E00650 Japan GAAP
前期
336.9億 円
前期比
102.2%
株価
803 (01/13)
発行済株式数
10,389,406
EPS(実績)
72.09 円
PER(実績)
11.14 倍
前期
681.7万 円
前期比
101.8%
平均年齢(勤続年数)
44.3歳(16.4年)
従業員数
394人(連結:1,312人)
当社及び当社の関係会社(当社、連結子会社14社、非連結子会社3社、持分法適用関連会社1社及び持分法非適用関連会社1社(2025年3月31日現在)により構成)においては、トナー事業、半導体・ディスプレイ関連事業、機能性シート事業、セキュリティメディア事業、新規開発事業を主要な事業分野としております。
当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。
以下の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」の事業区分と同一です。
(トナー事業)
トナー事業は、トナーの製造、販売に関する事業から成っております。当セグメントは、複合機・プリンター用トナー、粉体関連製品等の化成品を事務機器メーカー、複合機メーカー等へ販売しております。
当社は各子会社をその機能から製造会社と販売会社に区分し、グローバルな生産販売活動が最適となるよう、各拠点間で製品等を相互に供給しあい需要家へ販売しております。
子会社のTOMOEGAWA(U.S.A.)INC.、TOMOEGAWA EUROPE B.V.、TOMOEGAWA HONG KONG CO.,LTD.及び巴川(広州)国際貿易有限公司は販売機能を担っております。また、子会社の巴川影像科技(恵州)有限公司及び日彩影像科技(九江)有限公司は主として製造機能を担っております。
子会社の新巴川加工株式会社では、当社より半製品等の供給を受け、製造及び仕上加工を行っております。
(半導体・ディスプレイ関連事業)
半導体・ディスプレイ関連事業は、光学フィルムの製造、販売に関する事業、半導体実装用テープ、半導体関連部品の製造、販売に関する事業から成っております。当セグメントは、FPD向け光学フィルム等をフィルムメーカー等へ販売し、QFPリードフレーム固定テープや静電チャック等をICメーカー、リードフレームメーカー等へ販売しております。
子会社の新巴川加工株式会社では、当社より半製品等の供給を受け、製造及び仕上加工を行っております。
関連会社の株式会社トッパンTOMOEGAWAオプティカルフィルムは、製品を製造し、需要家に販売しております。
(機能性シート事業)
機能性シート事業は、製紙・機能性不織布の抄造、販売に関する事業及び紙等への塗工、販売に関する事業から成っております。当セグメントは、木材パルプ由来の洋紙、電気絶縁紙、セラミック繊維シート等を代理店や需要家へ販売し、紙等に塗工した磁気記録関連製品、印刷・記録関連製品等の塗工紙を鉄道・バス会社、機器メーカー等に直接販売しております。また、紙ベースの再湿糊塗布製品、ガムテープ、米麦・セメント・塩用クラフト重袋等を需要家へ販売しております。
当社と各子会社は製品等を供給しあい、必要な加工等を各社で行い、需要家へと販売しております。
子会社の新巴川加工株式会社では、当社より半製品等の供給を受け、製造及び仕上加工を行っております。
(セキュリティメディア事業)
セキュリティメディア事業は、有価証券、カード、帳票、磁気記録関連製品等の製造・加工及び情報処理関連事業を行っており、需要家へ販売しております。
(新規開発事業)
新規開発事業は、当社グループが保有する基礎・要素技術の融合を行い新製品開発と需要家への販売を行っております。
(その他の事業)
その他の事業としては、不動産賃貸、物流サービス等を行っております。
子会社の巴川物流サービス株式会社は、当社グループの製品等の輸送、保管等を行っております。
以上の企業集団の概略を図示すれば次のとおりです。
※画像省略しています。
(注)2025年4月1日付で、㈱トッパンTOMOEGAWAオプティカルフィルムはTOPPAN・TOMOEGAWAオプティカルフィルム㈱へと商号を変更しております。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度は、年度末にかけてトナー事業において市況低迷による受注減少はあったものの、円安による海外関連売上高の嵩上げや全社を挙げての価格転嫁の取組みがあったほか、機能性シート事業における塗工紙関連の海外入札案件の落札等もあり、売上高は34,432百万円となり、前年同期比では、739百万円の増収(前年同期33,692百万円、前年同期比2.2%増)となりました。
利益面では、円安及び価格転嫁によるプラス効果はあったものの、処遇改善に伴う人件費の増加や各種原材料の価格上昇のほか、積極的に設備投資を行ったことによる償却費や修繕費等の増加もあり、営業利益は1,282百万円と前年同期と比べ48百万円の減益(同1,331百万円、同比3.7%減)、経常利益は1,566百万円と前年同期と比べ76百万円の減益(同1,643百万円、同比4.7%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益については、法人税等調整額及び非支配株主に帰属する当期純利益が減少したことなどにより、749百万円と前年同期比で155百万円の増益(同594百万円、同比26.2%増)となりました。
なお、当第4四半期連結会計期間(2025年1~3月期)の3か月間については、トナー事業における受注減とこれに伴う生産調整影響及び海外顧客に対する貸倒引当金の計上等などが減収減益要因として作用しております。
また、2024年11月に、資本効率の向上及び機動的な資本政策の実施を目的として自己株式(214百万円)を取得しております。
連結貸借対照表における資産の部は、前連結会計年度末に比べ373百万円増加し、46,087百万円となりました。
負債の部は、前連結会計年度末に比べ139百万円増加し、26,457百万円となりました。
純資産については233百万円増加し、19,630百万円となりました。
