売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E05453 Japan GAAP

売上高

226.7億 円

前期

205.9億 円

前期比

110.1%

時価総額

82.8億 円

株価

350 (04/18)

発行済株式数

23,649,428

EPS(実績)

20.30 円

PER(実績)

17.24 倍

平均給与

700.0万 円

前期

700.0万 円

前期比

100.0%

平均年齢(勤続年数)

48.0歳(7.0年)

従業員数

11人(連結:537人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3【事業の内容】

(1)企業集団の概況

当社グループは、当社、連結子会社26社及び持分法適用関連会社1社で構成され、ITサービス事業、コンテンツ事業、アセットマネージメント事業を主な事業の内容としております。

当社グループの事業内容は、次のとおりであり、セグメント情報に記載された区分と同一の区分であります。

なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

① ITサービス事業

ITサービス事業につきましては、オンライン電子出版に特化したアフィリエイトプラットフォーム事業、マネージドホスティング等のデータサービス事業の他システムの開発・管理、Webサイトの運営等を行っております。

② コンテンツ事業

コンテンツ事業では、スマートフォン・タブレット向けゲームの開発・配信及び運営並びにキャラクターグッズ販売等を展開しております。

これらのスマートフォン・タブレット向けゲームは複数人でコミュニケーションをしながら楽しむことのできるゲームで、ゲーム自体は無料で提供し、ゲーム内のアイテムなどをユーザーに購入していただくことで収入を得るフリーミアムというビジネスモデルであります。

③ アセットマネージメント事業

アセットマネージメント事業では、不動産事業、賃貸管理業務、宿泊施設の企画・運営・管理及び経営並びにこれらに関するコンサルタント業、国内外の企業等への投資等を行っております。

 

(2)企業集団の事業系統図

当社グループの事業系統図は以下のとおりです。

※画像省略しています。
24/03/29

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

① 経営成績の状況

当連結会計年度(2023年1月1日~2023年12月31日)における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されております。ただし、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。

当社グループが展開しているインターネット関連事業においては、スマートフォン・タブレット端末の普及に伴い、インターネット利用者数の増加やEC(電子商取引)市場の拡大等を背景として、引き続き成長を続けております。さらに、コンテンツサービスの多様化が市場規模を拡大しており、スマートフォン・タブレット等のモバイルコンテンツ市場においても継続的な成長を続けております。一方で、魅力的なコンテンツやアプリケーションを提供するため、サービス内容は複雑化・高度化する傾向にあるなど、開発費用や人件費等のコストが増加するだけでなく、企業間におけるユーザー獲得競争が一層激化しております。また、アセットマネージメント事業においては、投資用不動産の価格水準が高く推移し利回りも低くなっており、適正な投資案件が不足している状況が続いております。

このような状況の下、当社グループは、コア事業と位置付けるITサービス事業について安定した収益基盤を強化し、コンテンツ事業においても、スマートフォン・タブレット等のモバイルコンテンツの開発事業及び配信・運営事業を強化するとともに、子会社各社の強みを生かし、これまでのマス・マーケットからターゲット層を絞ったニッチ・マーケットでの基盤を作り、深耕を進めてまいりました。また、アセットマネージメント事業においては、規模が小さく、事業期間の短い収益不動産を中心として展開することにより、事業リスクをコントロールし、金融機関の融資姿勢等に鑑み慎重に事業を運営してまいりました。

その結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高22,671百万円(前年同期比10.1%増加)、営業利益476百万円(前年同期比43.0%減少)、経常利益752百万円(前年同期比4.5%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては480百万円(前年同期比178.0%増加)となりました。

また、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は763百万円(前年同期比35.9%減少)、のれん償却前当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益+のれん償却額)は610百万円(前年同期比54.5%増加)となりました。

なお、来期においても、営業効率の強化及び販売力・生産性を更に向上させ、通期での収益拡大を目指してまいります。

 

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

a.ITサービス事業

ITサービス事業につきましては、データサービス事業を行う株式会社エアネットが安定した収益を獲得しておりますが、オンライン電子出版に特化したアフィリエイトプラットフォーム事業を行う株式会社ファーストペンギンの決済代行収益並びにアフィリエイト広告収益の減少に伴い売上高及び営業利益が減少しております。

