売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

  • ニュースリリースデータがありません。


最終更新:

E01979 Japan GAAP

売上高

364.2億 円

前期

469.9億 円

前期比

77.5%

時価総額

731.3億 円

株価

3,350 (07/12)

発行済株式数

21,829,775

EPS(実績)

94.37 円

PER(実績)

35.50 倍

平均給与

698.7万 円

前期

891.6万 円

前期比

78.4%

平均年齢(勤続年数)

44.0歳(17.5年)

従業員数

389人(連結:2,123人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

当社グループ(当社及び関係会社)は、当社(山一電機株式会社)及び子会社15社により構成されており、半導体検査工程に使用されるIC(集積回路)ソケット製品や電子・電気機器向けコネクタ製品等の機構部品の製造販売を主たる業務としております。

当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

1.テストソリューション事業

主要な製品は、バーンインソケット、テストソケット及び半導体テスト関連サービスであります。

当社が製造販売するほか、主に海外子会社プライコンマイクロエレクトロニクスINC.及び亜洲山一電機工業㈱が製造しており、海外子会社ヤマイチエレクトロニクスU.S.A.,INC.、ヤマイチエレクトロニクスシンガポールPTE LTD、ヤマイチエレクトロニクスドイッチェランドGmbH、亜洲山一電機工業㈱、山一電機(香港)有限公司、山一電子(上海)有限公司及びテストソリューションサービセスINC.が販売しております。また、テストソリューションサービセスINC.は半導体テスト工程に使用されるバーンインボード及びテストソケット等のメンテナンス事業を行っております。

 

2.コネクタソリューション事業

主要な製品は、高速伝送用コネクタ、カードコネクタ、インターフェースコネクタ、基板コネクタ、圧接コネクタ、実装用ICソケット、その他各種コネクタ及びYFLEX(高速伝送用ケーブル、実装基板)であります。

当社が製造販売するほか、主に海外子会社プライコンマイクロエレクトロニクスINC.及びヤマイチエレクトロニクスドイッチェランドマニュファクチャリングGmbHが製造しており、主に海外子会社ヤマイチエレクトロニクスU.S.A.,INC.、ヤマイチエレクトロニクスシンガポールPTE LTD、ヤマイチエレクトロニクスドイッチェランドGmbH、亜洲山一電機工業㈱、山一電機(香港)有限公司及び山一電子(上海)有限公司が販売しております。

 

3.光関連事業

主要な製品は、RGBフィルタ、UV/IRカットフィルタ、ダイクロイックフィルタ・ミラー、蛍光ダイクロイックフィルタ、ショート/ロングパスフィルタ、バンドパスフィルタ及び半導体レーザ光源であります。

光伸光学工業㈱が製造販売を行っております。

 

 概要図は以下のとおりであります。

※画像省略しています。

 

24/06/26

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当連結会計年度における世界経済は、各国においてコロナ禍による経済活動への制約が解除され正常化が進んだものの、世界的にインフレが長期化する中で欧米を中心とした金融政策による景気の減速懸念と不安定な為替相場、長期化するウクライナ問題に伴う資源高、中東を中心とした新たな地政学的リスクの高まり等により先行きが不透明な状況が続きました。

このような状況の下、当社グループはテストソリューション事業にて2022年度後半からスマートフォンを中心としたモバイル機器用半導体及びメモリ半導体市場での需要低迷による生産調整や投資抑制の影響が続いたことに加え、コネクタソリューション事業では欧州産業機器市場及び北米通信機器市場向けビジネスでの長引く在庫調整の影響を受けました。また、国内及びフィリピンでの新工場立ち上げに伴う一時的な諸経費増加及び、原材料費やエネルギー価格の高騰によるコストアップ影響を抑制する努力を続けましたが、利益面に影響が出ました。

その結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高36,423百万円(前年同期比22.5%減)、営業利益2,933百万円(前年同期比67.9%減)、経常利益2,914百万円(前年同期比69.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,060百万円(前年同期比71.4%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

[テストソリューション事業]

テスト用ソケット分野では、主軸のスマートフォン向け製品での中国市場を中心とした市場低迷の影響を受けたことに加え、コロナ禍需要の反動によるPC市場低迷の影響を受けました。バーンインソケット分野ではロジック向け製品は自動車用が堅調に推移しましたがそれ以外の分野が減少しました。メモリ半導体向け製品は下期にDRAM向けで若干投資再開の動きがありましたが、NAND向けは低調な状況が続いたことでメモリ向け全体では厳しい推移となりました。

その結果、売上高15,840百万円(前年同期比34.6%減)、営業利益1,845百万円(前年同期比74.0%減)となりました。

 

[コネクタソリューション事業]

車載機器向け製品は主要顧客での生産増及び新製品投入の効果から好調に推移しました。産業機器向け製品は主要市場である欧州顧客での在庫調整の影響を受けました。通信機器向け製品は米中経済摩擦の影響が続く中で欧州では高速大容量伝送の需要拡大で堅調に推移しましたが北米顧客での長引く在庫調整の影響を受けました。

その結果、売上高19,229百万円(前年同期比8.8%減)、営業利益929百万円(前年同期比43.0%減)となりました。

 

[光関連事業]

民生機器向け及び付加価値の高い医療機器向けフィルタ製品等の一部顧客での在庫調整及び生産調整の影響を受けました。

その結果、売上高1,353百万円(前年同期比20.4%減)、営業損失21百万円(前年同期は営業利益181百万円)となりました。

 

(2)財政状態の状況

① 資産

当連結会計年度末における流動資産は29,715百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,979百万円減少いたしました。これは主に、売上高が減少したこと、並びに当社佐倉工場新棟及び当社連結子会社プライコンマイクロエレクトロニクスINC.の新規生産工場建設などにより現金及び預金が4,126百万円減少したことによるものであります。固定資産は21,346百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,672百万円増加いたしました。これは主に、生産工場建設により建物及び構築物が2,796百万円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は51,062百万円となり、前連結会計年度末に比べ693百万円増加いたしました。

② 負債

当連結会計年度末における流動負債は9,231百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,197百万円減少いたしました。これは主に、賞与引当金が734百万円減少したこと及び未払法人税等が584百万円減少したことによるものであります。固定負債は3,566百万円となり、前連結会計年度末に比べ639百万円増加いたしました。

この結果、負債合計は12,797百万円となり、前連結会計年度末に比べ557百万円減少いたしました。

③ 純資産

当連結会計年度末における純資産合計は38,264百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,250百万円増加いたしました。これは主に、剰余金の配当1,798百万円及び自己株式の取得699百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益が2,060百万円となったこと及び円安により為替換算調整勘定が1,703百万円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は74.6%(前連結会計年度末は72.9%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,662百万円減少し、当連結会計年度末の資金は13,072百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は3,230百万円(前年同期比70.2%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益3,084百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は4,221百万円(前年同期比13.1%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,508百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は3,432百万円(前年同期比2.3%増)となりました。これは主に、配当金の支払額1,795百万円及び自己株式の取得による支出699百万円によるものであります。

 

(4)生産、受注及び販売の実績

① 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

前年同期比(%)

テストソリューション事業(千円)

15,431,600

66.2

コネクタソリューション事業(千円)

18,644,815

87.1

光関連事業(千円)

1,253,986

71.7

合計

35,330,402

76.1

 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替後の数値によっております。

 

② 受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

テストソリューション事業

24,702,299

138.2

10,734,238

573.2

コネクタソリューション事業

20,210,810

97.5

5,473,772

121.8

光関連事業

1,266,563

67.9

139,380

61.5

合計

46,179,673

114.1

16,347,392

248.0

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

③ 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

前年同期比(%)

テストソリューション事業(千円)

15,840,681

65.4

コネクタソリューション事業(千円)

19,229,434

91.2

光関連事業(千円)

1,353,728

79.6

合計

36,423,844

77.5

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(5)経営成績の分析

① 売上高及び営業利益

売上高は、前連結会計年度に比べ10,561百万円減少し、36,423百万円となりました。売上高の詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の状況」の中のセグメントごとの経営成績に記載のとおりであります。

売上原価は、前連結会計年度に比べ3,912百万円減少し、25,318百万円となりました。これは主に、売上高が減少したことによるものであります。

販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ448百万円減少し、8,171百万円となりました。

この結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ6,200百万円減少し、2,933百万円となりました。

② 営業外損益及び経常利益

営業外損益は、前連結会計年度に比べ335百万円利益が減少し、19百万円の損失(純額)となりました。これは主に、為替差益が243百万円減少したこと及び支払利息が69百万円増加したことによるものであります。

この結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ6,536百万円減少し、2,914百万円となりました。

③ 特別損益及び税金等調整前当期純利益

特別損益は、前連結会計年度に比べ169百万円利益が増加し、169百万円の利益(純額)となりました。これは主に、新株予約権戻入益162百万円を計上したことによるものであります。

この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ6,366百万円減少し、3,084百万円となりました。

④ 法人税等

法人税等は、前連結会計年度に比べ1,276百万円減少し、971百万円となりました。

⑤ 親会社株主に帰属する当期純利益

親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ5,152百万円減少し、2,060百万円となりました。1株当たり当期純利益は245円64銭減少し、100円43銭となりました。

 

(6)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、部品・材料の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。

当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資等につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は5,913百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は13,072百万円となっております。

 

(7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。