セグメントの業績は以下のとおりです。
トナー事業
トナー事業においては、年度末にかけて市況低迷による受注減少はあったものの、円安による海外関連売上高の嵩上げがあったことなどにより増収となりました。
利益面では、第4四半期における受注減とこれに伴う生産調整影響に加え、海外顧客に対する貸倒引当金の計上等などの影響はあったものの、円安によるプラス効果により増益となりました。
この結果、売上高は12,415百万円(同11,719百万円、同比5.9%増)となり、セグメント(営業)利益は849百万円(同815百万円の利益、同比4.1%増)となりました。
半導体・ディスプレイ関連事業
半導体・ディスプレイ関連事業においては、光学フィルムSBUについて、第4四半期に入って減速したものの、年間通じては前年度に続いて好調を維持しました。また半導体実装用テープSBUについては、販売の伸び悩みがあったものの、前年並みの売上高を確保しました。
利益面では、新製品の立ち上げに伴う費用投入はあったものの、売上高の維持に加えて、生産性の改善や試作収入の獲得に努めた結果、前年を上回る利益となりました。
この結果、売上高は6,530百万円(同6,518百万円、同比0.2%増)となり、セグメント(営業)利益は804百万円(同608百万円の利益、同比32.3%増)となりました。
機能性シート事業
機能性シート事業においては、塗工紙SBUにおいて海外入札案件の落札等もあり好調に推移したほか、子会社も含め展開している製紙SBUが堅調だったこともあり、前年同期比で増収となりました。
利益面では、原材料価格上昇によるコスト増加などはありましたが、コスト上昇分の製品価格への反映に加え、各種コストダウンを行うことにより、前年同期比で増益となりました。
この結果、売上高は11,209百万円(同10,770百万円、同比4.1%増)となり、セグメント(営業)利益は58百万円(同42百万円の損失)となりました。
セキュリティメディア事業
セキュリティメディア事業においては、カード関連製品の一部顧客における在庫調整による受注タイミングの遅れに加え、前年の一過性の特需案件が終了したことにより通帳類等の販売の減少や宣伝印刷物の受注が大きく減ったこと等により、売上高は3,987百万円(同4,384百万円、同比9.1%減)となりました。
利益面では、減収影響が大きく、セグメント(営業)利益は313百万円(同439百万円の利益、同比28.5%減)となりました。
新規開発事業
新規開発事業においては、iCas及びGREEN CHIP関連製品の開発と販売を進めており、半導体製造装置向け新製品やセルロースマイクロファイバー混合樹脂等の上市に向け専心しております。売上高は44百万円(同67百万円、同比34.3%減)となり、セグメント(営業)損失は820百万円(同608百万円の損失)となりました。
その他の事業
その他の事業においては、売上高は244百万円(同231百万円、同比5.7%増)となり、セグメント(営業)利益は52百万円(同78百万円の利益、同比33.4%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ492百万円減少し、4,853百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前期に比べ2,385百万円減少し1,799百万円となりました。これは主に、棚卸資産の増加額446百万円や仕入債務の減少額1,127百万円などがあったものの、税金等調整前当期純利益1,396百万円や減価償却費1,781百万円、売上債権の減少額608百万円などがあったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前期に比べ1,017百万円増加し2,758百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,293百万円や無形固定資産の取得による支出376百万円などがあったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は500百万円(前期は1,645百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,683百万円や自己株式の取得による支出214百万円、子会社の自己株式の取得による支出206百万円などがあったものの、短期借入金の純増加額972百万円や長期借入れによる収入2,118百万円などがあったことによるものです。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) |
前期比(%) |
|
トナー事業(百万円) |
9,654 |
14.5 |
|
半導体・ディスプレイ関連事業(百万円) |
4,235 |
△5.8 |
|
機能性シート事業(百万円) |
10,568 |
△2.8 |
|
セキュリティメディア事業(百万円) |
3,142 |
△9.5 |
|
新規開発事業(百万円) |
23 |
△34.3 |
|
合計(百万円) |
27,624 |
1.1 |
(注)金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
b.受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、一般市況及び直接需要を勘案して生産を行っております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) |
前期比(%) |
|
トナー事業(百万円) |
12,415 |
5.9 |
|
半導体・ディスプレイ関連事業(百万円) |
6,530 |
0.2 |
|
機能性シート事業(百万円) |
11,209 |
4.1 |
|
セキュリティメディア事業(百万円) |
3,987 |
△9.1 |
|
新規開発事業(百万円) |
44 |
△34.3 |
|
報告セグメント計(百万円) |
34,188 |
2.2 |
|
その他の事業(百万円) |
