株式会社JTC

小売業スーパー

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E34891 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

①経営成績等の状況の概要

 当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フ

ロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

a.財政状態及び経営成績の状況

  当社グループの事業に大きく影響を及ぼす海外からの訪日外客数の動向に関しましては、日本政府観光局(JNTO)によると、当中間連結会計期間における訪日外客数は、2023年5月8日に新型コロナウィルス感染症を5類感染症に位置付けられたことにより、2023年3月~2023年8月平均訪日外客数約204万人(2019年3月~2019年8月平均訪日外客数約280万人)となったものの、新型コロナウイルス感染症の影響前の2019年同期間に比べて約76万人程度減少となりました。

  このような環境の中、当社グループは、2023年9月以降を見通して富山、仙台に新店舗をオープン、既存店のリニュ-アルを実施いたしました。引き続き、適正在庫を図りつつ固定費の削減に努めるほか、継続して業務機能のスリム化・最適化を推し進めております。営業中の店舗におきましては、お客様と従業員の安全を最優先に新型コロナウイルス感染症予防策として、接触感染・飛沫感染の防止策などあらゆる対策を引き続き講じて、海外お客様の営業活動にも努めております。

  また、韓国事業再構築の一環として、当社連結子会社の株式会社シティープラスの株式を全て売却し、経営合理化を進めております。

  これらの結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高5,771百万円(前年同期比920.0%増)、営業損失262百万円(前年同期は営業損失1,484百万円)、経常利益124百万円(前年同期は経常損失1,153百万円)、親会社株主に帰属する中間純利益1,228百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失1,110百万円)となりました。

 

 当中間連結会計期間の財政状態の概況は、次のとおりであります。

 

 当中間連結会計期間における総資産は、前連結会計年度末より4.8%増の16,736百万円となりました。

総資産の増加は訪日外客数が徐々に回復しはじめたことにより、主に流動資産で売掛金が282百万円、商品が477百万円増加したことによるものであります。

 

 負債合計は前連結会計年度末より3.5%減の4,627百万円となりました。主に流動負債で買掛金198百万円増加したものの、1年内返済予定借入金が189百万円減少、訴訟損失引当金が156百万円減少したことによるものであります。

 

 純資産は、前連結会計年度末より8.3%増の12,109百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する中間純利益が1,228百万円計上されたことによるものであります。

 

 また、当社グループは、報告セグメントが単一であるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

b.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

 当社は、収益性及び効率性の両面から体質を強化することが重要と捉え、「経常利益」及び「中間純利益」を重要な指標として位置付けております。当中間連結会計期間における経常利益は124百万円となり、経常利益率は2.2%となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は1,228百万円となりました。

 

c.キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ、180百万円増加し、4,097百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において営業活動の結果支出した資金は、1,025百万円となりました(前中間連結会計期間は1,167百万円の支出)。これは主に、税金等調整前中間純利益が1,422百万円となったものの、子会社株式売却益1,282百万円、為替差益334百万円、棚卸資産の増加による支出489百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において投資活動の結果得られた資金は、1,418百万円となりました(前中間連結会計期間は222百万円の収入)。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入1,204百万円、敷金差入保証金の返還による収入210百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において財務活動の結果支出した資金は、275百万円となりました(前中間連結会計期間は331百万円の支出)。これは主に、長期借入れによる収入100百万円と長期借入金の返済による支出360百万円による純減額260百万円によるものであります。

 

d.生産、受注及び販売の実績

ⅰ.仕入実績

  当社グループは、お土産品を販売する小売事業の単一セグメントであり、当中間連結会計期間の仕入実

 績は次のとおりであります。

セグメントの名称

当中間連結会計期間

(自 2023年3月1日

 至 2023年8月31日)

前年同期比(%)

仕入高(百万円)

小売事業

1,845

979.1

(注) 韓国ウォンから日本円の換算については、当中間連結会計期間におけるソウル外国為替仲介株式会

    社の期中平均基準為替レートにより算出しております。

 

ⅱ.販売実績

 当社グループは、お土産品を販売する小売事業の単一セグメントであり、当中間連結会計期間の販売実績は次のとおりであります。

セグメントの名称

当中間連結会計期間

(自 2023年3月1日

 至 2023年8月31日)

前年同期比(%)

売上高(百万円)

小売事業

5,771

920.0

(注) 韓国ウォンから日本円の換算については、当中間連結会計期間におけるソウル外国為替仲介株式会

    社の期中平均基準為替レートにより算出しております。

 

②経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

a.重要な会計方針及び見積り

 当社グループの中間連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。

 なお、当社グループの中間連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 中間連結財務諸表等(1)中間連結財務諸表 注記事項 (中間連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

 

b.当中間連結会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当中間連結会計期間の経営成績の分析は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ①経営成績等の状況の概要 a.財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

c.経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

d.資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの資金需要のうち、主なものは事業活動資金であります。当社グループは資金の流動性確保のため、これまでの事業活動等により創出したキャッシュ・フローによる自己資本に加えて、金融機関等から調達を行っております。


 資本の財源についての分析は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー状況の分析 ①経営成績等の状況の概要 c.キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

e.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。