売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E01575 Japan GAAP

売上高

6,068.9億 円

前期

4,284.0億 円

前期比

141.7%

時価総額

3,875.4億 円

株価

1,493.5 (04/22)

発行済株式数

259,481,819

EPS(実績)

118.18 円

PER(実績)

12.64 倍

平均給与

844.1万 円

前期

854.8万 円

前期比

98.8%

平均年齢(勤続年数)

43.0歳(14.8年)

従業員数

313人(連結:7,876人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社、当社の子会社59社及び関連会社36社)は、総合エンジニアリング事業及び機能材製造事業を主たる事業としており、これに加え、機器調達及びコンサルティング等の附帯事業を営んでおります。各事業における当社及び主要な関係会社の位置付け等は次のとおりであります。なお、次の区分はセグメント情報に記載された区分と同一であります。

 

総合エンジニアリング事業

当セグメントは、石油、石油精製、石油化学、ガス、LNG、一般化学、原子力、金属製錬、バイオ、食品、医薬品、医療、物流、IT、環境保全、公害防止等に関する装置、設備及び施設の計画、設計、調達、建設及び試運転役務等のEPCビジネスを中心に構成されております。なお、当セグメントを構成する会社は以下のとおりであります。

分野

会社名

設計・調達・建設

日揮グローバル㈱、日揮㈱、

JGC ASIA PACIFIC PTE. LTD.、JGC PHILIPPINES, INC.、

PT. JGC INDONESIA、JGC Gulf International Co. Ltd.、

JGC OCEANIA PTY LTD、JGC America, Inc.、JGC Gulf Engineering Co. Ltd.、JGC Construction International Pte. Ltd.、

JGC ASIA PACIFIC (M) Sdn.Bhd.、JGC Vietnam Co., Ltd.、

Japan NuScale Innovation, LLC、JGC INDIA EPC PRIVATE LIMITED

検査・保守

青森日揮プランテック㈱

プロセスライセンシング

日揮ユニバーサル㈱

 

 

機能材製造事業

当セグメントは、以下のような分野別製品群からなる事業で各関係会社にて製造・販売しています。

分野

製品

会社名

触媒分野

重質油の水素化精製・流動接触分解、灯軽油の脱硫などの石油精製用触媒、化学品の水素化・異性化・酸化などの石油化学用触媒など

日揮触媒化成㈱

日揮ユニバーサル㈱

ナノ粒子技術分野

フラットパネルディスプレイ・半導体・化粧品・オプトなどに使用される機能性素材、化学的機械研磨材料など

日揮触媒化成㈱

クリーン・安全分野

環境触媒、脱臭・消臭剤、オゾン分解触媒、酵素フィルタなど

日揮触媒化成㈱

日揮ユニバーサル㈱

電子材料・高性能セラミックス分野

薄膜集積回路、高品位アルミナ基板、半導体製造装置用窒化ケイ素部品、液晶製造装置用金属セラミックス複合材料部品、半導体製造装置用セラミックス部材など

日本ファインセラミックス㈱

次世代エネルギー分野

燃料電池用脱硫材、色素増感型太陽電池用材料など

日揮触媒化成㈱

 

 

 

その他の事業

その他の事業は総合エンジニアリング事業及び機能材製造事業以外の事業であり、以下のような分野及び会社で構成されております。

分野

会社名

機器調達

日揮商事㈱

コンサルティング

日本エヌ・ユー・エス㈱

オフィスサポート

日揮ビジネスサービス㈱

原油・ガス生産販売事業等

JGC (GULF COAST), LLC、JGC Exploration Eagle Ford LLC、

JGC EXPLORATION CANADA LTD.

水処理事業

水ing㈱、水ingAM㈱、水ingエンジニアリング㈱

発電・造水事業

Al Asilah Desalination Company S.A.O.C.、A.R.C.H WLL、

ASH SHARQIYAH OPERATION AND MAINTENANCE COMPANY LLC

FPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)保有・傭船事業

Japan Sankofa Offshore Production Pte.Ltd.

