売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E01590 Japan GAAP

売上高

1,328.1億 円

前期

1,184.3億 円

前期比

112.1%

時価総額

2,955.2億 円

株価

3,855 (04/24)

発行済株式数

76,657,829

EPS(実績)

147.25 円

PER(実績)

26.18 倍

平均給与

684.9万 円

前期

660.8万 円

前期比

103.6%

平均年齢(勤続年数)

44.3歳(19.0年)

従業員数

2,017人(連結:5,083人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社及び子会社31社、関連会社2社(2023年3月31日現在)においては、時間情報システム及び環境関連システムの2部門に関係する事業を主として行っております。

各事業における当社及び関係会社の位置付け等は、次のとおりであります。

なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 (1)連結財務諸表 注記」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。

 

①時間情報システム事業

 当事業の主な製品は就業情報システム・給与計算システムを中心とする情報システム機器、タイムレコーダーを中心とする時間管理機器、並びにパーキングシステム機器であります。

 これらの機器は、当社が製造し、国内販売を行うとともに、輸出販売を行っております。また、アマノビジネスソリューションズ(株)及びアマノセキュアジャパン(株)が情報処理業務及び情報提供サービス業務を行っております。

 米国地域においては、アマノ シンシナティ Inc.が情報システム機器及び時間管理機器の製造・販売を行っております。なお、当社から製造用部品の一部を同社に供給しております。また、アマノ マクギャン Inc.がパーキングシステム機器の販売業務を、アキュタイム システムズ Inc.が情報システム機器の製造・販売業務を行っております。

 欧州地域においては、アマノ ヨーロッパ N.V.が主として情報システム機器及びパーキングシステム機器の販売を行っております。また、ホロクオルツ S.A.がソフトウェア商品の開発並びに情報システム機器の販売及びコンサルティング業務を行っております。

 アジア地域においては、アマノ タイム&エアー シンガポール PTE.LTD.が主として情報システム機器及び時間管理機器の販売を行っております。また、アマノ コーリア Corp.、アマノ マレーシア SDN.BHD.及びアマノ パーキング サービス Ltd.が主としてパーキングシステム機器の販売及び駐車場運営管理等を行っております。なお、中国においては、安満能国際貿易(上海)有限公司がパーキングシステム機器の販売及び駐車場運営管理等を行っており、安満能軟件工程(上海)有限公司がソフトウェア商品の開発業務を行っております。

 

②環境関連システム事業

 当事業の主な製品は集塵機・集塵装置、粉粒体空気輸送システム、高温有害ガス除去システム、脱臭システム、電解水生成装置及び清掃機器であります。

 これらの機器は、当社が製造し、国内販売及び海外の一部地域において輸出販売を行っております。また、アマノ武蔵電機(株)が清掃機器の製造・販売を行い、(株)環境衛生研究所が作業環境測定、環境計量証明事業及びそれらに関連するコンサルティング業務をそれぞれ行っております。

 米国地域においては、アマノ パイオニア エクリプス Corp.が清掃機器、フロアメンテナンス用ケミカル用品及び集塵機の製造・販売を行っております。また、アマノ タイム&エコロジー メキシコ S.A. de C.V.が集塵機・集塵装置、粉粒体空気輸送システム等の販売及び総合エンジニアリング(企画・設計・施工等)を行っております。

 アジアにおいては、安満能国際貿易(上海)有限公司、アマノ タイ インターナショナル Co.,Ltd.、アマノ ベトナム Co.,Ltd.及びPT.アマノ インドネシアが集塵機・集塵装置、粉粒体空気輸送システム等の販売及び総合エンジニアリング(企画・設計・施工等)を行っております。

 

 アマノマネジメントサービス(株)は駐車場の運営管理・清掃業務の請負等、上記2事業に関する請負業務を主として行い、アマノメンテナンスエンジニアリング(株)は上記2事業に関する製品の販売・保守・エンジニアリング業務を行っております。また、(株)アマノエージェンシーは当社の福利厚生業務、損害保険代理業務を行っております。

 なお、アマノ USA ホールディングス Inc.(持株会社)が米国子会社(アマノ シンシナティ Inc.、アマノ パイオニア エクリプス Corp.、アマノ マクギャン Inc.、アキュタイム システムズ Inc.他3社)の株式を、アマノ ヨーロッパ ホールディングス N.V.(持株会社)が欧州子会社(アマノ ヨーロッパ N.V、ホロクオルツ S.A.他3社)の株式を、それぞれ保有しております。

 

 

 事業の系統図は次のとおりであります。

 なお、当系統図での事業区分別位置付けは、各関係会社の主たる事業で区分し図示しております。

 

※画像省略しています。

 

各関係会社は次のとおりであります。

連結子会社

アマノ USA ホールディングス Inc.

