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最終更新:

E02809 Japan GAAP

売上高

171.8億 円

前期

177.5億 円

前期比

96.8%

時価総額

849.4億 円

株価

2,377 (03/18)

発行済株式数

35,736,000

EPS(実績)

90.28 円

PER(実績)

26.33 倍

平均給与

668.8万 円

前期

658.7万 円

前期比

101.5%

平均年齢(勤続年数)

41.9歳(15.4年)

従業員数

126人(連結:511人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、当社(ナガイレーベン㈱)及び連結子会社1社により構成されており、各種メディカルウェアの企画、製造、販売並びにシューズ等を販売しております。

 当社グループの事業内容及び当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。

 なお、当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は省略しております。

メディカルウェア ……

当社は、自社企画・開発商品である医療従事者及び介護従事者が使用するメディカルウェアを、製造子会社であるナガイ白衣工業㈱から供給を受け、販売しております。

また、当社は、一部のメディカルウェアについて、海外及び国内での生産品をナガイ白衣工業㈱および一般取引先から購入し、販売しております。

シューズ ………………

当社は、一般取引先から購入し、販売しております。

 

 〔事業系統図〕

  当社グループについて図示すると次のとおりであります。

※画像省略しています。

 

23/11/24

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

(1)経営成績等の状況の概要

① 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績)

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、活動制限が解除され、社会経済活動の正常化に向けた動きが進行したものの、ウクライナ情勢の長期化などの地政学上リスクの継続や、原材料価格及びエネルギー価格の高騰、為替の変動などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 医療・介護を取り巻く環境としましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行を契機として医療・介護機関も緊急対応態勢の緩和が図られ沈静化して参りました。一方、現在も進行している諸物価の高騰や人件費アップ等のインフレにより、医療・介護機関のみならず業界のサプライヤーも含め、業界の経営環境は急速に厳しさを増してきております。今年が定期的な診療報酬、介護報酬の改定に当たらないことも経営環境の悪化に拍車を掛けているものと見られます。

 このような状況のもと、当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の売上高は、前年同期比3.2%の減収と厳しい結果となりました。第2四半期までは比較的に順調に推移しましたものの、高騰する原価上昇に対応するため商品価格改定を2月に行った結果、業界の経営悪化の影響もあり、コア市場での一部の更新物件において期ズレが発生いたしました。また周辺市場においても同様にインフレの影響を受け、ここ数年売上を大きく伸ばしてきた患者ウェアも前年同期比2.3%の微増に留まりました。

 この結果、当連結会計年度の売上高につきましては17,181百万円(前年同期比3.2%減)、営業利益は4,604百万円(同8.5%減)、経常利益は4,673百万円(同9.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,226百万円(同14.6%減)を計上いたしました。

 

 なお、当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

(財政状態)

a. 資産

 当連結会計年度末の総資産は47,377百万円となり、前期比29百万円の増加となりました。

 流動資産は38,995百万円となり、前期比92百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の減少1,401百万円、棚卸資産の増加1,173百万円、受取手形及び売掛金の減少63百万円、電子記録債権の減少196百万円等、によるものであります。

 固定資産は8,382百万円となり、前期比63百万円の減少となりました。

 有形固定資産は7,312百万円となり、前期比69百万円の減少となりました。これは主に、建物及び構築物の減価償却等による減少56百万円等によるものであります。

 無形固定資産は59百万円となり、前期比2百万円の増加となりました。

 投資その他の資産は1,010百万円となり、前期比3百万円の増加となりました。

b. 負債

 負債の合計額は4,163百万円となり、前期比減少929百万円となりました。これは主に、その他流動負債の減少629百万円等によるものであります。

c. 純資産

 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益を3,226百万円計上した一方、株主還元としての配当金1,935百万円の実施等により43,214百万円となり、前期比958百万円の増加となりました。

 以上により、自己資本比率は、前連結会計年度末の89.2%から91.2%になりました。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は7,759百万円となり、前連結会計年度末より2,298百万円増加(前連結会計年度は218百万円の減少)いたしました。

 

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は1,812百万円(前連結会計年度は3,442百万円)となりました。

 主な増加要因は、税金等調整前当期純利益4,671百万円(同5,468百万円)、減価償却費272百万円(同283百万円)、売上債権の減少67百万円(前連結会計年度は478百万円の増加)、減少要因は、棚卸資産の増加1,173百万円(同270百万円)、法人税等の支払1,620百万円(同1,584百万円)等であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果獲得した資金は3,417百万円(前連結会計年度は471百万円の使用)となりました。

