売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

  • ニュースリリースデータがありません。


最終更新:

E31123 Japan GAAP

売上高

84.7億 円

前期

75.7億 円

前期比

111.9%

時価総額

34.1億 円

株価

932 (04/25)

発行済株式数

3,660,369

EPS(実績)

-138.73 円

PER(実績)

--- 倍

平均給与

455.7万 円

前期

443.2万 円

前期比

102.8%

平均年齢(勤続年数)

44.3歳(9.2年)

従業員数

156人(連結:273人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社4社(ティー・ビー・ロジスティックス株式会社、TB関西物流株式会社、横浜エコロジー株式会社、株式会社カリブ)の計5社で構成されており、「リサイクリングで地球環境の未来を創る」の経営理念のもと、建設業、物流業及び廃棄物の中間処理業者より排出される木質廃棄物を自社にて処理を行い、原材料として再資源化し、住宅用建材とするパーティクルボード「E・V・Aボード」を製造及び販売を通し、地球環境への負荷を低減することを目的とした循環型木材環境ソリューション事業を主要な事業としております。

 

当社グループの事業における当社及び子会社の位置付け及び各事業の内容は、次のとおりであります。

 

事業

会社名

木材環境ソリューション事業

当社

ティー・ビー・ロジスティックス株式会社

TB関西物流株式会社

横浜エコロジー株式会社

その他

当社

株式会社カリブ

 

 

 

(1) 木材環境ソリューション事業

(製造)

パーティクルボードとは、木材の小片(木材チップ)を接着剤と混合し、熱圧成形した木質ボードでありますが、JIS規格の寸法や性能によって様々な種類及び用途があります。

このうち当社では、主力商品であるマンションの二重床(※)の床下地材として使われるパーティクルボードに加えて、佐倉工場にて構造用パーティクルボード「壁武者」及び、複合フロア材の基板となるフロア台板用パーティクルボードの製造を開始し、また、体育館などの文教施設、家具や木工などに使われるパーティクルボードを製造しております。

なお、製造及び加工におきましては、「人にやさしい」住宅部材を目指し、ホルムアルデヒド等級の最上位規格であるF☆☆☆☆の性能を実現するため、低ホルムアルデヒドの接着剤などを使用しております。

原材料となる木材チップは、木質廃棄物を加工して自社で製造しております。当社グループ内で、産業廃棄物及び一般廃棄物の収集運搬及び処理業の許可を取得し、子会社を通じて収集、もしくは排出事業者から直接持ち込まれる木質廃棄物を、新木場リサイクリング工場、埼玉工場、及び横浜チップ工場(子会社「横浜エコロジー株式会社」)において木材チップへと加工しております。特に、新木場リサイクリング工場における木質廃棄物の回収は、東京都23区内に存在する「近距離にある木質廃棄物の受入場所」として、大手ゼネコンや工務店などの排出事業者より利便性が高いとの評価を得ており、パーティクルボードの原材料である木材チップをほとんど購入することなく調達できることが当社の強みとなっております。

 

(収集運搬)

子会社「ティー・ビー・ロジスティックス株式会社」及び「TB関西物流株式会社」は、排出事業者である大手ゼネコンや工務店などの建設現場から木質廃棄物の収集を行い、当社の新木場リサイクリング工場、埼玉工場及び子会社「横浜エコロジー株式会社」の横浜チップ工場へ運搬しております。

また、運搬された木質廃棄物は、各工場において直ちに加工され木材チップとして再資源化されますが、埼玉工場及び横浜チップ工場で再資源化された木材チップは、新木場リサイクリング工場及び佐倉工場へ「ティー・ビー・ロジスティックス株式会社」を通じて運搬され、パーティクルボードとして生まれ変わり、再び「ティー・ビー・ロジスティックス株式会社」及び「TB関西物流株式会社」またはその他の運送会社によって建設現場や販売先の倉庫などに納品されております。なお、新木場リサイクリング工場で再資源化された木材チップの一部は佐倉工場へ運搬されております。

 

以上の流れにより、当社グループでは、木質廃棄物の回収、木材チップへの加工、パーティクルボードの製造及び製品の納入までをグループ内で行う一貫体制を構築しております。

特に、製品の納入を行ったトラックの帰り便においては、木質廃棄物の回収を行う効率的な運用を実現しており、原材料の調達から製造販売までを「木材リサイクルのプロセスを一つの輪として完結させる」木材環境ソリューション事業として、枯渇資源の有効利用と環境負荷の低減により、循環型社会の構築という社会的要請に応えるよう努力しております。

 

(※)二重床:コンクリート床に支持脚を立て、パーティクルボードで下地(置床)を作った上にフローリングなど仕上材を貼付する工法です。コンクリート床に仕上材を直接貼付する直接工法に比べ遮音性、衝撃吸収性、断熱性及びバリアフリー対応などに優れているとされております。

 

(主な関係会社)

  当社、ティー・ビー・ロジスティックス株式会社、TB関西物流株式会社、横浜エコロジー株式会社

 

 

(2) その他

東京都足立区梅田にて、ショッピングタウン「カリブ梅島」として施設の管理運営をしております。

 

(主な関係会社) 当社、株式会社カリブ

 

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

23/06/23

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。

 

① 経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限が緩和され、経済活動が正常化に向かうなか需要が徐々に回復する一方、急激な為替相場の変動やロシア・ウクライナ情勢に起因する資源価格など、経済の先行きは依然として不透明感が続くと想定されます。

