E01165 Japan GAAP
前期
182.6億 円
前期比
82.5%
株価
2,133 (04/26)
発行済株式数
1,440,840
EPS(実績)
418.51 円
PER(実績)
5.10 倍
前期
595.7万 円
前期比
93.5%
平均年齢(勤続年数)
45.1歳(12.1年)
従業員数
144人(連結:199人)
当社グループ(当社及び連結子会社)は、当社及び子会社2社で構成されており、コンクリート二次製品の製造・販売及び工事請負を主たる業務としております。
当社グループの事業内容及び各社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、セグメント情報と同一の区分であります。
(1)基礎事業
(2)不動産賃貸事業
当社及び㈱東商は不動産の賃貸業を行っております。
(注) 1 当連結会計年度より、事業セグメント区分を従来の「コンクリート二次製品事業」、「コンクリートセグメント事業」、「工事事業」及び「不動産賃貸事業」から「基礎事業」、「コンクリートセグメント事業」および「不動産賃貸事業」に変更しております。名称を記載しております。
2 「コンクリートセグメント事業」については、当社の連結子会社であった日本セグメント工業㈱の全株式を売却したことに伴い、当連結会計年度末において事業から撤退しております。
企業集団の事業系統図は次のとおりであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当連結会計年度(2022年3月1日から2023年2月28日まで)のわが国経済は、夏場の新型コロナウイルス感染再拡大により減速したものの、個人消費や設備投資といった内需が主導する形で、景気は緩やかに持ち直してきました。また、海外経済におきましては、インフレの高進に天井感は出てきたものの、世界的な金融引締め等による景気後退リスクやウクライナ情勢の長期化による原材料の供給不足、資源価格上昇など、景気の先行きは不透明な状況が続きました。
コンクリートパイルの全国需要につきましては、西日本、特に九州地区で大幅に増加したことにより前年同期を上回って推移いたしました。また、当社の主力商圏である関東地区は横ばい、静岡は下回って推移いたしました。
コンクリートセグメント事業の製造につきましては、当初計画通り進捗いたしました。なお、2023年2月28日に公表いたしましたとおり、当社が保有する連結子会社である日本セグメント工業株式会社の全株式を譲渡したことにより当連結会計年度末において当社の連結子会社から除外しております。
不動産賃貸事業につきましては、安定した業績で推移しております。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、前年同期比較は、当該会計基準等の適用前の前連結会計年度の数値を用いております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載しております。また、管理区分の見直しに伴い、前連結会計年度までのセグメント情報における「コンクリート二次製品事業」および「工事事業」を統合し、「基礎事業」として開示しております。
セグメント毎の経営成績は、次のとおりであります。
基礎事業の主力事業でありますコンクリートパイル部門の全国需要につきましては、前年同期を上回って推移いたしました。当社の主力商圏であります関東および静岡につきましては、関東は前年同期とほぼ横ばい、静岡は下回りました。業績につきましては、年度後半に想定を超えて原材料価格が高騰し原価率が上昇した結果、当連結会計年度の売上高は16,136百万円(前連結会計年度比3.1%増)、営業利益は656百万円(前連結会計年度比9.4%減)となりました。
当連結会計年度は、計画通りの生産となりました。事業環境は大変厳しく、足元での原材料価格も高騰しておりましたが、徹底したコスト管理をした結果、当連結会計年度の売上高は、1,929百万円(前連結会計年度比0.5%増)、営業利益は35百万円(前連結会計年度は0百万円の損失)となりました。
当連結会計年度の売上高は、193百万円(前連結会計年度比0.6%減)、営業利益は138百万円(前連結会計年度比3.8%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は18,259百万円(前連結会計年度比2.8%増)、営業利益は228百万円(前連結会計年度比61.0%増)、経常利益は206百万円(前連結会計年度比15.6%増)、親会社株主に帰属する当期純損失は191百万円(前連結会計年度は114百万円の利益)となりました。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ2,709百万円(15.4%)減少し、14,919百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べて、1,864百万円(21.9%)減少し、6,663百万円となりました。これは主として未成工事支出金の増加1,165百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少1,028百万円、電子記録債権の減少770百万円、商品及び製品の減少859百万円等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末と比べて、844百万円(9.3%)減少し、8,256百万円となりました。これは、主として建物及び構築物(純額)241百万円の減少、機械装置及び運搬具(純額)190百万円の減少、工具、器具及び備品(純額)127百万円の減少等によるものであります。流動負債は、前連結会計年度末と比べて、1,930百万円(20.5%)減少し、7,506百万円となりました。これは、主として支払手形及び買掛金の減少1,383百万円、電子記録債務の減少384百万円、1年以内返済予定の長期借入金の減少124百万円等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末と比べて、431百万円(9.7%)減少し、4,005百万円となりました。これは、長期借入金の減少273百万円、退職給付に係る負債の減少72百万円、リース債務の減少71百万円によるものであります。当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比べて、347百万円(9.2%)減少し、3,408百万円となりました。これは、主として利益剰余金の減少279百万円、非支配株主持分の減少72百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は22.8%、1株当たり純資産額は2,630円47銭となりました。
③キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、719百万円の増加(前連結会計年度比622百万円の増加)となりました。
