E30692 Japan GAAP
前期
35.9億 円
前期比
94.1%
株価
1,331 (01/13)
発行済株式数
2,634,800
EPS(実績)
30.55 円
PER(実績)
43.56 倍
前期
520.5万 円
前期比
100.9%
平均年齢(勤続年数)
43.8歳(16.8年)
従業員数
113人(連結:203人)
当社グループは、当社及び子会社6社(株式会社日新製作所、ユニカー工業株式会社、株式会社アールエスティ電機工業、POVAL KOGYO(THAILAND)CO.,LTD.、POBAL DEVICE KOREA CO.,LTD.、博宝楽輸送帯科技(昆山)有限公司)により構成されており、最適な材料・原料等を選択する素材選定技術、使用する用途・環境等に耐えうる接着技術、熟練した技術者による樹脂加工技術を駆使した樹脂加工品を製造・販売しております。また、産業用機械の設計・製造・販売を行っております。
なお、次の部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
〔総合接着・樹脂加工事業〕
主要な製品は、特殊コンベアベルト、機能性ベルト、伝動ベルト、研磨及び研磨用部材であり、当社を中心としてPOVAL KOGYO(THAILAND)CO.,LTD.、POBAL DEVICE KOREA CO.,LTD.、博宝楽輸送帯科技(昆山)有限公司が製造・販売しております。
特殊コンベアベルトは、主に自動車、鉄鋼、食品業界をメインに幅広い産業で使用される搬送用ベルトであり、高温などの特殊環境で使用されるものもあります。当社、POVAL KOGYO(THAILAND)CO.,LTD.、POBAL DEVICE KOREA CO.,LTD.及び博宝楽輸送帯科技(昆山)有限公司にて製造・販売しております。
機能性ベルトは、搬送とは異なる目的で使用するベルトであり、高級繊維の製造用に使用する紡績ベルトなどがあります。当社、博宝楽輸送帯科技(昆山)有限公司にて製造・販売しております。
伝動ベルトは、ベルトとプーリー(ベルトから受け取った動力をシャフトに伝達するための円盤状の部品)の間の摩擦力により、動力を伝達するベルトであります。当社にて製造・販売をしております。
研磨及び研磨用部材は、超精密研磨工程で使用される台座や緩衝材であり、高耐久性と高実用性、高品質が求められ、ハイテク製品の製造過程におけるシリコンウエハやハードディスク基板、液晶ガラスなどの超精密研磨用のパッドがあります。当社、博宝楽輸送帯科技(昆山)有限公司、POBAL DEVICE KOREA CO.,LTD.にて製造・販売しております。
〔特殊設計機械事業〕
主要な製品は搬送機、回転式熱交換器、メカニカルシール等の産業用機械であります。
当社、株式会社日新製作所、ユニカー工業株式会社、株式会社アールエスティ電機工業が製造・販売しております。
搬送機は、電動機などで駆動されるプーリーまたは歯車に、ベルト、チェーンなどのベルトをかけた運搬装置であります。株式会社日新製作所にて製造・販売をしております。
回転式熱交換器は、主に食品業界にて使用され、ポンプで圧送できる原材料であれば、加熱・冷却・攪拌・混練・固化が可能となります。株式会社日新製作所にて製造・販売をしております。
メカニカルシールは、主にケミカルプロセス分野にて回転軸で使用される密封シールであります。使用流体・圧力・温度・対摩耗性・粘度・耐食性・回転数など、各種条件によって多種多様であり、豊富な実績に基づき、母材材料・摺動材・Oリング材質・Vリング等を選定し、設計・製作しております。ユニカー工業株式会社にて製造・販売をしております。
当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、全体として緩やかな回復基調をたどりました。但し各国の金利政策によりインフレが収束に向かうも、世界的な関税措置の動向や中国経済の一段の減速懸念など足元では不確実性が高まっております。国内経済につきましても、雇用・所得環境の改善により持ち直しが見られるものの、米国の通商政策、為替の変動、物価上昇の影響により、先行きの不透明感が続いております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は3,378百万円(前年同期比5.9%減)となりました。利益につきましては、合理化改善や販売価格の値上げを実施したものの、原料価格の上昇、および新工場棟の建設や製造DXの導入など将来に向けた基盤投資の負担増加によって営業利益は238百万円(前年同期比24.9%減)、経常利益は267百万円(前年同期比22.5%減)となりました。また、当社グループ連結子会社である博宝楽輸送帯科技(昆山)有限公司において、事業環境の変化を背景とした収益性の低下が見込まれること、および現地事業の不確実性が増していることを理由に固定資産の減損損失として特別損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は80百万円(前年同期比56.6%減)となりました。
各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(総合接着・樹脂加工)
ベルト関連製品は、主に自動車・鉄鋼業界向けの需要が底堅く推移した一方で、研磨関連製品は、ディスプレイ用の研磨部材においては需要回復の遅れに加え、得意先が在庫調整に入った影響で減少いたしました。
地域別では、国内は研磨部材の減少により、前年同期比2.5%減となりました。
アジア地域では、中国の景気低迷の影響もあり、前年同期比4.3%減となりました。
以上の結果、当セグメントの売上高は2,840百万円(前年同期比2.9%減)となりました。
(特殊設計機械)
特殊設計機械につきましては、新規顧客の開拓を進めた結果メカニカルシールが増収となった一方で、食品向け加工機の受注が谷間となり大幅な減収となりました。
以上の結果、売上高は537百万円(前年同期比19.2%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて191百万円増加し、1,025百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ26百万円増加し、483百万円となりました。これは主に、減価償却費の増加17百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、前年同期に比べ378百万円減少し、386百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出額の減少293百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、101百万円(前年同期は96百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金が200百万円計上されたことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日) |
