売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E02051 Japan GAAP

売上高

372.3億 円

前期

433.5億 円

前期比

85.9%

時価総額

281.5億 円

株価

2,346 (04/26)

発行済株式数

12,000,000

EPS(実績)

1.25 円

PER(実績)

1,882.57 倍

平均給与

461.2万 円

前期

467.9万 円

前期比

98.6%

平均年齢(勤続年数)

40.1歳(15.1年)

従業員数

1,696人(連結:2,214人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

当社グループは、アオイ電子㈱(当社)、連結子会社3社および持分法適用関連会社1社により構成されており、電子部品の製造・販売を主たる事業内容としております。

なお、当社グループは、事業の特性等から単一セグメントであり、セグメント情報の記載を省略しているため、事業部門別の事業内容および当社と関係会社の当該事業における位置づけ等を示すと次のとおりであります。

[事業部門]

(1)集積回路・・IC、光学センサー、ウェハーレベルパッケージ、LED等について当社が製造、販売を行っております。連結子会社であるハイコンポーネンツ青森㈱および青梅エレクトロニクス㈱は当社からの委託により半導体製品の製造を行っております。青梅エレクトロニクス㈱の一部の製品については、当社が後工程の加工を行っております。連結子会社であるハヤマ工業㈱はICの製造工程の一部であるめっき加工を行っております。

(2)機能部品・・プリントヘッド、各種センサー等について当社が製造、販売を行っております。持分法適用関連会社である㈱ヴィーネックスは当社のセンサー部品の販売先であります。

[事業系統図]

※画像省略しています。

23/06/29

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

① 経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が徐々に緩和され、社会経済活動の正常化が進展したものの、急激な為替相場の変動のほか資源価格の高騰に伴う物価上昇による企業の経営成績や個人消費への影響が顕在化しており、依然として先行き不透明な状況となっております。海外において、米国では、インフレ抑制に向けた政策金利引上げなどを背景に減速したものの、行動制限の大幅緩和に伴う個人消費の回復や良好な雇用環境により堅調に推移いたしました。中国では、ゼロコロナ政策の堅持によるロックダウンや制限解除後の感染急拡大により景気は減速いたしました。また、東欧における地政学リスクの長期化が、資源価格やサプライチェーンに与える影響などにより世界経済の不確実性は依然として高い状態が続いております。

当社グループの属する電子部品業界におきましては、期央にかけてサプライチェーンの混乱を懸念した半導体部品の先行手配やライフスタイルの変化による特需などにより堅調に推移しておりましたが、実需以上の供給体制が継続したことに加えて、欧米でのインフレや中国経済の失速を背景とした急激な市況の悪化により携帯情報端末向け部品を中心に在庫過剰が顕在化するなど非常に厳しい状況となりました。

このような情勢の中で、当社グループの当連結会計年度の連結売上高は37,231百万円(前年同期比6,115百万円減、14.1%減)、営業利益は、売上高の減少に加え電力料や原材料の価格高騰、先行投資に伴う減価償却費の増加などにより158百万円(前年同期比3,152百万円減、95.2%減)、経常利益は、為替差益などにより501百万円(前年同期比3,632百万円減、87.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、子会社であるハヤマ工業㈱の建屋解体および土壌改良にかかる固定資産除却損などの特別損失計上により14百万円(前年同期比2,783百万円減、99.5%減)となりました。

当社グループの製品の種類別区分ごとの売上高でありますが、集積回路は、ライフスタイルの変化を背景としたデジタル機器・家電製品の消費一巡による反動減や、中国経済の失速に伴い携帯情報端末向け部品の受注が急激に減少したことにより32,420百万円(前年同期比4,656百万円減、12.6%減)となりました。機能部品は、海外向けサーマルプリントヘッドの受注低迷により4,776百万円(前年同期比1,373百万円減、22.3%減)となりました。

② 財政状態の状況

当連結会計年度末の資産の部につきましては、現金及び預金、売上債権などの減少により、前連結会計年度末比3,783百万円の減少となりました。負債の部につきましては、未払法人税等および仕入債務などの減少により、前連結会計年度末比3,375百万円の減少となりました。これらの結果、純資産は50,537百万円で前連結会計年度末比408百万円の減少となり、自己資本比率は88.09%と4.78ポイントの増加となりました。

