売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E01767 Japan GAAP

売上高

3,691.0億 円

前期

3,520.6億 円

前期比

104.8%

時価総額

1,041.4億 円

株価

1,194 (05/08)

発行済株式数

87,217,602

EPS(実績)

-32.10 円

PER(実績)

--- 倍

平均給与

728.6万 円

前期

740.4万 円

前期比

98.4%

平均年齢(勤続年数)

44.8歳(19.9年)

従業員数

4,740人(連結:14,452人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 OKIグループ(当社及び関係会社)は、「ソリューションシステム」、「コンポーネント&プラットフォーム」の2事業及び「その他」について、製品の製造・販売、システムの構築・ソリューションの提供、工事・保守及びその他のサービスを行っております。

 事業区分別の事業の内容は、以下のとおりであります。なお、以下の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

<ソリューションシステム事業>

 当事業では、主に以下の製品の製造・販売、システムの構築・ソリューションの提供、工事・保守及びその他サービスを行っております。

交通インフラシステム、防災関連システム、防衛関連システム、航空機器、通信キャリア向け通信機器、金融営業店システム、事務集中システム、予約発券システム、IP-PBX、ビジネスホン、コンタクトセンター、920MHz帯マルチホップ無線システムなど

 

<コンポーネント&プラットフォーム事業>

 当事業では、主に以下の製品の製造・販売及びその他サービスを行っております。

ATM、現金処理機、営業店端末、予約発券端末、チェックイン端末、外貨両替機、ATM監視・運用サービス、カラー・モノクロLEDプリンター、カラー・モノクロLED複合機、大判インクジェットプリンター、ドットインパクトプリンター、設計・生産受託サービス、プリント配線基板など

 

<その他>

 その他として、用役提供、その他機器商品の製造及び販売を行っております。

 

(注)2023年度より、事業規模の適正化とバリューチェーンの最適化、事業マネジメントの強化を意識した新事業体制として、4セグメント(パブリックソリューション/エンタープライズソリューション/コンポーネントプロダクツ/EMS)に再編しております。

 

 

 OKIグループにおける、OKI(親会社)及び関係会社の取引関係を図示すると、概ね以下のとおりになります。

(2023年3月31日現在)

※画像省略しています。

 

OKI Trading (Beijing)      :日沖商業(北京)有限公司

 

23/06/27

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

2023年3月期の活動の成果は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

当期は成長に向けた土台作りを継続しつつ、サプライチェーン影響対策を優先課題として取り組んできました。調達活動の強化、代替部材による設計変更、価格適正化などの取り組みを全社一丸となり実行した結果、来期以降の収益化に向けた準備は順調に進捗しております。

ソリューションシステム事業では、DX領域での共創が開発から成果を目指すフェーズへ移行しつつあり、また推進の要となるDXエコシステムの構築に引き続き取り組みました。OKIの注力分野である交通、建設/インフラ、防災、金融・流通、製造、海洋の各分野における共創パートナーは、101社、そして技術的なアライアンスをするAIエッジパートナーは122社となりました。これらパートナーの拡大、新商品の投入、POCなどの活動によりDXを推進しましたが、取り組んだDXの社会実装は想定通りに進展せず課題が残りました。その他、事業領域拡大のため買収した航空機器事業は、当期より事業活動を開始しました。

コンポーネント&プラットフォーム事業では、今後の成長を支えるための構造改革は計画通り進捗しており、一定程度の効果も出ております。しかしながら、成長戦略として掲げていたビジネスモデルシフトやパートナー向け新商品の開発は、サプライチェーン影響対策への対応もあり、進展に遅れが生じております。

2023年3月期の業績については、以下のとおりであります。

売上高は3,691億円、前連結会計年度比170億円の増収となりました。半導体等の部材不足による生産減の影響は通期で継続しましたが、前期からの期ズレ案件の取り込みの他、為替によるプラス影響があり、増収となりました。

利益面につきましては、部材不足や部材価格の高騰を中心としたサプライチェーン影響が大きく、前期からの期ズレ案件の取り込みによる物量増、販売価格の適正化、固定費削減によるプラスがあったものの、営業利益は前連結会計年度比35億円減益となる24億円となりました。なお、為替影響や前期に計上した一過性収益を除くとほぼ前期並みとなっております。また、今期優先課題として取り組んだ調達力強化や設計変更による代替部材対応など、サプライチェーン影響対策強化により、次期については売上及び利益が回復する見通しであります。

