E01165 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、消費、設備投資といった内需が主導する形で緩やかに回復しております。また、円安基調の転換による輸入インフレの緩和、来春に向けた名目賃金の上昇等により、内需が回復していくものと想定しておりますが、わが国経済の下振れリスクに注意が必要な状況と考えております。
コンクリートパイルの全国需要につきましては、前年同期を下回って推移いたしました。当社の主力商圏となる関東および静岡につきましても、前年同期を下回っております。
このような状況のもと、当社グループは第7次中期経営計画「TAFCO・RR計画」において、収益改善を目的としたReform戦略にのっとり、収益改善策の徹底的な積み重ねの結果、基礎事業の利益率が大幅に改善しております。
また、不動産賃貸事業につきましては、安定した業績で推移しております。
セグメント毎の業績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、コンクリートセグメント事業を構成していた日本セグメント工業株式会社について、当社の保有する全株式を2023年2月28日付で譲渡し、連結の範囲から除外したことに伴い、報告セグメントからコンクリートセグメント事業を除外しております。
①基礎事業
基礎事業の主力事業でありますコンクリートパイル部門の全国需要につきましては、前年同期を下回って推移いたしました。当社の主力商圏であります関東および静岡につきましては、前年同期を下回りました。業績につきましては、需要の減少により売上高は減少いたしましたが、昨年度より取り組んできたコスト削減および管理、物件別の利益管理といった施策の徹底が奏功したことなどから、当第3四半期連結累計期間の売上高は11,842百万円(前年同四半期比3.9%減)、営業利益は1,136百万円(前年同四半期比89.1%増)となりました。
②不動産賃貸事業
当第3四半期連結累計期間の売上高は、157百万円(前年同四半期比7.8%増)、営業利益は92百万円(前年同四半期比12.4%減)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は12,000百万円(前年同四半期比13.7%減)、営業利益は788百万円(前年同四半期比177.8%増)、経常利益は787百万円(前年同四半期比194.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は482百万円(前年同四半期比264.2%増)となりました。
資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて、937百万円増加して15,857百万円となりました。これは主に現金及び預金が228百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が506百万円、電子記録債権が325百万円増加したこと等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べて、537百万円増加して12,049百万円となりました。これは主に長期借入金が651百万円、電子記録債務が225百万円増加し、短期借入金が398百万円減少したこと等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて399百万円増加して3,807百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は21百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。