売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E01575 Japan GAAP

売上高

8,580.8億 円

前期

8,326.0億 円

前期比

103.1%

時価総額

5,451.8億 円

株価

2,098.5 (01/13)

発行済株式数

259,793,008

EPS(実績)

-1.53 円

PER(実績)

--- 倍

平均給与

930.6万 円

前期

1,083.4万 円

前期比

85.9%

平均年齢(勤続年数)

43.7歳(12.3年)

従業員数

248人(連結:8,365人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」
社名変更

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社、当社の子会社58社及び関連会社48社)は、総合エンジニアリング事業及び機能材製造事業を主たる事業としており、これに加え、機器調達及びコンサルティング等の附帯事業を営んでおります。各事業における当社及び主要な関係会社の位置付け等は次のとおりであります。なお、次の区分はセグメント情報に記載された区分と同一であります。

 

総合エンジニアリング事業

当セグメントは、石油、石油精製、石油化学、ガス、LNG、一般化学、原子力、金属製錬、バイオ、食品、医薬品、医療、物流、IT、環境保全、公害防止等に関する装置、設備及び施設の計画、設計、調達、建設及び試運転役務等のEPCビジネスを中心に構成されております。なお、当セグメントを構成する主要な会社は以下のとおりであります。

分野

会社名

設計・調達・建設

日揮グローバル㈱、日揮㈱、㈱高田工業所

JGC ASIA PACIFIC PTE. LTD.、JGC PHILIPPINES, INC.、

PT. JGC INDONESIA、JGC Gulf International Co., Ltd.、

JGC OCEANIA PTY LTD、JGC America, Inc.、

JGC Gulf Engineering Co., Ltd.、

JGC Construction International Pte. Ltd.、

JGC ASIA PACIFIC (M) Sdn.Bhd.、JGC Vietnam Co., Ltd.、

JGC INDIA EPC PRIVATE LIMITED、JGC Corporation Oceania Pty Ltd、

JGC France SAS、Japan NuScale Innovation, LLC

検査・保守

青森日揮プランテック㈱

プロセスライセンシング

日揮ユニバーサル㈱

その他

Sunrise Healthcare Service Co., Ltd

 

 

機能材製造事業

当セグメントは、以下のような分野別製品群からなる事業で各関係会社にて製造・販売しております。

分野

製品

会社名

触媒分野

重質油の水素化精製・流動接触分解、灯軽油の脱硫などの石油精製用触媒及び素材、化学品の水素化・異性化・酸化などの石油化学用触媒など

日揮触媒化成㈱

日揮ユニバーサル㈱

ナノ粒子技術分野

フラットパネルディスプレイ・半導体・化粧品・プラスチック眼鏡レンズなどに使用される機能性素材、化学的機械研磨材料、ライフサイエンス材など

日揮触媒化成㈱

クリーン・安全分野

環境触媒、脱臭・消臭剤、オゾン分解触媒、酵素フィルタなど

日揮触媒化成㈱

日揮ユニバーサル㈱

電子材料・高性能セラミックス分野

薄膜集積回路、高品位アルミナ基板、高熱伝導窒化ケイ素基板、半導体・FPD製造装置用セラミックス部品、半導体・FPD製造装置用金属セラミックス複合材部品など

日本ファインセラミックス㈱

JFCマテリアルズ㈱

次世代エネルギー分野

燃料電池用脱硫材、色素増感型太陽電池用材料など

日揮触媒化成㈱

 

 

 

その他の事業

その他の事業は総合エンジニアリング事業及び機能材製造事業以外の事業であり、以下のような分野及び会社で構成されております。

分野

会社名

機器調達

日揮商事㈱

コンサルティング

日本エヌ・ユー・エス㈱

オフィスサポート

日揮ビジネスサービス㈱

原油・ガス生産販売事業等

JGC (GULF COAST), LLC、JGC Exploration Eagle Ford LLC、

JGC EXPLORATION CANADA LTD.

水処理事業

水ing㈱、水ingAM㈱、水ingエンジニアリング㈱

発電・造水事業

Al Asilah Desalination Company S.A.O.C.、A.R.C.H WLL、

ASH SHARQIYAH OPERATION AND MAINTENANCE COMPANY LLC

FPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)保有・傭船事業

Japan Sankofa Offshore Production Pte. Ltd.

