売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E00909 Japan GAAP

売上高

171.3億 円

前期

142.2億 円

前期比

120.5%

時価総額

84.3億 円

株価

1,823 (04/26)

発行済株式数

4,623,000

EPS(実績)

141.39 円

PER(実績)

12.89 倍

平均給与

556.2万 円

前期

582.4万 円

前期比

95.5%

平均年齢(勤続年数)

43.1歳(16.0年)

従業員数

152人(連結:258人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当連結会計年度において株式会社ザ・ペットの全株式を取得し連結子会社としたことより、当社(㈱アサヒペン)及び子会社6社、合計7社で構成されております。前連結会計年度までは、塗料事業及びDIY用品事業を主な事業としておりましたが、当連結会計年度より、新規事業としてペットフード・ペット用品の販売を行うペット用品事業を主な事業として追加しております。

 この3つの事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。

(塗料事業)

塗     料      :当社と子会社である大豊塗料㈱が製造及び販売を行っております。大豊塗料㈱は当社へ原料、製品の一部を供給し、当社は大豊塗料㈱へ原料、製品の一部を供給しております。

塗     装      :子会社である㈱アサヒペン・ホームイングサービスが塗装工事の請負及び施工を行っております(一部グループ各社からも受注)。当社と大豊塗料㈱は㈱アサヒペン・ホームイングサービスへ塗料を供給しております。

塗装用品その他      :当社が販売を行っております。

(DIY用品事業)

インテリア・ハウスケア用品:当社と子会社である共福産業㈱が販売を行っております。当社は共福産業㈱へ製品を供給しております。

園芸用品その他      :当社と共福産業㈱が販売を行っております。当社は共福産業㈱へ商品を供給しております。

(ペット用品事業)

ペットフード・ペット用品 :子会社である㈱ザ・ペットが販売を行っております。

(その他)

 ㈱アサヒロジストが物流サービス業、㈱オレンジタウンが不動産賃貸業を行っております。当社、大豊塗料㈱及び共福産業㈱は㈱アサヒロジストに物流業務を委託しております。

 

 事業系統図は次のとおりであります。

2023年3月31日現在

※画像省略しています。

 

23/06/30

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 なお、当連結会計年度の期首より表示方法の変更を行っており、経営成績については当該表示方法の変更を反映した組替え後の前連結会計年度の連結財務諸表の数値を用いて比較して説明しております。

 詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(表示方法の変更)」に記載のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う行動制限の緩和や観光支援策等の各種政策の効果もあり、経済・社会活動が正常化に向かう中で、雇用情勢や設備投資は回復の傾向にあり、また、個人消費についても緩やかな回復がみられました。一方では、ウクライナ情勢の長期化、世界的な原材料価格やエネルギー価格の高騰及び急激な円安の進行等の影響、これらに伴う消費者物価の上昇により、節約志向が強まるなど、依然として景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。

 このような状況のもと、当社グループにおいては、2022年4月27日付でペット用品を取り扱う株式会社ザ・ペットを子会社化したことにより、当連結会計年度の売上高は171億3千万円(前年同期比20.5%増)となりました。

 利益面につきましては、原材料価格等高騰の影響及び株式会社ザ・ペットの株式取得関連費用の計上等により、営業利益は7億9千1百万円(前年同期比12.5%減)となりましたが、営業外収益において、東日本物流センター開設に伴う補助金収入及び株式会社ザ・ペットにおける生命保険解約返戻金収入の計上による増益要因により、経常利益は9億9千5百万円(前年同期比1.9%増)となりました。

 親会社株主に帰属する当期純利益は、前期において、繰延税金資産の回収可能性について当社の分類の見直しを行ったことにより税金費用が減少したこと、当期においては、株式会社ザ・ペットの株式取得費用に係る税効果が認識されないこと等による法人税等の負担率の増加等により、6億5千3百万円(前年同期比34.9%減)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。

 なお、従来の当社グループの報告セグメントは、「塗料事業」、「DIY用品事業」、「その他」の3つとしておりましたが、株式会社ザ・ペットの子会社化に伴い、当連結会計年度の期首より、「塗料事業」、「DIY用品事業」、「ペット用品事業」、「その他」の4つの報告セグメントに変更しております。

 塗料事業は、夏季の天候不順等の影響により、売上高は79億3千万円(前年同期比4.1%減)、利益面では、急速な円安の進行や国際的な情勢不安の影響による原材料価格の高騰等の影響を受けて、セグメント利益は3億8千7百万円(前年同期比37.9%減)となりました。

 DIY用品事業は、売上高は55億8千万円(前年同期比3.3%減)となり、販促宣伝関連の費用の減少等により、セグメント利益は2億7千8百万円(前年同期比53.5%増)となりました。

