株式会社芦の湖カントリークラブ

サービス業ゴルフ場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04614 Japan GAAP


3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

(1) 経営成績等の状況の概要

当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。

① 財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間において、財政状態に大きな影響を与えるマイナスの要因はなかった。来場者数は前期比640名減少の15,312名となったが、過去10年間の来場者数の推移では、半期で15,000名を超えたのは前期に続き2度目であった。

この結果、当中間会計期間の業績はゴルフ場売上高は前年同期の8,119千円減少の124,374千円であった。年会費収入は会員の退会により前年同期の1,712千円減少の24,406千円となった。会員登録料収入は、新規入会が好調で前年同期の487千円増加の5,140千円となった。別荘管理収入は、新規契約に伴う権利金、建物等の修繕に伴う工事分担金の増加により、前期同期の1,223千円増加の36,567千円となった。売上高は190,488千円(前年同期比95.9%)となった。営業利益は14,406千円(前年同期比48.6%)となった。経常利益は16,888千円(前年同期比55.1%)となった。中間純利益は8,678千円(前年同期は中間純損失8,197千円)となった。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。

ゴルフ場事業

当セグメントにおいては、来場者数が前年同期比640名減少の15,312名、ゴルフ場売上高は前年同期比8,119千円減少の124,374千円で、年会費収入は前年同期比1,712千円減少の24,406千円、会員登録料収入は前年同期比487千円増加の5,140千円となった。ゴルフ場事業収益は153,921千円(前年同期比94.3%)、セグメント利益は19,186千円(前年同期比64.3%)となった。

転貸事業

当セグメントにおいては、転貸事業売上高は前年同期比1,223千円増加の36,567千円となった。

セグメント利益は5,373千円(前年同期比53.9%)となった。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前事業年度末に比べ3,503千円増加し、120,048千円となった。

また、当中間会計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりである。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において営業活動の結果、増加した資金は12,353千円(前年同期は、24,682千円の減少)となった。これは主に税引前中間純利益16,888千円の計上、未払金の増加14,670千円によるものである。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間において投資活動の結果、減少した資金は1,480千円(前年同期は、1,618千円の減少)となった。これは有形固定資産の取得による支出1,480千円によるものである。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において財務活動の結果、減少した資金は7,370千円(前年同期は、5,348千円の減少)となった。これは主に、リース債務の返済による支出6,738千円によるものである。

 

 

③ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績

当社はゴルフ場事業及び転貸事業を行っており、生産形式の営業活動を行っていないため、該当事項はなし。

 

b.受注実績

当社はゴルフ場事業及び転貸事業を行っており、受注形式の営業活動を行っていないため、該当事項はなし。

 

c.利用実績

内訳

当中間会計期間

(自 2023年3月1日 至 2023年8月31日)

人数(人)

前年同期比(%)

メンバー

6,414

102.0

ビジター

8,898

92.1

合計

15,312

96.0

 

 

d.販売実績

ゴルフ場事業

内訳

当中間会計期間

(自 2023年3月1日 至 2023年8月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

プレー収入

94,910

94.0

食堂・売店収入

29,397

93.5

その他の収入

66

76.0

年会費及びロッカー収入

24,406

93.4

会員登録料収入

5,140

110.5

合計

153,921

94.3

 

 

転貸事業

内訳

当中間会計期間

(自 2023年3月1日 至 2023年8月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

地代収入

4,819

100.8

管理費収入

11,768

101.1

水道料収入

4,881

99.8

その他の収入

15,097

107.6

合計

36,567

103.5

 

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。

なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものである。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社の中間財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されている。この中間財務諸表の作成に当って、当社経営者は、資産・負債の報告金額及び報告期間における収益・費用の報告金額を継続的かつ適正に評価するために、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられるさまざまな方法に基づき十分な検証を行っている。

 

② 当中間会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態

(資産の部)

当中間会計期間末における総資産は666,475千円で、前事業年度末(668,841千円)に比較して2,365千円の減少となった。

主な増減内容は現金及び預金の増加3,503千円、未収入金の減少6,834千円等によるものである。

 

(負債の部)

当中間会計期間末における負債は426,033千円で、前事業年度末(436,923千円)に比較して10,889千円の減少となった。

主な増減内容は未払金の増加14,670千円、前受金の減少25,944千円等によるものである。

 

(純資産の部)

当中間会計期間末における純資産は240,442千円で、前事業年度末(231,917千円)に比較して8,524千円の増加となった。

これは、繰越利益剰余金の増加8,678千円、自己株式の増加154千円によるものである。

 

b.経営成績

当中間会計期間において、コロナウイルス感染症の拡大が徐々に弱まり、各種の行動制限が緩和され、昨年のゴルフブームにより誕生したゴルファーが、コロナ禍前に戻るのではと予想していた中、来場者数は前期比640名減少の15,312名と減少したが、当社の過去10年間の来場者数の推移では、半期で15,000名を超えたのは前期に続き2度目であり、ブームは落ち着いた感があるものの、急激な来場者減少には至らなかった。

期間中のゴルフ場売上高が前年比8,119千円減少の124,374千円、年会費収入が会員の退会により1,712千円減少の24,406千円となったが、会員登録料収入は、新規入会が比較的好調で487千円増加の5,140千円となった。転貸事業の別荘管理収入は、新規契約に伴う権利金、建物等の修繕に伴う工事分担金の増加により、前期比1,223千円増加の36,567千円となった。

 

c.キャッシュ・フローの分析
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりである。

 

 

d.経営成績に重要な影響を与える要因について
  当中間会計期間において、経営成績に重要な影響を与える新たな要因は次の通りである。

今後、現在のゴルフブームが去り、来場者が急激に減少した場合は、当社の経営成績に大きな影響を与える。

 

e.経営戦略の現状と見通し

  当中間会計期間においての経営戦略は、現在のゴルフブームは暫く続くと考えているが、新しくゴルフを始めた人々が生涯に亘って、ゴルフを続けてもらえるよう、従来からの敷居の高さを緩和しつつ、ゴルフの楽しさや魅力を発信し、それらを体感にしてもらえるような環境作りに注力する。

 

f.資本の財源及び資金の流動性

  当中間会計期間においての資本の財源はゴルフ場事業においては、ゴルフプレーによるゴルフ場売上、会員による年会費収入及び新規入会による会員登録料収入、転貸事業では別荘地の管理による地代、管理費、水道料、サポートサービス、仲介や契約更新時における各種手数料及び新規物件販売による権利金等、事業の営業活動で得られる収入が主である。

必要な資金は銀行預金等を主にしており、前述の収入は現金やカードによって決済される為、資金の流動性は高いと考えている。