|
|
生産高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
総合接着・樹脂加工 |
2,558,422 |
94.1 |
|
特殊設計機械 |
562,302 |
108.7 |
|
合計 |
3,120,725 |
96.4 |
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日) |
|||
|
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
総合接着・樹脂加工 |
3,089,384 |
105.5 |
310,853 |
109.9 |
|
特殊設計機械 |
585,474 |
88.0 |
130,229 |
126.4 |
|
合計 |
3,674,859 |
102.3 |
441,083 |
|
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日) |
|
|
販売高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
総合接着・樹脂加工 |
2,840,595 |
97.1 |
|
特殊設計機械 |
537,460 |
80.8 |
|
合計 |
3,378,056 |
94.1 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 2023年4月 1日 至 2024年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
AGC株式会社 |
417,148 |
11.6 |
250,603 |
7.4 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、資産、負債、収益及び費用に影響を与える見積り、判断及び仮定を必要としております。
当社グループは連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の実績を参考に合理的と考えられる判断を行った上で計上しております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果とは異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態の分析
(資産)
資産につきましては、前連結会計年度末に比べて275百万円増加し、7,152百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が265百万円増加したことによるものであります。
(負債)
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて284百万円増加し、1,434百万円となりました。これは主に、短期借入金が200百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて9百万円減少し、5,717百万円となりました。これは主に、利益剰余金が18百万円減少したことによるものであります。
経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べて211百万円減少し、3,378百万円となりました。
ベルト関連製品は、主に自動車・鉄鋼業界向けの需要が底堅く推移した一方で、研磨関連製品は、ディスプレイ用の研磨部材においては需要回復の遅れに加え、得意先が在庫調整に入った影響で減少したことによるものであります。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べて79百万円減少し、238百万円となりました。
これは、原料価格の上昇、および新工場棟の建設や製造DXの導入など将来に向けた基盤投資の負担増加によるものであります。
(経常利益)
当連結会計年度の営業外収益につきましては、前連結会計年度に比べて7百万円減少し、29百万円となりました。これは主に、補助金収入が9百万円減少したことによるものであります。
営業外費用につきましては、前連結会計年度に比べて9百万円減少し、0百万円となりました。
これは、為替差損が10百万円減少したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度と比較して77百万円減少し、267百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益及び1株当たり当期純利益金額)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて105百万円減少し、80百万円となりました。これは主に、減損損失が70百万円、固定資産除却損が12百万円増加したことによるものであります。
この結果、1株当たり当期純利益金額は、前連結会計年度70円48銭から39円92銭減の30円56銭となりました。
③ 資本の財源及び資金の流動性
資本政策につきましては、当社は未だ成長途上であることから、内部留保の充実を図るとともに、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化及び事業の継続的な拡大発展を実現させることと、株主様への利益還元との最適なバランスを考慮し、実施していくこととしております。
また、当社における資金需要の主なものは、既存事業の持続的成長の投資資金や原材料費・労務費・外注費・販売費及び一般管理費等の事業に係る運転資金であります。
当社は、必要となった資金については、主として内部留保資金及び営業活動によるキャッシュ・フローによるものを活用しております。
④ 経営戦略の現状と見通し
企業を取り巻く環境は、地政学的な不安定の継続、各国の関税政策に伴う世界景気の下振れ懸念、米中対立と中国の内需回復の遅れ、原料価格・電力料金の高止まりなど、不確実性が更に高まることが予想されます。
当グループにとりましても、ベルト関連製品では、米中貿易摩擦の影響が内外の製造業へ波及し市場が低迷するリスク、中国企業によるアジア域内への進出が加速し、価格競争が一段と激化するリスクなどが想定されます。その一方で、ディスプレイ用の研磨部材では、得意先の在庫調整の収束を見通しております。こうした状況の下、当社グループは「中期経営計画」で策定した実施事項を着実に推進します。第一に、顧客ニーズの深耕とソリューション提供による売上総利益の向上。第二に、子会社の再構築と最適な生産・供給体制の実現、第三に、成長事業・社会課題への積極投資。第四に、新工場の画期的な生産性向上です。