以上の結果、売上高は2,102百万円(前年同期比18.1%減少)、営業損失は44百万円(前年同期は営業利益232百万円)となりました。

 

b.コンテンツ事業

コンテンツ事業につきましては、スマートフォン・タブレット向けゲームの開発、配信及び運営並びにキャラクターグッズの販売等を行っております。既存コンテンツの売上の減少並びに新規コンテンツに係る開発費の増加に伴い売上高及び営業利益が減少しております。

以上の結果、売上高は10,609百万円(前年同期比3.1%減少)、営業利益は49百万円(前年同期比87.5%減少)となりました。

 

c.アセットマネージメント事業

アセットマネージメント事業につきましては、不動産の賃貸及び売買並びに国内外の企業等への投資等を行っております。当社グループ内シナジーの効果により売上高及び営業利益が増加しております。

以上の結果、売上高は10,020百万円(前年同期比40.7%増加)、営業利益は468百万円(前年同期比134.2%増加)となりました。

 

 

② 財政状態の状況

a.資産の部
(流動資産)

当社グループの当連結会計年度末の流動資産は18,997百万円(前連結会計年度末は18,073百万円)と924百万円の増加となりました。主な要因は、売掛金及び契約資産が2,342百万円(前連結会計年度末は1,872百万円)と469百万円増加、商品が5,264百万円(前連結会計年度末は4,680百万円)と583百万円増加、未収還付法人税等が361百万円(前連結会計年度末は266百万円)と94百万円増加の一方で、現金及び預金が8,764百万円(前連結会計年度末は9,456百万円)と692百万円減少したこと等によるものであります。

(固定資産)

固定資産につきましては2,147百万円(前連結会計年度末は2,295百万円)と147百万円の減少となりました。主な要因は、投資有価証券が866百万円(前連結会計年度末は761百万円)と105百万円増加の一方で、のれんが162百万円(前連結会計年度末は292百万円)と130百万円減少、ソフトウエアが172百万円(前連結会計年度末は307百万円)と135百万円減少したこと等によるものであります。

この結果、総資産は21,145百万円(前連結会計年度末は20,369百万円)と776百万円の増加となりました。

b.負債の部
(流動負債)

流動負債につきましては7,545百万円(前連結会計年度末は7,713百万円)と168百万円の減少となりました。主な要因は、短期借入金が1,795百万円(前連結会計年度末は994百万円)と800百万円増加、増加した一方で、預り金が1,566百万円(前連結会計年度末は2,655百万円)と1,089百万円減少したこと等によるものであります。

(固定負債)

固定負債につきましては3,918百万円(前連結会計年度末は3,363百万円)と555百万円の増加となりました。

主な要因は、社債が150百万円(前連結会計年度末は10百万円)と140百万円増加、長期借入金が3,255百万円(前連結会計年度末は2,930百万円)と324百万円増加したこと等によるものです。

この結果、負債合計は11,463百万円(前連結会計年度末は11,076百万円)と386百万円の増加となりました。

c.純資産の部

純資産合計につきましては9,682百万円(前連結会計年度末は9,292百万円)と389百万円の増加となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金の増加480百万円、剰余金の配当による資本剰余金の減少110百万円、自己株式の処分による増加88百万円等によるものであります。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ702百万円減少し、8,449百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動による資金の減少は1,975百万円(前年同期は1,085百万円の減少)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益648百万円(前年同期は税金等調整前当期純利益608百万円)、減価償却費157百万円(前年同期は133百万円)、のれん償却額130百万円(前年同期は222百万円)、売上債権及び契約資産の増加額477百万円(前年同期は319百万円の減少)、棚卸資産の増加額588百万円(前年同期は1,557百万円の増加)、預り金の減少額1,089百万円(前年同期は52百万円の減少)、法人税等の支払額513百万円(前年同期は336百万円)を計上したことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金の増加は168百万円(前年同期は51百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出39百万円(前年同期は55百万円)、無形固定資産の取得による支出66百万円(前年同期は188百万円)、投資有価証券の償還による収入337百万円、差入保証金の回収による収入60百万円(前年同期は155百万円)等があったことによるものであります。