国産廃食用油を原料とするSAF、バイオナフサ、バイオディーゼルの製造事業

(同)SAFFAIRE SKY ENERGY

 

 

また、当社グループに対してコーポレート業務を提供する日揮コーポレートソリューションズ㈱があります。

 

以上に述べた事項の概略は次のとおりであります。

 

※画像省略しています。
25/06/27

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

① 当連結会計年度の概況

当連結会計年度において、個人消費の増加やインフレの鎮静化、緩和的な金融環境などを背景に世界経済は引き続き底堅さを維持しました。しかし、中東情勢などの地政学的リスクや米国による関税政策の不確実性などによる物価上昇のリスクの高まりによって、世界経済の先行きに不透明感が表れ始めました。

このような状況のなか、当社グループの総合エンジニアリング事業の海外マーケットにおいて、エネルギーソリューションズ関連分野(石油精製、石油化学・化学、ガス処理、液化天然ガス(LNG)等)では、エネルギー安全保障と低・脱炭素化の両立の観点から、環境負荷が比較的少ない天然ガス(LNGを含む)の需要は引き続き高く、産油・産ガス諸国において新設のみならず既設プラントの増設・改造などの設備投資計画が進展しました。サステナブルソリューションズ分野(水素・燃料アンモニア、小型モジュール原子炉(SMR)、スペシャリティケミカル、ケミカルリサイクル、グリーンケミカル等)では、低・脱炭素化に向けた各国の政策や支援が後押しし、水素・燃料アンモニア、CCS(Carbon dioxide Capture and Storage :CO2の回収・貯留)などの領域において、設備投資計画が実現に向けて前進するなどしました。ファシリティソリューションズ分野(半導体、蓄電池、データセンター、発電、受入基地、医薬、医療、水処理、鉄道等)では、デジタル社会の進展に伴って半導体材料や蓄電池部材、データセンターなどのデジタル産業を支えるインフラ施設や関連施設の設備投資計画が、アジアなどを中心に着実に進展しました。

また、総合エンジニアリング事業の国内マーケットにおいて、ライフサイエンス分野やヘルスケア分野での設備投資計画が進んだほか、グリーンイノベーション基金などの日本政府の政策が追い風となり、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)や原子力といった低・脱炭素分野や資源循環分野における設備投資計画が進展しました。

このように国内外で様々な設備投資計画が進展する一方で、金利上昇や建設費用等の増加により、顧客のCAPEXは引き続き増加傾向で推移したことから、一部の顧客において設備投資の最終決定時期を2025年度以降に先送りする動きがありました。

機能材製造事業において、触媒・ファインケミカル分野では、触媒製品は海外顧客向け需要の期ずれや市場変化等により製品需要が低下したものの、ファインケミカル製品は半導体関連材料の市場回復により、半導体やエレクトロニクス向け製品の需要が堅調に推移しました。また、化粧品材についても需要が増加しました。ファインセラミックス分野では、半導体関連市場や電子材料市場が徐々に回復し、半導体製造装置やデータセンター向けセラミックス製品などの需要が増加したほか、電気自動車向けのパワー半導体関連製品の需要は引き続き拡大しました。

また、総合エンジニアリング事業において、受注を予定していた案件の顧客投資決定が遅れたことによって不稼働損が発生したことに加えて、第3四半期連結会計期間に台湾、サウジアラビア及びカナダで遂行中の4つのプロジェクトにおいて工事採算が悪化しました。その結果、当社グループの当連結会計年度の業績等については、以下のとおりとなりました。

 

経営成績

 

当連結会計年度
(百万円)

対前年度増減率
(%)

売上高

858,082

3.1

営業損失(△)

△11,474

経常利益

11,320

親会社株主に帰属する
当期純損失(△)

△398

 

 

受注高

地域

当連結会計年度
(百万円)

割合
(%)

海外

851,472

86.5

国内

133,005

13.5

合計

984,478

100.0

 

 

当連結会計年度末の受注残高は、為替変動による修正及び契約金額の修正・変更等を加え、1兆4,128億円となりました。

なお、当連結会計年度の連結財政状態の概況は以下のとおりであります。

 

    (資産)

当連結会計年度末における流動資産は5,612億67百万円となり、前連結会計年度末に比べ422億95百万円の減少となりました。これは主に受取手形・営業債権及び契約資産等が465億5百万円減少したことによるものです。固定資産は2,229億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ341億73百万円の増加となりました。これは主に有形固定資産が38億85百万円、投資その他の資産が293億82百万円増加したことによるものです。

この結果、総資産は7,841億75百万円となり、前連結会計年度末に比べ81億21百万円の減少となりました。

 

  (負債)

当連結会計年度末における流動負債は3,469億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ38億8百万円の減少となりました。これは主に契約負債が92億41百万円増加したものの、支払手形・工事未払金等が208億72百万円減少したことなどによるものです。固定負債は449億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ86億88百万円の減少となりました。これは主に前連結会計年度末に固定負債に含まれていた200億円の社債のうち、100億円が1年内償還予定の社債に振り替えられたことなどによるものです。

この結果、負債合計は3,919億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ124億96百万円の減少となりました。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は3,922億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ43億74百万円の増加となりました。これは主に配当などにより利益剰余金が100億22百万円減少した一方、その他有価証券評価差額金が124億75百万円、退職給付に係る調整累計額が27億71百万円増加したことなどによるものです。

