瀬戸内開発株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04664 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 ①財政状態及び経営成績の状況

 当上半期における日本経済は、新型コロナウイルスの影響が収束し、経済活動が活発化し景気回復の兆候が求められる状況であります。

 ゴルフ場業界では災害級ともいわれる猛暑に見舞われ、屋外活動は自粛されゴルフコースにも甚大な悪影響がありました。こうした過酷な状況の中で当コースではグリーンのクオリティを保ち、カートの新車を導入するなどしてプレー環境の維持に努めました。

 しかしながら、当中間会計期間の入場者数は14,522名で、前年同期比375名(2.5%)の減少となりました。

 この結果、当中間会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

(a)財政状態

 当中間会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ35,297千円増加し、1,053,728千円となりました。当中間会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べ39,831千円増加し、125,409千円となりました。当中間会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ4,533千円減少し、928,318千円となりました。

(b)経営成績

 当中間会計期間の売上高は101,433千円(前年同期比0.21%増)、売上原価は73,655千円(前年同期比6.14%増)、販売費及び一般管理費は33,411千円(前年同期比0.13%増)、営業損失は5,632千円(前年同期は1,540千円の営業損失)となりました。また、経常損失は4,385千円(前年同期は87千円の経常利益)となり、中間純損失は4,533千円(前年同期は中間純損失776千円)となりました。

 なお、当社には子会社がなく、ゴルフ場経営のみ行っておりますので、セグメントごとの記載はしておりません。

 

 ②キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが13,572千円増加し、投資活動によるキャッシュ・フローが4,818千円、財務活動によるキャッシュ・フローが10,872千円減少したことにより、前事業年度末に比べ2,118千円減少し、当中間会計期間末には35,495千円となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動におけるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は、13,572千円(前年同期5,845千円の使用)となりました。これは、減価償却による内部留保10,799千円、その他の負債の増加16,265千円の増加などにより資金が流入した一方で、税引前中間純損失4,385千円などにより資金が流出したことによります。

(投資活動におけるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、4,818千円(前年同期2,729千円の使用)となりました。これは、定期預金の払戻による収入が12,000千円、定期預金の預入による支出が7,800千円、有形固定資産の取得による支出が9,018千円発生したことによるものであります。

(財務活動におけるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、10,872千円(前年同期は5,033千円の使用)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出6,382千円、リース債務の返済による支出4,490千円によるものであります。

 ③生産、受注及び販売の実績

(a)当社の事業内容は、提供するサービスの性格上、生産実績及び受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

(b)営業収入の実績

 

第57期中

第58期中

グリーンフィー(千円)

29,847

30,615

キャディフィー(千円)

50,248

49,406

売店食堂収入(千円)

1,763

1,815

その他の収入(千円)

4,872

4,933

年会費収入(千円)

14,488

14,662

計(千円)

101,220

101,433

入場人数(名)

14,897

14,522

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

   経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

   なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

  ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

  当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この中間財務諸表の作成にあたっては、当中間会計期間における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 

 ②当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)財政状態の分析

 資産合計は、前事業年度末と比較して35,297千円増加し1,053,728千円となりました。具体的には売掛金の増加2,130千円、リース資産の増加33,609千円等となっています。

 負債合計は、前事業年度末に比較して39,831千円増加し125,409千円となりました。具体的には流動負債が17,574千円増加、固定負債が22,256千円増加となっています。

 (b)経営成績の分析

 当中間会計期間における売上高は101,433千円(対前年同期比0.21%増)、売上原価は73,655千円(対前年同期比6.14%増)、販売費及び一般管理費は33,411千円(対前年同期比0.13%増)、営業損失は5,632千円(前年同期は営業損失1,540千円)、経常損失は4,385千円(前年同期は経常利益87千円)、中間純損失は4,533千円(前年同期は中間純損失776千円)となりました。

 入場者が375名減少しましたが、単価を上げたことにより売上高は213千円増加しました。

 (c)キャッシュ・フローの分析

 キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

(d)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2事業の状況 2事業等のリスク」に記載のとおりであります。

(e)資本の財源及び資金の流動性

 資金概要

 当社の事業活動における運転資金需要の主なものはコース維持費、プレー費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。また、設備資金需要としては、コース及びクラブハウスに対する有形固定資産があります。

 財政政策

 当社は、事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、運転資金及び設備資金について、自己資金の活用及び金融機関からの長期借入を基本としております。