売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

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最終更新:

E01195 Japan GAAP

売上高

153.3億 円

前期

152.6億 円

前期比

100.4%

時価総額

165.7億 円

株価

1,147 (04/18)

発行済株式数

14,450,000

EPS(実績)

58.30 円

PER(実績)

19.67 倍

平均給与

503.2万 円

前期

503.3万 円

前期比

100.0%

平均年齢(勤続年数)

42.3歳(12.0年)

従業員数

240人(連結:295人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループは、クニミネ工業株式会社(当社)および子会社6社により構成されており、事業はベントナイト原鉱石の採掘、ベントナイトの製造、販売、農薬加工および化成品の製造販売を行っているほか、粘土鉱物、調泥剤の仕入販売、サービス部門として運送取扱い業務や各種研究・分析業務を営んでおります。

当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1.(1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

(1) ベントナイト事業

ベントナイト事業は、鋳物用、土木建築用、ペット用トイレ砂等の製造販売であり、他に調泥剤の仕入販売があります。クニマイン株式会社、川崎鉱業株式会社および関ベン鉱業株式会社は、ベントナイト原鉱石の採掘、販売をしております。当社は、鋳物用、土木建築用、ペット用トイレ砂等の製造販売の他、調泥剤の仕入販売および各種研究・分析を行っております。クニミネマーケティング株式会社は、主にペット用トイレ砂のベントナイトを仕入販売しております。KUNIMINE(THAILAND)CO.,LTD.は、主に鋳物用のベントナイトを仕入販売しております。TRANS WORLD PROSPECT CORPORATIONはベントナイト採掘会社に出資しているためベントナイト事業に含めております。

(2) アグリ事業

アグリ事業は、当社が農薬加工、農薬基剤および農薬加工用原材料、農業資材等の製造、加工、販売および運送取扱いを行っております。

(3) 化成品事業

化成品事業は、当社が精製ベントナイト、環境保全処理剤等を製造販売しております。

 

〔事業系統図〕

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

23/06/28

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における当社グループを取り巻く環境は、経済活動の正常化が進み、先進国経済の持ち直しが続くなか、総じて緩やかな回復基調となりました。鉱工業生産は、主力の自動車産業を中心に国内生産に回復の兆しが見えつつありますが、ウクライナ情勢の長期化に伴う資源・エネルギー価格の高騰や、米国の政策金利引き上げによる為替変動等、先行き不透明な状況が継続しております。

 このような状況のもと、当社グループは、より一層のコストダウンへの取り組みを進めるとともに、各種コストの上昇に対しては、より付加価値の高い製品、サービスの提案、適切な価格改定を行う事で、収益確保に向けて注力して参りました。今後も、円安・インフレの進行とエネルギー価格高騰によるコスト上昇が懸念され、予断を許さない状況が続いておりますが、引き続き原価低減と製品・サービスの高付加価値化、販売価格の適正化による収益の改善に取り組んでまいります。

以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は16,410百万円となり、前連結会計年度末に比べ370百万円減少いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品が885百万円増加したものの現金及び預金が523百万円減少、有価証券が1,254百万円減少したことによるものであります。固定資産は8,150百万円となり、前連結会計年度末に比べ82百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が6百万円減少したものの、投資その他の資産が投資有価証券の為替評価等により87百万円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は、24,560百万円となり、前連結会計年度末に比べ288百万円減少いたしました。

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は2,049百万円となり、前連結会計年度末に比べ12百万円増加いたしました。固定負債は前連結会計年度末に比べ672百万円減少し、1,161百万円となりました。これは主に長期借入金900百万円を期限前に一括返済したことによるものであります。

この結果、負債合計は、3,210百万円となり、前連結会計年度末に比べ659百万円減少いたしました。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は21,349百万円となり、前連結会計年度末に比べ370百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が455百万円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は84.5%(前連結会計年度末は82.5%)となりました。

 

 

b.経営成績

当連結会計年度の業績は、売上高は15,325百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益は828百万円(同50.3%減)、経常利益は1,373百万円(同28.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は842百万円(同35.3%減)となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。

(ベントナイト事業部門)

鋳物関係は、半導体不足による自動車メーカー各社の生産停止等で売上数量は減少したものの価格改定への取り組みにより、増収となりました。利益面においては、急激な円安による輸入原鉱価格の上昇や各種原材料価格の高騰があり、通期では大幅な減益となりましたが、下期以降は価格転嫁が進んだことから、改善が見られました。土木建築関係は、複数の大型工事案件で着工が延期となったことや、復興関連事業の需要が一服したこと等により、減収となりました。ペット関係は、量販店向けPB商品の需要が好調に推移し、増収となりました。

この結果、当セグメントの売上高は11,049百万円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益は575百万円(同53.7%減)となりました。

(アグリ事業部門)

