、費用も同額発生したため損益は生じておりません。
全体としては、賃貸事業における賃貸原価の増加の影響が大きく、中間純利益は減少しました。
(資本の財源及び資金の流動性)
ゴルフ場経営は莫大な固定設備を必要とし、管理維持にも多大な費用がかかりますが、自己資本は2,013,711千円と高水準を維持しており財源として安定しております。従いまして、設備資金、運転資金は、すべて自己資金で賄うことが可能です。また、営業活動によるキャッシュ・フローは64,828千円となっており設備投資に充てる短期的な支払能力は高い状況にあります。