売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E02093 Japan GAAP

売上高

68.6億 円

前期

74.2億 円

前期比

92.4%

時価総額

47.7億 円

株価

549 (04/26)

発行済株式数

8,692,652

EPS(実績)

102.84 円

PER(実績)

5.34 倍

平均給与

606.3万 円

前期

601.7万 円

前期比

100.8%

平均年齢(勤続年数)

43.0歳(17.1年)

従業員数

70人(連結:221人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、当社(リバーエレテック株式会社)及び連結子会社5社(国内1社及び在外4社)により構成されており、電子部品(水晶製品、その他の電子部品)の製造及び販売に関する事業を展開しております。当社グループの主力製品である水晶振動子は、安定した電波の周波数を維持する役割や電子回路をタイミングよく動作させるための規則正しい基準信号、時計として時を刻む基準信号を作る役割を担っており、スマートフォンやパソコン等のデジタル機器、IoTを構築する上で欠かせない無線モジュールやカーエレクトロニクス等、最先端の分野において幅広く使われております。

 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業における位置づけは次のとおりであります。

 当社は、研究開発及び販売を主として手がけており、当該製品の製造は全て連結子会社が行っております。

(1) 水晶製品

 水晶製品は、水晶振動子及び水晶発振器などの製造及び販売を行っております。水晶振動子は、水晶のもつ安定的な周波数発生特性を利用した電子部品であり、電子機器の周波数制御デバイスとして広く活用されております。また、水晶発振器は、水晶振動子と発振回路をユニット化した電子部品であり、それぞれ電子機器の設計や特性等に応じた使い分けがされております。

 製造は、青森リバーテクノ(株)及び西安大河晶振科技有限公司が行い、販売を当社、台湾利巴股份有限公司、River Electronics(Singapore)Pte. Ltd.及び西安大河晶振科技有限公司が行っております。

(2) その他の電子部品

 主要な製品は抵抗器であります。抵抗器は、電子回路を流れる電流を一定に保ったり,必要に応じて変化させたりするための電子部品であります。

 製造は、River Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.が行い、販売を台湾利巴股份有限公司、River Electronics(Singapore)Pte. Ltd.が行っております。

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

※画像省略しています。

23/06/29

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の概要

 当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限の緩和が進み、緩やかな回復基調となりました。一方、混沌とするウクライナ情勢等の影響は、世界的に半導体不足やエネルギー資源価格の高騰を招いております。また、各国の金融引締め等による景気後退懸念や、中国ゼロコロナ政策の影響によるサプライチェーンの混乱等、不透明な状況が続きました。

 中期経営計画「R2024」の初年度となる2023年3月期は、最終年度の目標である売上高100億円、営業利益25億円を目指し、強みとする音叉型水晶振動子(kHz帯)や医療・VR機器向けATカット水晶振動子(MHz帯)の販売のさらなる強化に努めました。上半期においては、ハイエンドスマートフォンや医療・ヘルスケア向けの受注好調や円安による増収効果もあり、営業利益率は好調に推移しました。下半期においては電子部品市場の在庫調整の影響を受け、特に年明け以降は、中国ゼロコロナ政策によるサプライチェーンの混乱もあり、需要は急速に落ち込みました。

 これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ983,357千円増加し、10,125,714千円となりました。

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ83,737千円増加し、5,320,600千円となりました。

 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ899,620千円増加し、4,805,113千円となりました。

 

b.経営成績

 当連結会計年度の業績は、売上高は6,855,824千円(前期比7.6%減)となりました。利益面におきましては、エネルギーコストの増加や市場の在庫調整に伴う生産高低下による単位当たりの固定費負担の増加などから、営業利益は1,125,139千円(前期比9.6%減)、経常利益は1,203,837千円(前期比3.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、繰延税金資産の一部を取り崩し、法人税等調整額を計上したことにより893,965千円(前期比19.5%減)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、棚卸資産の増加や仕入債務の減少、法人税等の支払い、有形固定資産の取得による支出、長期借入金の返済による支出等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益や減価償却費、売上債権の減少、長期借入れによる収入等により前連結会計年度に比べ518,771千円増加し、当連結会計年度末には1,826,363千円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、1,253,943千円の収入(前連結会計年度は1,113,092千円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益1,193,117千円、減価償却費574,940千円、売上債権の減少額641,949千円、棚卸資産の増加額669,847千円、仕入債務の減少額158,304千円、法人税等の支払額268,508千円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、1,033,112千円の支出(前連結会計年度は1,169,695千円の支出)となりました。これは主として、定期預金の預入による支出1,228,617千円、定期預金の払戻による収入1,168,678千円、有形固定資産の取得による支出947,980千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、219,031千円の収入(前連結会計年度は153,919千円の収入)となりました。これは主として、短期借入金の増加額142,356千円、長期借入金による収入1,300,000千円、長期借入金の返済による支出1,092,259千円によるものであります。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

水晶製品

6,855,860

95.0

その他の電子部品

40,986

81.1

6,896,846

94.9

 (注)1.金額は販売価格によっております。

b.受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

水晶製品

5,455,597

65.6

1,339,334

51.6

その他の電子部品

35,541

69.9

2,046

43.9

5,491,138

65.6

1,341,381

51.6

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

水晶製品

6,816,952

92.6

その他の電子部品

38,871

74.2

6,855,824

92.4

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

    2.主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

 相手先

 前連結会計年度

 当連結会計年度

 金額(千円)

 割合(%)

 金額(千円)

 割合(%)

台湾晶技股份有限公司

2,134,828

28.8

2,484,531

36.2

邁億科技有限公司

1,082,917

14.6

 (注)1.当連結会計年度の邁億科技有限公司に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満のため記載を省略しております。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものです。

 

①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.損益の状況

 リバーグループは、「革新的技術を用いた最適価値の電子デバイスを世界に発信し、人々のくらしと生活環境の向上に貢献する」企業を目指しています。当連結会計年度は中期経営計画「R2024」に掲げた当期の定量目標に対し、売上高営業利益率(16.1%)は目標をクリアしましたが、「売上高」「営業利益」「ROIC(投下資本営業利益率)」においては目標未達に終わりました。ロシア・ウクライナ問題や中国ゼロコロナ政策によるサプライチェーンの混乱など地政学的リスクの高まりが経済に与えた影響が想定以上だったことに起因していると考えております。

 当連結会計年度の売上高は、上半期はハイエンドスマートフォンや医療・ヘルスケア向けが好調であり、前期を上回っておりましたが、下半期以降、民生機器の需要低迷や電子部品市場の在庫調整の長期化、中国ゼロコロナ政策によるサプライチェーンの混乱などの要因により売上高は前期を大きく下回りました。

 収益面においては生産体制の最適化やコストコントロールの徹底に努めましたが、円安や地政学的リスクの高まりを受け、エネルギーコストは上昇しており、また、KoTカットデバイスに関する研究開発費の増加等もあり、単位当たりの固定費負担が増加しております。

 これらの結果、当連結会計年度の売上高は6,855,824千円(前期比7.6%減)、営業利益は1,125,139千円(前期比9.6%減)、経常利益は1,203,837千円(前期比3.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、繰延税金資産の一部を取り崩し、法人税等調整額を計上したことにより893,965千円(前期比19.5%減)となりました。

 

b.財政状態

 当連結会計年度末の資産合計は、現金及び預金、原材料及び貯蔵品、建設仮勘定の増加等により前連結会計年度に比べ983,357千円増加し、10,125,714千円となりました。原材料及び貯蔵品476,999千円の増加は主として水晶製品事業における主材料の増加によるものです。

 負債は、支払手形及び買掛金、設備関係支払手形の減少等があったものの、設備関係電子記録債務、短期借入金及び長期借入金の増加等により前連結会計年度に比べ83,737千円増加し、5,320,600千円となりました。借入金は事業計画に基づく資金需要や金利動向等を考慮の上、調達手段や調達規模等を判断、実施しており、当連結会計年度は350,097千円増加しました。

 純資産は、利益剰余金が781,774千円、為替換算調整勘定が111,001千円の増加等により、前連結会計年度に比べ899,620千円増加し、4,805,113千円となりました。利益剰余金の781,774千円の増加は主に親会社株主に帰属する当期純利益893,965千円によるものです。また、自己資本比率は前連結会計年度の42.7%に対し47.5%になりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループは、資本運用効率を重視しながら、適正な資本構成の構築を図り、財務の健全性改善を基本方針としております。また、当社グループ内における資金管理については、グループ内資金を当社が一元管理することで、効率的・横断的に資金を活用する体制を整えております。

 主なキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。なお、詳細については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

前連結会計年度

(千円)

当連結会計年度

(千円)

増減額

(千円)

 営業活動によるキャッシュ・フロー

1,113,092

1,253,943

140,850

 投資活動によるキャッシュ・フロー

△1,169,695

△1,033,112

136,582

 財務活動によるキャッシュ・フロー

153,919

219,031

65,111

 現金及び現金同等物の期末残高

1,307,592

1,826,363

518,771

 

a.運転資金と投資資金

 当社グループの資金需要は、事業活動に必要な運転資金及び研究開発・設備投資に係る投資資金が主たる内容であります。運転資金需要の主たるものは、製品を製造するための材料仕入、製造経費、営業経費を含む販売費及び一般管理費によるものであります。一方、投資資金需要の主たるものは、研究開発に携わる従業員の人件費を中心とした研究開発投資及び事業拡大・生産性向上を目的とした設備投資によるものであります。

 また、その他借入金等有利子負債の返済及び利息の支払いに資金の充当を行っております。

 なお、当連結会計年度における設備投資の概要については、「第3 設備の状況 1設備投資等の概要」、重要な設備投資計画については、「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画」にそれぞれ記載しております。

 

b.資金調達と有利子負債

 当社グループは、まず営業活動で獲得した資金を運転資金及び投資資金に充当することを基本とし、不足分は借入金等による資金調達を活用しております。

 長期資金の調達については、事業計画に基づくキャッシュ・フローや金利動向、有利子負債の状況等を考慮のうえ、調達手段や調達規模等を適宜判断して実施しております。他方、有利子負債の圧縮のため財務規律を維持し、積極的な投資と財務の健全性の改善を両立させるべく取り組んでおります。

 当連結会計年度においては金融機関からの借入により1,300,000千円を調達しております。

 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、1,826,363千円であり、流動比率は212.4%と前連結会計年度から改善し、また金融機関とは幅広く好関係を維持しており、資金需要に必要な流動性を十分に確保していると考えております。

 なお、当連結会計年度末現在の有利子負債の状況は、以下のとおりです。

 

 1年以内

(千円)

1年超

2年以内

(千円)

2年超

3年以内

(千円)

3年超

4年以内

(千円)

4年超

5年以内

(千円)

5年超

(千円)

 短期借入金

806,104

-

-

-

-

-

 長期借入金

896,758

891,126

611,502

309,006

160,763

-

 リース債務

20,468

15,347

14,367

12,372

10,086

27,541

合計

1,723,330

906,473

625,869

321,378

170,849

27,541

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響については、第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)に記載しております。