売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02051 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日(2024年2月14日)現在において判断したものであります。

(1)財政状態および経営成績の状況

① 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が解除され、社会経済活動の正常化が進むなかでサービス消費やインバウンド需要が増加し、回復基調で推移いたしました。一方で、資源価格の高騰に伴う物価の高止まりや世界経済の悪化懸念などにより、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。海外において、米国では良好な雇用環境を背景とした個人消費の拡大などに支えられ底堅く推移いたしましたが、中国では長引く不動産不況や若者の失業率上昇、消費者・企業マインドの弱さなどにより力強さを欠いた状態で推移いたしました。また、東欧および中東における地政学リスクの長期化など世界経済の不確実性は依然として高い状態が続いております。

当社グループの属する電子部品業界におきましては、急激な市況悪化による需要低迷から、一部の製品では在庫調整が進展し底打ちが見られるものの、携帯情報端末や民生機器向け部品では、市況回復ペースが想定以上に鈍く在庫調整局面が長期化するなど非常に厳しい状況が続いております。

このような情勢の中で、当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結売上高は25,518百万円(前年同期比3,837百万円減、13.1%減)、営業損失は、売上高の減少に加え原材料の価格高騰などにより942百万円(前年同四半期は営業利益1,078百万円)、経常損失は、為替差益などがあったものの797百万円(前年同四半期は経常利益1,288百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は821百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益881百万円)となりました。

当社グループの種類別区分ごとの売上高でありますが、集積回路は、携帯情報端末向け部品の需要が減少したことにより22,561百万円(前年同期比2,745百万円減、10.8%減)となりました。機能部品は、一部製品の生産終結および海外向けサーマルプリントヘッドの大幅な受注低迷により2,951百万円(前年同期比1,070百万円減、26.6%減)となりました。

 

② 財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産の部につきましては、現金及び預金、建設仮勘定などの減少により56,451百万円(前連結会計年度末比917百万円減)となりました。負債の部につきましては、賞与引当金などが減少したものの長期借入金、短期借入金などの増加により7,354百万円(前連結会計年度末比523百万円増)となりました。これらの結果、純資産の部は49,097百万円(前連結会計年度末比1,440百万円減)、自己資本比率は86.97%となりました。

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(3)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,259百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。