経常損失は、営業利益の減少に加え、営業外区分に含まれる為替差損益の悪化などにより、前連結会計年度比80億円悪化となる3億円となりました。

親会社株主に帰属する当期純損失は、構造改革に伴う特別損失が減少したことなどにより前連結会計年度比49億円悪化の28億円となりました。

 

事業別の業績状況は、以下のとおりであります。

ソリューションシステム事業の売上高は、1,794億円、前連結会計年度比で168億円の増収となりました。前期からの期ズレ案件の取り込みやパブリックソリューション事業領域において買収した航空機器事業による増収などを中心として、全ての事業領域において増収となりました。営業利益は、部材価格の高騰、為替によるマイナス影響に加えて、エンタープライズソリューション事業領域でのソフト開発案件のコスト増が影響し、85億円、同10億円減益となりました。

コンポーネント&プラットフォーム事業の売上高は、1,892億円、前連結会計年度比で2億円の増収となりました。モノづくりプラットフォーム事業領域はFA/半導体製造装置向けが引き続き好調でした。一方、コンポーネント事業領域は、情報機器事業での為替による増収影響がありましたが、自動機事業の部材不足による生産減の影響が大きく、減収となりました。営業損失は1億円、同36億円悪化となりました。モノづくりプラットフォーム事業領域の増収影響や海外子会社の構造改革による固定費削減効果により、コンポーネント事業領域の減収を補った結果、前期に計上した一過性収益を除いた実質ベースではほぼ前期並みとなりました。

その他の事業の売上高は、5億円、前連結会計年度比で1億円の増収、営業利益は4億円、同1億円増益となりました。

 

総資産は前連結会計年度末から212億円増加の3,904億円となりました。自己資本は、その他の包括利益累計額が30億円減少したこと及び親会社株主に帰属する当期純損失を28億円計上したこと等により、前連結会計年度末に対して83億円減少の991億円となりました。その結果、自己資本比率は25.4%となりました。

資産では主に、棚卸資産が182億円、有形固定資産が33億円増加しております。

負債では主に、借入金が増加しており、前連結会計年度末872億円から308億円増加し、1,180億円となりました。

 

また、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローとをあわせたフリー・キャッシュ・フローは207億円の支出(前連結会計年度117億円の支出)となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、主に運転資金が増加したことにより、31億円の支出(同59億円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に固定資産の取得による支出があったことにより、176億円の支出(同176億円の支出)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、主に借入れによる収入があったことにより、233億円の収入(同17億円の収入)となりました。

以上の要因に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額による増加16億円により、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末の334億円から375億円となりました。

事業活動に必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金又は借入金等により充当することとしております。このうち、運転資金については短期借入金及び長期借入金で調達しております。また、生産設備などの長期資金については長期借入金により調達しております。長期資金については固定金利で調達し、金融機関等との個別借入の他、シンジケートローンも合わせて利用しております。

また、資金繰りについては、国内キャッシュ・マネジメント・システムを活用し、連結子会社の資金を当社に集中することで資金効率化を図り、借入金の圧縮に努めております。

現在保有している手元現預金は余裕を持った水準で推移しております。主要な取引先金融機関とは良好な取引関係を維持しており、事業活動に必要な運転資金、設備投資等の資金の調達に関しては問題なく実施可能と認識しておりますが、部材不足や原材料の高騰を中心としたサプライチェーン影響や不測の事態に備え資金調達の安定化を図るため、コミットメントライン契約を継続しております。

OKIグループ(当社及び連結子会社)は財務上の規律を重視し、今後も事業活動により創出されたフリー・キャッシュ・フローを基本的な原資としたうえで、必要な資金については効率的な調達を行うことを基本としております。

また、運転資金の効率的な調達を行うため当座貸越契約及びコミットメントライン契約を締結しており、当連結会計年度末現在の未使用残高は、528億円となっております。

なお、当連結会計年度末の借入金及びリース債務の概要は以下のとおりであります。

(単位:億円)

契約債務

年度別要支払額

合計

1年以内

1年超

3年以内

3年超

5年以内

5年超

短期借入金

673

673

長期借入金

507

194

235

77

リース債務

107

38

51

14

4

(注)1.連結貸借対照表上、「短期借入金」として表示されている1年内に返済予定の長期借入金(194億円)は、

本表においては、「長期借入金」として表示しております。

2.オペレーティング・リース取引のうち、解約不能のものに係る未経過リース料は49億円であります。

 

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。