E00600 Japan GAAP
前期
211.4億 円
前期比
92.0%
株価
605 (01/09)
発行済株式数
21,302,936
EPS(実績)
6.72 円
PER(実績)
90.02 倍
前期
549.8万 円
前期比
98.0%
平均年齢(勤続年数)
41.3歳(16.9年)
従業員数
151人(連結:159人)
当社グループは、ヤマト インターナショナル株式会社(当社)及び連結子会社1社により構成され、繊維製品製造販売業及び不動産賃貸事業を行っております。当社グループの事業の内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。
繊維製品製造販売業………当社はカジュアルウェア中心のアパレル企業として、カットソーニット、布帛シャツ、横編セーター、アウター、ボトム、その他小物雑貨等の製造・販売並びにこれらに関連した事業を営んでおります。
子会社、ヤマト ファッションサービス株式会社は、当社商品の仕入先からの入荷、得意先への出荷及び在庫の管理等の物流業務を受託しております。
不動産賃貸事業……………当社において自社物件を有効活用するため不動産賃貸事業を営んでおります。
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概況は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、資源価格の高騰や円安を背景とする物価高、金利・賃金の上昇等にみられるとおり、インフレ社会が到来し時代の転換期を迎えております。更には、欧州・中東における地政学リスクの高まりや米国を中心とする経済政策の動向等、国際情勢や金融市場はますます複雑化し、先行き不透明な状況が続いております。
当アパレル・ファッション業界におきましては、所得環境の改善やインバウンド需要の拡大に支えられ、個人消費の持ち直しの動きが一部に見られました。その一方で、米やガソリン等をはじめとする物価上昇によるお客様の生活防衛意識の更なる高まりや、予想をはるかに上回る猛暑、長引く残暑等、気候変動による衣料品全般に対する購買動機とその機会の変容が懸念されます。
このような経営環境の中、当社グループは「ものを創り 人を創り お客様と共に心豊かな毎日を創る」という不変のミッションのもと、人々のライフスタイルや価値観が様変わりする中で、いつの時代でも どのような環境下でも、お客様の不満や問題を解決し 求められるものを提供し 最初に想起される真のブランド「シン・ブランド創り」を目指しております。
これらを背景に始動した中期ビジョン「Yamato 2026」では10年後を視野に、既顧客の活性化を大前提としながらも、次の世代の潜在顧客獲得に より比重を置いた戦略を実践してまいります。そして、10年後のあるべき姿として、次の世代のお客様が当社のブランドを認知認識し、私たち創り手の意図を理解し、詳細な特徴を語り他者へ共有できる、更にはお客様同士も共鳴できる状態。お客様も社員も誇れる真のブランドになっている姿を目指してまいります。
基幹事業である「クロコダイル」は、「“大人のTPO”をスマートに演出するブランド」をコンセプトに、改めて原点である顧客起点に立ち返り、既顧客の満足度向上と活性化に繋がる商品の強みや付加価値を戦略的に構築してまいります。
潜在顧客の獲得に向けましては、クロコダイルグループにおける先進的な役割を担う2つの「ストラテジックライン」に注力してまいります。デザイン性トレンド性を最も重視したラインである「クロコダイル コード」は、スタイル/コーディネート提案を強化しております。もう一方の「スウィッチモーション クロコダイル」は、先進的なスポーツ業界が取り組んでいる工夫や進化といった要素を取り入れ、「もの創り」を最も重視したラインとなり、引き続き戦略的に提供価値の構築を目指してまいります。
更に商品、店舗、コミュニケーション等すべてにおいて一貫性を保ち提供することで、お客様のブランドに対する認知認識を深め顧客を獲得し、事業の持続的な成長を目指してまいります。
「創造的な移動を続ける都市生活者のための機能服」をコンセプトに、オンラインショップをベースに展開する「CITERA(シテラ)」は、常に快適で洗練された時代に響くスタイルを創り出し、ブランドの顔となる商品開発等に引き続き注力することで更なる売上拡大を目指してまいります。また、米国発アウトドアファッションブランド「Penfield(ペンフィールド)」と、ハワイ発カジュアルサーフブランド「Lightning Bolt(ライトニングボルト)」は、ブランド認知度と価値向上に注力し、ライセンス事業の更なる拡大を目指してまいります。
一方、当社グループの物流業務を請け負う子会社ヤマト ファッションサービス株式会社では、EC事業の著しい成長に伴い小口配送の件数が年々増加しております。近年導入を進めてきた自動ソーター、自動製封函機、及びカメラ認証システムも活用し、物流業務の変化にも対応しております。今後も、積極的な投資による業務の自動化、省人化を推進することで、更なる生産性向上を図ってまいります。
以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(ア)財政状態
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は、103億8百万円となり、前連結会計年度末と比べ6億7千2百万円減少いたしました。現金及び預金と有価証券を合わせた手元流動性資金は74億5千5百万円から10億7千5百万円減少し、63億8千万円となりました。
当連結会計年度末における固定資産は、129億9千2百万円となり、前連結会計年度末と比べ3千3百万円減少いたしました。主な要因は、投資有価証券が4千1百万円増加し、有形固定資産が6千3百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は233億1百万円となり、前連結会計年度末と比べ7億5百万円減少いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は45億6千3百万円となり、前連結会計年度末と比べ8億5百万円減少いたしました。主な要因は、支払手形及び買掛金が1千5百万円増加し、電子記録債務が6億8千4百万円減少したこと等によるものであります。