 

 

以上に述べた事項の概略は次のとおりであります。

 

※画像省略しています。
23/06/29

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

① 当連結会計年度の概況

当連結会計年度において、新型コロナウイルス感染症(以下、「COVID-19」という。)の影響が和らぐなかで世界経済は回復傾向にあったものの、ウクライナ情勢等に伴う資源価格をはじめとする物価上昇の長期化に加えて、これを抑えるための各国中央銀行による金融引き締め等が継続され、世界経済は後退の動きを見せ始めるなど先行き不透明な状況が高まりました。

このような状況のなか、当社グループの総合エンジニアリング事業の海外マーケットにおいては、エネルギーソリューションズ分野(石油精製、石油化学・化学、ガス処理、LNG等)では、世界各地での経済活動の再開に伴ってエネルギー需要の回復が進み、さらにエネルギー安全保障と低炭素化の両立の観点から、環境負荷が比較的少ない天然ガス(液化天然ガス(LNG)を含む)の重要性が高まり、産油・産ガス諸国で多くの設備投資案件が着実に進展しました。また、ファシリティインフラストラクチャーソリューションズ分野(発電、受入基地、医薬、医療、水処理、鉄道等)では、世界的な低・脱炭素化の動きを背景に、アジア地域を中心に再生可能エネルギー発電や産業インフラ関連の投資計画が進捗しました。サステナブルソリューションズ分野(水素・燃料アンモニア、小型モジュール原子炉(SMR)、スペシャリティケミカル、ケミカルリサイクル、グリーンケミカル等)では、同様に世界的な低・脱炭素化の潮流を受け、水素・燃料アンモニアなどを中心に低・脱炭素関連案件が着実に前進しました。

同事業の国内マーケットにおいては、既存製油所の改修・保全のほか、ライフサイエンスやヘルスケア、ケミカル分野を中心としたインフラ分野への設備投資が継続的に行われるとともに、政府が掲げるグリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた水素・燃料アンモニアやSAF(持続可能な航空燃料)などの低・脱炭素関連案件で進展がみられました。

機能材製造事業においては、触媒・ファインケミカル分野では、COVID-19の影響が和らぐなかで世界各地で経済活動が再開し、触媒を中心に顧客の製品需要は総じて堅調に推移したものの、供給過剰や世界的なインフレーションの進行に伴う消費者の購買意欲の減退によって、半導体やエレクトロニクス市場におけるファインケミカル製品の事業環境に悪化がみられました。ファインセラミックス分野では、活況であった半導体関連市場において景気の減速感が強まっているものの、電気自動車やハイブリッド車向けのパワー半導体関連製品の需要については引き続き好調に推移しました。

なお、当社グループは引き続き、激変する外部環境を注視し、適宜情報収集及びリスク対応を実施するとともに、COVID-19の感染拡大の防止に努め、当社グループ社員をはじめとする関係者の安全に配慮して事業を遂行しました。

以上のような経営環境のもと、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、以下のとおりとなりました。

 

経営成績

 

当連結会計年度
(百万円)

前年同期増減率
(%)

売上高

606,890

41.7

営業利益

36,699

77.4

経常利益

50,560

68.4

親会社株主に帰属する
当期純利益

30,665

 

 

受注高

地域

当連結会計年度
(百万円)

割合
(%)

海外

717,350

81.6

国内

161,438

18.4

合計

878,789

100.0

 

 

 

この結果、当連結会計年度末の受注残高は、為替変動による修正及び契約金額の修正・変更を加え、1兆5,710億円となりました。

なお、当連結会計年度の連結財政状態の概況は以下のとおりであります。

 

    (資産)

当連結会計年度末における流動資産は5,394億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ61億49百万円の増加となりました。これは主に未収入金が387億12百万円減少したものの、現金預金が447億92百万円増加したことによるものです。固定資産は1,736億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ127億2百万円の増加となりました。これは主に有形固定資産が27億円、無形固定資産が13億49百万円、投資その他の資産が86億53百万円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は7,131億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ188億52百万円の増加となりました。

 

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は2,722億6百万円となり、前連結会計年度末に比べ183億69百万円の増加となりました。これは主に1年内償還予定の社債が200億円減少したものの、支払手形・工事未払金等が267億47百万円、流動負債その他が97億94百万円増加したことによるものです。固定負債は429億39百万円となり、前連結会計年度末に比べ98億36百万円の減少となりました。これは主に社債が100億円減少したことによるものです。