 ペット用品事業は、売上高は34億6百万円となり、セグメント利益につきましては、株式会社ザ・ペットの株式取得関連費用等の計上により当初は損失を見込んでおりましたが、最終的に2百万円の利益となりました。

 その他は、売上高は2億3千1百万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益は1億2千2百万円(前年同期比22.6%増)となりました。

 財政状態は、次のとおりです。

 当連結会計年度末の資産合計は215億1千9百万円となり、前連結会計年度末に比べて17億9千3百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金の減少2億7千7百万円、売掛金の増加3億3千7百万円、電子記録債権の増加1億1千1百万円、有価証券の減少1億9千9百万円、商品及び製品の増加2億9千2百万円、有形固定資産の増加2億2百万円、のれんの増加8億7千9百万円、投資有価証券の増加1億9千6百万円、投資その他の資産その他の増加2億5千6百万円によるものです

 当連結会計年度末の負債合計は79億8千9百万円となり、前連結会計年度末に比べて15億1千4百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金の増加2億7千8百万円、短期借入金の増加7億円、社債の減少5億円、長期借入金の純増額11億1千4百万円によるものです。

 当連結会計年度末の純資産は135億2千9百万円となり、前連結会計年度末に比べて2億7千8百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加4億4千6百万円、自己株式の増加2億7千1百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億1千2百万円によるものです。この結果、自己資本比率は62.9%(前連結会計年度末は67.2%)となりました。

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して2億7千7百万円減少し、41億9百万円(前年同期比6.3%減)となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果、得られた資金は3億5千万円(前年同期比72.2%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益10億8千万円、減価償却費3億4千5百万円、のれん償却額1億3千2百万円、棚卸資産の増加額2億2千万円、仕入債務の減少額2億5千8百万円及び法人税等の支払額4億3千5百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果、使用した資金は14億5百万円(前年同期は1億3千5百万円の獲得)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3億3千5百万円、有形固定資産の売却による収入1億円、投資有価証券の償還による収入2億円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出11億7千4百万円及び保険積立金の積立による増加額1億8千万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、得られた資金は7億7千2百万円(前年同期は5億6千9百万円の使用)となりました。これは主に、長短借入金の純増額18億1千4百万円、社債の償還による支出5億円、自己株式の取得による支出3億5百万円及び配当金の支払額2億8百万円によるものです。

 

③生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

塗料事業(千円)

5,747,951

90.9

DIY用品事業(千円)

31,909

197.2

ペット用品事業(千円)

報告セグメント計(千円)

5,779,861

91.1

その他(千円)

合計(千円)

5,779,861

91.1

 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

 上記のほかに、外注生産され製品、商品として仕入れたものは次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

塗料事業(千円)

2,091,204

100.9

DIY用品事業(千円)

5,837,780

101.7

ペット用品事業(千円)

3,415,037

報告セグメント計(千円)

11,344,022

145.2

その他(千円)

合計(千円)

11,344,022

145.2

 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

 

b. 受注実績

 当社グループは主として見込生産によっており、受注及び受注残高については特に記載すべき事項はありません。

 

c. 販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

塗料事業(千円)

7,912,351

96.0

DIY用品事業(千円)

5,580,493

96.7

ペット用品事業(千円)

3,406,158

 報告セグメント計(千円)

16,899,003

120.6

その他(千円)

231,856

110.8

合計(千円)

17,130,859

120.5

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

コーナン商事株式会社

2,268,626

16.0

4,502,293

26.3

DCM株式会社

1,797,781

12.7

3,504,325

20.5

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、夏季の天候不順等の影響により、塗料事業、DIY用品事業ともに売上が減少しましたが、ペット用品事業である㈱ザ・ペットを子会社化したことにより、当連結会計年度の売上高は、171億3千万円と前年同期に比べ20.5%の増加となりました。

 利益面につきましては、原材料価格の高騰の影響等により、主力事業である塗料事業の利益率が減少したことや㈱ザ・ペットの株式取得関連費用の計上等により、営業利益は前年同期に比べ12.5%減少し7億9千1百万円となりましたが、営業外収益に東日本物流センター開設に伴う補助金収入及び㈱ザ・ペットにおける生命保険解約返戻金収入を計上したことにより、経常利益は、9億9千5百万円と前年同期に比べ1.9%の増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度においては、繰延税金資産の回収可能性について分類の見直し行ったことによる税金費用の大幅な減少がありましたが、逆に当連結会計年度においては、㈱ザ・ペットの株式取得費用に係る税効果が認識されないこと等による税金費用の増加により、6億5千3百万円と前年同期に比べ34.9%減少いたしました。