当連結会計年度末における固定負債は14億2千3百万円となり、前連結会計年度末と比べ1億3千3百万円増加いたしました。主な要因は、長期借入金が2千7百万円、繰延税金負債が1億3千万円増加したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は59億8千6百万円となり、前連結会計年度末と比べ6億7千2百万円減少いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は173億1千4百万円となり、前連結会計年度末と比べ3千3百万円減少いたしました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が1億8千5百万円増加し、利益剰余金が1億8千5百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は74.3%(前連結会計年度末は72.3%)となりました。
(イ)経営成績
当連結会計年度における経営成績は、売上高が194億4千4百万円(前年同期比8.0%減)となりました。利益面では、売上総利益率は56.4%(前年同期比0.3ポイント減)となり、販売費及び一般管理費は111億6千2百万円(前年同期比4.8%減)、営業損失は2億1百万円(前年同期は営業利益2億6千2百万円)、経常損失は6千2百万円(前年同期は経常利益3億8千5百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億4千3百万円(前年同期比59.4%減)となりました。
セグメントごとの売上高では、繊維製品製造販売業191億5千7百万円(前年同期比8.2%減)、不動産賃貸事業2億8千6百万円(前年同期比4.2%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により9億2百万円減少し、投資活動により3千8百万円減少し、財務活動により3億3千4百万円減少したことにより、前連結会計年度末と比べ12億7千5百万円減少し、当連結会計年度末には61億8千万円となりました。
なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は9億2百万円(前年同期は得られた資金10億3千7百万円)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益2億4千5百万円、投資有価証券売却益4億3千7百万円、棚卸資産の増加3億1千3百万円、仕入債務の減少6億6千8百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3千8百万円(前年同期は使用した資金6千2百万円)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出4億6百万円、投資有価証券の取得による支出1億2千1百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入4億9千1百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億3千4百万円(前年同期は使用した資金5億3千4百万円)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入3億円、長期借入金の返済による支出2億6千1百万円、配当金の支払額3億2千8百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度は当社グループ内での生産は行っておりませんので、記載を省略しております。
(2)仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(アイテム別)
|
セグメントの名称 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
繊維製品製造販売業 |
カットソーニット |
2,427,337 |
90.8 |
|
|
布帛シャツ |
1,456,524 |
91.1 |
|
|
横編セーター |
1,013,882 |
96.0 |
|
|
アウター |
2,314,732 |
93.6 |
|
|
ボトム |
1,044,594 |
98.7 |
|
|
小物・その他 |
424,756 |
94.2 |
|
|
計 |
8,681,827 |
93.2 |
|
不動産賃貸事業 |
- |
- |
|
|
合計 |
8,681,827 |
93.2 |
|
(顧客別)
|
セグメントの名称 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
繊維製品製造販売業 |
メンズ |
4,625,385 |
93.4 |
|
|
レディス |
4,048,168 |
92.9 |
|
|
その他 |
8,273 |
275.0 |
|
|
計 |
8,681,827 |
93.2 |
|
不動産賃貸事業 |
- |
- |
|
|
合計 |
8,681,827 |
93.2 |
|
(注)金額は、仕入価格によっております。
(3)受注実績
受注生産を行っていないため、記載を省略しております。
(4)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
①セグメント販売実績
(アイテム別)
|
セグメントの名称 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
繊維製品製造販売業 |
カットソーニット |
5,411,712 |
86.4 |
|
|
布帛シャツ |
3,378,577 |
90.9 |
|
|
横編セーター |
2,182,491 |
93.7 |
|
|
アウター |
4,970,504 |
93.9 |
|
|
ボトム |
2,177,456 |
97.0 |
|
|
小物・その他 |
1,037,101 |
101.6 |
|
|
計 |
19,157,843 |
91.8 |
|
不動産賃貸事業 |
286,678 |
104.2 |
|
|
合計 |
19,444,522 |
92.0 |
|
(顧客別)
|
セグメントの名称 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
繊維製品製造販売業 |
メンズ |
9,765,197 |
90.2 |
|
|
レディス |
9,242,254 |
93.2 |
|
|
その他 |
150,391 |
127.3 |
|
|
計 |
19,157,843 |
91.8 |
|
不動産賃貸事業 |