株式保有・子会社管理

アマノ シンシナティ Inc.

時間情報システム機器の製造・販売

アマノ マクギャン Inc.

時間情報システム機器の販売

アマノ マクギャン カナダ Inc.

時間情報システム機器の販売

アキュタイム システムズ Inc.

時間情報システム機器の製造・販売

アキュテック システムズ Ltd.

時間情報システム機器の販売

アマノ パイオニア エクリプス Corp.

清掃機器・ケミカル用品の製造・販売

アマノ タイム&エコロジー メキシコ S.A. de C.V.

環境関連システム機器の販売・エンジニアリング業務

アマノ ヨーロッパ ホールディングス N.V.

株式保有・子会社管理

アマノ ヨーロッパ N.V.

時間情報システム機器の販売

アマノ タイム&パーキング スペイン S.A.

時間情報システム機器の販売

ホロクオルツ S.A.

時間情報システム機器の販売

ホロクオルツ モロッコ S.A.

時間情報システム機器の販売

アマノ マレーシア SDN.BHD.

時間情報システム機器の販売、駐車場の運営管理等の請負及び環境関連システム機器の販売

アマノ タイム&エアー シンガポール
PTE.LTD.

時間情報システム機器の販売及び環境関連システム機器の販売

PT. アマノ インドネシア

時間情報システム機器の販売及び環境関連システム機器の販売

アマノ タイ インターナショナル Co.,Ltd.

環境関連システム機器の販売

アマノ ベトナム Co.,Ltd.

環境関連システム機器の販売

安満能国際貿易(上海)有限公司

時間情報システム機器の販売及び環境関連システム機器の販売

アマノ コーリア Corp.

時間情報システム機器の販売、駐車場の運営管理等の請負及び環境関連システム機器の販売

アマノ パーキング サービス Ltd.

駐車場の運営管理等の請負

㈱環境衛生研究所

作業環境測定、環境計量証明事業及びそれらに関連するコンサルティング業務

アマノマネジメントサービス㈱

駐車場の運営管理等の請負、清掃業務の請負及び関連機器の販売

アマノメンテナンスエンジニアリング㈱

時間情報システム機器及び環境関連システム機器の販売・保守・エンジニアリング業務

アマノビジネスソリューションズ㈱

情報処理業務及び情報提供サービス業務

アマノセキュアジャパン㈱

情報処理業務及び情報提供サービス業務

アマノ武蔵電機㈱

清掃機器の製造・販売

㈱アマノエージェンシー

当社の福利厚生業務・損害保険代理業務

 

 

非連結子会社

安満能軟件工程(上海)有限公司

ソフトウェア商品の開発及びコンサルティング業務

アマノ パーキング ヨーロッパ N.V.

時間情報システム機器の開発

モバイル パーキング Ltd.

時間情報システム機器の製造・販売及び駐車場の運営管理等の請負

 

 

持分法適用関連会社

㈱クレオ 

情報処理システムの開発及びこれらに関するサービスの提供

 

 

上記の他、持分法非適用関連会社1社が当社グループに属しております。

 

23/06/29

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

  当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、当連結会計年度末日における資産・負債の報告金額並びに当連結会計年度における収益・費用の報告金額に関する見積り、判断及び仮定を使用する必要があります。その詳細は第5[経理の状況]1[連結財務諸表等]「注記事項」「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」をご参照ください。

 

(2) 経営成績

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染防止対策と経済活動の両立が進む中で景気に持ち直しの動きが見られるものの、欧米各国の景気後退懸念の拡大、サプライチェーンの混乱やウクライナ情勢の影響等を背景とした各種価格の高騰、為替相場の不安定な動きなど、景気の先行き不透明な状況が続いているものと考えられます。

 このような経営環境下にあって、当社グループは、2020年4月よりスタートした第8次中期経営計画において、「100年企業への3rd Stage -持続成長につながる盤石な経営基盤の確立-」を経営コンセプトに掲げ、デジタルトランスフォーメーション(DX)の動きに対応すべく、成長ドライブへの戦略投資を推進するとともに、各部門の強みの相乗効果による断トツの競争優位性の確立に努めてまいりました。

  その結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は132,810百万円(前期比12.1%増)、営業利益15,787百万円(同22.4%増)、経常利益16,960百万円(同21.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11,288百万円(同16.0%増)となり、増収増益となりました。

