株式会社芦の湖カントリークラブ

サービス業ゴルフ場

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最終更新:

E04614 Japan GAAP

売上高

3.45億 円

前期

3.55億 円

前期比

97.0%


3 【事業の内容】

当社は、ゴルフ場事業及び転貸事業を主に営んでいる。

当社の事業に係わる位置づけは次のとおりである。

なお、次の2事業は「第5経理の状況2(1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一である。

ゴルフ場事業は、当社が当社の設営するゴルフ場「芦の湖カントリークラブ」を運営している。

転貸事業は、当社がゴルフ場敷地内に別荘地を造成し、「芦ノ湖高原別荘地」として転貸を行っている。

 

事業の系統図は次のとおりである。

※画像省略しています。
24/05/31

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。

①財政状態及び経営成績の状況

当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が解除となったことでインバウンドが回復するなど、経済活動の正常化が進み、緩やかな景気の持ち直しの動きが見られた。しかしながら継続する不安定な国際情勢、原材料やエネルギー価格の高騰や深刻な人手不足など景気の先行きは依然として不透明な状況である。

このような厳しい環境ではあったが、当社ではコロナ禍以降、ブームとなったゴルフ人気に支えられ、当事業年度の総来場者数は前期(27,671名)をやや下回ったものの、2期連続で27,000名を超える27,167名となった。

以上の結果、ゴルフ場売上高が前年同期比5,772千円(前年同期比2.6%)減少の216,867千円、年会費収入は会員の退会により前年同期比3,095千円(前年同期比6.0%)減少の48,218千円、会員登録料収入は新規入会が好調で前年同期比2,529千円(前年同期比27.8%)増加の11,637千円、別荘管理収入は前年同期比4,141千円(前年同期比5.7%)減少の67,947千円となり、営業収益は前年同期比10,480千円(前年同期比3.0%)減少の344,669千円となった。一方、営業費用は前年同期比14,766千円(前年同期比4.6%)増加の337,044千円となった。営業利益は前年同期比25,246千円(前年同期比76.8%)減少の7,625千円となった。営業外収益は前年同期比1,181千円(前年同期比22.2%)増加の6,497千円で、営業外費用が前年同期比7,348千円(前年同期比2,603.8%)増加の7,630千円となった。経常利益は前年同期比31,413千円(前年同期比82.9%)減少の6,492千円となった。この結果、当期純利益は前年同期比1,730千円増加の3,547千円となった。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりである。

1.ゴルフ場事業は来場者数が前年同期比504名減少の27,167名、ゴルフ場売上は前年同期比5,772千円減少の216,867千円で、年会費収入は前年同期比3,095千円減少の48,218千円、会員登録料収入は前年同期比2,529千円増加の11,637千円となった。その結果、ゴルフ場事業収益は前年同期比6,338千円減少の276,722千円となった。セグメント損益は前年同期比11,810千円減少の18,088千円のセグメント利益となった。

2.転貸事業は、別荘管理収入が前年同期比4,141千円減少の67,947千円となり、別荘管理費が58,654千円で、セグメント損益は前年同期比13,431千円減少の9,292千円のセグメント利益となった。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前年同期比14,457千円増加の131,002千円となった。

また、当事業年度における各キャッシュ・フローは次のとおりである。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

  当事業年度において営業活動の結果、増加した資金は34,848千円(前年同期は、2,319千円の減少)となった。これは主に税引前当期純利益6,492千円、減価償却費17,022千円の計上、営業未収入金の減少7,790千円、未払消費税等の増加4,363千円等によるものである。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

  当事業年度において投資活動の結果、減少した資金は2,993千円(前年同期は、2,583千円の減少)となった。これは有形固定資産の取得による支出2,993千円によるものである。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

  当事業年度において財務活動の結果、減少した資金は17,398千円(前年同期は、12,645千円の減少)となった。これは主に長期借入金の返済による支出3,339千円、リース債務の返済による支出12,479千円によるものである。

 

 

③ 生産、受注及び販売の状況

  a.生産実績

    当社はゴルフ場事業及び転貸事業を行っており生産形式の営業活動は行っていないため、該当事項はなし。

 

  b.受注実績

    当社はゴルフ場事業及び転貸事業を行っており受注形式の営業活動は行っていないため、該当事項はなし。

 

      c.利用実績

内訳

当事業年度

(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日)

