E00064 Japan GAAP
前期
824.7億 円
前期比
107.5%
株価
900 (03/28)
発行済株式数
30,580,000
EPS(実績)
55.66 円
PER(実績)
16.17 倍
前期
721.6万 円
前期比
108.5%
平均年齢(勤続年数)
44.5歳(19.2年)
従業員数
739人(連結:766人)
当社グループは、当社及び子会社である松友商事㈱、松井リフォーム㈱及び関連会社であるはるひ野コミュニティサービス㈱、いなぎ文化センターサービス㈱の子会社2社、関連会社2社(うち連結対象は子会社2社)で構成され、主要な事業内容は、建設工事の請負事業、不動産事業である。
当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであり、セグメントと同一の区分である。
(建設事業)
建設工事の請負事業は当社及び連結子会社である松井リフォーム㈱が営んでいる。当社は松井リフォーム㈱に建築工事の一部を発注しているほか、連結子会社である松友商事㈱から工事を受注している。
(不動産事業等)
当社は土地・建物の売買及び賃貸住宅・貸事務所等の不動産事業及び建設工事全般の設計・監理に関する事業等を営んでいる。松友商事㈱は土地・建物の売買及び賃貸住宅・貸事務所等の不動産事業を営んでいる。
当社は賃貸建物の一部を松友商事㈱及び松井リフォーム㈱に賃貸している。
また、関連会社であるはるひ野コミュニティサービス㈱、いなぎ文化センターサービス㈱はPFI事業を営んでいる。
事業の系統図は次のとおりである。
※ PFI事業…公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う事業手法
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。
当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇や金融資本市場の変動などが下振れリスクとなっているものの、設備投資や雇用情勢、個人消費には緩やかな持ち直しの傾向が見受けられる。
建設業界においては、公共投資は底堅く推移しているものの、幅広い資機材価格の高騰や品不足などの影響、労働時間の上限規制への対応など、予断を許さない事業環境が続いている。
このような経済情勢の中で、当連結会計年度の業績は、以下のとおりとなった。
連結売上高については、前連結会計年度比7.5%増の886億64百万円となった。
利益については、営業利益は前連結会計年度比6.1%減の22億68百万円、経常利益は同2.8%減の27億2百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同5.0%減の17億2百万円となった。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりである。
完成工事高については、前連結会計年度比6.4%増の850億86百万円となった。利益については、完成工事利益率の低下等によりセグメント利益(営業利益)は同17.5%減の23億32百万円となった。
不動産事業等売上高は、連結子会社における開発型不動産売上の増加により、前連結会計年度比44.9%増の35億78百万円となった。利益については販売用不動産の売却等により、セグメント利益(営業利益)は同38.8%増の7億66百万円となった。
当連結会計年度末における資産合計は、受取手形・完成工事未収入金等が20億33百万円、有価証券が9億8百万円、未成工事支出金が13億31百万円減少する一方、現金預金が65億13百万円増加したこと等により前連結会計年度末に比べ3.8%増の710億22百万円となった。
負債合計は、支払手形・工事未払金等が15億75百万円減少する一方、未成工事受入金が22億78百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ5.1%増の268億50百万円となった。
純資産合計は、利益剰余金が配当金の支払により7億84百万円減少する一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により17億2百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が4億70百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3.0%増の441億72百万円となった。
これにより当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.5ポイント低下し62.2%となった。
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の主な増減状況については、営業活動による資金の増加が71億80百万円(前連結会計年度は20百万円の減少)、投資活動による資金の減少が5億43百万円(前連結会計年度は23億39百万円の減少)、財務活動による資金の減少が9億23百万円(前連結会計年度は14億4百万円の減少)となり、これにより資金は前連結会計年度末に比べ57億13百万円増加(前連結会計年度は37億63百万円の減少)し、210億円(前連結会計年度末は152億87百万円)となった。
各活動における主な増減の内訳については、次のとおりである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、仕入債務が28億4百万円減少する一方、税金等調整前当期純利益25億65百万円を計上、売上債権の減少、未成工事受入金の増加、未成工事支出金の減少、未払消費税等の増加により70億99百万円増加し、営業活動による資金は71億80百万円の増加となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入により7億67百万円増加する一方、有形固定資産の取得による支出により5億66百万円、有価証券及び投資有価証券の取得による支出により8億77百万円減少したこと等により、5億43百万円の減少となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、配当金の支払、自己株式の取得による減少等により9億23百万円の減少となった。
(注) 1 建設事業以外の受注高については、当社グループ各社の受注概念が異なるため記載していない。
2 セグメント間の取引については相殺消去している。
(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去している。
2 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載していない。
3 前連結会計年度及び当連結会計年度において、売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。
なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりである。