 

(経営成績のポイント)

・アマノ単体は、各社のDXへの取組みや業務効率改善に向けたシステム投資が旺盛となっている中で「働き方改革」の追い風も継続し、情報システムがソフトウェアを中心に伸長したほか、環境システムは汎用品を中心に引続き伸長。パーキングシステムは持ち直しの動きが継続し増収となるも、上期の下振れ分をカバーできず計画未達。

・国内グループ会社では、駐車場管理受託事業が好調でコロナ前の業績に近づいたほか、就業管理のクラウドサービスは顧客からの引き合いが増え伸長。

・海外では、円安効果もあり、北米、欧州、アジアともに増収。このうちアジア地域では、韓国や香港、マレーシアでパーキングシステムが大きく伸長し、全体で二桁の増収。北米のパーキングシステムは新製品効果もあり増収となるも、開発投資の継続等により収益改善未達。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

① 時間情報システム事業

 時間情報システム事業の売上高は、98,903百万円で、前期比11,813百万円の増収(13.6%増)となりました。

・情報システム 31,353百万円(前期比8.8%増)

 当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、ソフトウェアは中小規模向けの需要に回復が見られ641百万円の増収(6.9%増)、ハードウェアは81百万円増収(3.1%増)、メンテ・サプライは72百万円増収(1.6%増)となりました。アマノビジネスソリューションズ社が展開するクラウドサービスは、引続き堅調に推移いたしました。

 海外の実績は、北米のアキュタイムシステムズ社、欧州のホロクオルツ社ともに増収となり、海外全体では1,664百万円増収(前期比14.6%増)となりました。

 

・時間管理機器 2,841百万円(前期比5.2%増)

 当期の国内実績は、前期に比べ、標準機が増収、勤怠管理ソフト付きタイムレコーダーが減収となり、全体では輸出の増加も影響し19百万円増収(0.9%増)となりました。

 海外の実績は、北米、アジアが増収となり、海外全体では195百万円増収(前期比35.7%増)となりました。

 

・パーキングシステム 64,708百万円(前期比16.4%増)

 当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、駐車場機器が回復傾向となり377百万円増収(2.8%増)、メンテ・サプライは937百万円増収(10.7%増)となりました。アマノマネジメントサービス社による運営受託事業は、回復基調が続き増収、受託車室数は投資の継続により前期末比34,500台増加(5.3%増)となりました。

 海外の実績は、北米のアマノマクギャン社が増収、アジアは韓国、香港、マレーシアの運営受託事業が大幅増収となり、海外全体では7,186百万円増収(前期比32.2%増)となりました。

 

② 環境関連システム事業

 環境関連システム事業の売上高は、33,906百万円で、前期比2,567百万円の増収(8.2%増)となりました。

・環境システム 20,838百万円(前期比4.3%増)

 当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、汎用機は減速感が見られるものの271百万円増収(3.8%増)、回復傾向が出始めた大型システムは50百万円減収(1.0%減)、メンテ・サプライは409百万円増収(10.1%増)となりました。

 海外の実績は、中国の回復によりアジアが増収となり、海外全体では282百万円増収(前期比8.0%増)となりました。

 

・クリーンシステム 13,068百万円(前期比15.0%増)

 当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、新型ロボット洗浄機の投入効果により清掃機器は160百万円増収(8.0%増)、メンテ・サプライは40百万円減収(1.8%減)となりました。

 海外の実績は、北米のアマノパイオニアエクリプス社が増収となり、海外全体では1,610百万円増収(前期比25.0%増)となりました。

 

 

(参考情報)

〔所在地別情報〕

 

(単位:百万円)

 

売上高

営業利益又は営業損失(△)

 

2022年
3月期

2023年
3月期

増減

増減率
(%)

2022年
3月期

2023年
3月期

増減

増減率
(%)

日本

75,222

78,840

3,618

4.8

14,830

16,936

2,105

14.2

アジア

19,614

25,431

5,816

29.7

902

1,784

882

97.7

北米

15,038

19,360

4,321

28.7

△626

△722

△96

欧州

9,770

10,712

942

9.6

1,401

1,543

142

10.2

119,646

134,345

14,698

12.3

16,508

19,542

3,034

18.4

消去
又は全社

△1,216

△1,534

△3,615

△3,755

連結

118,429

132,810

14,381

12.1

12,893

15,787

2,894

22.4

 

(注) 1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。

2.本邦以外の区分に属する主な国又は地域

(1)アジア……………シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、韓国、中国、フィリピン、ベトナム

