売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05355 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

当社グループは、料金請求・回収業務を担うビリング事業のほか、クラウド決済サービスを提供するビリング・ソリューション事業、クレジットカード事業、アカウンティング・ファイナンスなどの財務サービス事業をトータルで提供する「NTTグループ 総合決済・財務プラットフォーマー」として、お客さまや社会の課題解決に誠実に向き合い、新たな価値創造に挑戦する企業をめざしております。

当社グループを取り巻く環境としましては、雇用・所得環境が改善する下で、景気の緩やかな回復が続くことが期待される一方、世界的な金融引締めや中国経済の先行き懸念等による景気の下押しリスクもあることから、物価の高騰や中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動といった世界経済動向を十分注視していく必要があると考えています。

このような状況のなか、当社グループは「信用をチカラに、社会を支え、豊かな未来をつくる」というパーパスのもと、ビジョンである「NTTグループ 総合決済・財務プラットフォーマー」の実現に向け、金融決済、財務サービスの経験・知見を活かし、お客さまや社会の課題に誠実に向き合ってまいります。具体的には、DX(デジタルトランスフォーメーション)の更なる推進とビリングソリューションサービスの拡大、カード決済ソリューションビジネスの拡大、高品質・専門的なアカウンティングサービスの提供、及びグループファイナンスにおける資金調達手段の多様化、事業活動を通じた持続可能な社会の実現に向けた取組みの推進などの各種施策に取り組んでおります。なお、NTTグループカードは2023年7月31日をもちましてサービスを終了いたしました。

当第3四半期連結累計期間における当社グループの経営成績につきましては、売上高は前年同期比586億1百万円の増加となる2,252億90百万円、営業利益は前年同期比18億14百万円の増加となる154億36百万円、経常利益は前年同期比13億51百万円の増加となる174億58百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比7億11百万円の増加となる121億10百万円となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①ビリング事業

ビリング事業におきましては、請求書の電子化やデジタル受付の拡大など、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による請求・回収業務のコスト削減等に取り組み、安定かつ効率的な事業運営に努めました。その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同期比165億45百万円の増加となる1,357億67百万円となりました。セグメント利益は、前年同期比5億7百万円の減少となる62億37百万円となりました。

なお、当第3四半期連結累計期間における契約実行高は、前年同期比1,302億39百万円の増加となる4兆7,453億96百万円となりました。

②クレジットカード事業

クレジットカード事業の当第3四半期連結累計期間における売上高は、通信料金等の取り扱いが増加したこと等により、前年同期比46億84百万円の増加となる463億74百万円となりました。セグメント利益は、前年同期比16百万円の減少となる30億19百万円となりました。

なお、当第3四半期連結累計期間における契約実行高は、前年同期比2,669億40百万円の増加となる2兆8,934億25百万円となりました。

 

③アカウンティング・ファイナンス事業

アカウンティング・ファイナンス事業の当第3四半期連結累計期間における売上高は、グループファイナンスの増加等により、前年同期比412億86百万円の増加となる829億90百万円となりました。セグメント利益は、前年同期比37億30百万円の増加となる115億45百万円となりました。

なお、当第3四半期連結累計期間における契約実行高は、前年同期比1兆2,137億91百万円の増加となる5兆8,303億14百万円となりました。

当社グループにおける当第3四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、次のとおりであります。

 

①資産の部

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、グループファイナンスに係る貸付金が増加したこと等に伴い、前連結会計年度末比6,581億40百万円の増加となる9兆9,126億54百万円となりました。

②負債の部

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、グループファイナンスに係る借入金が増加したこと等に伴い、前連結会計年度末比6,524億96百万円の増加となる9兆8,199億31百万円となりました。

③純資産の部

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末比56億44百万円の増加となる927億22百万円となりました。

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当社グループは、2023年11月、当社の存在意義や志を再定義し、同じ価値観を共有して事業にあたることで、持続的に社会に貢献し続ける企業でありたいとの考えから、当社の存在意義である「パーパス」、実現したい姿である「ビジョン」、大切な価値観・行動指針である「バリューズ」を新たに制定いたしました。

なお、詳細については当社ホームページに掲載しておりますのでご参照ください。

(https://www.ntt-finance.co.jp/company/purpose/)

 

(4)優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。