(注) 1 前事業年度以前に受注したもので、契約の変更により契約金額に増減のあるものについては、当期受注高にその増減額を含む。したがって、当期売上高にもかかる増減額が含まれる。
2 次期繰越高は(前期繰越高+当期受注高-当期売上高)である。
工事受注方法は、特命と競争に大別される。
(注) 百分比は請負金額比である。
(注) 1 完成工事のうち主なものは、次のとおりである。
前事業年度
当事業年度
2 前事業年度及び当事業年度ともに売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。
d. 次期繰越高(2023年3月31日現在)
(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものである。
当社グループの当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比7.5%増の886億64百万円となった。その内訳は建設事業は同6.4%増の850億86百万円、不動産事業等は連結子会社における開発型不動産売上の増加により同44.9%増の35億78百万円となり、売上高の95.9%を建設事業が占めている。
利益面については、完成工事利益率の低下等により完成工事総利益は前連結会計年度比4.1%減の56億31百万円となり、不動産事業等総利益は販売用不動産の売却等により同32.6%増の9億57百万円となったこと等により、営業利益は同6.1%減の22億68百万円となった。また、経常利益は同2.8%減の27億2百万円となった。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は同5.0%減の17億2百万円となった。また1株当たり当期純利益金額は57円50銭、自己資本利益率は3.9%となった。
当社グループは、2022年度(2023年3月期)を初年度とする3ヵ年の「中期経営計画〈2022-2024〉」を策定している。
当社グループの中期経営計画は、企業理念である「人・仕事・会社を磨き続け、建設事業を通じて、社会に貢献する。」の実現に向けて、具体的かつ効率的に行動するための施策を次の通り掲げている。
Ⅰ.方針・施策
新たな中期経営計画では、経営方針を「会社を磨き、新たなステージへ」と位置づけ、具体的な経営施策は次の3つを柱に取り組んでいく。
①持続的成長の実現
②本業の磨きこみ
③450周年へ基盤拡充
Ⅱ.基本数値目標
当社グループの2024年度基本数値目標は次の通りである。
①業績
売上高 900億円
営業利益 30億円
②株主還元
配当性向 40%程度(下限10円)
③投資計画
2022-2024年度 80億円
当社グループは目標の達成に向け一丸となって取り組んでまいる所存である。
当連結会計年度末における資産合計は、受取手形・完成工事未収入金等が20億33百万円、有価証券が9億8百万円、未成工事支出金が13億31百万円減少する一方、現金預金が65億13百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3.8%増の710億22百万円となった。
負債合計は、支払手形・工事未払金等が15億75百万円減少する一方、未成工事受入金が22億78百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ5.1%増の268億50百万円となった。
純資産合計は、利益剰余金が配当金の支払により7億84百万円減少する一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により17億2百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が4億70百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3.0%増の441億72百万円となった。
これにより当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.5ポイント低下し62.2%となった。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりである。
完成工事高については、前連結会計年度比6.4%増の850億86百万円となった。利益については、完成工事利益率の低下等によりセグメント利益(営業利益)は同17.5%減の23億32百万円となった。
資産については、受取手形・完成工事未収入金等の減少及び未成工事支出金の減少等によりセグメント資産は前連結会計年度末に比べ12.0%減の236億85百万円となった。
不動産事業等売上高は、連結子会社における開発型不動産売上の増加により、前連結会計年度比44.9%増の35億78百万円となった。利益については販売用不動産の売却等により、セグメント利益(営業利益)は同38.8%増の7億66百万円となった。
資産については、販売用不動産の減少等によりセグメント資産は前連結会計年度末に比べ8.2%減の142億4百万円となった。
当連結会計年度における資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、71億80百万円の増加となった。その主な要因としては、仕入債務が28億4百万円減少する一方、税金等調整前当期純利益25億65百万円を計上、売上債権の減少、未成工事受入金の増加、未成工事支出金の減少、未払消費税等の増加により70億99百万円増加したこと等による。
投資活動によるキャッシュ・フローでは、5億43百万円の減少となった。その主な要因としては、有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入により7億67百万円増加する一方、有形固定資産の取得による支出により5億66百万円、有価証券及び投資有価証券の取得による支出により8億77百万円減少したこと等による。
財務活動によるキャッシュ・フローでは、9億23百万円の減少となった。その主な要因としては、配当金の支払、自己株式の取得による減少等による。
以上により、現金及び現金同等物の期末残高は、57億13百万円増加し、210億円となった。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につき、運転資金のうち主となるものは、工事施工に伴う材料費、外注費等の営業費用であり、これらを主に手元のキャッシュ及び営業活動によるキャッシュ・フローにより賄っている。また、安定的かつ機動的な資金調達基盤を確保するため、取引銀行5行と総額60億円のコミットライン契約を結んでいる。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表の作成にあたり、過去の実績や連結決算日現在の状況を踏まえた合理的な要因に基づき見積りを行っている。これらの見積りには特有の不確実性を伴うため、実際の結果と異なることがある。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりである。