E02227 Japan GAAP
前期
290.3億 円
前期比
114.7%
株価
664 (04/30)
発行済株式数
12,938,639
EPS(実績)
99.93 円
PER(実績)
6.64 倍
前期
592.0万 円
前期比
95.6%
平均年齢(勤続年数)
42.0歳(19.0年)
従業員数
608人(連結:1,762人)
当社グループは、当社及び子会社10社で構成され、エンジン部品、機械装置、環境機器の製造販売とそれに関連する事業を展開しております。
各事業における当社グループ各社の位置付け及びセグメントとの関連等は、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
事業の内容 |
事業における位置付け |
||
主要な会社(当社との関係) |
位置付け |
|||
エンジン部品 |
コネクティングロッド、シリンダーヘッド、シリンダーブロック、カムシャフト、クランクシャフト、フライホイルハウジング、エキゾーストマニホールド、ベアリングキャップ、ラッシュアジャスター、ハウジングコンバーター、ドアヒンジほかの製造販売 |
国内 |
当社 |
製造販売 |
海外 |
安永インドネシア㈱ (連結子会社) |
製造販売 |
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安永タイ㈱ (連結子会社) |
製造販売 |
|||
安永メキシコ㈱ (連結子会社) |
製造販売 |
|||
安永アメリカ㈱ (連結子会社) |
米国における当社製品の販売 |
|||
機械装置 |
トランスファーマシン、NC工作機械、マイクロフィニッシャー、リークテスト機、インバーター組立機、ワイヤソー、外観検査装置、レーザセンサほかの製造販売 |
国内 |
当社 |
製造販売 |
海外 |
山東安永精密機械 有限公司 (連結子会社) |
中国における工作機械の製造販売・サービス等 |
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上海安永精密切割機 有限公司 (連結子会社) |
中国におけるワイヤソーの販売・サービス及び検査測定装置の販売・サービス等 |
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環境機器 |
浄化槽用・医療健康機器用・燃料電池用・活魚輸送用・観賞魚用等の各種エアーポンプ、ディスポーザシステムほかの製造販売 |
国内 |
安永エアポンプ㈱ (連結子会社) |
製造販売 |
安永クリーンテック㈱ (連結子会社) |
ディスポーザシステムの設計・施工・サービス |
|||
海外 |
安永インドネシア㈱ (連結子会社) |
エアーポンプの製造販売 |
||
その他 |
運送事業 ビルメンテナンス・工場清掃・社員給食・福祉用具のレンタル等のサービス事業ほか |
国内 |
安永運輸㈱ (連結子会社) |
エンジン部品等の輸送・梱包 |
安永総合サービス㈱ (連結子会社) |
サービス事業 |
※当社は、2022年12月14日開催の取締役会において、韓国安永㈱の株式の95%を譲渡することを決議し、2022年12月27日付で51%の株式を譲渡しました。これにより、第3四半期より韓国安永㈱を当社の連結の範囲から除外いたしました。
事業の系統図は次のとおりであります。
※画像省略しています。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス禍の規制が緩和され、経済活動が正常化に向かう一方、ロシアのウクライナ侵攻を始めとする地政学的リスクの高まりによる世界的な資源価格の高騰、さらには欧米各国との金利政策の違いを主因とする為替相場の急激な変動など、景気の先行きは不透明な状況が続きました。
当社グループの主要販売先である自動車業界は、長引く半導体不足の影響等により、生産数の回復に向けた動きは一進一退で推移しました。
このような企業環境下、当連結会計年度の業績は、売上高332億84百万円(前年同期比14.7%増加)、営業利益12億円(前年同期は営業損失5億33百万円)、経常利益13億46百万円(前年同期は経常損失4億30百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益12億93百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失11億4百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(エンジン部品事業)
半導体不足や中国の都市封鎖の影響等による自動車メーカーの生産調整は、2022年夏以降主に海外メーカーで回復傾向となり、国内外ともに売上は増加しました。利益面では、売上の増加に加え、電力費や材料費上昇分の一部価格転嫁や固定費の削減等により増益となりました。その結果、売上高230億63百万円(前年同期比15.5%増加)、営業利益8億97百万円(前年同期は営業利益16百万円)となりました。
(機械装置事業)
新型コロナウイルス禍で落ち込んだ受注が回復したことにより、工作機械、ワイヤソー、検査測定装置とも売上は大幅に増加しました。利益面では、売上の増加や固定費の削減等により黒字を確保しました。その結果、売上高57億40百万円(前年同期比28.5%増加)、営業利益45百万円(前年同期は営業損失6億75百万円)となりました。
(環境機器事業)
エアーポンプの売上は微増となりましたが、ディスポーザシステムは減少しました。利益面では、円安の影響による仕入れ価格の上昇等があったものの、固定費の削減等により増益となりました。その結果、売上高42億11百万円(前年同期比1.9%減少)、営業利益2億18百万円(前年同期比41.2%増加)となりました。
(その他の事業)
当セグメントには、運輸事業及びサービス事業を含んでおります。
売上高2億68百万円(前年同期比9.4%減少)、営業利益11百万円(前年同期は営業損失63百万円)となりました。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
生産高(百万円) |
前年同期比(%) |
エンジン部品 |
23,427 |
+12.2 |
機械装置 |
4,886 |
+9.2 |
環境機器 |
4,270 |
△0.4 |
合計 |
32,584 |
+9.9 |
(注)1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2 金額は、販売価格によっております。
3 その他の事業については、生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載はしておりません。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