(2)北米………………アメリカ、カナダ、メキシコ

(3)欧州………………フランス、ベルギー、スペイン

 

〔海外売上高〕

 

(単位:百万円)

 

海外売上高

連結売上高に占める
海外売上高の割合(%)

 

2022年
3月期

2023年
3月期

増減

増減率
(%)

2022年
3月期

2023年
3月期

増減

アジア

19,628

25,580

5,952

30.3

16.6

19.3

2.7

北米

14,155

18,185

4,030

28.5

11.9

13.7

1.8

欧州

9,320

10,353

1,033

11.1

7.9

7.8

△0.1

その他
の地域

1,220

1,198

△22

△1.9

1.0

0.9

△0.1

44,325

55,318

10,993

24.8

37.4

41.7

4.3

連結売上高

118,429

132,810

 

 

 

 

 

 

(注) 1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。

2.本邦以外の区分に属する主な国又は地域

(1)アジア……………シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、韓国、中国、フィリピン、ベトナム

(2)北米………………アメリカ、カナダ

(3)欧州………………フランス、ベルギー、スペイン

(4)その他の地域……中南米

3.海外売上高は、当社及び連結子会社の本邦以外の国又は地域における売上高であります。

 

 

生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。

a. 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

時間情報システム事業

28,294

16.9

環境関連システム事業

20,890

15.2

合計

49,185

16.1

 

(注) 金額は、平均販売価格によっております。

 

b. 受注実績

製品は見込み生産でありますが、一部製品に付帯する部品等は受注に応じて生産しております。

 

c. 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

時間情報システム事業

98,903

13.6

環境関連システム事業

33,906

8.2

合計

132,810

12.1

 

 

(3) 財政状態

総資産は、171,250百万円(前連結会計年度末比11,907百万円増加)となりました。

・流動資産:受取手形、売掛金及び契約資産の増加及び原材料及び貯蔵品の増加等により8,211百万円増加

・固定資産:リース資産の増加等により3,695百万円増加

 

負債は、49,612百万円(前連結会計年度末比6,541百万円増加)となりました。

・流動負債:電子記録債務の増加等により3,688百万円増加

・固定負債:リース債務の増加等により2,852百万円増加

 

純資産は、121,638百万円(前連結会計年度末比5,366百万円増加)となりました。

・株主資本:親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により1,415百万円増加

・その他の包括利益累計額:為替換算調整勘定の増加等により3,821百万円増加

 

セグメントごとの財政状態は、次のとおりであります。

① 時間情報システム事業

時間情報システム事業のセグメント資産は、79,509百万円で、前連結会計年度に比べ9,177百万円の増加となりました。これは主に、情報・パーキングソフトウェアの開発・改良・改善、駐車場運営事業用設備の取得、工場改修、生産の合理化及び製品の信頼性向上のための設備投資によるものであります。

 

② 環境関連システム事業

環境関連システム事業のセグメント資産は、30,935百万円で、前連結会計年度に比べ1,230百万円の増加となりました。これは主に、生産の合理化及び製品の信頼性向上のための設備投資および持分法非適用関連会社の株式取得によるものであります。

 

(4) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、55,084百万円と前連結会計年度末に比べ847百万円減少いたしました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

営業活動によるキャッシュ・フローは、18,951百万円(前期比249百万円の収入の減少)となりました。

・主な収入:

税金等調整前当期純利益16,752百万円の計上、減価償却費9,017百万円の計上

・主な支出:

法人税等の支払額5,670百万円の計上、棚卸資産の増加額2,617百万円の計上、売上債権及び契約資産の増加額2,002百万円の計上

 

投資活動によるキャッシュ・フローは、△7,376百万円(前期比1,484百万円の支出の増加)となりました。

・主な収入:

定期預金の払戻による収入2,968百万円の計上

・主な支出:

定期預金の預入による支出5,892百万円の計上、有形固定資産の取得による支出2,795百万円の計上、無形固定資産の取得による支出1,577百万円の計上

 

財務活動によるキャッシュ・フローは、△13,950百万円(前期比3,080百万円の支出の増加)となりました。

・主な収入:

セール・アンド・リースバックによる収入1,730百万円の計上

・主な支出:

配当金の支払額7,399百万円の計上、リース債務の返済による支出5,607百万円の計上、自己株式の取得による支出2,479百万円の計上

 

(資本の財源及び資金の流動性に係る情報)

  当社グループは、配当等による株主還元を継続的に実施し、事業運営に必要な運転資金を確保したうえで、事業拡大・企業価値向上に向けたM&Aや成長投資に備えて内部留保を行っております。

