E01208 Japan GAAP
前期
633.7億 円
前期比
108.8%
株価
3,680 (04/19)
発行済株式数
1,758,400
EPS(実績)
705.19 円
PER(実績)
5.22 倍
前期
527.1万 円
前期比
101.1%
平均年齢(勤続年数)
41.7歳(10.4年)
従業員数
524人(連結:1,000人)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社高見澤)、子会社10社及び関連会社2社より構成され、その事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
なお、事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
溜博高見澤混凝土有限公司及び山東建澤混凝土有限公司の2社は中華人民共和国山東省において現地向けに生コンクリートの製造販売を行っております。
区分 |
事業内容 |
会社名 |
建設関連事業 |
コンクリート二次製品、生コンクリート・砂利・砂の製造販売、セメント他建設資材の販売、土木建築の請負、建築工事、貨物自動車運送 |
株式会社高見澤 <提出会社> 直江津臨港生コン株式会社 <連結子会社> 溜博高見澤混凝土有限公司 <連結子会社> 山東建澤混凝土有限公司 <関連会社> (会社総数 4社) |
電設資材事業 |
電設資材、産業機器、空調システム等の販売 |
昭和電機産業株式会社 <連結子会社> 信州電機産業株式会社 <連結子会社> 岐阜電材株式会社 <連結子会社> (会社総数 3社) |
カーライフ関連事業 |
石油製品の販売、自動車の販売・整備・賃貸、損害保険代理業務 |
株式会社高見澤 <提出会社> (会社総数 1社) |
住宅・生活関連事業 |
不動産売買・媒介及び管理、一般廃棄物・産業廃棄物の処理処分とその収集運搬事業、青果物の販売、肥料の販売、食品加工品の製造販売、ゴルフ練習場の経営、ゴルフ用品の買取・販売、農業用機械の製造販売、ミネラルウォーターの製造販売、ケーブルテレビ局経営、チーズ類の加工及び菓子類の製造販売、発電事業及び電気の供給・販売に関する事業、 漬物類・土産品の販売 |
株式会社高見澤 <提出会社> オギワラ精機株式会社 <連結子会社> 株式会社アグリトライ <連結子会社> テレビ北信ケーブルビジョン株式会社<関連会社> 株式会社ナガトク <連結子会社> 株式会社セイブ <連結子会社> 株式会社スマイルハウス <連結子会社> (会社総数 7社) |
事業の系統図は以下のとおりであります。
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が徐々に緩和され、雇用情勢、個人消費、設備投資等に持ち直しの動きがみられるようになりましたが、ウクライナ情勢の長期化や原材料価格の高騰、急激な為替変動などにより、依然として先行きについては不透明な状況が続いております。
このような経営環境の中にあって、当社グループは、「グループ・各事業部の連携強化」、「CSR(企業の社会的責任)への取組み」、「リスクマネジメント体制の強化」、「人材育成への総合的な取組み」、「コスト削減」等に取組み、更なる安定基盤の構築とグループ全体の事業拡大、強化を図ってまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ3,470百万円増加し、37,428百万円となりました。当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ2,214百万円増加し、23,885百万円となりました。当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,256百万円増加し、13,543百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高68,946百万円(前連結会計年度比8.8%増)、営業利益1,631百万円(前連結会計年度比49.9%増)、経常利益1,895百万円(前連結会計年度比43.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,240百万円(前連結会計年度比99.5%増)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。
(建設関連事業)
建設関連事業の売上高9,877百万円(前連結会計年度比13.8%増)、営業利益は337百万円(前連結会計年度比123.4%増)となりました。
(電設資材事業)
電設資材事業の売上高は34,738百万円(前連結会計年度比10.2%増)、営業利益は958百万円(前連結会計年度比20.2%増)となりました。
(カーライフ関連事業)
カーライフ関連事業の売上高は16,646百万円(前連結会計年度比2.9%増)、営業利益は221百万円(前連結会計年度比7.5%増)となりました。
(住宅・生活関連事業)
住宅・生活関連事業の売上高は7,684百万円(前連結会計年度比10.2%増)、営業利益は432百万円(前連結会計年度比72.3%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて819百万円増加し、当連結会計年度末には2,838百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動の結果獲得した資金は2,743百万円(前年同期比143.3%増)となりました。これは主に売上債権の増加額2,075百万円に対し、税金等調整前当期純利益1,702百万円、減価償却費771百万円、仕入債務の増加額2,723百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、投資活動の結果使用した資金は1,266百万円(前年同期比31.4%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,197百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、財務活動の結果使用した資金は658百万円(前年同期比33.4%減)となりました。これは主に長期借入れによる収入1,665百万円に対し、短期借入金純減額165百万円、長期借入金の返済による支出2,009百万円等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) |
前年同期比(%) |
建設関連事業(百万円) |
4,689 |
122.6 |
住宅・生活関連事業(食品加工業) (百万円) |
3,836 |
119.5 |
合計 |
8,525 |
121.2 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.金額は、販売価格によっております。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
受注高(百万円) |
前年同期比(%) |
受注残高(百万円) |
前年同期比(%) |
建設関連事業 |
8,132 |
123.4 |
2,088 |
101.9 |
合計 |
8,132 |
123.4 |
2,088 |
101.9 |
c.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) |
前年同期比(%) |
建設関連事業(百万円) |
3,400 |
105.0 |
電設資材事業(百万円) |
29,747 |
108.6 |
カーライフ関連事業(百万円) |
13,632 |
102.9 |
住宅・生活関連事業(百万円) |
1,764 |
98.8 |
合計 |
48,544 |
106.3 |
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日) |
前年同期比(%) |
建設関連事業(百万円) |
9,877 |
113.8 |
電設資材事業(百万円) |
34,738 |
110.2 |
カーライフ関連事業(百万円) |
16,646 |
102.9 |
住宅・生活関連事業(百万円) |
7,684 |
110.2 |
合計 |
68,946 |