農薬受託加工において、水稲用除草剤で需要の減少があったものの、主に農薬向けクニピアの価格改定の取り組みにより、全体としては若干の増収となりました。しかしながら、売上品目の構成が変化したこと等により減益となりました。

この結果、当セグメントの売上高は2,774百万円(同2.0%増)、セグメント利益は577百万円(同11.9%減)となりました。

(化成品事業部門)

ファインケミカル分野において、クニピアの一般工業用途としての輸出向けの需要が減少し、減収減益となりました。

この結果、当セグメントの売上高は1,501百万円(同15.2%減)、セグメント利益は102百万円(同62.1%減)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ1,584百万円減少し、7,916百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、234百万円(前年同期比80.1%減)となりました。これは主に、法人税等の支払額536百万円があったものの、増加要因として税金等調整前当期純利益1,352百万円、減価償却費846百万円等があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、569百万円(同43.6%減)となりました。これは主に、投資有価証券の償還による収入が135百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が754百万円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、1,722百万円(同248.2%増)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が925百万円、自己株式の取得による支出が376百万円、配当金の支払額387百万円があったことによるものであります。

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

8,790,013

102.8

アグリ事業

2,323,844

102.8

化成品事業

1,598,698

90.5

合計

12,712,556

101.1

 

(注) 1.金額は販売価格によっております。

 

b.商品仕入実績

当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

1,390,194

114.3

アグリ事業

26,981

196.1

化成品事業

125,335

88.7

合計

1,542,511

112.5

 

(注) 1.金額は仕入価格によっております。

 

c.受注実績

当連結会計年度におけるベントナイト事業の一部およびアグリ事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

19,606

169.0

14,985

102.4

アグリ事業

2,328,453

103.8

123,379

131.5

 

(注) 1.ベントナイト事業の一部およびアグリ事業以外は、見込み生産を行っております。

2.金額は販売価格によっております。

 

d.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

ベントナイト事業

11,049,484

102.6

アグリ事業

2,774,577

102.0

化成品事業

1,501,667

84.8

合計

15,325,729

100.4

 

(注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が 100分の10を超える相手先がないため、記載を省略しております。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について (1)」、重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.(1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1.(1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高)

当連結会計年度における売上高の概況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。

(営業利益の状況)

売上原価につきましては、11,448百万円と前連結会計年度に比べ926百万円の増加(前年同期比 8.8%増)となり、売上原価率は前連結会計年度の69.0%から当連結会計年度は74.7%と5.7ポイント増加いたしました。これは主にベントナイト事業部門で急激な円安による輸入原鉱価格の上昇や各種原材料価格の高騰が生じたことによるものであります。

販売費及び一般管理費につきましては、主に発送運賃比率の高いベントナイト事業部門の土木分野の売上減少に伴う発送運賃の減少により、前連結会計年度に比べ20百万円減少(同 0.7%減)の3,048百万円となりました。

以上の結果、営業利益は828百万円となり、前連結会計年度に比べ837百万円の減少(同 50.3%減)となりました。

(経常利益の状況)

営業外収益につきましては、有価証券売却益が257百万円発生したことや前連結会計年度に65百万円であった為替差益が円安の影響により、当連結会計年度は97百万円となったことにより、前連結会計年度に比べ311百万円増加の593百万円となりました。営業外費用につきましては、前連結会計年度に26百万円であった仕損費が当連結会計年度は3百万円となりましたが、超過保管料が36百万円発生したことにより、14百万円増加の48百万円となりました。

以上の結果、経常利益は1,373百万円となり、前連結会計年度に比べ539百万円の減少(同 28.2%減)となりました。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益の状況)

特別利益につきましては、固定資産売却益が増加したことにより前連結会計年度に比べ6百万円増加の6百万円となりました。

特別損失につきましては、主に前連結会計年度に発生した災害損失9百万円が当連結会計年度は8百万円減少の1百万円となりましたが、固定資産除却損が増加した事、訴訟和解金6百万円が発生したことにより5百万円の増加となりました。

また、法人税等合計につきましては、法人税、住民税及び事業税が74百万円減少したこと等により前連結会計年度に比べ73百万円減少の462百万円となりました。

以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は842百万円となり、前連結会計年度に比べ459百万円の減少(同 35.3%減)となりました。

 

③ 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。

 

④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
a.キャッシュ・フローの状況

当社グループのキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

b.財務政策

当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または必要に応じ借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、金融機関とコミットメントライン契約10億円を設定し、資金調達の機動性および安定性を確保しております。

当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。

 

⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について

当社グループの経営陣は、現在の経営環境および入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループをとりまく経営環境は今後も厳しい状況が続くものと考えられます。このような状況下で、当社グループといたしましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 当社グループの現状の認識、目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略」にも記載しましたとおり、戦略的課題に重点的に取り組むことで、他社との差別化を図って、高収益化構造を実現することを最優先課題として考えております。