売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

  • ニュースリリースデータがありません。


最終更新:

E02303 Japan GAAP

売上高

637.4億 円

前期

581.7億 円

前期比

109.6%

時価総額

128.9億 円

株価

521 (04/18)

発行済株式数

24,733,466

EPS(実績)

11.36 円

PER(実績)

45.86 倍

平均給与

476.0万 円

前期

468.1万 円

前期比

101.7%

平均年齢(勤続年数)

40.4歳(15.6年)

従業員数

1,602人(連結:5,650人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社9社並びに関連会社1社で構成され、医療機器・医薬品の製造・販売を主な事業内容とし、さらにその事業に関連する保守及びその他サービス等の事業活動を展開しております。

 

当社グループの事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであり、< >内にセグメントの名称を記載しております。

 

当社グループは、医療機器・医薬品関連事業を、国内においては当社<日本>及び持分法適用関連会社である株式会社ジェイ・オー・ファーマが、海外においては、シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ等の各地域をジェイ・エム・エス・シンガポールPTE.LTD.<シンガポール>、PT.ジェイ・エム・エス・バタム<シンガポール>、大連ジェイ・エム・エス医療器具有限公司<中国>、ジェイ・エム・エス・ヘルスケア・フィリピン,INC.<フィリピン>、バイオニック・メディツィンテクニックGmbH<ドイツ>、アメリカの現地法人<その他>及び韓国の現地法人<その他>並びにタイの現地法人<その他>がそれぞれ担当しております。また、その他の事業を国内子会社<その他>が担当しております。

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

 

23/06/28

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

財政状態及び経営成績の状況

当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指して、2023年3月期を最終期とする中期経営計画《GAIN-RG 2023》を策定し、5つの取り組み「事業ポートフォリオの最適化」、「グローバル体制の強化」、「次世代事業の創出」、「グループ経営基盤の強化」、「持続可能な社会の実現」を定め、対応を進めてまいりました。

 

この取り組みの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、次のとおりであります。

 

 当連結会計年度の売上高は、円安による円貨換算額の増加も加わり、前連結会計年度に比べ55億71百万円増加の637億40百万円(前連結会計年度比9.6%増)となりました。

 利益につきましては、増収効果はあるものの、原材料費や電力費に加え、需要回復に備えた労務費の増加や、販売活動の再開等による販売費の増加により、営業利益は7億24百万円(前連結会計年度比26.1%減)となりました。また、補助金収入の減少や、持分法による投資損失の計上などにより、 経常利益は5億86百万円(前連結会計年度比47.9%減)となりました。これに投資有価証券売却益や法人税等を加減した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2億81百万円(前連結会計年度比66.0%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

(日本)

急性血液浄化事業に係る販売が中国向けを含めて増加したほか、薬剤調製・投与クローズドシステムや人工心肺用回路などの販売も堅調に推移しました。また、血液透析装置は半導体の入荷に伴い中国向けの輸出を再開し、需要回復の国内と合わせて売上を伸ばしました 。

これらの結果、売上高は445億73百万円(前連結会計年度比4.4%増)となりました。セグメント利益については、原材料費や電力費、海上運賃の高騰影響を受けたことに加え、円安による外貨建て仕入取引の円貨換算額 や、販売活動の再開等による販売費の増加により、3億78百万円(前連結会計年度比65.1%減)となりました

 

(シンガポール)

成分献血用回路の販売が北米において回復をみせたことに加え、アジア向け血液バッグや、関係会社向けのAVF針(血液透析用針)の販売も増加したことから、売上高は225億58百万円(前連結会計年度比27.1%増)となりました。セグメント利益については、原材料費の高騰や需要回復に備えた労務費の増加などの影響を増収効果で吸収し、1億59百万円(前連結会計年度は75百万円の損失)となりました。

 

(中国)

市場成長に伴う需要の拡大を受けてAVF針や急性血液浄化回路の販売が好調に推移したほか、関係会社向けの経腸栄養関連用品や材料供給も増加したことから、売上高は40億88百万円(前連結会計年度比20.7%増)となりました。また、セグメント利益については、原材料費の高騰に加え、労務費などの増加 もあったものの、増収効果と為替差益の計上により、79百万円(前連結会計年度比122.6%増)となりました。 

 

(フィリピン)

欧州向けAVF針の販売が減少したものの、アジア向け血液バッグや日本向け輸液セットの増加により、売上高は37億16百万円(前連結会計年度比17.7%増)となりました。また、セグメント利益については、原材料費や電力費の高騰に加え、労務費や設備投資に伴う減価償却費の増加もあり、85百万円(前連結会計年度比66.1%減)となりました。

 

(ドイツ)

透析用チェアや透析キットが増加したほか、血液バッグの販売が好調に推移したことにより、売上高は37億49百万円(前連結会計年度比9.2%増)となりました。また、セグメント利益については、海上運賃の増加を増収効果で吸収し、1億78百万円(前連結会計年度比35.9%増)となりました。