また、当社グループが事業の主体を置く住宅市場におきましては、2022年4月~2023年3月の新設住宅着工戸数は、持家が前年比11.8%の減少、貸家が前年比5.0%の増加、分譲住宅が前年比4.5%の増加、全体では前年比0.6%の減少と一部に明るい兆しは見えるものの、原材料の高騰や慢性的な労働力不足など不安定な経営環境で推移しました。

このような経営環境のもと、当社グループでは、当社グループの強みでもある木質廃棄物の回収から製品の製造・販売の木材のマテリアルリサイクルを活かすべく、部署間・グループ間の連携の強化、製造工程管理の見直し、人材育成等に注力し、売上の増加及び経費の削減に努めておりました。しかしながら、202212月に佐倉工場のチップ乾燥設備焼損による生産休止となりました。チップ乾燥設備の復旧には部品の調達等に期間を要することが判明したため、生産工程、生産方法の見直しを行い20232月より一部生産を再開いたしました。生産休止になったことに伴い製品の在庫が逼迫し、年度末にかけて販売数量が大きく減少しました。

当連結会計年度の業績は、売上高は8,466,707千円(前年同期比11.9%増)、営業損失は242,710千円(前年同期は、938,344千円の損失)、経常損失223,993千円(前年同期は、914,300千円の損失)となり、親会社株主に帰属する当期純損失は、507,807千円(前年同期は、1,223,895千円の損失)となりました。

なお、当社グループは木材環境ソリューション事業及びその他の事業でありますが、その他の事業の全セグメントに占める割合が僅少であり、開示情報として重要性が乏しいため、セグメント情報の記載は省略しております。

 

② 財政状態の状況

(資産の部)

当連結会計年度末における資産の残高は12,773,361千円となり、前連結会計年度末に比べ662,966千円減少いたしました。現金及び預金が725,696千円増加、商品及び製品が139,433千円増加したものの、受取手形及び売掛金が488,143千円減少、有形固定資産が主として減価償却費により1,085,763千円減少したことが主たる要因であります。

 

(負債の部)

当連結会計年度末における負債の残高は9,767,500千円となり、前連結会計年度末に比べ196,567千円減少いたしました。1年内返済予定の長期借入金が1,211,612千円増加したものの、支払手形及び買掛金が204,915千円減少、長期借入金が1,231,612千円減少したことが主たる要因であります。

 

(純資産の部)

当連結会計年度末における純資産の残高は3,005,861千円となり、前連結会計年度末に比べ466,398千円減少いたしました。親会社株主に帰属する当期純損失507,807千円の計上が主たる要因であります。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動において1,076,605千円の資金が増加し、投資活動において324,990千円の資金が減少し、財務活動において25,918千円の資金が減少した結果、前連結会計年度末に比べ725,696千円増加し、当連結会計年度末には2,515,036千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、増加した資金は1,076,605千円(前年同期は1,199,595千円の増加)となりました。税金等調整前当期純損失368,155千円、棚卸資産の増加169,082千円、仕入債務の減少204,915千円による資金の減少に対し、減価償却費1,289,096千円、売上債権の減少488,143千円により資金が増加したことが主たる要因であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、減少した資金は324,990千円(前年同期は463,944千円の減少)となりました。主として、有形固定資産の取得による支出335,482千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、減少した資金は25,918千円(前年同期は451,937千円の減少)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出20,000千円によるものであります。

 

 

④ 生産、受注及び販売の状況

(a) 生産実績

当社グループでは木材環境ソリューション事業及びその他の事業でありますが、その他の事業の全セグメントに占める割合が僅少であり、開示情報として重要性が乏しいため、記載を省略しております。

 

セグメントの名称

第78期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日

生産高(千円)

前年同期比(%)

木材環境ソリューション事業

5,567,291

110.8

合計

5,567,291

110.8

 

(注) 1.金額は、製造原価によっております。

 

 

(b) 受注実績

当社グループは、概ね見込生産を行っておりますので受注実績につきましては、記載を省略しております。

 

(c) 販売実績

当社グループでは木材環境ソリューション事業及びその他の事業でありますが、その他の事業の全セグメントに占める割合が僅少であり、開示情報として重要性が乏しいため、記載を省略しております。

 

セグメントの名称

第78期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日

販売高(千円)

前年同期比(%)

木材環境ソリューション事業

8,094,065

112.7

合計

8,094,065

112.7

 

(注) 1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

第77期

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

第78期

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

販売高

(千円)

割合

(%)

販売高

(千円)

割合

(%)

SMB建材株式会社

1,227,926

16.2

1,632,886

19.3

伊藤忠建材株式会社

1,009,106

13.3

1,301,191

15.4

双日建材株式会社

848,243

11.2

938,170

11.1

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。当社は、連結財務諸表の作成に際して、資産・負債の金額及び偶発債務等の注記事項の開示並びに会計期間における収益・費用の金額に影響を与える見積り項目について、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づいた見積りと判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。この連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に記載しております。

 

② 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 (a) 財政状態の分析

財政状態の分析は、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

(b) 経営成績の分析

経営成績の分析は、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

(c) キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの状況の分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

(d) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

(e) 資本の財源及び資金の流動性について

当社グループの運転資金需要は主として、製造費の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。
  短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は7,462,798千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2,515,036千円となっております。

 

(f) 経営者の問題認識と今後の方針について

当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、日本の総人口の減少と低出生率を鑑みると、新設住宅着工戸数が大幅に上昇する可能性は少ないと判断しております。また新型コロナウイルス感染症の再拡大やロシア・ウクライナ情勢などによる経済不安の影響により、更に新設住宅着工戸数が減少したときに備え、今期においても生産調整や損益分岐点を下げるように努め、利益を計上できる体制を構築するよう心掛けております。