この結果、自己資本比率は49.8%(前連結会計年度末は48.7%)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度の連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較し82億54百万円増加し、3,327億61百万円となりました。また、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益82億63百万円に加え、売上債権及び契約資産の減少などにより、結果として467億61百万円の増加(前連結会計年度は110億90百万円の増加)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより211億72百万円の減少(前連結会計年度は202億1百万円の減少)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払などにより150億49百万円の減少(前連結会計年度は88億94百万円の減少)となりました。

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績
ⅰ)生産実績

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

総合エンジニアリング事業

機能材製造事業

52,931

112.8

報告セグメント計

52,931

112.8

その他の事業

合計

52,931

112.8

 

(注)金額は販売価格によっております。

 

ⅱ)受注実績

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

総合エンジニアリング事業

922,593

313.9

機能材製造事業

53,241

99.3

報告セグメント計

975,834

280.8

その他の事業

8,643

112.6

合計

984,478

277.2

 

 

ⅲ)売上実績

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

総合エンジニアリング事業

794,977

102.8

機能材製造事業

54,643

105.1

報告セグメント計

849,620

103.0

その他の事業

8,462

113.2

合計

858,082

103.1

 

 

(注)売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、以下のとおりであります。

 

相手先

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

売上高(百万円)

割合(%)

売上高(百万円)

割合(%)

サウジアラムコ社

-

-

146,664

17.1

サウスリファイナリーズ社

169,066

20.3

121,279

14.1

LNGカナダ社

127,374

15.3

93,857

10.9

 

(注)前連結会計年度のサウジアラムコ社については、当該割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。

 

(参考)受注高、売上高及び受注残高

(単位:百万円)

区分

前連結会計年度末受注残高

当連結会計年度
受注高

当連結会計年度
売上高

当連結会計年度末受注残高

総合エンジニアリング事業

1,243,957

922,593

794,977

1,404,603

 

国内

 

 

 

 

 

 エネルギートランジション関係

 

 

 

 

 

  石油・ガス関係

5,766

30,357

25,281

10,842

 

  LNG関係

 

  化学関係

13,496

20,766

31,244

3,018

 

  クリーンエネルギー関係

97,469

23,006

67,739

52,735

 

  その他

472

2,711

2,870

313

 

117,204

76,841

127,135

66,910

 

 ヘルスケア・ライフサイエンス関係

85,414

9,736

37,952

57,198

 

 産業・都市インフラ関係

7,401

3,676

3,328

7,748

 

 その他

24

283

255

53

 

国内計

210,045

90,537

168,673

131,910

 

海外

 

 

 

 

 

 エネルギートランジション関係

 

 

 

 

 

  石油・ガス関係

570,862

47,037

278,905

347,788

 

  LNG関係

270,722

364,760

212,309

435,118

 

  化学関係

170,243

15,441

105,374

92,161

 

  クリーンエネルギー関係

9,517

△905

6,231

2,611

 

  その他

2,897

399,079

9,708

392,232

 

1,024,243

825,413

612,528

1,269,911

 

 ヘルスケア・ライフサイエンス関係

7,570

3,184

10,356

625

 

 産業・都市インフラ関係

1,855

3,185

3,151

1,913

 

 その他

242

272

267

242

 

海外計

1,033,912

832,055

626,304

1,272,693

機能材製造事業

8,660

53,241

54,643

7,167

その他の事業

835

8,643

8,462

1,080

合計

1,253,452

984,478

858,082

1,412,852

 

(注)1.総合エンジニアリング事業の「当連結会計年度末受注残高」は、当連結会計年度における為替換算による修正及び契約金額の修正・変更等による調整額33,030百万円を含んでおります。

2.機能材製造事業の「当連結会計年度末受注残高」は、当連結会計年度における為替換算による修正及び契約金額の修正・変更等による調整額△89百万円を含んでおります。

3.その他の事業の「当連結会計年度末受注残高」は、当連結会計年度における為替換算による修正及び契約金額の修正・変更等による調整額63百万円を含んでおります。

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

「(1)経営成績等の状況の概要 ① 当連結会計年度の概況」に記載のとおり、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高8,580億82百万円(前期比3.1%増)、営業損失114億74百万円(前期は営業損失189億95百万円)、経常利益113億20百万円(前期は経常利益3億58百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失3億98百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失78億30百万円)となりました。

