株式会社ヨンドシーホールディングス

ブランドなど:4℃アスティ
卸売業宝飾品プライムTOPIX Small 1

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E02621 Japan GAAP

売上高

394.6億 円

前期

395.1億 円

前期比

99.9%

時価総額

455.0億 円

株価

1,870 (04/25)

発行済株式数

24,331,356

EPS(実績)

53.43 円

PER(実績)

35.00 倍

平均給与

469.3万 円

前期

484.8万 円

前期比

96.8%

平均年齢(勤続年数)

44.2歳(9.7年)

従業員数

13人(連結:1,149人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、㈱4℃ホールディングス(当社)及び子会社8社で構成され、その主な事業内容は、「4℃」(ヨンドシー)ジュエリーを中心としたブランドSPA事業、ODMを中心としたアパレルメーカー事業、ホールセール事業、ディベロッパー事業及びリテール事業であります。

 さらに、各事業に関する物流及び付帯するサービス業務等を行っております。

 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

 グループの概要は以下のとおりであります。

 

主な連結子会社

㈱エフ・ディ・シィ・プロダクツ

ジュエリー等の企画・製造・販売

㈱アスティ

衣料品、服飾品の企画・製造・販売等

㈱アージュ

衣料品、生活雑貨等の販売

㈱ハートフルアクア

物流、商品検品、ビジネスサポート等

㈱アロックス

物流業務の受託等

㈱アスコット

ベビー服等の企画・製造・販売

㈱エフ・ディ・シィ・フレンズ

ジュエリー等の販売

 

 セグメント別の概要は以下のとおりであります。

① ジュエリー事業

 ㈱エフ・ディ・シィ・プロダクツ及びその子会社は、主にジュエリーを中心とした商品群において、企画・製造・販売の一貫したブランドビジネスを展開しております。その主なブランドは「4℃」、「Canal 4℃」(カナルヨンドシー)、「EAU DOUCE4℃」(オデュースヨンドシー))等であります。

 

② アパレル事業

 ㈱アスティ及びその子会社は、アパレルや雑貨を核に、中国やベトナム、バングラデシュ等の海外生産基盤を強みに企画提案力のあるメーカー機能やアパレル機能を有し、大手アパレル、専門店及びGMSを主たるマーケットに事業展開しております。㈱アージュは、婦人服、服飾雑貨及び実用衣料品を中心とするリテール事業を西日本を中心に展開しております。

 

 事業の系統図は、以下のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

 

23/05/26

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況は次のとおりであります。

 

(1)経営成績等の状況の概要

① 財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことで、経済活動の正常化が進み、景気は緩やかに回復いたしました。一方、急激な為替の変動や資源・エネルギー価格の高騰は、企業活動に大きな影響を及ぼしました。

 流通業界におきましても、一部で消費回復の兆しは見られましたが、相次ぐ値上げの影響による節約志向の高まりから、先行き不透明な状況が続きました。

 このような状況のなか、当社グループは、環境変化に対しグループの強みを最大限発揮することで、お客様の期待を越える商品・サービスを提供し、更なる成長に向け取り組んでまいりました。そして、信頼性の高い企業グループの構築に向けサステナブル経営を実践し、内部統制機能の強化、株主への利益還元、利益成長に繋がる中長期的投資等を実行することによって企業価値の向上に取り組んでまいりました。

 その結果、当期の連結業績は、売上高395億8百万円(前期比3.6%増)、営業利益19億79百万円(前期比10.7%増)、経常利益23億42百万円(前期比2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は特別損失の計上により11億49百万円(前期比22.9%減)となりました。また、重要な経営指標として定めている「のれん償却前営業利益」は24億76百万円(前期比8.4%増)となりました。

 

 セグメント別の業績は、次のとおりであります。

 ジュエリー事業は、売上高185億87百万円(前期比0.5%増)、営業利益13億56百万円(前期比13.3%増)となりました。

 アパレル事業は、売上高209億21百万円(前期比6.6%増)、営業利益9億42百万円(前期比6.0%増)となりました。

 

 財政状態については、次のとおりであります。

 当連結会計年度の資産の合計は、前連結会計年度と比べて66億72百万円減少し、502億11百万円となりました。

 当連結会計年度の負債の合計は、前連結会計年度と比べて19億69百万円減少し、119億96百万円となりました。

 当連結会計年度の純資産の合計は、前連結会計年度と比べて47億3百万円減少し、382億14百万円となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ11億円減少し、当連結会計年度末には17億99百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における営業活動の結果、資金の増加は31億3百万円(前連結会計年度比12億31百万円増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益20億円や非資金項目である減価償却費7億70百万円があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における投資活動の結果、資金の減少は23億71百万円(前連結会計年度比24億77百万円減)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出20億7百万円があったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における財務活動の結果、資金の減少は18億34百万円(前連結会計年度比18百万円増)となりました。これは主に、配当金の支払額17億86百万円があったことによるものであります。

