E00915 Japan GAAP
前期
207.5億 円
前期比
107.3%
株価
1,590 (01/09)
発行済株式数
8,144,400
EPS(実績)
139.61 円
PER(実績)
11.39 倍
前期
638.9万 円
前期比
99.7%
平均年齢(勤続年数)
42.5歳(17.2年)
従業員数
221人(連結:415人)
当社グループは、ナトコ株式会社(当社)及び子会社7社により構成されており、塗料、ファインケミカル製品及び再生溶剤の製造・販売を主な事業としております。
当社グループの事業内容及び当社と子会社の当該事業に係る位置付け並びにセグメント情報との関連は、次のとおりであります。
[塗料事業]
合成樹脂塗料 … 当社、耐涂可精細化工(青島)有限公司、NATOCO PAINT PHILIPPINES,INC.、NATOCO VIETNAM COMPANY LIMITEDで製造し、直接又はNATOCO PAINT (THAILAND)CO.,LTD.及び特約代理店を通じて販売しております。
塗料関連製品 … 当社で仕入れ、直接又は特約代理店を通じて販売しております。
[ファインケミカル事業]
高機能性樹脂・樹脂素材用コート剤等 … 当社、耐涂可精細化工(青島)有限公司、NATOCO PAINT PHILIPPINES,INC.、NATOCO VIETNAM COMPANY LIMITEDで製造し、直接又はNATOCO PAINT (THAILAND)CO.,LTD.及び特約代理店を通じて販売しております。
[蒸留事業]
再生溶剤等 … 巴興業株式会社及び有限会社アイシー産業で製造し、直接又は特約代理店を通じて販売しております。
産業廃棄物 … 巴興業株式会社及び有限会社アイシー産業が産業廃棄物の収集運搬及び処分をしております。
以上の事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2023年11月1日~2024年10月31日)における世界経済は、欧米におけるインフレの鈍化及び金融政策の転換、中国経済の先行き懸念、長期化するウクライナ情勢や中東情勢が悪化するなど地政学リスクが高まっており、依然として不透明な状況が続いております。
わが国経済は、社会経済活動の正常化が進み、インバウンド需要の回復、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しなど、緩やかな回復の動きが見られたものの、不安定な国際情勢、原材料価格やエネルギー価格の高騰、物価の上昇、急激な為替変動等、引き続き予断を許さない状況であります。
このような状況のもと、当社グループは、持続的に成長を続ける企業を目指し、2030ビジョン「あらゆる表面のリノベーション&イノベーションカンパニーへ」を掲げ、「ユニークな発想で新しい価値を創造する」という経営理念のもと、塗料・コーティング開発で培った技術の深化により、市場や顧客ニーズに加え、その先のユーザーを見据えた製品とサービスの提供(リノベーション)を、また、あらゆる表面の革新と進化により事業領域を拡大(イノベーション)することにより、グローバル展開を加速してまいります。事業活動にあたっては、「表面の進化でよりよい社会をつくる会社」として、環境対応、高品質、高機能、高い意匠性、好触感など、幅広い側面から優れた製品・サービス・情報を提供することによりお客様の満足度を高め、事業収益、経営効率の向上を図ってまいります。
この結果、当連結会計年度の財政状態、経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態の状況
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ988百万円増加し、29,829百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ169百万円増加し、6,256百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ819百万円増加し、23,572百万円となりました。
b.経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は20,753百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益1,232百万円(前年同期比1.7%減)、経常利益1,377百万円(前年同期比1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益955百万円(前年同期比0.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
塗料事業
金属用塗料分野では、工作機械向けの受注は前年割れと芳しくないものの、鋼製家具、景観資材向けの意匠性・機能性塗料や屋根用遮熱塗料が増えたことで、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。建材用塗料分野では、主力ユーザーの国内向けの需要は低調であったものの、海外向けの需要増やDICグループから内装建材用塗料の販売事業を2024年7月1日付で譲り受けたことにより、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。セグメント利益は、売上高の増加により前年同期に比べ増加いたしました。
この結果、塗料事業における当連結会計年度の売上高は12,798百万円(前年同期比3.5%増)、セグメント利益は877百万円(前年同期比8.4%増)となりました。
ファインケミカル事業
モビリティ(自動車関連)向けのコーティング剤は、在庫調整により需要が減少したものの、PC、スマートフォンのアクセサリー、光学フィルム向けのコーティング剤は、需要の持ち直しの動きがみられ、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。セグメント利益は、原材料費や輸送コストなどの増加により、前年同期に比べ減少いたしました。
この結果、ファインケミカル事業における当連結会計年度の売上高は2,681百万円(前年同期比5.9%増)、セグメント利益は651百万円(前年同期比18.1%減)となりました。
蒸留事業
既存顧客の生産減に伴い需要が低調に推移したものの、新規案件の獲得により、売上高は前年同期に比べ僅かに増加いたしました。セグメント利益は、輸送コストの上昇などの影響により、前年同期に比べ減少いたしました。
この結果、蒸留事業における当連結会計年度の売上高は5,273百万円(前年同期比0.1%増)、セグメント利益は374百万円(前年同期比1.5%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より446百万円増加し、当連結会計年度末には6,550百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期は1,688百万円の収入に対し、前年同期比95百万円収入が減少し、1,592百万円の収入となりました。これは主に、売上債権の増加、退職給付に係る負債の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期は2,323百万円の支出に対し、前年同期比1,533百万円支出が減少し、789百万円の支出となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入の増加によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期は383百万円の支出に対し、前年同期比29百万円支出が増加し、413百万円の支出となりました。これは主に、配当金の支払の増加によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2023年11月1日 至 2024年10月31日) |
前年同期比(%) |
|
|
塗料事業(千円) |
12,649,473 |
3.0 |
|
|
|
金属用塗料(千円) |
5,838,772 |
2.8 |
|
|
建材用塗料(千円) |
6,666,119 |
4.6 |
|
|
その他(千円) |
144,582 |
△35.9 |
|
ファインケミカル事業(千円) |
2,659,092 |
5.3 |
|
|
蒸留事業(千円) |
5,266,203 |
△0.3 |
|
|
合計(千円) |
20,574,769 |
2.4 |
|
(注)1.金額は販売価格で表示しており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の実績のうちには、外注生産によるものが各種類ごとに含まれております。
