売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E00942 Japan GAAP

売上高

2,386.6億 円

前期

1,996.5億 円

前期比

119.5%

時価総額

7,170.4億 円

株価

3,036 (04/26)

発行済株式数

236,178,310

EPS(実績)

111.68 円

PER(実績)

27.18 倍

平均給与

781.9万 円

前期

756.6万 円

前期比

103.3%

平均年齢(勤続年数)

42.0歳(14.0年)

従業員数

1,628人(連結:7,176人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、子会社67社及び関連会社15社で構成され、主にヘルス&ビューティケアの領域で、アイケア関連(目薬、洗眼薬等)、スキンケア関連(外皮用薬、リップクリーム、日やけ止め、機能性化粧品等)、内服関連(胃腸薬、漢方薬、サプリメント等)及びその他(体外検査薬等)の製品(サービス)を製造・販売しております。
 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び当社の関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

 

(日本)
 当社を中心に、アイケア関連、スキンケア関連、内服関連及びその他の製品(サービス)を製造・販売しております。また、クオリテックファーマ㈱においては、主に内服関連の製品(サービス)の受託製造・販売を行っております。
 
(アメリカ)
 メンソレータム社を中心に、主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。
 
(ヨーロッパ)
 メンソレータム社・イギリスを中心に、主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。
 
(アジア)
 メンソレータム社・アジアパシフィック及びメンソレータム社・中国並びにその他の現地法人が、主にアイケア関連、スキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売しております。

 

関係会社数

主な関係会社

日本

当社
連結子会社 14社
持分法適用関連会社 3社
他 15社

(製造・販売)
 クオリテックファーマ㈱
 ㈱アンズコーポレーション
  ロートニッテン㈱
  天藤製薬㈱
  ㈱バイオミメティクスシンパシーズ

 (飲食店の経営等)
  カフェ・カンパニー㈱

アメリカ

連結子会社 9社
他 6社

(製造・販売)
 メンソレータム社
 オフサルモス社

(投資管理)
 ロートUSA
 ロート・ブラジレイラ社
  ロート・ブラジル・ホールディングス社    

ヨーロッパ

連結子会社 8社
他 1社

(製造・販売)
 メンソレータム社・イギリス

アジア

連結子会社 13社
持分法適用非連結子会社 1社
他 11社

 

(製造・販売)
 メンソレータム社・中国
 ロート・メンソレータム・ベトナム社
 ロート・インドネシア社
 天津ロート社

(販売)
 メンソレータム社・アジアパシフィック
 メンソレータム社・台湾
 ロート・ファーマ・インド社
  ロート・メンソレータム・バングラデシュ社 

その他

連結子会社 1社

(製造・販売)
 メンソレータム社・オーストラレーシア

 

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 

※画像省略しています。
23/06/29

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

また、当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。

 

(1)経営成績

 当連結会計年度のわが国の経済は、新型コロナウイルス変異株による感染拡大の影響が続いたものの、行動制限の緩和が進んだことにより、経済活動に一定の改善の兆しが見られました。一方、ロシアのウクライナ侵攻の長期化と、中国のゼロコロナ政策や2022年12月の政策解除に伴う混乱に加えて、物品・サービスの値上げの傾向が顕著となりました。さらに世界的な金融引き締めや急激な為替の変動などにより、今後の世界経済は不透明感を増している状況にあります。

 このような状況のもと、当社グループは世界の人々が身体も心もイキイキと様々なライフステージにおいて笑顔 あふれる幸せな毎日を過ごせるよう「Connect for Well-being」のスローガンを掲げ、さらなる企業価値の向上を 目指し「総合経営ビジョン2030」の実現に向けて取り組んでおります。

 その結果、当連結会計年度における売上高は、2,386億6千4百万円(前期比19.5%増)と大幅な増収となりました。国内におきましては、経済活動再開により消費マインドが回復したことに加え、お客様のニーズに合った商品提案により増収となりました。海外におきましても、原材料価格の高騰があったものの経済活動の回復や円安の影響により増収となりました。

 利益面につきましても、大幅な増収となったことに加え、販売費及び一般管理費の効率的活用に努めた結果、営業利益は339億5千9百万円(同17.0%増)、経常利益は355億6千8百万円(同23.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、263億7千7百万円(同24.9%増)と全ての利益段階で大幅な増益となりました。


 報告セグメントの概況は次のとおりであります。

 

 

売上高(外部顧客への売上高)

 

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

増減額
(百万円)

増減率
(%)







日本

121,417

136,668

15,250

12.6

アメリカ

10,037

16,655

6,617

65.9

ヨーロッパ

10,297

12,231

1,934

18.8

アジア

55,988

70,773

14,785

26.4

197,740

236,327

38,586

19.5

その他

1,906

2,337

431

22.6

合計

199,646

238,664

39,018

19.5

 

 

 

<日本>
 外部顧客への売上高は、1,366億6千8百万円(前期比12.6%増)と大幅な増収となりました。
 酵素洗顔が好調の「メラノCC」や日やけ止めに新機能を付加した「スキンアクア」、「肌ラボ」、「ロートV5粒」が引き続き好調に推移いたしました。マスク着用習慣により伸び悩んでいたリップクリームも回復傾向に転じています。 国内グループ会社におきましても、2021年8月に子会社化した「ボラギノール®」を主力商品とする天藤製薬㈱ やロートニッテン㈱も増収に寄与しました。
 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、211億5千万円(同10.1%増)と大幅な増益となりました。

