土佐観光施設株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04709 Japan GAAP


 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間の日本経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、社会経済活動の正常化に向けた動きが見られましたが、不安定な国際情勢による資源・エネルギー価格の高騰に起因する物価上昇等、依然として不透明な状況が続いております。

ゴルフ場業界におきましては、コロナ禍において比較的感染リスクの低いスポーツとしての認識による入場者数の増加傾向に陰りが見え始めたものの、ゴルフ人口の一定の底上げが見られました。一方、感染症拡大以前からの問題である人口の減少、高齢化等による影響は継続しており依然厳しい状況にあります。このような経済環境の中、当中間会計期間の売上高は166,168千円となり、前年同期比13,300千円増加となりました。営業利益は25,783千円(前年同期は営業利益4,231千円)となり、経常利益24,511千円(前年同期は経常利益1,718千円)となりました。中間純利益は16,887千円(前年同期は中間純損失1,702千円)となりました。

当中間会計期間の資産の部合計は、前事業年度末比27,018千円増加し710,944千円となりました。また、負債の部合計は、前事業年度末比10,131千円増加し、1,332,937千円となりました。

なお、当社はゴルフ場事業及びこれに付帯する業務の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

② キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間の現金及び現金同等物は、全体として46,154千円増加し、135,719千円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、57,020千円の資金増加となり、前年同期比51,970千円の増加となりました。これは、税引前中間純利益24,511千円、減価償却費9,917千円及び未払消費税等の増加8,507千円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、2,412千円の資金減少となり、前年同期比13,902千円の増加となりました。これは有形固定資産の取得による支出2,279千円及び保険積立金の積立による支出133千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、8,452千円の資金減少となり、前年同期比705千円の減少となりました。これは、長期借入金の返済による支出1,750千円及びリース債務の返済による支出6,702千円によるものであります。

 

 

③ 仕入及び販売の実績

当社はゴルフ場事業及びこれに付帯する業務の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

イ 商品仕入実績

当中間会計期間の商品仕入実績は次のとおりであります。

品目別

当中間会計期間

(自 2023年1月1日

  至 2023年6月30日)

前年同期比 (%)

ハウス売店商品 (千円)

2,543

71.3

コース売店商品 (千円)

1,407

105.1

合計      (千円)

3,951

80.5

 

 

ロ 販売実績

当中間会計期間の販売実績収入別に示すと次のとおりであります。

品目別

当中間会計期間

(自 2023年1月1日

 至 2023年6月30日)

前年同期比 (%)

プレー収入  (千円)

130,522

109.5

年会費収入  (千円)

20,435

103.0

入会金収入  (千円)

4,536

109.9

商品売上収入 (千円)

6,004

108.7

食堂収入   (千円)

4,598

111.0

諸収入    (千円)

72

130.9

合計     (千円)

166,168

108.7

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積もり

当社の中間財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この中間財務諸表の作成にあたって、当社が採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 中間財務諸表 (1)中間財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載のとおりであります。

 

② 当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社の当中間会計期間の経営成績等は、入場者は対前年同期比1,369名増加し、ゴルフ営業部門の収入は対前年同期比11,329千円増加いたしました。また、食堂売店喫茶売上は対前年同期比941千円増加し、10,603千円となりました。会費部門収入は、対前年同期比1,012千円増加となり、その他部門は17千円増加となっております。この結果、営業収入全体では、対前年同期比13,300千円増加の166,168千円となりました。営業原価及び一般管理費の費用合計は、対前年同期比8,251千円減少の140,385千円となりました。営業収入は、2021年のコロナ禍から続くゴルフブームと、ネット予約に注力した結果、入場者数が堅調に推移したことにより増加し、設備投資計画のうち主要な投資が完了したことにより費用が減少し、営業利益25,783千円、中間純利益16,887千円となりました。

 

イ 財政状態
 (資産の部)

流動資産は155,177千円(前事業年度末比35,779千円増)となりました。増加の主な要因は、現金及び預金46,154千円増加と、未収入金3,082千円減少、前事業年度に発生した未収還付法人税等5,236千円の消滅によるものであります。

 

固定資産は555,767千円(前事業年度末比8,760千円減)となりました。減少の主な要因は、工具、器具及び備品695千円、ソフトウエア1,584千円増加と減価償却を9,917千円実施したことによるものであります。

 

 (負債の部)

負債は、1,332,937千円(前事業年度末比10,131千円増)となりました。増加の主な要因は、未払消費税等8,507千円、未払法人税等6,384千円、前受収益・長期前受収益5,123千円増加とリース債務6,702千円減少によるものであります。

 

 (純資産の部)

純資産の部合計は、△621,993千円(前事業年度末比16,887千円増)となりました。増加の主な要因は、中間純利益16,887千円を計上したことによるものであります。

 

ロ キャッシュ・フロー

当社の資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローは、57,020千円(対前年同期比51,970千円増加)となりました。これは、税引前中間純利益24,511千円、減価償却費9,917千円及び未払消費税等の増加8,507千円、法人税等の支払額5,133千円等によるものであります。

また、投資活動によるキャッシュ・フローは、△2,412千円(前年同期比13,902千円増加)となりました。これは有形固定資産の取得による支出2,279千円及び保険積立金の積立による支出133千円によるものであります。
 財務活動によるキャッシュ・フローは、△8,452千円(前年同期比705千円減少)となりました。これは、長期借入金の返済による支出1,750千円及びリース債務の返済による支出6,702千円によるものであります。

これらにより現金及び現金同等物の当中間期末残高は対前事業年度末比46,154千円増加し、135,719千円となりました。

 

ハ 資本の財源及び資金の流動性

当社の資金需要は、運転資金需要と設備投資資金需要があります。運転資金需要の主なものは、コース維持管理に伴う肥料、消耗品等の費用、売店・喫茶の仕入れ、販売費及び一般管理費の営業費用であります。また、設備投資資金需要の主なものはコース、クラブハウス等に関する有形固定資産の取得及びコース管理機械等に関する投資であり、これらの資金は自己資金で賄うとともに、事業活動の維持に必要な資金を安定的に確保するため、金融機関からの借り入れを行っております。