この結果、負債合計は3,151億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ85億33百万円の増加となりました。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は3,979億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ103億18百万円の増加となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益を306億65百万円計上した一方、自己株式の取得により200億円減少したことによるものです。

この結果、自己資本比率は55.7%(前連結会計年度末は55.8%)となりました。

 
② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度の連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較し447億46百万円増加し、3,327億55百万円となりました。また、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益488億11百万円に加え、未収入金の減少などにより、結果として1,107億69百万円の増加(前連結会計年度は193億11百万円の増加)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより114億71百万円の減少(前連結会計年度は76億95百万円の減少)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出などにより612億88百万円の減少(前連結会計年度は1億48百万円の減少)となりました。

 

③ 生産、受注及び販売の実績
ⅰ)生産実績

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

総合エンジニアリング事業

機能材製造事業

43,639

106.7

報告セグメント計

43,639

106.7

その他の事業

合計

43,639

106.7

 

(注)金額は販売価格によっております。

 

ⅱ)受注実績

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

総合エンジニアリング事業

823,995

266.2

機能材製造事業

47,729

報告セグメント計

871,724

281.7

その他の事業

7,064

109.5

合計

878,789

278.1

 

(注)当連結会計年度より、受注実績の集計方法を変更し、機能材製造事業の受注高を含めております。

 

ⅲ)売上実績

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

総合エンジニアリング事業

551,607

145.9

機能材製造事業

47,773

108.0

報告セグメント計

599,380

142.0

その他の事業

7,509

121.4

合計

606,890

141.7

 

(注)売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、以下のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

売上高(百万円)

割合(%)

売上高(百万円)

割合(%)

LNGカナダ社

134,498

31.4

171,419

28.2

サウスリファイナリーズ社

93,603

15.4

 

(注)前連結会計年度のサウスリファイナリーズ社については、当該割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。

 

(参考)受注高、売上高及び受注残高

(単位:百万円)

区分

前連結会計年度末受注残高

当連結会計年度
受注高

当連結会計年度
売上高

当連結会計年度末受注残高

総合エンジニアリング事業

1,207,832

823,995

551,607

1,563,459

 

国内

 

 

 

 

 

 エネルギートランジション関係

 

 

 

 

 

  石油・ガス関係

4,708

20,001

16,047

8,663

 

  LNG関係

37

24

24

0

 

  化学関係

32,971

19,998

28,834

24,136

 

  クリーンエネルギー関係

123,710

59,313

48,485

134,284

 

  その他

15,476

922

13,067

3,326

 

176,905

100,260

106,458

170,410

 

 ヘルスケア・ライフサイエンス関係

72,672

25,199

30,249

67,622

 

 産業・都市インフラ関係

62

1,431

1,355

138

 

 その他

1

795

643

154

 

国内計

249,642

127,687

138,705

238,326

 

海外

 

 

 

 

 

 エネルギートランジション関係

 

 

 

 

 

  石油・ガス関係

509,212

329,738

154,835

739,098

 

  LNG関係

417,813

147,132

213,877

376,018

 

  化学関係

11,957

192,133

22,725

183,936

 

  クリーンエネルギー関係

8,093

2,530

9,130

2,068

 

  その他

748

8,771

2,912

6,469

 

947,826

680,307

403,480

1,307,590

 

 ヘルスケア・ライフサイエンス関係

7,928

13,185

4,279

17,224

 

 産業・都市インフラ関係

2,434

2,682

5,007

318

 

 その他

132

132

 

海外計

958,190

696,308

412,901

1,325,132

機能材製造事業

7,080

47,729

47,773

7,036

その他の事業

998

7,064

7,509

597

合計

1,215,911

878,789

606,890

1,571,093

 

(注)1.当連結会計年度より受注高の集計方法を変更し、機能材製造事業の受注高を含めております。

2.総合エンジニアリング事業の「当連結会計年度末受注残高」は、当連結会計年度における為替換算による修正及び契約金額の修正・変更等による調整額83,238百万円を含んでいます。

3.その他の事業の「当連結会計年度末受注残高」は、当連結会計年度における為替換算による修正及び契約金額の修正・変更等による調整額44百万円を含んでいます。

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

「(1)経営成績等の状況の概要 ① 当連結会計年度の概況」に記載のとおり、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高6,068億90百万円(前期比41.7%増)、営業利益366億99百万円(前期比77.4%増)、経常利益505億60百万円(前期比68.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益306億65百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失355億51百万円)となりました。