 主な増加要因は、定期預金の預入に対する払戻の超過収入3,700百万円(前連結会計年度は払戻に対する預入の超過支出900百万円)、減少要因は、有形固定資産の取得による支出258百万円(同94百万円)等であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は2,935百万円(同3,202百万円)となりました。

 主な要因は、配当金の支払額1,935百万円(同1,971百万円)、自己株式の取得による支出額373百万円(同1,231百万円)であります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

 当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであります。

セグメントの名称(千円)

当連結会計年度

(自 2022年9月1日

 至 2023年8月31日)

前年同期比(%)

メディカルウェア等の製造・販売事業(千円)

7,982,100

99.3

(注)生産金額は、製品製造原価によっております。

 

b. 商品仕入実績

 当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであります。

セグメントの名称(千円)

当連結会計年度

(自 2022年9月1日

 至 2023年8月31日)

前年同期比(%)

メディカルウェア等の製造・販売事業(千円)

2,504,145

110.9

(注)商品仕入金額は、実際仕入価格によっております。

 

c. 受注実績

 当社グループは、見込み生産を行っておりますので、該当事項はありません。

 

d. 販売実績

 当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、市場別情報を記載しております。

市場別(千円)

当連結会計年度

(自 2022年9月1日

 至 2023年8月31日)

 

 前年同期比(%)

 

コア市場

12,438,276

95.5

周辺市場

4,509,183

100.5

海外市場

234,498

98.9

合計(千円)

17,181,958

96.8

(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2021年9月1日

 至 2022年8月31日)

当連結会計年度

(自 2022年9月1日

 至 2023年8月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

ワタキューセイモア㈱

3,676,131

20.7

3,533,832

20.6

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(経営成績)

a. 売上高

 売上高につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(経営成績)」に記載のとおりであります。

b. 売上総利益

 売上総利益につきましては、7,547百万円(前年同期比4.2%減)となりました。生産面におきまして、国内・海外生産において、石油由来の資材をはじめとした原材料価格の高騰の影響を受けました。また国内生産においては、最低賃金の引き上げに伴い人件費の上昇の影響を受けました。一方、海外生産においては、急激な円安の進行による原価上昇の影響があったものの、為替先物予約により影響の低減を図りました。売上高総利益率は、期初想定では前年同期比2.5ポイントダウンの41.9%と想定していましたが、海外生産シフトおよび価格改定等の利益率改善施策の結果、前年同期比0.5ポイントダウンの43.9%となりました。

c. 販売費及び一般管理費

 販売費及び一般管理費につきましては、2,942百万円(前年同期比3.2%増)となりました。主な要因といたしましては、新型コロナウイルス感染症に関連し、医療機関への訪問規制が緩和され、国内外での営業活動の回復により、旅費交通費及び展示会費が増加し、前年同期比3.2%増となりました。

 以上の結果、営業利益につきましては、4,604百万円(前年同期比8.5%減)となりました。

d. 営業外損益

 営業外収益は118百万円(前年同期は147百万円)、営業外費用は50百万円(前年同期は39百万円)となりました。

 以上の結果、経常利益につきましては、4,673百万円(前年同期比9.1%減)となりました。

e. 特別損益

 特別利益はなし(前年同期は338百万円)、特別損失は1百万円(前年同期は10百万円)となりました。

 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、3,226百万円(前年同期比14.6%減)となりました。

 

(財政状態)

 財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(財政状態)」に記載のとおりであります。

 

(経営成績に重要な影響を与える要因)

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 当社グループは、企業体質の強化を図りながら持続的な企業価値の向上を進めるにあたり、事業運営上必要な資金を安定的に確保することを基本方針としております。

 当社グループの資本の財源は、主に営業活動によるキャッシュ・フローで生み出した資金を源泉とし、運転資金及び設備資金は自己資金で賄っており、当連結会計年度の設備投資につきましては、主に建物関連への設備投資を行いました。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

 なお、重要な会計方針及び見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループの2024年8月期は売上高178億円、営業利益46億円、中期経営計画として2026年8月期は売上高189億円、営業利益55億円を目標としております。

 その達成のため、市場戦略としてコア市場の深耕、周辺市場のシェア拡大、海外市場の開拓、商品戦略としてハイエンド/高付加価値商品の展開、生産戦略として生産の海外シフト化による原価低減、また顧客満足度を高めるため国内生産QR/多品種小ロット追求といった取り組みを進めてまいります。