  ハードウェアメーカーとしてスタートした当社は、市場ニーズの変化や技術革新に伴い、ソフトウェアやクラウド、受託事業などサービスを含めたトータルソリューションを提供する企業として成長してまいりました。その動きを更に発展すべく、各事業分野におけるDXを推進し、ソフト系資産やIoT、AI等への戦略投資等を実行してまいります。また、標準品の機能拡充によりお客さまの利便性向上を図ると共に、収益面においても競争優位性を更に高めていきます。併せて、経営インフラの整備・拡充を進めると共に、人的資本の価値最大化、環境負荷低減といった社会的な課題解決にも取り組んでまいります。これら必要な投資については、状況に応じて外部から資金調達を行う場合もありますが、原則として自己資金にて賄う考えであり、営業活動によるキャッシュ・フローで、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの支出をカバーするという基本的な流れを当連結会計年度においても継続しております。

  なお、当連結会計年度末における当社グループの流動比率は295.3%と流動性は十分な水準にあります。

 

 キャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりであります。

 

 

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

自己資本比率(%)

71.8

70.5

73.6

72.5

70.5

時価ベースの自己資本比率(%)

132.5

116.1

134.0

102.4

106.8

キャッシュ・フロー対有利子
負債比率(%)

14.0

27.1

43.5

38.1

53.8

インタレスト・カバレッジ・
レシオ(倍)

539.4

227.9

101.9

139.1

124.8

 

(注)自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

※ 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

 

(5) 「3KPIs AVERAGE 12%」の状況
① OPR13%達成

当連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの増収効果及び原価低減、販管費削減に伴う営業増益により、11.9%(前期比1.0Pt増)となりました。

② CCC12%短縮

当連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症及び原材料不足、価格高騰の影響により、79.6日(104期末比10.7%増)となりました。

③ ROE11%達成

当連結会計年度は、親会社株主に帰属する当期純利益の増加により、9.6%(前期比1.0Pt増)となりました。

 

(6) 事業戦略展開

当社グループは、「100年企業への4th Stage -サステナブル経営に繋がるパラダイムシフトへの取り組み-」を経営コンセプトとして掲げ、各事業分野におけるDXを推進し、ソフト系資産やIoT、AI等への戦略投資等を実行してまいります。また、標準品の機能拡充によりお客さまの利便性向上を図ると共に、収益面においても競争優位性を更に高めていきます。併せて、経営インフラの整備・拡充を進めると共に、人的資本の価値最大化、環境負荷低減といった社会的な課題解決にも取り組んでまいります。各事業ごとのアクションプランは以下のとおりです。

① 情報システム

・クラウドサービスを含む業種特化型ソリューション提案強化(働き方改革関連法適用猶予業種等)

・就業ターミナル提案強化(自治体等)

・周辺サービス(e-AMANO)提案強化(人事届出等)

・デジタルタイムスタンプ市場の開拓推進(改正電子帳簿保存法対応)

・北米

  ERPシステム企業との連携強化

  生体認証付新ターミナルの提案推進

・欧州

  就業、人事、アクセスのクロスセル推進

  クラウド事業推進

② 時間管理機器

・コネクテッドタイムレコーダー、コネクテッドツールの拡販(Wi-Fi機能標準搭載)

・TimeP@CKシリーズ拡販、有償会員サービス拡充

・オンラインショップ、ネット販売強化

・北米、欧州、アジア

  新規販売チャネル開拓

③ パーキングシステム

・チケットレス、キャッシュレスシステム提案推進

・クラウドサービス拡充(ストックビジネス拡大)

・運営受託事業 提案強化

・北米 新製品販売拡大(サブスクリプションモデル)

・欧州 販売体制強化、運営受託事業強化

・アジア 運営受託事業拡大

④ 環境システム

・汎用集塵機 提案拡大

・新領域拡大(成長戦略分野への提案推進)

・周辺装置含めたトータルソリューション提案推進

・グループ連携によるグローバル展開の推進

・北米、中米

  新規顧客開拓

・アジア

  エンジニアリング力、生産・販売・サービス体制 強化

  現地企業に対する提案強化

⑤ クリーンシステム

・清掃ロボット ラインナップ拡充

・ロボットクラウドサービス提案強化

  (ストックビジネス拡大)

・自動床洗浄機EGシリーズ提案強化

・電解水生成装置を組み合わせた新清掃スタイル提案拡大

・木材床研磨機器事業の拡大、販売体制強化、新市場開拓