人数(人)

前年同期比(%)

メンバー

11,596

104.6

ビジター

15,571

93.9

合計

27,167

98.2

 

 

     d.販売実績

      ゴルフ場事業

内訳

当事業年度

(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日)

金額(千円)

前年同期比(%)

プレー収入

166,365

97.2

食堂・売店収入

50,352

98.1

その他の収入

148

85.9

年会費及びロッカー収入

48,218

94.0

会員登録料収入

11,637

127.8

合計

276,722

97.8

 

 

    転貸事業

内訳

当事業年度

(自 2023年3月1日 至 2024年2月29日)

金額(千円)

前年同期比(%)

地代収入

9,624

100.3

管理費収入

23,574

100.7

水道料収入

9,964

102.0

その他の収入

24,783

84.5

合計

67,947

94.3

 

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものである。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されている。この財務諸表作成に当って、当社経営者は、資産・負債の報告金額及び報告期間における収益・費用の報告金額を継続的かつ適正に評価するために、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられるさまざまな方法に基づき十分な検証を行っている。

財務諸表の作成にあたって、当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載のとおりである。また、当社の財務諸表で用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載している。

財務諸表の作成にあたり見積りが必要な事項については、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っているが、不確実性が内在しているため、将来生じる実際の結果と異なる可能性がある。

 

② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a. 経営成績等

(1)財務状態

(流動資産)

流動資産は、現金及び預金が前年比14,457千円増加したが、営業未収入金が7,790千円減少したことなどにより、前事業年度末に比べ4,102千円減少し、171,091千円となった。

(固定資産)

固定資産は、有形固定資産の増加はあったが、主に減価償却費の計上により、前年比9,150千円減少の484,495千円となった。

以上の結果、当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ13,253千円減少し、655,587千円となった。

(流動負債)

流動負債は、1年内返済予定の長期借入金2,385千円増加、未払消費税等4,363千円増加などにより、前事業年度に比べ7,381千円増加の79,581千円となった。

(固定負債)

固定負債は、長期借入金5,724千円減少、会員預り金が11,070千円減少、リース債務が5,159千円減少などにより、前事業年度22,603千円減少の342,119千円となった。

以上の結果、当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ15,222千円減少し、421,700千円となった。

(純資産)

当事業年度末の純資産合計は、前事業年度に比べ1,968千円増加の233,886千円となった。

 

(2)経営成績

当社の当事業年度の経営成績は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が解除となったことでインバウンドが回復するなど、経済活動の正常化が進み、緩やかな景気の持ち直しの動きが見られた。しかしながら継続する不安定な国際情勢、原材料やエネルギー価格の高騰や深刻な人手不足など景気の先行きは依然として不透明な状況である。

このような厳しい環境ではあったが、当社ではコロナ禍以降、ブームとなったゴルフ人気に支えられ、当事業年度の総来場者数は前期(27,671名)をやや下回ったものの、2期連続で27,000名を超える27,167名となった。期間中のゴルフ場売上高は前期比5,772千円減少の216,867千円、年会費収入は会員の退会により前期比3,095千円減少の48,218千円、会員登録料収入は新規入会が比較的好調で前期比2,529千円増加の11,637千円となった。転貸事業の別荘管理収入は前期比4,141千円減少の67,947千円となった。

 

(3)キャッシュ・フローの分析

「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載しているとおりである。

 

b. 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当事業年度において、経営成績に重要な影響を与える新たな要因は次のとおりである。ピークアウトしたゴルフブームにより、今後来場者が急激に減少した場合は、当社の経営成績に大きな影響を与える。

新しくゴルフを始めた人々が生涯に亘って、ゴルフを続けてもらえるよう、従来からの敷居の高さを緩和しつつ、ゴルフの楽しさや魅力を発信し、それらを体感にしてもらえるような環境作りに注力する。

 

c. 資本の財源及び資金の流動性

当事業年度においての資本の財源はゴルフ場事業においては、ゴルフプレーによるゴルフ場売上、会員による年会費収入及び新規入会による会員登録料収入、転貸事業では別荘地の管理による地代、管理費、水道料、サポートサービス、仲介や契約更新時における各種手数料及び新規物件販売による権利金等、事業の営業活動で得られる収入が主である。

必要な資金は銀行預金等を主にしており、前述の収入は現金やカードによって決済される為、資金の流動性は高いと考えている。