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、当連結会計年度末には25,561百万円となり、前連結会計年度末より1,552百万円の減少(5.7%減)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、増加した資金は3,588百万円(前年同期の増加した資金は4,031百万円)となりました。主な資金増加の要因は、減価償却費3,307百万円、売上債権の減少額3,298百万円等によるものであり、主な資金減少の要因は、仕入債務の減少額1,493百万円、棚卸資産の増加額435百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、減少した資金は3,850百万円(前年同期の減少した資金は2,683百万円)となりました。主な資金減少の要因は、有形固定資産の取得による支出3,725百万円、投資有価証券の取得による支出100百万円等であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、減少した資金は1,418百万円(前年同期の減少した資金は1,592百万円)となりました。資金増加の要因は、短期借入れによる収入1,140百万円であり、主な資金減少の要因は、長期および短期借入金の返済による支出1,446百万円、配当金の支払額671百万円等によるものであります。

 

④ 生産、受注および販売の実績

イ.生産実績

事業部門

金額(千円)

前年同期比(%)

集積回路

32,797,937

88.7

機能部品

4,665,346

74.9

その他

合計

37,463,283

86.7

(注)金額は、販売価額によっております。

ロ.受注実績

事業部門

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

集積回路

32,089,318

86.5

984,166

74.8

機能部品

4,418,494

67.9

1,150,554

76.3

その他

33,901

28.2

合計

36,541,713

83.5

2,134,721

75.6

(注)金額は、販売価額によっております。

ハ.販売実績

事業部門

金額(千円)

前年同期比(%)

集積回路

32,420,818

87.4

機能部品

4,776,671

77.7

その他

33,901

28.2

合計

37,231,391

85.9

(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

日亜化学工業㈱

13,656,555

31.5

10,199,791

27.4

ミツミ電機㈱

5,776,744

13.3

4,577,161

12.3

日清紡マイクロデバイス㈱

4,231,379

9.8

4,410,045

11.8

合計

23,664,679

54.6

19,186,998

51.5

(注)新日本無線㈱は2022年1月1日付でリコー電子デバイス㈱を吸収合併し、日清紡マイクロデバイス㈱

   に商号変更しました。なお、前連結会計年度の同社に対する販売実績には、リコー電子デバイス㈱に

   対する2021年12月31日までの販売実績2,555,151千円を含めております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項」に記載のとおりであります。

 

② 当連結会計年度の財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容

イ.経営成績の分析・検討

1) 売上高

「 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。

2) 売上原価

当連結会計年度における売上原価率は87.9%となり、前連結会計年度に比べ5.9ポイント悪化いたしました。これは主に、原材料の価格高騰および売上高の減少により固定費負担率が増加したことによるものであります。

3) 販売費及び一般管理費

当連結会計年度における販売費及び一般管理費は4,350百万円となり、前連結会計年度に比べ3.0%の減少となりました。これは主に、研究開発費の減少によるものであります。

4) 営業外収益

当連結会計年度における営業外収益は445百万円となり、前連結会計年度に比べ54.0%の減少となりました。これは主に、助成金収入および為替差益の減少によるものであります。

5) 営業外費用

当連結会計年度における営業外費用は102百万円となり、前連結会計年度に比べ29.3%の減少となりました。これは主に、支払補償費の減少によるものであります。

6) 特別利益

当連結会計年度における特別利益は27百万円となりました。これは、固定資産売却益の計上によるものであります。

7) 特別損失

当連結会計年度における特別損失は315百万円となりました。これは主に、固定資産除却損および環境対策費の計上によるものであります。

なお、当社グループはROA(総資本経常利益率)15%以上、ROE(株主資本当期純利益率)10%以上を中長期的な目標としております。当連結会計年度におけるROAは0.9%(前年同期比6.0ポイント減)、ROEは0.0%(前年同期比5.6ポイント減)と業績悪化によりそれぞれ低下いたしましたが、今後は、収益力の向上、財務体質の充実を早期に達成できるよう努めます。

ロ.資本の財源および資金の流動性

1) 資本の財源

当社グループでは、運転資金および設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することを原則としております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、生産設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。

なお、借入金の増減の内訳は次のとおりであります。

 

2022年3月期

2023年3月期

増減額

短期借入金

190,000

千円

190,000

千円

千円

1年内返済予定の長期借入金

306,028

 

160,496

 

△145,532

 

長期借入金

302,177

 

141,681

 

△160,496

 

798,205

 

492,177

 

△306,028

 

 

2) 資本の流動性

手元流動性(現金及び現金同等物〔期首・期末平均〕/売上高〔月平均〕)は、将来の業績変動に対応するため、連結売上高の3ヶ月分以上の確保が望ましいと考えており、当連結会計年度末においては、現金及び現金同等物〔期首・期末平均〕は26,338百万円であり、売上高〔月平均〕3,102百万円の約8.5ヶ月分を確保しております。