受注高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
エンジン部品 |
23,621 |
+18.7 |
2,568 |
+28.0 |
機械装置 |
4,300 |
△17.6 |
1,786 |
△44.6 |
環境機器 |
1,238 |
△9.9 |
456 |
△30.8 |
合計 |
29,160 |
+10.1 |
4,811 |
△18.4 |
(注)1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2 環境機器事業のうち見込生産をしているものについては、上記の金額には含めておりません。
3 その他の事業については、役務又は商品等の受注から完了又は納品等までの所要時間が短いため、常に受注残高は僅少であり、期中の受注高と販売実績とがほぼ同額であるため記載を省略しております。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
販売高(百万円) |
前年同期比(%) |
エンジン部品 |
23,063 |
+15.5 |
機械装置 |
5,740 |
+28.5 |
環境機器 |
4,211 |
△1.9 |
その他 |
268 |
△9.4 |
合計 |
33,284 |
+14.7 |
(注)1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2 最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
販売高 (百万円) |
割合(%) |
販売高 (百万円) |
割合(%) |
|
Toyota Daihatsu Engineering & Manufacturing Co., Ltd. |
3,156 |
10.9 |
3,944 |
11.9 |
トヨタ自動車㈱ |
3,008 |
10.4 |
3,323 |
10.0 |
(2) 財政状態
当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ20億44百万円(前年同期比6.5%)増加し、337億3百万円となりました。
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ20億39百万円(前年同期比11.3%)増加し、200億16百万円となりました。
この増加の主な要因は、売掛金の増加18億30百万円、現金及び預金の増加5億91百万円等によるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ4百万円(前年同期比0.0%)増加し、136億86百万円となりました。
この増加の主な要因は、投資有価証券の増加1億35百万円、退職給付に係る資産の増加89百万円や有形固定資産の減少1億55百万円等によるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ11億59百万円(前年同期比7.2%)増加し、171億76百万円となりました。
この増加の主な要因は、短期借入金の増加10億円、支払手形及び買掛金の増加5億22百万円等によるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ10億72百万円(前年同期比14.4%)減少し、63億62百万円となりました。
この減少の主な要因は、長期借入金の減少9億85百万円等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ19億57百万円(前年同期比23.9%)増加し、101億64百万円となりました。
この増加の主な要因は、利益剰余金の増加11億60百万円や為替換算調整勘定の増加7億22百万円等によるものであります。
この結果、自己資本比率は30.2%(前期は25.9%)、ROEは14.1%(前期は△13.1%)となりました。当社グループでは、今後はさらなる健全な財務体質の維持、向上に努めてまいります。
(3) キャッシュ・フロー
当社グループの当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5億91百万円増加し、51億16百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は、20億24百万円(前年同期は4億92百万円の増加)となりました。これは主に、減価償却費19億70百万円、税金等調整前当期純利益16億円等の増加要因、及び売上債権の増加額15億8百万円等の減少要因によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は、12億42百万円(前年同期は15億64百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出17億49百万円等の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は、4億13百万円(前年同期は3億82百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入による収入21億円、短期借入金の純増加額10億円等の増加要因、及び長期借入金の返済による支出33億14百万円等の減少要因によるものであります。
(4) 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要は主に、仕入のほか、製造費用、販売費及び一般管理費の営業費用であります。また、設備投資資金需要は主に、新設設備等の固定資産への設備投資であります。
運転資金及び設備投資資金につきましては、営業活動によって得られた自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。また、グループの資金は、当社が一括管理を行っており、グループ全体の資金効率向上に努めております。
(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
また、連結財務諸表の作成にあたっては、重要な会計方針に関する見積り(繰延税金資産、退職給付に係る負債及び資産、固定資産の減損、引当金、及び棚卸資産の評価等)及び判断を行っております。これらの見積りは、過去の実績や当該事象の状況を勘案して、合理的と考えられる方法に基づき行い、必要に応じて見直しを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性によって異なる場合があります。