 

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金の増加は1,099百万円(前年同期は867百万円の増加)となりました。これは主に、短期借入れによる収入2,288百万円(前年同期は929百万円)、短期借入金の返済による支出1,488百万円(前年同期は775百万円)、長期借入れによる収入2,084百万円(前年同期は1,737百万円)、長期借入金の返済による支出1,849百万円(前年同期は1,007百万円)があったことによるものであります。

 

当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。

 

2020年12月

2021年12月

2022年12月

2023年12月

自己資本比率(%)

44.2

46.7

44.3

44.9

時価ベースの自己資本比率(%)

49.8

45.8

42.5

31.5

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

2.4

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

26.0

 

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

 

(注1)

いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。

(注2)

株式時価総額は自己株式を除く、発行済株式数をベースに計算しております。

(注3)

キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを使用しております。

(注4)

有利子負債は連結貸借対照表上に計上されている負債のうち、利子を支払っている負債を対象としています。

(注5)

2020年12月期、2022年12月期及び2023年12月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。

 

 

④ 生産、受注及び販売の状況

 

a.生産実績

該当事項はありません。

 

b.受注状況

該当事項はありません。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

ITサービス事業

2,080

△18.4

コンテンツ事業

10,569

△3.2

アセットマネージメント事業

10,020

40.7

合計(百万円)

22,671

10.1

 

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

2022年1月1日

2022年12月31日

当連結会計年度

2023年1月1日

2023年12月31日

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

Apple Inc.

3,515

17.1

3,357

14.8

Google Inc.

3,112

15.1

2,850

12.6

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

当社グループの経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、以下のとおりであります。

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。

なお、当連結会計年度における会計上の見積り及び仮定のうち重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

② 経営成績の分析

当連結会計年度における経営成績は、売上高につきましては22,671百万円、売上総利益6,739百万円、営業利益476百万円、経常利益752百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は480百万円となりました。

a.売上高

当連結会計年度の売上高は、22,671百万円(前連結会計年度20,587百万円)となりました。

売上高の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。

b.売上原価

当連結会計年度の売上原価は、15,932百万円(前連結会計年度13,368百万円)となりました。

c.販売費及び一般管理費

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、6,262百万円(前連結会計年度6,382百万円)となりました。これは主として、支払手数料(当連結会計年度2,075百万円、前連結会計年度2,277百万円)及び広告宣伝費(当連結会計年度850百万円、前連結会計年度894百万円)の減少によるものであります。

d.営業外損益

当連結会計年度の営業外収益は、446百万円(前連結会計年度123百万円)となりました。これは主として、共同製作事業収益金(当連結会計年度106百万円、前連結会計年度22百万円)及び投資事業組合運用益196百万円の増加によるものであります。

営業外費用は、170百万円(前連結会計年度238百万円)となりました。これは主として、支払利息(当連結会計年度104百万円、前連結会計年度86百万円)の増加及び支払手数料(当連結会計年度35百万円、前連結会計年度125百万円)の減少によるものであります。

e.特別損益

特別利益には、主に新株予約権戻入益97百万円(前連結会計年度2百万円)を計上しております。

特別損失には、主に減損損失113百万円、暗号資産評価損125百万円を計上しております。

 

③ 財政状態の分析

財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」をご参照ください。

 

④ キャッシュ・フローの分析

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

⑤ 資本の財源及び資金の流動性にかかる情報

当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金、金融機関からの借入金により資金調達を行っております。運転資金は自己資本及び短期借入金を基本としており、設備投資資金は長期借入金を基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金等の有利子負債の残高は7,014百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は8,449百万円となっております。

 

⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、業界環境、事業内容、法的規制等様々なリスク要因があると認識しております。

 

⑦ 経営者の問題認識と今後の方針について

当グループが今後、持続的な成長を果たすためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。これらの課題に対し常に最大限入手可能な情報に基づき、現在及び将来の事業環境を認識し最適かつ迅速な対応に努めていく方針であります。