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最終更新:

E04612 Japan GAAP

売上高

6.47億 円

前期

5.91億 円

前期比

109.5%


3【事業の内容】

 当社は、主としてゴルフ場の経営及び附帯事業として食堂、コース売店を経営しています。

 芦原ゴルフクラブは、当社の一定の株式所有者をもって組織し、会員方式を採用しており、会員及び会員の紹介者を準会員(ゲスト)としてゴルフ場の利用を許可しており、令和5年3月31日現在の会員数は、1,366名であります。

会員資格

1.通常会員

当社株式8株以上を所有する個人で、1名の個人名義を登録した者

 

2.法人会員

当社株式24株以上を所有する法人で、24株につき2名の割合で法人内個人名義を登録した者

 

3.預託会員

当社で定めた入会保証金を完納し、理事会において承認された者

 

4.湖コース単独会員

当社で定めた入会金を完納し、理事会において承認された者

 ゴルフ場の一切の建物ならびに維持管理は、クラブ組織と緊密な連絡を保ちながら、福井県観光開発株式会社がすべて責任を持って行っています。しかし、クラブ活動は会社及び会員で構成されている理事会において、会員の意思の添うように円滑な運営をしております。

 

(1)経営組織図

※画像省略しています。

 

(2)クラブ組織図

※画像省略しています。

 

23/06/08

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 ①財政状態及び経営成績の状況

    当事業年度の日本経済は、新型コロナウィルスは終息せず、急激な円安やウクライナ危機に伴う原材料高を背景

   に原料・光熱費の高騰が続きました。

    ゴルフ場業界におきましては、プレーヤーの高齢化、低価格志向、ゴルフ場の供給過剰、それらに加えて新型コ

   ロナウィルス禍でのコンペ自粛など厳しい経営環境が続いておりましたが、3密を回避できる屋外スポーツとし

   て、またコミュニティの場としてもゴルフ需要が高くなり、若年層や女性客の来場者の増加傾向がみられました。

   この様な状況のなかで、当社は全従業員並びに来場者に対する新型コロナウィルス感染症の予防策を徹底すること

   で安心してプレーしていただける環境作りに努めました。また、ビギナーの女性を対象とした月2回開催のレディ

   ースレッスン会も4年目となり、参加者も毎回30名ほどに増加してきております。今後とも芦原ゴルフクラブはさ

   らなるサービスの充実とコースコンディションの向上を図り、プレーヤーの満足度を高めてまいります。

    当クラブは皆様のご愛顧のおかげさまで海コースワングリーン化の工事と松林整備も完成いたしました。令和5

   年9月の「第56回日本女子オープンゴルフ選手権」に向けまして会員の皆様方にご協賛をお願いいたしましたとこ

   ろ、多くの方々からご理解・ご賛同を得ることができ、多大なるご支援をいただきましたことを深く感謝いたして

   おります。

   当期中の主な設備改修は海コース1番・5番・6番・7番・10番・18番ホールのコース改造並びにクラブハウス・

  海コース軽食堂改修、男女ロッカー室エアコン・乗用カート・散水ポンプ・ラフ芝刈り機・軽トラックの代替品購

  入などを積極的に行いました。

    上記の結果当社の業績は、入場者は42,075人で前年同期比1,516人(3.7%)の増加となりました。営業成績につ

   きましては、売上高が647,171千円となり、前年同期比55,809千円(9.4%)の増収になりました。また、経常利益

   は22,167千円となり、前年同期比12,191千円(35.5%)の減少、そして当期純利益は17,484千円となり、前年同期

   比902千円(5.4%)の増益となりました。

 

 ②キャッシュ・フローの状況

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期に比べて21,609千円減少し、117,615千円(前年同期比15.5%減)となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、105,047千円であり、前事業年度に比べ21,021千円減少しました。前事業年度に比べ、前受金の減少が31,333千円と大きかったことが主な要因であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において投資活動によって支出された資金は、120,817千円となり、前事業年度に比べ37,626千円増加しました。これは設備投資としてクラブハウスの改修などに120,816千円の支出などがあったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において財務活動の結果得られた資金はなく、前事業年度に比べ5,840千円減少しました。これは、借入金の減少によるものです。