286,678 |
104.2 |
|
|
合計 |
19,444,522 |
92.0 |
|
②ブランド別販売実績
|
区分 |
金額(千円) |
構成比(%) |
前年同期比(%) |
|
クロコダイル |
17,107,353 |
88.0 |
88.8 |
|
その他 |
2,337,168 |
12.0 |
123.9 |
|
合計 |
19,444,522 |
100.0 |
92.0 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成は、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りは過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる方法により行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため実際の結果と異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
②当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 (ア)財政状態」をご参照ください。
③当連結会計年度の経営成績の分析
(ア)売上高
当連結会計年度における売上高は、194億4千4百万円(前年同期比8.0%減)となりました。
基幹事業である「クロコダイル」グループにつきましても前年同期比8%の減収となり、既存店も全社ベースで前年同期比7%減となりました。
今期、上期は9月の記録的な猛暑に続き、予想をはるかに上回る10月の残暑などの影響も受け、苦戦を強いられました。下期は、猛暑残暑に対応するべく仕入計画を組み換えて臨みましたが、主要アイテム・主要品番の在庫が不足したことによる販売機会ロスに加え、主要取引先の構造改革の前倒しに伴い閉館数が増加し、売上にも大きく影響を及ぼしております。
Eコマースは、店頭と同様に最盛期に販売機会ロスが生じ前年比4%減となり、16年8月期より毎年2桁増の成長を続けてきた売上は一旦減速しておりますが、重要な指標であるクロコダイルの総会員数は100万人を超え116万人と、引き続きその利用者が順調に拡大しております。今後も会員拡大に注力するとともに、EC売上の伸長と 利益重視の運営を行ってまいります。
(イ)売上総利益率、販売費及び一般管理費、営業損益
当連結会計年度における売上総利益率は、56.4%(前年同期比0.3ポイント減)となりました。
プロパー期における粗利率は改善していますが、セール期において在庫の消化を図ったことにより 粗利率の低下を招いております。売るべき月・タイミングでタイムリーに十分な商品を店頭に揃え、プロパー期の売上拡大を図るとともに、セール期においては「粗利額と率」を意識した運営精度の向上に努めてまいります。
販売費及び一般管理費は、111億6千2百万円(前年同期比4.8%減)となりました。当社東京本社ビルの資産価値向上を目的とした補修工事や、当社が目指す「シン・ブランド創り」を実践するべく、積極的な投資を行っておりますが、総額は前年および計画内に収まっています。今後も将来に向けて、EC事業やDX推進のための投資を推し進めるとともに、業務の効率化と無駄の削減を徹底しながら、中長期的なブランド価値拡大を目指してまいります。
この結果、当連結会計年度における営業損失は、2億1百万円(前年同期は営業利益2億6千2百万円)となりました。
(ウ)税金等調整前当期純損益
当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は、2億4千5百万円(前年同期比38.7%減)となりました。
(エ)親会社株主に帰属する当期純損益
これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、1億4千3百万円(前年同期比59.4%減)となりました。
④当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
|
|
2021年8月期 |
2022年8月期 |
2023年8月期 |
2024年8月期 |
2025年8月期 |
|
自己資本比率(%) |
75.9 |
74.8 |
74.7 |
72.3 |
74.3 |
|
時価ベースの自己資本比率(%) |
31.9 |
26.0 |
25.8 |
28.7 |
35.8 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) |
0.8 |
0.7 |
2.1 |
0.7 |
- |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
158.6 |
220.2 |
67.0 |
129.5 |
- |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
(注5)2025年8月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。
⑤経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」をご参照ください。
⑥資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金及び設備投資資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入を実施することを基本方針としております。
この方針に従い、当連結会計年度における運転資金及び設備投資資金については、自己資金により充当しました。
今後の資金需要のうち、主なものは、運転資金の他、店舗の出店及び改修などの設備投資資金等であります。これらの資金についても、基本方針に基づき、主に自己資金により充当する予定でありますが、必要に応じて金融機関からの借入を実施する等、負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要な資金を調達してまいります。
⑦経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、株主資本の効率的運用及び収益性の追求の観点から、ROE(自己資本当期純利益率)を重要な経営指標ととらえ、その向上を目指して経営に取り組んでおります。
当連結会計年度におけるROEは、0.8%と前年同期比1.3ポイント減少しました。