244 |
5.7 |
|
合計(百万円) |
34,432 |
2.2 |
(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
①重要な会計方針及び見積り
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりです。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
当連結会計年度末の資産の合計は46,087百万円となり、前連結会計年度末に比べ373百万円の増加となりました。流動資産は21,639百万円で、前連結会計年度末に比べ960百万円の減少となり、その主な要因は、製品などの棚卸資産が増加したものの、現金及び預金や受取手形及び売掛金が減少したことなどによるものです。固定資産は24,447百万円で、前連結会計年度末に比べ1,333百万円の増加となり、その主な要因は、積極的な設備投資による有形固定資産の増加やソフトウェア投資による無形固定資産の増加に加え、持分法投資利益の計上により投資有価証券が増加したことなどによるものです。
当連結会計年度末の負債の合計は26,457百万円となり、前連結会計年度末に比べ139百万円の増加となりました。このうち流動負債は18,197百万円で、前連結会計年度末に比べ208百万円の減少となり、その主な要因は、短期借入金が増加したものの支払手形及び買掛金が減少したことなどによるものです。固定負債は8,259百万円となり、前連結会計年度末に比べ347百万円の増加となり、その主な要因は、長期借入金が増加したことなどによるものです。当連結会計年度末における有利子負債残高は14,021百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,185百万円の増加となりました。
また、当連結会計年度末の純資産の合計は19,630百万円となり、前連結会計年度末に比べ233百万円の増加となりました。これは連結子会社による自己株式の取得により資本剰余金の増加と非支配株主持分の減少があったほか、当社における自己株式の取得や退職給付に係る調整累計額の減少があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が増加したことなどによるものです。
2)経営成績
当連結会計年度の経営成績につきましては、トナー事業においては年度末にかけて市況低迷による受注減少があったものの、円安による海外関連売上高の嵩上げがあったほか、機能性シート事業における塗工紙関連の海外入札案件の落札等や価格転嫁の取組みなどから、売上高が34,432百万円となり、前連結会計年度と比べ739百万円増加いたしました。利益面では、円安及び価格転嫁によるプラス効果はあったものの、処遇改善に伴う人件費の増加や各種原材料の価格上昇のほか、積極的に設備投資を行ったことによる償却費や修繕費等の増加に加え、第4四半期におけるトナー事業での受注減に伴う生産調整影響や主原料である樹脂の値上げ影響の拡大及び海外顧客に対する貸倒引当金の計上があったことなどから営業利益は1,282百万円となり、前連結会計年度と比べ48百万円の減少となりました。各事業及びセグメント別の状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
当連結会計年度の経常利益につきましては、営業外収益にディスプレイ向けフィルム加工を行う関連会社からの持分法による投資利益317百万円を計上したことなどから1,566百万円となり、前連結会計年度と比べ76百万円の減少となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等調整額及び非支配株主に帰属する当期純利益が減少したことなどにより749百万円となり、前連結会計年度と比べ155百万円の増加となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は4,853百万円となり、前連結会計年度末に比べ492百万円の減少となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営に影響を与える大きな要因としては、当社グループは様々な業界に製品を提供しており、ビジネスの拡大を目指して、北米、欧州、アジアなどの国、地域で事業展開を積極的に推進しているなかで、これらの製品を取り巻く事業環境の変動や市況変動並びに技術革新等の影響を強く受けます。また、収益面では、特に主要原材料である各種石油化学製品・原紙・パルプ等及び燃料であるLNG等の価格変動が、業績に影響を与える可能性があります。従って、当社グループはこれらの経営成績に影響を与えるリスク要因を分析し、個々に対策を立案し実行に移しております。なお、この詳細は「3 事業等のリスク」に記載しております。
c.資本の財源及び資金の流動性
1)資金需要
当社グループの資金需要のうち主なものは、当社グループ既存製品の製造に係る費用及び製品の品質向上、原価低減のための設備改善並びに新製品開発投資等によるものです。
2)財務政策
当社グループは現在、運転資金及び設備投資資金については、自己資金及び金融機関からの借入等により資金調達をすることとしております。借入等による資金調達に関しては、運転資金としての短期借入金、設備等の長期借入金を当社及び各連結子会社が調達しております。その一部はグループ内資金の効率化を目的とし一部グループ会社間で資金融通を行っております。
また、緊急時の流動性補完枠として既存取引のある金融機関5行と総額4,000百万円のシンジケート形式のコミットメントラインを設定しており、十分な手元流動性の確保に努めております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループが経営上の目標の達成状況を判断する客観的な指標は、売上高、営業利益、ROE(自己資本利益率)、新製品売上高比率(連結売上高に占める新製品売上高の比率)、D/Eレシオ(連結純資産に占める有利子負債の割合)、純資産比率です。