御調観光開発株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04677 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

 当中間会計期間におけるわが国経済は、エネルギーや原材料の供給不安定や、価格高騰に伴い、デフレからの脱却が進まないまま、スタグフレーションの様相を呈しておりました。令和4年末以降も、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、飲食業、旅行業等関連産業においては、ヒト、モノの動きは回復の兆しが見え始めておりますが、製造業全般においては半導体等の供給制約の影響や、労働力不足等により、景気は低調なまま推移いたしました。

 当ゴルフ場業界では、このような状況のなか、感染症予防に努めながら、新規顧客の確保やコンペ集客、また令和3年末にはカートナビゲーションを導入し、利便性の向上、顧客満足度の向上を掲げ営業を行ってまいりました。依然として消費者の根強い節約傾向も続いておりますが、インターネット予約の活用や、お客様に満足していただけるプレー環境の維持に注力し、来場者増員に努めてまいりました結果、当中間会計期間の入場者数は16,609人(前年同期比 542人増)となりました。

 この結果、当中間会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

(a)財政状態

 当中間会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ9,939千円減少し、2,215,872千円となりました。当中間会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べ6,366千円減少し、103,879千円となりました。当中間会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ3,574千円減少し、2,111,992千円となりました。

(b)経営成績

 当中間会計期間の売上高は133,068千円(前年同期比9.3%増)、売上原価は66,269千円(前年同期比4.8%減)、販売費及び一般管理費は68,928千円(前年同期比14.0%増)、営業損失は2,129千円(前年同期は8,339千円の営業損失)となりました。また、経常損失は813千円(前年同期は7,549千円の経常損失)となり、中間純損失は3,573千円(前年同期は10,065千円の中間純損失)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが11,285千円増加しましたが、投資活動によるキャッシュ・フローが850千円減少、財務活動によるキャッシュ・フローが7,200千円減少したことにより、前事業年度末に比べ3,234千円増加し、当中間会計期間末には52,962千円となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は11,285千円(前年同期は13,928千円の流入)となりました。この要因は、税引前中間純損失2,979千円を計上した一方で、減価償却による内部留保13,935千円などにより資金が流入したことによります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果減少した資金は850千円(前年同期は5,359千円の流出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出740千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果減少した資金は7,200千円(前年同期は12,200千円の流出)となりました。これは、長期借入金の返済による支出7,200千円によるものであります。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

当社には子会社がなくゴルフ場経営以外行っておりませんのでセグメントごとの記載はしておりません。

(a)当社の事業内容は、提供するサービスの性格上、生産実績及び受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

 (b)営業収入及び入場者数実績

 

第50期中

第51期中

増減

グリーンフィー(千円)

40,179

46,867

6,688

キャディフィー(千円)

54,071

57,910

3,839

食堂売店手数料(千円)

3,995

4,425

430

茶店売上(千円)

1,994

2,845

851

その他収入(千円)

5,612

5,219

△392

収入会費等(千円)

15,877

15,799

△78

計(千円)

121,729

133,068

11,339

入場人数(人)

16,067

16,609

542

月平均(人)

2,678

2,768

90

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この中間財務諸表の作成にあたっては、当中間会計期間における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社は、過去の実数値や状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

②当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)財政状態の分析

(流動資産)

 当中間会計期間末における流動資産の残高は401,247千円(前事業年度末は397,451千円)となり3,796千円増加しました。主な要因は、現金及び預金が3,345千円増加したことによるものです。

(固定資産)

 当中間会計期間における固定資産の残高は1,814,624千円(前事業年度末は1,828,359千円)となり13,735千円減少しました。主な要因は、減価償却費13,935千円を計上したことなどによるものです。

 (流動負債)

 当中間会計期間における流動負債の残高は44,176千円(前事業年度末は44,061千円)となり115千円増加しました。主な要因は、年会費に関して前受金が11,642千円増加しましたが、未払費用が2,995千円減少したことなどによるものです。

 (固定負債)

 当中間会計期間における固定負債の残高は59,702千円(前事業年度末は66,183千円)となり6,481千円減少しました。主な要因は、長期借入金が返済により7,200千円減少したことによるものです。

 (純資産)

 当中間会計期間における純資産の残高は2,111,992千円(前事業年度末は2,115,566千円)となり3,574千円減少しました。これは中間純損失を3,573千円計上したことによるものです。

(b)経営成績の分析

 当中間会計期間における売上高は133,068千円(前年同期比9.3%増)、売上原価は66,269千円(前年同期比4.8%減)、販売費及び一般管理費は68,928千円(前年同期比14.0%増)、営業損失は2,129千円(前年同期は8,339千円の営業損失)となりました。また、経常損失は813千円(前年同期は7,549千円の経常損失)、中間純損失は3,573千円(前年同期は10,065千円の中間純損失)となりました。

(c)キャッシュ・フローの分析

 キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

(d)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2事業等のリスク」に記載のとおりであります。

(e)資本の財源及び資金の流動性

 資金概要

 当社の事業活動における運転資金需要の主なものはコース維持費、プレー費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また設備資金需要としては、コース及びクラブハウスに対する有形固定資産投資があります。

 財務政策

 当社は短期運転資金、長期運転資金ともに自己資金でまかなうとともに、事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、金融機関からの借入を行っております。