b.受注実績
当社グループは、主として見込生産によっており、受注高及び受注残高について特に記載すべき事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2023年11月1日 至 2024年10月31日) |
前年同期比(%) |
|
|
塗料事業(千円) |
12,798,124 |
3.5 |
|
|
|
金属用塗料(千円) |
5,917,682 |
3.2 |
|
|
建材用塗料(千円) |
6,735,815 |
5.3 |
|
|
その他(千円) |
144,626 |
△35.9 |
|
ファインケミカル事業(千円) |
2,681,017 |
5.9 |
|
|
蒸留事業(千円) |
5,273,921 |
0.1 |
|
|
合計(千円) |
20,753,062 |
2.9 |
|
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 2022年11月1日 至 2023年10月31日) |
当連結会計年度 (自 2023年11月1日 至 2024年10月31日) |
||
|
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
|
ニチハ株式会社 |
4,828,494 |
23.9 |
4,838,496 |
23.3 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は21,490百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,364百万円増加いたしました。これは主に、信託受益権が500百万円減少したものの、現金及び預金が1,480百万円、電子記録債権が254百万円、その他流動資産が101百万円増加したことによるものであります。固定資産は8,338百万円となり、前連結会計年度末に比べ376百万円減少いたしました。これは主に、建物及び構築物(純額)が160百万円、機械装置及び運搬具(純額)が200百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は29,829百万円となり、前連結会計年度末に比べ988百万円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は5,822百万円となり、前連結会計年度末に比べ315百万円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が84百万円、未払法人税等が101百万円、その他流動負債が141百万円増加したことによるものであります。固定負債は433百万円となり、前連結会計年度末に比べ145百万円減少いたしました。これは主に、役員退職慰労引当金が86百万円、退職給付に係る負債が69百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は6,256百万円となり、前連結会計年度末に比べ169百万円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の合計は23,572百万円となり、前連結会計年度末に比べ819百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益を955百万円計上した一方で、配当金の支払415百万円があったこと、為替換算調整勘定が192百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は79.0%(前連結会計年度末は78.9%)となりました。
b.経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は20,753百万円(前年同期比2.9%増)となりました。
この内訳といたしましては、塗料事業の売上高が12,798百万円(前年同期比3.5%増)、ファインケミカル事業の売上高が2,681百万円(前年同期比5.9%増)、蒸留事業の売上高が5,273百万円(前年同期比0.1%増)であります。
概況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(営業利益)
売上原価は16,207百万円(前年同期比3.4%増)、売上原価率は78.1%(前連結会計年度は77.8%)となりました。これは主に原材料価格の高騰に伴う材料費の増加や労務費の増加によるものであります。
販売費及び一般管理費は3,313百万円(前年同期比2.5%増)となりました。これは主に人件費の増加や物流コストの上昇による増加であります。
この結果、当連結会計年度における営業利益は1,232百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
(経常利益)
営業外収益は148百万円(前年同期比35.8%増)となりました。主な内容としては、受取利息62百万円、為替差益52百万円であります。
営業外費用は3百万円(前年同期比96.5%増)となりました。
この結果、当連結会計年度における経常利益は1,377百万円(前年同期比1.2%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は36百万円となりました。主な内容としては、保険解約返戻金25百万円であります。
特別損失は9百万円となりました。主な内容としては、固定資産処分損9百万円であります。
この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は955百万円(前年同期比0.5%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、次のとおりであります。
|
|
2020年10月期 |
2021年10月期 |
2022年10月期 |
2023年10月期 |
2024年10月期 |
|
自己資本比率(%) |
77.3 |
78.4 |
78.3 |
78.9 |
79.0 |
|
時価ベースの自己資本比率(%) |
31.1 |
47.3 |
41.0 |
36.8 |
35.3 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) |
0.1 |
0.1 |
0.1 |
0.1 |
0.1 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
477,270 |
600,145 |
596,953 |
318,722 |
6,382 |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式総数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料の購入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要の主なものは、生産設備等の設備投資であります。
これらの運転資金や投資資金は、自己資金により充当することを基本方針としておりますが、必要に応じて資金調達を行ってまいります。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は207百万円となっております。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は6,550百万円となっております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成において、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、当社グループが連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑥ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するため客観的な指標等
当社グループは、独創的な高付加価値製品を開発し、生産性の向上を推進するなかで収益率を重視した経営を目指し、売上高営業利益率15%、海外売上高比率30%を目標としておりました。
当連結会計年度の売上高営業利益率は5.9%(前年同期6.2%)、海外売上高比率は17.2%(前年同期16.8%)となりました。
なお、2024年12月13日公表の中期経営計画(2025~2027年度)においては、2027年10月期までにEBITDA28億円、ROE6%前後(株主資本コストと同水準)を目標としております。