 

③入場者及び収入の実績

a. 入場者実績

最近の入場者実績ならびに増減比較を示せば、次のとおりであります。

 

期別

 

第63期

(自 令和3年4月1日

至 令和4年3月31日)

第64期

(自 令和4年4月1日

至 令和5年3月31日)

  前年同期比増減(%)

区分

営業日数及び入場者数

営業日数及び入場者数

 営業日数(日)

313

314

0.6

 メンバー(人)

21,357

22,782

6.7

 ビジター(人)

19,202

19,293

0.5

計(人)

40,559

42,075

3.7

 

b. 収入実績

最近の収入実績ならびに増減比較を示せば、次のとおりであります。

 

期別

 

第63期

(自 令和3年4月1日

至 令和4年3月31日)

第64期

(自 令和4年4月1日

至 令和5年3月31日)

  前年同期比増減(%)

区分

売上高(千円)

売上高(千円)

 会員収入

101,707

92,565

△9.0

 プレーフィー

363,917

401,917

10.4

 附帯収入

52,345

64,194

22.6

 食堂・売店売上

73,392

88,493

20.6

591,362

647,171

9.4

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 ①重要な会計方針及び見積り

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、当事業年度における資産・負債の報告数値及び偶発資産・負債の開示並びに報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき行っており、そのため実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の事業年度の経営成績等は、入場者において前期対比で1,516名(3.7%)増加いたしました。会員収入は9,142千円減少したものの、附帯収入は11,849千円増加、プレーフィーが38,000千円、食堂売店売上が15,101千円増加したことにより売上高は前期対比で55,809千円増加いたしました。営業支出につきましては、食堂・売店売上原価が8,273千円の増加となり、販売費及び一般管理費も48,698千円増加いたしました。以上の結果当期純利益は17,484千円となりました。

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、県内および周辺ゴルフ場の価格戦略がございます。近隣のゴルフ場は様々の付属サービス等で集客を図っており、実質的には値引き競争が続いており、プレー費の単価維持は困難になっています。大手旅行代理店と連携して福井県外のプレーヤーの獲得を行っていきます。また、土日祝日のキャンセル料金も設定し、健全なクラブ運営を目指しております。また、当ゴルフ場は松林と海、湖の景観主体をセールスポイントにしておりますが、松枯れ被害が完全には収まらず、予防対策費を計上しております。

 当社の資本の財源及び資金の流動性については、当社の運転資金は、冬季期間中の積雪に伴う営業休止と入場者減少により資金が枯渇しますが、金融機関との強い信頼関係で安定的支援を得ています。一方、営業外資金対策として株式の流動化を促進し、会員の増強を図ることにより、入会料等の資金確保を図って参ります。

 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、健全性の高い経営を維持する観点から自己資本利益率及び流動比率を、収益性の指標としては営業利益及び税引前当期純利益をその指標としています。

 当事業年度の経営成績につきましては、2年連続で営業利益は黒字を確保することができました。そして、税引前当期純利益も2期連続で黒字となりました。自己資本利益率もプラスとなっております。なお、キャッシュ・フローに関しましては、営業キャッシュ・フローの範囲で必要と考えられる設備投資を積極的に行い、手元資金を適正な水準に保っております。

(3)経営者の問題認識と今後の方針について

 今後の客単価の下落・売上高の減少に歯止めをかけるため、コースの改修を積極的に進め、付加価値を高めてまいります。レストランにおきましては、お客様の要望に応えられる料理を提供できますように、毎月季節に合わせたメニューを作るよう改善を行っております。

 また、当社の経営陣は、当社を取り巻く厳しい環境を十分に認知しており、プレーヤーの動向並びにニーズを的確に把握し、営業方針を決定して参ります。具体的には、会員の高齢化に伴う休眠会員対策や、営業企画等による平日利用者、シニア、レディースの誘客を強力に実施して参ります。