収入の主な内訳は、減価償却費637百万円、関係会社株式売却損331百万円、売上債権の減少額1,091百万円であり、支出の主な内訳は、税金等調整前当期純損失78百万円、仕入債務の減少額1,210百万円であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、841百万円の減少(前連結会計年度比6百万円の減少)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による支出336百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出537百万円によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、436百万円の減少(前連結会計年度比675百万円の減少)となりました。
これは、主に長期借入れによる収入1,800百万円、短期借入金の純増額142百万円、長期借入金の返済による支出2,151百万円によるものであります。
以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ558百万円減少し、1,523百万円となりました。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
債務償還年数:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。
(注2)株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。
(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。
(注4)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 基礎事業については製造原価及び完成工事原価、コンクリートセグメント事業については製造原価によっております。
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
※前連結会計年度の鹿島建設㈱については、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表作成に当たって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。見積りに関しては過去の実績などを慎重に検討したうえで行い、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性によって異なる場合があります。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。
また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容
1)経営成績
(売上高)
売上高は、基礎事業において、全国需要は前連結会計年度に対して上昇した反面、当社の主力商圏であります関東および静岡につきましては、前連結会計年度とほぼ横ばいの結果となりましたが、18,259百万円(前連結会計年度比2.8%の増加)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の売上総利益は、上記売上高の増加があったものの原材料価格の高騰などにより、前連結会計年度比3.1%減の2,076百万円となりました。売上総利益率は、主に上記の要因により、前連結会計年度の12.1%から当連結会計年度は11.4%に減少しております。
また、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度の2,001百万円から153百万円減少し1,848百万円となりました。
以上の結果、営業利益は228百万円(前連結会計年度比61.0%の増加)となりました。なお、売上高営業利益率は1.3%で前連結会計年度比0.5ポイントの増加となりました。
(経常利益)
経常利益は、主に上記の要因により、206百万円(前連結会計年度比15.6%の増加)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、保険事業の事業譲渡益60百万円などがありましたが、関係会社株式売却損331百万円などを計上したため、191百万円の損失(前連結会計年度比は114百万円の利益)となりました。
2023年2月期の連結業績予想(計画)との比較
(単位:百万円)
併せて、中期経営計画の目標値であるROE8%に対して、実績は△5.4%、自己資本比率30%に対して、22.8%となりました。
(セグメント別の状況)
(基礎事業)
当連結会計年度のコンクリートパイルの全国需要につきましては、前年度に対して西日本、特に九州地区で大幅に増加したことにより上回って推移いたしました。また、当社の主力商圏である関東地区は横ばい、静岡は下回って推移いたしました。当社の売上高は、原材料価格の上昇に伴う販売価格の値上げや営業部門拡充の効果等もあり、前年度に対して増収となりました。しかしながら、鋼材価格の高騰に加えて、ウクライナ情勢や世界的なインフレを受けた利上げなどによる急激な円安などを背景とし、鋼材、セメントはもちろんのこと、燃料など諸物価が全体的に急激に高騰したため、収益性という点では厳しい結果となりました。
基礎事業の事業戦略につきましては、第7次中期経営計画に基づき、収益改善の施策をReform戦略としてパッケージで対応しております。2022年度・上半期の実績を踏まえますと、2021年度の原材料高騰に対してReform戦略が効果を発揮したものと考えております。一方、2022年度の原材料価格および諸物価の高騰の影響は、下半期から急激に顕在化しております。これを受けて2022年度下期だけを見ると、誠に遺憾ながら収益は赤字に転落しております。当社といたしましては、Reform戦略の環椎を目指し、赤字脱却と収益力の回復を最優先目標として経営を行ってまいります。
Reform戦略の考え方といたしましては、2022年度・上期までに効果が確認できているコスト削減および管理、物件別の収益管理など、基本的な施策を徹底的に積み重ねていく方針でございます。また、経営環境の大きな変化に対応するため、予算管理を中心とした社内の業務執行管理体制の強化をさらに推し進めてまいります。
以上の結果、基礎事業の売上高は、16,136百万円(前連結会計年度比3.1%増)、営業利益は656百万円(前連結会計年度比9.4%減)となりました。
(コンクリートセグメント事業)
当社グループのコンクリートセグメント事業では、シールド工事で用いられるプレキャストコンクリート製のトンネル覆工部材を製造しており、受託製造に特化した事業であります。
コンクリートセグメント事業は、前連結会計年度期首より大型物件の製造が開始されました。事業環境の大変厳しい中での受注案件であり、採算確保のための徹底的なコスト管理が必要でありますが、製造受託会社として顧客の要求する品質を満たすよう、「安全が第一」をスローガンに製造に取組んでまいりました。 以上の結果、コンクリートセグメント事業の売上高は、1,929百万円(前連結会計年度比0.5%増)、営業利益は35百万円(前連結会計年度は0百万円の損失)となりました。
なお、連結子会社である日本セグメント工業株式会社の全株式を譲渡したことにより当連結会計年度末にコンクリートセグメント事業から撤退しております。
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業に関しましては、静岡県沼津市でのショッピングセンターの賃貸を主な事業としております。当連結会計年度の不動産賃貸事業の売上高は193百万円(前連結会計年度比0.6%減)、営業利益は、138百万円(前連結会計年度比3.8%増)となりました。