 

 

 

③ 仕入及び販売の状況

(仕入実績)

 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

ジュエリー事業

5,229

△1.4

アパレル事業

14,944

14.3

合計

20,174

13.8

(注) 上記金額は、仕入価格によっております。

 

(販売実績)

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

ジュエリー事業

18,587

0.5

アパレル事業

20,921

6.6

合計

39,508

3.6

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態の分析

 当連結会計年度末における流動資産は136億99百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億円減少いたしました。主な要因は、現金及び預金が10億96百万円減少したこと等によるものであります。

 固定資産は365億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ54億72百万円減少いたしました。主な要因は、投資有価証券が46億29百万円減少、のれんが4億96百万円減少したこと等によるものであります。

 流動負債は58億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億25百万円増加いたしました。主な要因は、資産除去債務が2億8百万円増加したこと等によるものであります。

 固定負債は61億24百万円となり、前連結会計年度末に比べ23億95百万円減少いたしました。主な要因は、繰延税金負債が21億94百万円減少したこと等によるものであります。

 純資産は382億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ47億3百万円減少いたしました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が39億66百万円減少したこと等によるものであります。

 当連結会計年度は、繰延税金負債の減少等により自己資本比率が、前連結会計年度の75.4%から76.0%と増加しております。

 

② キャッシュ・フローの分析

 当社グループは、営業活動により多くのキャッシュ・フローを得ており、事業活動にかかる運転資金については営業キャッシュ・フローにて獲得した資金を主な財源としております。

 その一方で、当社は国内金融機関からの借入について、相対での借入枠を十分に確保しており、将来にわたって必要な営業活動および債務の返済に備えるため、自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入により資金調達を図ります。

 なお、国内グループ会社の資金については、当社にてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)による一元管理を行っており、必要に応じて資金を融通しております。

 当社グループの当連結会計年度の資金は、前連結会計年度末に比べ11億円減少し、当連結会計年度末には17億99百万円となりました。当連結会計年度は、営業活動によるキャッシュ・フローにて前連結会計年度末に比べ12億31百万円の資金の増加、投資活動によるキャッシュ・フローにて前連結会計年度末に比べ24億77百万円の資金の減少、財務活動によるキャッシュ・フローにて前連結会計年度末に比べ18百万円の資金の減少となりました。

 

③ 経営成績の分析

a.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は中期的な数値目標としてのれん償却前当期純利益を用いて算出するROEにて8%以上、のれん償却前当期純利益を用いて算出する1株当たり当期純利益にて150円以上を掲げております。また、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を客観的に判断するため、「のれん償却前営業利益」を重要な経営指標と位置付けております。

 第73期は、のれん償却前営業利益24億76百万円となりました。のれん償却前当期純利益を用いて算出するROEは4.1%、のれん償却前当期純利益を用いて算出する1株当たり当期純利益は76.7円となりました。

 

(のれん償却前営業利益 = 営業利益 + のれん償却額)

 

b.セグメントごとの経営成績等の状況に関する分析

(ジュエリー事業)

 国内のジュエリー市場は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことで、回復傾向に向かいました。また、株高や不動産高による恩恵を受けた富裕層を中心とした消費行動は活発化いたしました。

 そのような状況のなか、ジュエリー事業を展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツグループは、女性客拡大や顧客化に向けた各種施策が奏功し、ファッションジュエリーが堅調に推移いたしました。また、サイトをフルリニューアルしたEC事業の売上高も順調に拡大いたしました。一方、業績の苦戦が続いているブライダルジュエリーについては、店舗集約による効率化と都市型店舗への大型投資に着手いたしました。

 その結果、売上高は185億87百万円(前期比0.5%増)、営業利益は13億56百万円(前期比13.3%増)となりました。

 

(アパレル事業)

 国内のアパレル小売市場は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたことで、一部で回復の兆しが見られました。一方で、資源・エネルギー価格の高騰や急激な円安が進行する中、実質賃金の伸び以上に物価が上昇する状況が続いたことで、衣料品販売にとっては厳しい消費環境が続きました。

 そのような状況のなか、デイリーファッション「パレット」を展開する㈱アージュは、既存店売上高が前期比2.1%増と伸長いたしました。また、関東初進出となる4店舗を含む10店舗の新規出店により、着実に規模の拡大が進みました。アスティグループは、円安や原材料価格高騰の影響を受ける厳しい環境にありましたが、海外の生産基盤を活かした主力取引先との取り組み強化が奏功し、売上高が拡大いたしました。

 その結果、売上高は209億21百万円(前期比6.6%増)、営業利益は9億42百万円(前期比6.0%増)となりました。

 

④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。

 この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りや判断を行う必要があります。過去の実績や現在の状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

 連結財務諸表を作成するにあたって、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。