株式会社東海カントリークラブ

サービス業ゴルフ場

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最終更新:

E04616 Japan GAAP

売上高

8,726.2万 円

前期

8,726.2万 円

前期比

100.0%


3【事業の内容】

 当社は、当社が所有する豊川市平尾町所在のゴルフコース18ホール、並びにクラブハウス、附属建物、構築物、機械装置等を東海カントリークラブに一括して賃貸し、実際のゴルフ場の運営は東海カントリークラブが行っております。

 ゴルフコースはクラブの会員が主として利用していますが、会員以外の者も特別料金を支払えば利用できることになっています。以下に、当社と東海カントリークラブについて、説明します。

(当社)

 当社は、ゴルフ場施設を、人格なき社団である東海カントリークラブに賃貸することによって、不動産賃貸事業を営んでおります。

 当社は取締役会の決議に基づき、(支配人)伊藤哲夫が専ら経営を行い、ゴルフ場施設の整備、維持管理に努めております。

 当社には職員が存在しないため、東海カントリークラブの職員に業務の補助を委託しております。

(東海カントリークラブ)

 東海カントリークラブは当社のゴルフコース及び附属設備を利用してゴルフ場を運営しております。ゴルフを通じ、会員の体位と品格の向上をはかり、併せて内外人間の友誼と国際親善の増進を図ることを目的として組織されており、正会員は当社の株主であることを要件とし、令和5年3月31日現在個人会員892名、法人会員334名、合計1,226名であります。

 組織としては、理事会の下に、コース委員会、キャディ委員会、フェローシップ委員会、競技委員会、ハンディキャップ委員会を設置し、各々活動しております。

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

※画像省略しています。

 

23/06/26

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、長期化した新型コロナウィルス感染症の影響やエネルギー価格の高騰、それに加え急速な円安による物価上昇など、今後の見通しが立てにくい不安定な状況で推移致しました。

一方ゴルフ業界に於きましては、昨年に引き続き屋外で比較的安全な施設として認識されてきたことから全国的に来場者数は増加傾向が続き堅調に推移致しました。

このような環境の下、当期の売上高は、87,262千円(前年同期と同額)となり、当期の業績は、営業利益819千円(前年同期比71.2%減)、経常利益1,603千円(前年同期比44.9%減)、当期純利益630千円(前年同期比83.2%減)という結果になりました。当社と致しましては引き続きの経費削減に取り組みを図ってまいります。

②キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、557,431千円となり前事業年度末と比較して30,377千円の増加(前年同期比5.8%増)となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は58,375千円(前年同期は19,293千円)となりました。これは主に減価償却費の計上によります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は17,130千円(前年同期は103,894千円)となりました。これは主に定期預金の純増減額によります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、10,866千円(前年同期は10,866千円)となりました。これはリース債務の返済による支出によります。

 

③生産、受注及び販売の実績

 a.生産実績

 該当事項はありません。

 b.受注実績

 該当事項はありません。

 c.販売実績

 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 令和4年4月1日

至 令和5年3月31日)

前年同期比(%)

不動産賃貸事業(千円)

87,262

100.0

合計(千円)

87,262

100.0

 (注)1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自 令和3年4月1日

 至 令和4年3月31日)

当事業年度

(自 令和4年4月1日

 至 令和5年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

東海カントリークラブ

86,862

99.5

86,862

99.5

 

 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

   経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

  なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

  ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a. 財政状態

(資産合計)

 当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ11,127千円減少の2,467,422千円となりました。これは現金及び預金の増加40,978千円、有形固定資産の減少40,251千円によるものであります。

(負債合計)

 当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ11,758千円減少の20,572千円となりました。これは主としてリース債務の減少10,866千円によるものであります。

(純資産合計)

 当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ630千円増加の2,446,850千円となりました。これは当期純利益相当額の増加によるものであります。

 

 b. 経営成績

(売上高)

 当事業年度の売上高は87,262千円(前年同期は同額)となりました。

(営業利益)

 賃貸収入は前事業年度と同額の86,862千円となり当事業年度の営業利益は819千円(前年同期比71.2%減)となりました。

(営業外損益)

 受取保険金が700千円発生したことなどにより、当事業年度の営業外収益は784千円(前年同期比1,070.1%増)となりました。

 なお、営業外費用は発生しておりません。

(特別損益)

 前事業年度は災害に伴う受取保険金が13,197千円発生しておりましたが、当事業年度も同様に災害に伴う受取保険金3,436千円が発生致しました。

(当期純利益)

 以上の結果、当事業年度の税引前当期純利益は2,032千円(前年同期比69.2%減)となりました。税金費用を控除した結果、当期純利益は630千円(前年同期比83.2%減)となりました。

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社の当事業年度のキャッシュ・フローの分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。

 また、当社の資金需要には、運転資金需要と設備資金需要があります。運転資金需要の主なものは、当社には専属の従業員がいないため会社運営に係る外注費のための業務委託費であります。設備資金需要の主なものは、不動産管理が主となるため建物・構築物・ゴルフコースの施設の維持管理費等であります。当社は、運転資金、設備資金につきましては、自己資金でまかなうこととしております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、当事業年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社の経営陣は財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っています。しかしながら、これら見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なることがあります。

(固定資産の減損処理)

当社は、減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。

 

 ④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況

 当社は、安定的な収益性確保のため売上高営業利益率を重視した事業活動を行っております。当社は、令和5年3月期の売上高営業利益率5%を目標としておりましたが、当事業年度における売上高営業利益率は0.9%(前年同期は3.3%)と目標を達成することができませんでした。

令和5年度は新型コロナウイルス感染症も季節性インフルエンザ相当の5類に分類されたことで、ゴルフ場施設賃貸先である東海カントリークラブも安定的に収益を確保できる環境になる様に指導の徹底を行うとともに、コース・施設改修への設備投資等を行い次年度以降の収益に寄与出来るよう努めてまいります。