 

(その他)

北米向けAVF針の増加などにより、売上高は53億76百万円(前連結会計年度比32.5%増)、セグメント利益については1億41百万円(前連結会計年度は6百万円の損失)となりました。

 

 

 

当連結会計年度の財政状態の概要は次のとおりであります。

 

a.資産

当連結会計年度の総資産は、前連結会計年度末に比べ24億36百万円増加の744億7百万円となりました。

 

セグメントごとの資産は、次のとおりであります。

 

(日本)

セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ13億5百万円減少の539億99百万円となりました。この主な要因は、保有するジェイ・エム・エス・ヘルスケア・フィリピン,INC.の株式について減損処理を行ったことにより関係会社株式が減少したためであります。

 

(シンガポール)

セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ14億6百万円増加の164億9百万円となりました。この主な要因は、円安による円貨換算額の増加によるものであります。
 

(中国)

セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ4億46百万円増加の42億21百万円となりました。この主な要因は、借入金の増加により現金及び預金が増加したためであります。

 

(フィリピン)

セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億49百万円増加の60億81百万円となりました。この主な要因は、円安による円貨換算額の増加によるものであります

 

(ドイツ)

セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ2億76百万円増加の20億93百万円となりました。この主な要因は、契約負債の増加により現金及び預金が増加したためであります。

 

(その他)

セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ4億66百万円増加の42億47百万円となりました。

 

 

 

b.負債

 流動負債は、前連結会計年度末に比べ4億10百万円減少の224億37百万円となりました。この主な要因は、1年内返済予定の長期借入金が減少したためであります。
 固定負債は、前連結会計年度末に比べ12億40百万円増加の132億70百万円となりました。この主な要因は、長期借入金が増加したためであります。 

 

c.純資産

純資産は、前連結会計年度末に比べ16億7百万円増加の387億円となりました。この主な要因は、為替換算調整勘定の変動によるものであります。
  なお、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.4ポイント上昇の51.8%となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度に比べ4億85百万円減少の63億25百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
  

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は、前連結会計年度に比べ19億14百万円減少の24億85百万円となりました。この主な要因は、売上債権の増加によるものであります。
 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により支出した資金は、前連結会計年度に比べ13百万円増加の36億91百万円となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得にかかる支出によるものであります。

 
 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により得られた資金は、前連結会計年度に比べ10億24百万円増加の5億25百万円となりました。この主な要因は、借入金の収支差額によるものであります。

 

当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは、次のとおりであります。

 

第54期
(2019年3月期)

第55期
(2020年3月期)

第56期
(2021年3月期)

第57期
(2022年3月期)

第58期
(2023年3月期)

自己資本比率(%)

47.2

48.6

50.4

51.4

51.8

時価ベースの自己資本比率
(%)

24.3

32.0

34.6

20.7

17.2

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

4.3

5.2

4.9

4.3

7.9

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

22.7

17.9

21.2

27.3

14.7

 

(注)自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

※いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。

※株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後期末発行済株式総数により算出しております。

※有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。

 

 

生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

日本

24,662

+5.2

シンガポール

22,323

+29.1

中国

3,746

+16.7

フィリピン

3,397

+31.2

ドイツ

164

+19.8

その他

1,897

+9.0

合計

56,193

+16.1

 

(注) 1 生産実績金額の算定基準は、平均販売価額によっております。

2 セグメント間の取引については、相殺消去前の金額を記載しております。

 

b.商品仕入実績

当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

日本

7,135

△6.4

シンガポール

4

△55.0

中国

90

△8.1

フィリピン

ドイツ

886

+27.2

その他

479

+9.0

合計

8,596

△3.0

 

(注) 商品仕入実績金額は、仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

c.受注実績

当社グループは、需要予測に基づく見込生産を行っているため、該当事項はありません。

 

d.販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

日本

40,597

+2.1

シンガポール

11,709

+28.9

中国

2,295

+26.0

フィリピン

15

+32.0

ドイツ

3,745

+9.3

その他

5,376

+32.5

合計

63,740

+9.6

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合

 

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

HAEMONETICS CORPORATION

6,566

10.3

 

  (注)当該割合が100分の10未満については記載を省略しております。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

・経営成績等及びセグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容、並びに中期経営計画の数値目標及び実績

「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

・経営成績に重要な影響を与える要因

「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

・キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

「(1)経営成績等の状況の概要  キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

・資本の財源及び資金の流動性

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、主として合理化設備への投資やICT投資の資金を営業活動によるキャッシュ・フローからの資金、及び財務活動によるキャッシュ・フローからの資金で充当します。この財務活動からの資金については、主に金融機関等からの借入を考えております。

また、株主還元については、株主各位に対する長期的かつ安定的な利益還元を基本としております。

なお、当連結会計年度末における有利子負債残高は19,750百万円であり、現金及び現金同等物の残高は6,325百万円であります。

 

 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。