福井県観光開発株式会社

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04612 Japan GAAP


3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の

状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

当事業年度上半期は5月に新型コロナウィルス感染症が「5類」に引き下げられたことにより、全国で人流が回復し他のスポーツやレジャーへ参加する人々が増加いたしました。これによりゴルフ場来場者は全国的に減少いたしました。

 しかしながら、当クラブは9月に「日本女子オープンゴルフ選手権」の開催を控えていたこともあり、コースの改修が完成しておりました。これによりゴルファーの関心は非常に高く、当中間会計期間において来場者数は昨年度を上回りました。

 また、当クラブで開催された2023年「日本女子オープンゴルフ選手権」が大盛況のうちに無事終了いたしましたのは、女子オープン実行委員会やメンバーの皆様・県内外の有力企業の多大なるご協賛、ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

 上記の結果当社の業績は、入場者は26,773人で前年同期比469人(1.8%)の増加となりました。

 営業成績につきましては、営業収入645,493千円(前年同期比54.4%増)、営業利益89,214千円(前年同期比1.3%減)、経常利益100,355千円(同10.7%増)、中間純利益は99,035千円(同10.9%増)となりました。

 なお、財政状態につきましては、前事業年度末に比べ資産は43,159千円の減少、負債は142,194千円の減少、純資産は99,035千円の増加となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて37,583千円減少し、80,032千円(前事業年度末比32.0%減)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 前年同期に比べて99,813千円収入が減少し、4,003千円のキャッシュ・インフローとなりました。これは主に前受金の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において37,206千円のキャッシュ・アウトフローとなりました。前年同期に比べて55,122千円の支出減少となりました。支出は固定資産の取得によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、財務活動によるキャッシュ・アウトフローは4,380千円となりました。支出は借入金の返済によるものであります。

 

③入場者及び収入の実績

a. 入場者実績

 当中間会計期間及び前中間会計期間の入場者実績ならびに増減比較を示せば、次のとおりであります。

期別

前中間会計期間

(自 令和4年4月1日

至 令和4年9月30日)

当中間会計期間

(自 令和5年4月1日

至 令和5年9月30日)

前年同期比増減(%)

区分

営業日数及び入場者数

営業日数及び入場者数

営業日数(日)

   182

184

101.1

メンバー(人)

 14,605

13,425

91.9

ビジター(人)

 11,699

13,348

114.1

          計(人)

 26,304

26,773

101.8

 

b. 収入の実績

 当中間会計期間及び前中間会計期間の収入実績ならびに増減比較を示せば、次のとおりであります。

期別

前中間会計期間

(自 令和4年4月1日

至 令和4年9月30日)

当中間会計期間

(自 令和5年4月1日

至 令和5年9月30日)

前年同期比増減(%)

区分

売上高(千円)

売上高(千円)

    会員収入

 83,500

90,027

107.8

    プレーフィー

245,967

263,586

107.2

    附帯収入

 32,636

227,053

695.7

食堂・売店売上

 55,878

64,826

116.0

417,982

645,493

154.4

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

①重要な会計方針及び見積り

 当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この中間財務諸表の作成にあたって、当中間会計期間における資産・負債の報告数値及び偶発資産・負債の開示並びに報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っており、そのため実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

②当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社の中間会計期間の経営成績は、入場者において前期対比で469名(1.8%)増加いたしました。日本女子オープンの開催に伴う付帯収入などが194,417千円増加したことなどにより売上高は227,511千円増加いたしました。一方、営業原価及び一般管理費につきましては228,671千円増加し、営業利益は89,214千円の黒字となりました。中間純利益は99,035千円となりました。

 また、当社の中間会計期間末の財政状態は前事業年度末に比べ、流動資産は48,499千円の減少となりました。これは主に現金及び預金が37,583千円減少したことによるものです。次に、固定資産は5,342千円の増加となりました。負債は142,194千円の減少となりました。これは主に未払金の増加が69,596千円、前受金の減少が212,854千円であったことによるものです。以上の結果、純資産は99,035千円の増加となりました。

 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、ウクライナ危機、急激な円安や食材・肥料・車両機械・光熱費・人件費の高騰が不安材料となっております。しかし、今年9月開催の日本女子オープンゴルフ選手権に向けたコース整備も進んだことから、お客様からの評価も高まり、当中間会計期間においては来場者・収益ともに増加しております。また、当クラブはプロゴルファーの指導による月2回のレディースレッスン会を催し、女性ゴルファーの親しみやすい環境整備を行っております。

 当社の資本の財源及び資金の流動性については、冬季期間中の積雪に伴う営業休止と入場者減少による運転資金の枯渇の問題があります。この点につきましては金融機関との強い信頼関係で安定的支援を得ております。一方、営業外資金対策として株式の流動化を促進し、会員の増強を図ることにより、入会金等の資金確保を図っております。