108.8 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.前連結会計年度及び当連結会計年度における販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先に該当する主要な販売先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は21,491百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,085百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が867百万円、売掛金が747百万円、電子記録債権が761百万円増加したことによるものであります。固定資産は15,937百万円となり、前連結会計年度末に比べ385百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が131百万円、投資有価証券が107百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、37,428百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,470百万円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は16,281百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,368百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が2,662百万円増加したことによるものであります。固定負債は7,603百万円となり、前連結会計年度末に比べ154百万円減少いたしました。これは主に社債が110百万円、長期借入金が72百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、23,885百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,214百万円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は13,543百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,256百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益1,240百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は35.3%(前連結会計年度末は35.2%)となりました。
b.経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度においては、建設関連事業は、国土強靭化に向けた対策工事や複数の大型民間工事で前連結会計年度以上の売上を確保し、原材料・燃料などの価格高騰や仕入商材の値上がりの影響があったものの、製造原価の低減や販売価格への転嫁などに努めた結果、増益となりました。電設資材事業は、設備投資案件に対する積極的な営業活動の結果、受注が好調に推移し増収となり、人件費ほか諸経費の増加を吸収し増益となりました。カーライフ関連事業は、石油部門では、原油高に伴う油価の高騰と燃料販売数量が順調に推移したことにより増収増益となりました。オート部門では、車検及び新車・中古車販売が共に順調に推移したことにより増収増益となりました。住宅・生活関連事業は、農産物部門では、きのこ培地の販売が順調に推移したことや、原材料、包装資材等の高騰はあったものの利幅確保に取組み増収増益となりました。不動産部門では、地価高止まりにより、売買部門の受取手数料と土地販売事業収入が増加したものの、自社所有の賃貸料収入が減少したことから増収減益となりました。また、飲食料品小売部門では、家庭内消費が引き続き順調であったことに加え、ECサイト向けなどへの営業拡大により増収となりました。
この結果、売上高68,946百万円(前連結会計年度比8.8%増)、営業利益1,631百万円(前連結会計年度比49.9%増)となりました。
営業外収益は441百万円、営業外費用は177百万円を計上し、経常利益は1,895百万円(前連結会計年度比43.9%増)となりました。
特別利益は44百万円、特別損失は237百万円を計上し、法人税等合計454百万円、非支配株主に帰属する当期純利益7百万円により、親会社株主に帰属する当期純利益は1,240百万円(前連結会計年度比99.5%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
b.資本の財源及び資金の流動性
(契約債務)
2023年6月30日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。
|
年度別要支払額(百万円) |
||||
契約債務 |
合計 |
1年以内 |
1年超3年以内 |
3年超5年以内 |
5年超 |
短期借入金 |
2,188 |
2,188 |
- |
- |
- |
長期借入金 |
6,370 |
1,654 |
2,513 |
1,164 |
1,037 |
社債 |
110 |
110 |
- |
- |
- |
リース債務 |
260 |
83 |
122 |
46 |
7 |
上記の表において、連結貸借対照表の短期借入金に含まれている1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めております。
当社グループの第三者に対する保証は、出資会社の借入金等に対する債務保証であります。保証した借入金等の債務不履行が保証期間に発生した場合、当社グループが代わりに弁済する義務があり、2023年6月30日現在の債務保証額は、70百万円であります。なお、この債務保証は株主9社による連帯保証であります。
(財務政策)
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、石油製品や電設資材の購入費用及び販売用不動産の購入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の安定性を確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は8,929百万円であります。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2,838百万円であります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行なっております。当該見積りにつきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に関して適切な仮定の設定、情報収集を行い、見積り金額を計算しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの当連結会計年度において、建設関連事業においては、国土強靭化に向けた対策工事や複数の大型民間工事が増えたこと、電設資材事業においては、設備投資案件の納入が順調に進んだこと、カーライフ関連事業においては、原油高に伴い油価が高騰したこと、住宅・生活関連事業においては、建売分譲物件の取扱いが増えたことなどにより増益となりました。
また、原材料・燃料などの価格高騰や仕入れコストが上昇したものの、利幅確保の取組みや販売価格への転嫁などに努めた結果、営業利益、経常利益ならびに親会社株主に帰属する当期純利益が予想を上回ることとなりました。
指標 |
2023年6月期(計画) |
2023年6月期(実績) |
2023年6月期(計画比) |
売上高 |
68,000百万円 |
68,946百万円 |
946百万円 ( 1.4%増) |
営業利益 |
1,500百万円 |
1,631百万円 |
131百万円 ( 8.8%増) |
経常利益 |
1,700百万円 |
1,895百万円 |
195百万円 (11.5%増) |
親会社株主に帰属する 当期純利益 |
1,000百万円 |
1,240百万円 |
240百万円 (24.0%増) |