2) 財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ2,709百万円(15.4%)減少し、14,919百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末と比べて、1,864百万円(21.9%)減少し、6,663百万円となりました。これは主として未成工事支出金の増加1,165百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少1,028百万円、電子記録債権の減少770百万円、商品及び製品の減少859百万円等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末と比べて、844百万円(9.3%)減少し、8,256百万円となりました。これは、主として建物及び構築物(純額)241百万円の減少、機械装置及び運搬具(純額)190百万円の減少、工具、器具及び備品(純額)127百万円の減少等によるものであります。流動負債は、前連結会計年度末と比べて、1,930百万円(20.5%)減少し、7,506百万円となりました。これは、主として支払手形及び買掛金の減少1,383百万円、電子記録債務の減少384百万円、1年以内返済予定の長期借入金の減少124百万円等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末と比べて、431百万円(9.7%)減少し、4,005百万円となりました。これは、長期借入金の減少273百万円、退職給付に係る負債の減少72百万円、リース債務の減少71百万円によるものであります。当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比べて、347百万円(9.2%)減少し、3,408百万円となりました。これは、主として利益剰余金の減少279百万円、非支配株主持分の減少72百万円によるものであります。この結果、自己資本比率は22.8%、1株当たり純資産額は2,630円47銭となりました。
3) キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、719百万円の増加(前連結会計年度比622百万円の増加)となりました。収入の主な内訳は、減価償却費637百万円、関係会社株式売却損331百万円、売上債権の減少額1,091百万円であり、支出の主な内訳は、税金等調整前当期純損失78百万円、仕入債務の減少額1,210百万円であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、841百万円の減少(前連結会計年度比6百万円の減少)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による支出336百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出537百万円によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、436百万円の減少(前連結会計年度比675百万円の減少)となりました。
これは、主に長期借入れによる収入1,800百万円、短期借入金の純増額142百万円、長期借入金の返済による支出2,151百万円によるものであります。
以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ558百万円減少し、1,523百万円となりました。
4)当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、原材料調達や価格の動向、市場動向、国内の法令や政治・経済動向等があります。
資材調達につきましては、重要な供給元とは関係強化を図るとともに、汎用品に関しては複数の調達先を起用することと、生産と販売のバランスの調整を含めた安定的な調達を進めております。
品質確保につきましては、品質強化委員会を中心とし、製造工程での不良品の発生状況や施工上の不具合などを分析し、ケーススタディなどによって解決策を提示し、各部門との連携・情報共有を図ることで対応を行っております。
市場の変化に対しましては、営業部門が設計事務所・ゼネコン・販売会社などの顧客と緊密な関係を構築し、お客様のニーズを的確にとらえた提案営業が実践できるよう取り組んでおります。
国内の法令や政治・経済動向等につきましては、取締役会を中心とし、情報を入手するとともに、社外の専門家と連携・情報共有を図ることで対応を行っております。
また、当連結会計年度における新型コロナウイルス感染症による業績への影響は軽微でありましたが、引続き感染対策を継続し、従業員及び関係者の安全確保に取り組んでまいります。
なお、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える主要なリスクにつきましては、「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
5)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要のうち主なものは、新規製品・工法開発等にかかる研究開発費や、老朽化した設備の維持更新、各種工法用治具のラインナップの拡充に係る投資であります。また、現在、東京工場のリニューアル工事とスマートエネルギー事業参画への投資約24億円などを計画・実行中でありましたが、東京工場事務所棟の新設でリニューアル工事を終了する予定となりました。投資総額は、約18億円となる見込みであります。営業キャッシュ・フローを源泉とした自己資金と金融機関からの借入金により調達する計画であります。
なお、当連結会計年度末における長・短期借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は、6,163百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,523百万円であり、流動性の確保は重要な経営課題であります。
6)目標とする経営指標の達成状況等
当社グループは、第7次中期経営計画(2022年度~2024年度)で、基礎事業の収益回復に向けた取り組み(Reform戦略)と中長期的な事業競争力強化に関する取り組み(Restart戦略)を策定し、取り組んでおります。
世界的なインフレを受けた利上げによる急激な円安や、ロシアによるウクライナ侵攻により、鋼材、セメントはもちろんのこと、燃料など諸物価が全体的に急激に高騰し、業績に大きな影響を与えました。
このような状況のもと、Reform戦略として、コストの削減および管理、物件別の収益管理など基本的な施策を徹底的に積み重ねてまいります。また、経営環境の大きな変化に対応するため、予算管理を中心とした社内の業務執行管理体制の強化をさらに推し進めてまいります。
Reform戦略の完遂を目指し、収益力の回復を最優先目標として経営を行ってまいりましたが、単年度の経営成績は数値目標が未達に終わりました。具体的な目標である中長期的なROE8%に対して、実績△5.4%、自己資本比率30%に対して22.8%でありました。