<アメリカ>
 外部顧客への売上高は、166億5千5百万円(前期比65.9%増)と大幅な増収となりました。
 2021年10月に子会社化した医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が増収に大きく貢献しました。
 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、原材料の調達コストや人手不足による労務費上昇により原価率が悪化したものの、販売費及び一般管理費の効率的活用により、7億2千4百万円(同234.6%増)と大幅な増益となりました。

<ヨーロッパ>
 外部顧客への売上高は、122億3千1百万円(前期比18.8%増)と大幅な増収となりました。
 主力の消炎鎮痛剤が引き続き好調に推移し増収に寄与しました。「Hadalabo Tokyo」も英国、東欧及び中東主要国で好調に推移しました。また、2021年5月にCEマークを取得し発売したドライアイ点眼剤である「ロートドライエイド」により、目薬市場の開拓を引き続き進めており好調に推移しています。
 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、エネルギーコストや原材料の調達コストが増加し原価率が悪化したものの、販売費及び一般管理費の効率的活用により、9億7千8百万円(同73.6%増)と大幅な増益となりました。

<アジア>
 外部顧客への売上高は、707億7千3百万円(前期比26.4%増)と大幅な増収となりました。
 「50の恵」が人気の香港をはじめ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどの東南アジア諸国が引き続き成長を維持しており売上を牽引しています。中国では、12月のロックダウン緩和施策により中国全土に感染が拡大し消費行動がスローダウンしましたが、通年では堅調に推移しました。製品別では、前述の「50の恵」、目薬、東南アジア諸国で人気のフケ抑制シャンプー「セルサン」が好調に推移いたしました。さらに、「肌ラボ」や日やけ止め、リップクリームも増収に寄与いたしました。
 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、売上が好調であったことにより、103億9千2百万円(同24.2%増)と大幅な増益となりました。

 

生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。

①生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(百万円)

前期比(%)

日本

130,273

102.8

アメリカ

12,595

200.2

ヨーロッパ

8,622

113.2

アジア

59,584

119.1

211,075

110.7

その他

1,129

110.0

合計

212,204

110.7

 

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 金額は、販売価格によっております。

 

②仕入実績

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

仕入高(百万円)

前期比(%)

日本

17,032

123.5

アメリカ

1,017

121.7

ヨーロッパ

2,071

101.6

アジア

2,798

116.0

22,920

120.1

その他

672

123.2

合計

23,593

120.2

 

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 金額は、仕入価格によっております。

 

③受注状況

一部の子会社では受注生産を行っておりますが、大部分は見込生産でありますので記載しておりません。

 

 

④販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(百万円)

前期比(%)

日本

136,668

112.6

アメリカ

16,655

165.9

ヨーロッパ

12,231

118.8

アジア

70,773

126.4

236,327

119.5

その他

2,337

122.6

合計

238,664

119.5

 

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

 

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(百万円)

割合(%)

販売高(百万円)

割合(%)

㈱大木

36,702

18.4

39,220

16.4

㈱PALTAC

20,031

10.0

23,544

9.9

 

 

(2)財政状態

 当連結会計年度末における資産総額は3,096億7千7百万円となり、前連結会計年度末より348億円増加いたしました。これは、現金及び預金が71億6千万円、受取手形及び売掛金が63億7千6百万円、投資有価証券が55億5百万円それぞれ増加した一方、建設仮勘定が20億4千8百万円減少したこと等によるものであります。

 負債総額は945億9千9百万円となり、前連結会計年度末より37億1千6百万円増加いたしました。これは、未払費用が45億1千万円、支払手形及び買掛金が23億6千5百万円それぞれ増加した一方、長期借入金58億3千3百万円減少したこと等によるものであります。

 また、純資産につきましては2,150億7千8百万円となり、前連結会計年度末より310億8千3百万円増加いたしました。これは、利益剰余金が217億1百万円、為替換算調整勘定が76億5千6百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
 

 

 

(3)キャッシュ・フロー

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ67億8千6百万円増加し、776億9千1百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は、前年同期に比べ36億7千4百万円増加309億2千4百万円となりました。これは、税金等調整前当期純利益が342億9千万円あり、キャッシュ・フローの増加要因である減価償却費が74億1千8百万円あった一方、キャッシュ・フローの減少要因である売上債権の増加額が75億6千万円、法人税等の支払額が69億6千2百万円、棚卸資産の増加額が61億5百万円あったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、131億7千6百万円と前年同期に比べ32億3千万円減少しました。これは、有形固定資産の取得による支出が84億7千3百万円、投資有価証券の取得による支出が44億1千7百万円あったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、161億9千9百万円となりました(前年同期は34億7千万円の収入)。これは、長期借入金の返済による支出が87億6千1百万円、配当金の支払額が46億7千6百万円あったこと等によるものであります。

 

 当社グループは、運転資金及び設備投資資金等につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び手元資金で賄うことを基本とし、それを超える投資規模の場合には、金融機関からの借入により調達しております。当社グループの当連結会計年度末における手元流動性残高は、776億9千1百万円あり、加えて緊急時の流動性確保のために金融機関との間で貸出コミットメント契約を113億6千4百万円締結しております。

 

 

(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。

 この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記情報(重要な会計上の見積り)」に記載しております。