売上高は、総合エンジニアリング事業での海外大型プロジェクトの進捗によって前連結会計年度と比較して増収となりましたが、一部のプロジェクトで予算の見直しに伴う採算悪化があったことにより営業損失となりました。前連結会計年度と比較して総合エンジニアリング事業での損失計上額が小さかったことに加え、機能材製造事業が増収増益となったことにより、当連結会計年度の営業損失は減少しました。営業損失の減少に加え受取配当金の増加、持分法による投資損益が改善したことなどにより、経常利益及び税金等調整前当期純利益は前連結会計年度と比較して増益となりました。しかしながら、外国税額の影響による二重課税により法人税等が税金等調整前当期純利益をわずかに上回るなどしたため前連結会計年度に続き親会社株主に帰属する当期純損失を計上する結果となりました。

 

当連結会計年度のセグメント別の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は以下のとおりです。

 

 

総合エンジニア
リング事業
(百万円)

前年同期
増減率
(%)

機能材製造事業
(百万円)

前年同期
増減率
(%)

その他の事業
(百万円)

前年同期
増減率
(%)

売上高

794,977

2.8

54,643

5.1

8,462

13.2

営業利益又は

営業損失(△)

△14,591

8,197

13.1

2,405

19.6

 

 

総合エンジニアリング事業

総合エンジニアリング事業においては、中東での製油所近代化プロジェクトや北米での大型LNGプロジェクト等の海外大型プロジェクトの進捗により、売上高は前連結会計年度と比較して増収となりましたが、前年度に引き続き一部のプロジェクトで追加費用やリスク対応費用を見込んだことなどにより採算が悪化しセグメント損失となりました。

 

機能材製造事業

機能材製造事業では、ファインケミカル分野において、半導体やエレクトロニクス市場における余剰在庫が解消されつつあり、需要が回復基調となったことから増収となりました。ファインセラミックス分野においても、半導体関連市場の需要が回復基調となったことで、半導体製造部品、生成AI用データセンター向けの電子材料の受注増加に加え、引き続き需要が旺盛な電気自動車やハイブリッド車向け高熱伝導窒化ケイ素基板の中国向け出荷が拡大したことにより増収となりました。また、内製化の推進、原材料費の高騰に対する一部の価格転嫁が進展したことなども寄与し、セグメント利益は前連結会計年度に比較して増益となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、外貨預金等の受取利息に加え、総合エンジニアリング事業における国内外プロジェクトの債権回収が進んだこと等により、営業活動によるキャッシュ・フローが467億61百万円の増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に機能材製造事業の工場建設等の有形固定資産の取得、SAF製造事業への投資や株式会社高田工業所との資本提携に伴う同社株式取得、総合エンジニアリング事業におけるデジタル関連投資等により211億72百万円の減少となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いのほか、海外子会社の短期借入金の返済等により150億49百万円の減少となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末から82億54百万円増加し3,327億61百万円となりました。

 

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりです。

 

(資金需要)

総合エンジニアリング事業は、キャッシュ・フローや採算の変動が大きく、プロジェクトの安定的な遂行のために十分な運転資金を必要としております。機能材製造事業では、主として製造設備の拡張・更新のための設備投資を効率的かつ継続的に行っております。また、中期経営計画「BSP2025」において計画している戦略投資を進めてまいります。

 

(資金調達)

当社グループは、資金需要に対して、営業活動によるキャッシュ・フローから得た資金及び手元資金に加え、状況に応じて有利子負債などによる調達資金を充当しております。有利子負債は、金融市場の環境等を鑑み、社債発行や金融機関からの借入など最適な手段によることとしております。前連結会計年度には、中期経営計画「BSP2025」における重点戦略である「高機能材製造事業の拡大」及び「将来の成長エンジンの確立」に係る新規の投資及びプロジェクトを推進するための資金調達手段として100億円のグリーンボンドを発行いたしました。当該グリーンボンドについては、当連結会計年度にカーボンリサイクル/ケミカルリサイクル事業及びエネルギートランジション事業への充当を完了しております。なお、当社は株式会社日本格付研究所から信用格付を取得しており、報告書提出時点において長期発行体格付がA+、コマーシャルペーパー格付がJ-1となっております。

 

(財務戦略)

当社グループは、顧客からの信頼獲得及び長期にわたる大型プロジェクトの円滑な遂行の観点から、短期的な市場動向に左右されない強固な財務基盤を維持するとともに、戦略投資に対する機動的な資金調達余力を確保するため、自己資本比率については50%以上を安定的に維持することを目標としております。また、市場混乱時にも事業を継続するために十分な流動性を常時確保する方針としており、手元資金に加え取引金融機関とのコミットメントライン契約未使用枠300億円を有しております。手元資金については、効率的な運用・配分を実現するため、グループ内のキャッシュ・マネジメントの最適化に取組んでおります。当社は、戦略投資に機動的に対応しつつ強固な財務基盤を維持するとともに株主還元を着実に実施し、企業価値・株主価値の向上に努めてまいります。

 

(株主還元)

当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題として位置付けております。具体的な株主還元方針の内容については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりです。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。