売上高及び営業利益は、海外の大型プロジェクトの順調な進捗及び円安の影響等により前連結会計年度と比較して増収・増益となりました。経常利益は、主に金利上昇による受取利息の増加により、前連結会計年度と比較して増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度については特別損失としてイクシス関連損失を計上し純損失となりましたが、当連結会計年度は黒字転換しております。

 

当連結会計年度のセグメント別の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は以下のとおりです。

 

 

総合エンジニア
リング事業
(百万円)

前年同期
増減率
(%)

機能材製造事業
(百万円)

前年同期
増減率
(%)

その他の事業
(百万円)

前年同期
増減率
(%)

売上高

551,607

45.9

47,773

8.0

7,509

21.4

営業利益

33,429

95.5

7,169

△1.7

1,786

72.2

 

 

総合エンジニアリング事業

総合エンジニアリング事業においては、海外では北米での大型LNGプロジェクトや中東での製油所近代化プロジェクト、国内ではライフサイエンス関連プロジェクトやバイオマス発電プロジェクトの進捗が順調に伸びたことにより、売上高は前連結会計年度と比較して増収となりました。セグメント利益は、プロジェクトの着実な遂行、プロジェクト終盤案件での採算改善、円安影響等により、前連結会計年度と比較して増益となりました。

 

機能材製造事業

触媒分野においては、燃料需要が徐々に回復したことから、FCC触媒を中心に、国内外で触媒の需要が堅調に推移しました。ファインケミカル分野においては、半導体やエレクトロニクス市場の事業環境悪化の影響を受け、シリカゾルの需要が減少したものの、化粧品材の需要は堅調に推移しました。ファインセラミックス分野においては、半導体関連市場の需要が悪化し始めた一方で、電気自動車やハイブリッド車向け高熱伝導窒化ケイ素基板の需要は引き続き旺盛でありました。この結果、売上高は前連結会計年度と比較して増収となりました。セグメント利益は半導体関連の需要悪化に加え、燃料費や材料費の高騰の影響等により、前連結会計年度と比較して減益となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の改善に加え、過去終了プロジェクトの係争終結に伴う未収入金の回収などにより営業活動によるキャッシュ・フローは1,107億69百万円の増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形、無形固定資産の取得による支出等により114億71百万円の減少となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出、自己株式の取得等により612億88百万円の減少となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末から増加し3,327億55百万円となりました。

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりです。

 

(資金需要)

総合エンジニアリング事業は、キャッシュ・フローや採算の変動が大きく、プロジェクトの安定的な遂行のために十分な運転資金を必要としています。機能材製造事業では、主として製造設備の拡張・更新のための設備投資を効率的かつ継続的に行っています。また、中期経営計画「BSP2025」において計画している戦略投資を進めてまいります。

 

(資金調達)

当社グループは、資金需要に対して、営業活動によるキャッシュ・フローから得た資金及び手元資金に加え、状況に応じて有利子負債などによる調達資金を充当しています。有利子負債は、金融市場の環境等を鑑み、社債発行や金融機関からの借入など最適な手段によることとしております。なお、当社は株式会社日本格付研究所から信用格付を取得しており、報告書提出時点において長期発行体格付がA+、コマーシャルペーパーがJ-1となっております。

 

(財務戦略)

当社グループは、顧客からの信頼獲得及び長期にわたる大型プロジェクトの円滑な遂行の観点から、短期的な市場動向に左右されない強固な財務基盤を維持するとともに、戦略投資に対する機動的な資金調達余力を確保するため、自己資本比率については50%以上を安定的に維持することを目標としています。また、市場混乱時にも事業を継続するために十分な流動性を常時確保する方針としており、手元資金に加え取引金融機関とのコミットメントライン契約未使用枠300億円を有しています。手元資金については、効率的な運用・配分を実現するため、グループ内のキャッシュ・マネジメントの最適化に取組んでいます。当社は、戦略投資に機動的に対応しつつ強固な財務基盤を維持するとともに株主還元を着実に実施し、企業価値・株主価値の向上に努めてまいります。

 

(株主還元)

当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題として位置付けております。具体的な株主還元方針の内容については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりです。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。