 当連結会計年度末の資産は、主に㈱ザ・ペットの取得により、売掛金が3億3千7百万円、電子記録債権が1億1千1百万円、商品及び製品が2億9千2百万円、有形固定資産が2億2百万円、のれんが8億7千9百万円、それぞれ増加いたしました。資産合計は、前連結会計年度末に比べて17億9千3百万円増加し、215億1千9百万円となりました。

 当連結会計年度末における負債は、主に㈱ザ・ペットの取得に伴い、支払手形及び買掛金が2億7千8百万円、短期借入金が7億円、長期借入金が11億1千4百万円、それぞれ増加いたしました。そのほか社債の減少5億円等により、負債合計は、前連結会計年度末に比べて15億1千4百万円増加し、79億8千9百万円となりました。

 当連結会計年度末の純資産は、利益剰余金の増加4億4千6百万円、自己株式の増加2億7千1百万円及びその他有価証券評価差額金の増加1億1千2百万円等により、前連結会計年度末に比べて2億7千8百万円増加し、135億2千9百万円となりました。

 この結果、自己資本比率は62.9%(前連結会計年度末は67.2%)となりました。

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、市場の動向、原材料価格の動向、為替の動向、天候不順、自然災害等があります。

 市場の動向については、新型コロナウイルス感染症にかかる行動制限の緩和に伴い、消費動向がレジャー系に向けられたことも需要減少の要因として想定されますが、これは一時的なものと考えており、物価高による消費者の節約志向、企業間の価格競争、ホームセンター業界の統廃合など、経営環境の厳しさは継続するものと思われます。当社グループでは、経常的な需要の拡大を目指し、ユーザーニーズに的確に対応した製品を提供することをモットーに、新製品の開発、販売及び競合他社との差別化による商品力の強化に努めてまいります。

 原材料価格の動向については、国際的な情勢不安の影響により先行きが不透明な状況でありますが、取引先との関係強化、品質設計の技術力強化、原材料の互換化、代替品購買等によりコスト管理を行ってまいります。

 為替の動向については、当社グループの海外取引が外貨建てで行われておりますが、為替変動リスクを最小限に抑えるため、適時適切な為替予約の実施等によるリスクヘッジに取り組んでまいります。

 天候不順及び自然災害については、自らコントロールできない要因であり、特に需要期における天候不順は、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼします。これに対しては、新たな収益事業の創出などにより、経営の安定化を目指します。自然災害については、当社グループで互いに代替生産を行い、最小限の損害にとどめるよう対策を検討しております。

 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、収益力の向上が企業価値の向上に極めて重要であると認識しており、「売上高」及び「経常利益」を目標とする経営指標に設定しております。

 当社グループでは、2021年度を初年度とし、「収益力の向上」「新規事業への取組み」「グループ経営の強化と効率化」を基本方針とした4期間の新中期経営計画(AP SPEC180)を策定し、当該計画最終年度(2024年度)の売上高180億円、経常利益11億円を目標数値として設定しております。

 なお、当社グループにおきましては、新型コロナウイルス感染症の影響は限定的であり、財政状態及び経営成績への影響は軽微であります。今後の影響については、感染症法上の位置づけが「5類感染症」に変更されたこともあり、当感染症の業績への重大な影響はないと想定しております。

 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

(塗料事業)

 当事業では、夏季の天候不順等の影響により、売上高は79億3千万円(前年同期比4.1%減)、利益面では、急速な円安の進行や国際的な情勢不安の影響による原材料価格の高騰等の影響を受けて、セグメント利益は3億8千7百万円(前年同期比37.9%減)となりました。

(DIY用品事業)

 当事業においては、売上高は55億8千万円(前年同期比3.3%減)となり、販促宣伝関連の費用の減少等により、セグメント利益は2億7千8百万円(前年同期比53.5%増)となりました。

(ペット用品事業)

 当事業においては、売上高は34億6百万円となり、セグメント利益につきましては、株式会社ザ・ペットの株式取得関連費用等の計上により当初は損失を見込んでおりましたが、最終的に2百万円の利益となりました。

(その他)

 その他の事業は、売上高は2億3千1百万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益は1億2千2百万円(前年同期比22.6%増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動により3億5千万円の資金を獲得し、投資活動において、主に子会社株式の取得等により14億5百万円の資金を使用し、財務活動においては、長短借入金の増加等により、7億7千2百万円の獲得となりました。これにより、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、41億9百万円となりました。

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、必要な資金を安定的に確保するために、内部資金の活用及び金融機関からの借入等による調達を行っております。当連結会計年度における主な資金需要といたしましては、㈱ザ・ペットの株式取得資金及び設備の維持管理資金であります。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。